パルテノペ ナポリの宝石のレビュー・感想・評価
全50件中、41~50件目を表示
上等な映画でした
パルテノペ ナポリの宝石 Parthenope
最初にナポリの海からのヴィーナスが誕生したパルテノペン
そして彼女は陽光に誘われるカプリ島で花開き、その絶景は美しく懐かしい青春を繰り広げる
さらに、大人へと脚を進め荒廃したスラムのナポリ旧市街地で暗部を経験する
まさに、光と影を目一杯投影され、ナポリを満喫できる
一瞬の青春から多くのことを学び多くのことを経験し、大学教授の助手になっても真実には近づけていないことを知りつつ、
虚構の街から離れられない…
そんな中、やっぱりあのSSCナポリの優勝は、唯一誇れる奇跡なんだろうか
いや、悩ましい自分の青春を思い出す
そして、ナポリ、カプリ、ベスビオス好きには堪らん上等な映画でした
ロケーション、ファッション、音楽、BGM、美術品、ジョーク…
でも、評判は良くないだろう!
レビュー11
チャオ
( ^ω^ )
パルテノペ ナポリの宝石
Parthenope
「グレート・ビューティー 追憶のローマ」でアカデミー外国語映画賞を受賞したイタリアの巨匠パオロ・ソレンティーノ監督が、自身の故郷である南イタリアの街ナポリを舞台に、神秘的な美しさと悲劇を背負う女性パルテノペの生涯を丹念に描いたドラマ。
1950年、風光明媚な港町ナポリで生まれた赤ん坊は、ギリシャ神話に登場する人魚の名前であり、ナポリの街を意味する「パルテノペ」と名づけられる。美しく聡明で誰からも愛されるパルテノペは、繊細な兄ライモンドと深い絆で結ばれていた。年齢と出会いを重ねるにつれ美しくなっていくパルテノペだったが、彼女が輝きを増すほど、兄の孤独があらわになっていき、やがて悲劇が起こる。
主人公パルテノペ役には、本作がスクリーンデビューとなるセレステ・ダッラ・ポルタを抜てき。年老いたパルテノペをイタリアのベテラン女優ステファニア・サンドレッリ、パルテノペと運命的な出会いを果たす作家ジョン・チーヴァーをゲイリー・オールドマンが演じた。ファッションブランド、サンローランの映画製作会社サンローランプロダクションが製作を手がけ、サンローランのクリエイティブディレクターを務めるアンソニー・バカレロが衣装のアートディレクションを担当。2024年・第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
パルテノペ ナポリの宝石
Parthenope
2024/イタリア・フランス合作
【”ナポリ人人類学”今作は、イタリアの名匠、パオロ・ソレンティーノ監督が自家薬籠中の絢爛豪華なる美と難解さで、美しいナポリ人女性の喜び、悲劇、苦しみ、幸福に満ちた人生を描いた作品である。】
■1950年。ナポリで生まれた女の子は、パルテノペと祖父から名付けられ美しく成長する。若きパルテノペは、或る時に最愛の兄を自殺で失ってしまう。
そして、人生に絶望したアルコール漬けのアメリカ人作家(ゲイリー・オールドマン)と出会い、自らの魅力に気づいて行くと共に、愛や生きる意味を考える彼女の長い”旅”が始まるのである。
◆感想
・多くの人は、今作を観て難解という感想を持つのではないかな、と思った作品である。だが、それ以上にパルテノペを演じたセレスタ・ダッラ・ポルタの美しさと、ナポリの海の美しさと紺碧の空から降り注ぐ陽光を捉えた映像の魔術師パオロ・ソレンティーノ監督の透き通るような画に引き込まれるのである。
・又、ナポリの僧院内の宝飾や意匠なども大変に美しいのである。
・経験を重ねたパルテノペは、多くの男達からの誘いには乗らず、多くのナポリ人達の姿を見て、大学で人類学を学び、優秀な成績を獲得していくのである。
そして、定年を数年後に迎える教授から、後釜に・・、という話もありながらナポリを去り、別の大学で定年まで勤め、その後年を重ねたパルテノペ(ステファニア・サンドレッリ)はナポリに帰って来るのである。
その時に観た、ナポリの夜に繰り出してくる宝飾に満ちた人々が担ぐ船。彼女はそれを感慨深げに観るのである。
■人生は、苦しみ、喜び、悲劇、幸福が多層的に積み重なっている。今作は、その様をパルテノペの半世紀に亙る生き方で描き、且つパオロ・ソレンティーノ監督がナポリを愛おしむ作品のようにも思えるのである。
<今作は、イタリアの名匠、パオロ・ソレンティーノ監督が自家薬籠中の絢爛豪華なる美と難解さで、美しき女性の人生を描いた作品である。
鑑賞後に”美しく、記憶に残る映画を観たなあ。”と思える作品でもある。>
年にあるかないかの不思議世界観
単純に色んな恋愛模様へ一直線の映画と思っていたら、さにあらず。
あちこちへ脇道が多く、セリフも詩的と言うか哲学問答と言うか直接的でないし、正直セリフの内容は難しい。それでも、ナポリの絶景を楽しみながら、不思議世界に突入し、わからないながらも、見飽きない。
教皇のパーティ場面で、イタリアなのに北欧シベリウスの悲しきワルツを使い、ぐっと内省的になるかと思いきや、突然ラテンアメリカ音楽の大音響(malambo No.1)へ切り替わるなど、振幅の幅が大きい。
見る人を選び、偏愛されるカルト映画と言うか、強い作家性を貫く映画。没入されるなら大画面スクリーンである。
主人公でなく、途中のエピソードで脇役女性が体を張る。
ずっと、ただひたすらダルいだけの映画だけど、最後にぐっと引き締まりました
