劇場公開日 2025年8月22日

「エンドロールの波の音が心休まる…」パルテノペ ナポリの宝石 らまんばさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 エンドロールの波の音が心休まる…

2025年7月31日
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鑑賞方法:試写会、映画館

トークイベント付き試写会当選@ユーロライブ🌟 Fan's Voiceさんありがとう😊💕

予告を二度観た以上の前情報無し。事前に調べたのはFilmarksでのジャンル。ほうほう、“ドラマ/ファンタジー”とな……え、ファンタジー??この美しい女性の背中から大きな翼が生えてきて飛び立つ〜とかそーゆーこと??イエ、ソウデハアリマセン。
とゎいえ、お兄ちゃんのアノコトがあってからは起きること起きること全部が奇妙奇天烈に描かれて、言うなればナポリ版『不思議の国のアリス』かも。←そりゃーアタクシの好物だゎ。

美し過ぎる女性が人生の場面場面で出くわした様々な人たちとの関係性によって成長していく物語。説明が最小限に省かれているため、アタクシの脳みそでは瞬時に理解出来ない点が多いのが残念だけれども、歴史的事実や文化的・宗教的な背景もふんだんに取り入れられていると思われます(公開されたらパンフ買おっと←いや、この辺をトークイベントで有識者の方から聞きたかったなー)
映画観終わった直後の感想は『綺麗だけどなんか変わった映画だなー』だったけど、あとから思い返すとキニナル点がわんさかのイタリア版『哀れなるものたち』。←そりゃそりゃーアタクシの好物だゎ。
パルテの人生に関わる人がオトコタチだけで女性はお母さんしか居なかった気がするな。母と娘の関係性って成長過程でとても影響すると思ってるからちょっと不憫。そんな鬱っとした気分も爽快に吹き飛ばしてくれるほどとにかくナポリの風景(特に海!)が美しく、パルテちゃんが麗しいっ!!それだけでももう一度観る価値あり!!サンローランの衣装も清廉さと耽美さを持ち合わせててため息が出るっ!!お兄ちゃんは顔濃いめなシャラメ!←あっしはコッチのが好き💜

(備忘録)
上映後のトークイベントで登壇された本作の字幕担当された岡本太郎氏から聞いたお話。
・「パルテノペ」とはギリシャ神話の人魚に由来する名前、かつナポリの前身の都市の名前だとか。そのため、イタリアで「パルテノペ」といえば自然と「ナポリ」を指すんだとか。一方、イタリア人は子供の名前にイターリアちゃんとかロマーノ君とかは付けるけど、普通パルテノペは付けない。それを聞いて、“杜の都仙台”を連想し、“杜の都”ちゃんとは付けない感覚なんだろうか…と推察←全然違うかもww

らまんば