劇場公開日 2025年7月25日

私たちが光と想うすべてのレビュー・感想・評価

全95件中、21~40件目を表示

3.5静謐な光と影

2025年8月17日
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鑑賞方法:映画館

しずかに切りとられた日常のままならなさが、起承転結があるようでないような感じが、まさに人生だなあとおもう。
なにかを考え、なにかを得ようとするときに、まず宗教観やムラ意識が前提としてある不自由さを、きっと私は理解できない。
でも、この毎日をただただ続けていくなかでの漠然とした不安や、この毎日をふとぶち壊したくなる衝動は理解できる。
自分のほしいものを自覚するのってけっこう難儀だよなあと思った。

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kikisava

4.0生活感と俯瞰性の無理のない混ざり具合

2025年8月15日
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鑑賞方法:映画館

働く2人の女性(20代&40代)に焦点を当てた実録風ドラマ。

映像に自然な美意識があり、全てのシーンが会話のやり取りを含めてとても良い。ムンバイでの生活者の視点を垣間見れるのも新鮮。

ただこの映画はある時からある時までの切り取り的な作風なので、物語の帰結感は薄めでした。

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石岡将

4.0インド映画らしくないが良作

2025年8月15日
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鑑賞方法:映画館

激しいスコールと人口密度の高さから湿度を感じ、インド料理屋や雑貨屋のようなスパイスと香水が入り混じった匂いを想像しながらムンバイの町並みを見た
ルームメイトと住む部屋には洗濯機もないし前時代の様な恋愛事情、そして宗教
高層ビルの為の立ち退き
彼女達は孤独だ
だが「何とかなるよ」と言い合いながら明日を生きるのだと思えるのが良い

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木曜日

3.0侮るなインド映画

2025年8月15日
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鑑賞方法:映画館

インド映画といえばTheエンターテインメントだと思って観るとビックリ仰天。
繊細な演出で、社会風刺や人間模様をしっかり描いている。
この手の映画はどちらかと言うと飽きる、眠気を誘う等あるが、ストーリーがしっかりしていて、飽きさせない。前半と後半でちゃんとメリハリを付けているし話にのめり込める。
後半の海の男の演出が上手く、そう喋る演出はなるほどと思う。
ラストの飲み屋のシーンもかなり良い。

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るい

3.0眠くはなるが、新しい一歩を踏み出そうとする姿は感動的

2025年8月14日
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鑑賞方法:映画館

実はこの映画、最初に観たときに映画館でがっつり寝てしまった。あらすじでさえわからないくらいに。モヤモヤが残っていたし、猛烈な眠気に負けてしまったことも悔しくて再度鑑賞することにした。再度鑑賞しても思うのは眠りに誘う映像だということ。序盤の淡々と進む感じや、後半であっても少し長いと感じる間があったりで気を抜くと寝てしまう。眠気になんとか耐えてリベンジを果たすことができて安心した。
さて内容だが、インドのムンバイに住む三人の女性の物語。のはずなのに、冒頭で出てくるのはその三人とは関係のない男女の語りだったりする。ここらへんがわかりづらい。ムンバイという都市に住む人々のことを描こうとしているということなのか。他にもストーリー展開が親切ではない。少したってから、あぁ、そういうことなのかと理解する感じ。浜辺で助けた男性と過ごした夜のくだりも、まぁわかりづらい。他の人のレビューを読んで、やはりそうだったのかと納得した。流れてくる音楽や映像はそれなりにいいと感じただけにもったいない。
ただ、個人的にはそんなに低評価にもできない。ムンバイで暮らす女性たちが抱える閉塞感や生きづらさを完全に理解できるわけではない(インドの宗教観とか文化をちゃんと理解できていないから)が、居場所を見つけようとしたり、新しい一歩を踏み出そうとする姿は感動的だ。あの最後では今後の彼女たちに大きな変化が待っているわけではないのだろう。でも、古い慣習やしがらみに縛られずに前に進もうとする彼女たちが楽しそうでとてもまぶしかった。二倍の料金を払ってまで観る価値があったのかは疑問だが、少なくとも自分の中にあるモヤモヤを解消できたので満足している。

