リモノフのレビュー・感想・評価
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70年代ってこんなイメージ
ポスターを見て興味が湧き、事前情報ゼロで鑑賞。
主人公の考えや行動には共感できずじまいでしたが、自分にない価値観で進む物語が非常に新鮮で面白かったです。
子供の頃の印象ですが、テレビや映画で観た70年代の退廃したアメリカのイメージってこんな感じだったなぁと思い出しました。でも、ここまで退廃してたのか・・・と、その酷さに改めてビックリ。この70年代のアメリカでの描写が特に長く印象的で、主人公が化粧をしてビルの屋上で踊るシーンは、ジョーカーを思い出します。
主人公がソ連からアメリカに行き、ニューヨークで退廃的で快楽に溺れる暮らしぶりから、やがてソ連に戻り、思想家、革命家のような雰囲気を漂わせ、世間から持ち上げられたように見えてなぜか刑務所送り、釈放時支持者から絶賛で迎えられるという流れ、所々よく分かりませんでしたが、音楽や映像的な面白さもあり、退屈せず最後まで見ることができました。今回は、あくまで雰囲気を楽しんだだけの鑑賞でしたが、ある程度実際の出来事を調べてから本作を観ればもっと面白いと思います。
あと、主人公がダニエル・クレイグの007で武器開発担当のQ役だったのが意外。ポスターの顔を見た時は、若い青年Qと同じ俳優とは全く分かりませんでした。映画冒頭「あ、Qの人かも?」と一瞬思いましたが、以降、本作では終始リモノフでした。役者って凄いですね。
凡庸な芸術家の肖像
いやーベン・ウィショー良い。知らなかったロシアの詩人・政治家の半生を人間臭く演じて見ごたえたっぷり。時代ごとに髪型と身なりを変えて。鬱屈した感じがドニ・ラヴァンに通じるセクシーさだ。
リモノフという人、ポスターからはゲバラみたいなかっこいい人物かと思いきや全体的にカッコ悪く、こじらせてる男子はどの国にもいるのだなと思わせる。劇中に出てくる詩もビミョー。テレビに映るノーベル賞作家ソルジェニーツィンに毒づくところなど、「あいつらセルアウトしやがって」とボヤく売れないバンドマンみたい。
そういう芸術家としての彼の凡庸さが、70年代〜2000年代の社会の移り変わりを映す構成になっているのが巧みだ。つまりリモノフを礼賛してないところがいい。
ベルベット・アンダーグラウンドとか音楽の使い方はややコテコテすぎると思ったが…
三島由紀夫に傾倒していたらしいリモノフがホームレス黒人男性と絡むあたりのねちっこさが一番印象に残った。
ニューヨークの雑踏(オーブンセット?)での長回しなど撮影も凝っててお金がかかっているがこの映画、全世界でかなり赤字っぽい(制作費推定1,050万ドルに対し興収38万ドル)…でも見られて良かった!
この世で大事なのは愛だけだ
こないだ試写会に参加してきました。
リモノフにはベン・ウィショー🙂
007のQ役の彼ですが、今回は幾つもの顔を持つ男を熱演😳
その演じっぷりは、もはやこの役のために俳優になったのかと思うほど。
画面越しからほとばしるエネルギーは、見ているこっちが圧倒されるに足るものでした🫡
トークショーでも話題に上がってましたが、まさに危ういところをいったり来たりする大胆な生き様、それを見事に表現したウィショーに拍手を送ります。
彼の代表作になるのではないでしょうか🤔
正直なところ感想をどう書けばいいのか難しい内容でした。
リモノフがカリスマにあふれた反逆者というのは伝わってきましたがね🤔
作家でありながら革命家であり、器用でありながら不器用でもある、枠におさまらない男であったという印象を受けました。
そんな人間に、惹かれる人が出てくるのもわかる気はします👍
トークショーでは、私にとってはおなじみの
奥浜レイラ氏
がMCを務め、
映画評論家の森直人氏が登壇😀
セレブレンニコフ監督の別作品を観ている方は理解が深まるとのことでしたが、私は観ていないので頭が追いつかず😅
しかし、当たり前ですがお二人とも映画愛に溢れているのがよくわかりました😁
監督の作風に興味が生まれたので、後日にレンタルでもして見ようと思います💿
一般公開は、9月5日からですよ🎬
イキリのボッチ野郎の
ナルシズム全開のマスかき映画なのに、
カリスマ扱いされて羨ま〜🤣🤣
破天荒な道のりを自ら選び取っていたのか?
はたまた
歩んでいた道のりがたまたま破天荒になったのか?
たとえ同じ結果でも…格好良さがダンチで違うしね。
ただまぁ、私は今作で初めてリモノフなる«世界的有名作家»を知ったので、
アレだけ大活躍してても、知名度なんて所詮そんなモノだわなって。
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