再び彼女に会いに行く
ひたすら美しい。
青と白、そして美女パルテノぺ。
この3つが強く印象に残ります。
きめ細かい綺麗な映像と彼女から目が離せなくなりました。
パルテノぺの目を通して、ナポリの海、ナポリの家族、ナポリの男たち、ナポリの街、そして彼女が生きた人生をたっぷり堪能させて頂きました。
ウィットに富んだパルテノぺの台詞だけが心に残るほど説明的な台詞がなく、描写だけで物語を綴っていく点も好感が持てました。
イタリアの事情や特殊な界隈の人々を知らないと頭に疑問符が付いてしまう展開もありますが、それらを凌駕するパルテノぺの存在感が私たちの心を掴んで離しません。
映画を鑑賞し終わった時、また最初から見返したくなるほど、彼女と彼女の人生に愛おしさを感じる映画でした。
試写会で鑑賞済みですが、また劇場に行くつもりです。
圧倒的美の女神と風景
どの瞬間も心に残る何とも美しい映画だった。
彼女の圧倒的な美はただそこにあるだけで周りを刺激する。
でも彼女は自分の美しさや賢さに無頓着。
なんでも持ってる彼女はいつも何かの正解を探していて、それは答えが常に出るようなものではないので、常に哲学をしている感じ。
それがたまらなく周りを魅了してしまい、皆聞きたくなってしまう。
「何を考えているの?」
まあとにかく美しい・賢い・メンタル強いの最強女子を堪能したわ。
鼻水すら輝いて見える奇跡をみたよ。笑
全体を通してまるでハイブランドの宣伝動画みたいな美の完成度。
ディズニーのリトルマーメイドに出てくる海の横に建つお城にそっくりな豪邸だけでもみる価値アリと思う。
どこをどう切っても美しかない画が続いて目が幸せすぎたわ。
エンドロールの波の音が心休まる…
トークイベント付き試写会当選@ユーロライブ🌟 Fan's Voiceさんありがとう😊💕
予告を二度観た以上の前情報無し。事前に調べたのはFilmarksでのジャンル。ほうほう、“ドラマ/ファンタジー”とな……え、ファンタジー??この美しい女性の背中から大きな翼が生えてきて飛び立つ〜とかそーゆーこと??イエ、ソウデハアリマセン。
とゎいえ、お兄ちゃんのアノコトがあってからは起きること起きること全部が奇妙奇天烈に描かれて、言うなればナポリ版『不思議の国のアリス』かも。←そりゃーアタクシの好物だゎ。
美し過ぎる女性が人生の場面場面で出くわした様々な人たちとの関係性によって成長していく物語。説明が最小限に省かれているため、アタクシの脳みそでは瞬時に理解出来ない点が多いのが残念だけれども、歴史的事実や文化的・宗教的な背景もふんだんに取り入れられていると思われます(公開されたらパンフ買おっと←いや、この辺をトークイベントで有識者の方から聞きたかったなー)
映画観終わった直後の感想は『綺麗だけどなんか変わった映画だなー』だったけど、あとから思い返すとキニナル点がわんさかのイタリア版『哀れなるものたち』。←そりゃそりゃーアタクシの好物だゎ。
パルテの人生に関わる人がオトコタチだけで女性はお母さんしか居なかった気がするな。母と娘の関係性って成長過程でとても影響すると思ってるからちょっと不憫。そんな鬱っとした気分も爽快に吹き飛ばしてくれるほどとにかくナポリの風景(特に海!)が美しく、パルテちゃんが麗しいっ!!それだけでももう一度観る価値あり!!サンローランの衣装も清廉さと耽美さを持ち合わせててため息が出るっ!!お兄ちゃんは顔濃いめなシャラメ!←あっしはコッチのが好き💜
(備忘録)
上映後のトークイベントで登壇された本作の字幕担当された岡本太郎氏から聞いたお話。
・「パルテノペ」とはギリシャ神話の人魚に由来する名前、かつナポリの前身の都市の名前だとか。そのため、イタリアで「パルテノペ」といえば自然と「ナポリ」を指すんだとか。一方、イタリア人は子供の名前にイターリアちゃんとかロマーノ君とかは付けるけど、普通パルテノペは付けない。それを聞いて、“杜の都仙台”を連想し、“杜の都”ちゃんとは付けない感覚なんだろうか…と推察←全然違うかもww
古い価値観がでている印象。
《試写会にて鑑賞》
サンローランプロダクション×A24の
豪華すぎるコラボレーション!
スクリーンに映し出される映像美は
なかなかできない映画体験でした。
ソレンティーノ監督が初めて女性を主人公に
起用した本作は独特の世界観がありました。
ただ正直なところ女性を鑑賞物扱いしている感があり、
今の時代に寄り添っていない女性の描き方のため、
賛否がわかれそうです。
性的な眼差しで注目され続けながらも
自身の美貌を武器とせず愛と自由を求めて
我が道を生き抜いたパルテノペ。
人生を模索している様子が切なかったです。
パルテノペの美しさとトラウマは
ナポリの街の光と影にリンク。
性的な挿話がいくつかありつつ、
パルテノペと教授の息子が対照的に
描かれていたのが印象的。
全体を通して心理的描写が素晴らしかったです。
主演のセレステ・ダッラ・ポルタが
マーガレット・クアリーに似ている場面が
何度かありました。
海とサンローランのファッションに魅了し、
エンドロールで流れた波の音が
とても心地よかったです。
人によってはちょっと観るに耐えない
SEXシーンがあるのでパートナーと観る方はご注意を。
特典のステッカーもらえて嬉しかったです。
本日はありがとうございました。
全50件中、41~50件目を表示