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kenshuchu

2.5難しい

2025年8月13日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

私にはちょっと難しくて、退屈な感じだったかな。

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むーらん

4.0インドで生きる女性の生きづらさ

2025年8月13日
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鑑賞方法:映画館

日本に住む我々が知る由もなし。

人口1900万超のインド最大の都市ムンバイ。南アジアを代表する大都会ながら、そこに生きる人たちは様々な因習に縛られている。

ルームメイトの看護師プラバと年下の同僚アヌ。世代も考え方も違う二人の間にはかなり距離がありそう。

ドイツで仕事を見つけた夫から何年も連絡がないけど新たな恋に踏み出せないプラバ。

彼氏が少数派のイスラム教徒で親にも紹介できないけど常に結ばれるチャンスをうかがっているアヌ。

後半は二人が人生を変えるきっかけとなる旅。二人の間に確かな友情が生まれた。彼女たちの新たな人生がスタートしそう。

ポジティブな空気に包まれて気分よく家路についた。

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エロくそチキン2

3.5現代インドの超リアル

2025年8月12日
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鑑賞方法:映画館

驚く

ボリウッドらしくなく、タブーなシーンがあって大丈夫?!と思っていたら、なるほどね。インド単独製作ではなかった、という…

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印刷局員

1.5ストーリー 3 演技 4 芸術 3.5 エンタ 3 総合 3.5 ...

2025年8月12日
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ストーリー 3
演技 4
芸術 3.5
エンタ 3
総合 3.5
何を切り取って映画にしたかったのか分からなかった。大自然景色もいいけど…インドの方はなんでも青空の下なのねー!

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林秀吉

5.0ドキュメンタリータッチのフィクション

2025年8月10日
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鑑賞方法:映画館

女性たちの三者三様の対照的な性格による化学反応に加えて、
送られた炊飯ジャーを抱きしめたり、
病院の受付での恋人とのチャットとか、
ユニークな個々のエピソードから、人間の愛おしさを感じずにはいられない。

インドの社会問題、宗教問題を下地に
恋愛も含めて都会に生きることの難しさをドキュメンタリーのタッチで描く。

後半の海岸のシーンでは現実と非現実、過去と現在の時間軸も混在、交錯し、
それをきっかけに彼女たちが自身の本心と向き合い、
次への一歩を踏み出そうとする、幻想的な雰囲気の中で幕を閉じる。

少し冗長に感じるシーンもあったものの、
不思議なテイストの魅力に引き込まれて、最後まで楽しく観ました。

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HK

5.0美しい光

2025年8月9日
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普段インド映画は殆ど見ないが、そんな僕でもインド映画らしくないのがよく分かる。歌も踊りも一切ないが、インドの今がざらついた手触りを伴ってこれ以上ないほどリアルに、かつ幻想的に描かれる。
説明を極力排した(不足しているのではなく、削ぎ落としている)ストイックな作風は、最近だと「ルノワール」にも通じるものを感じる。この一見曖昧な作風を、退屈で意味不明と感じる人も多いかも知れない。だが現代インド社会の描かれ方はドキュメンタリーと見紛うほどにリアルでだし、葛藤を抱えながら生きる人々の姿は、どの登場人物も例外なく普遍的で美しく、だからこそ愛おしい。
長く愛すべき映画。

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nahaha

4.0都会での時間

2025年8月9日
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鑑賞方法:映画館

知的

斬新

インド・ムンバイを舞台に、人生の岐路に立つ看護師の主人公が、葛藤と向き合い自分の進むべき道を見出していく。
都会で過ぎ行く時間の速さが、そこに生きる人たちを消耗させ、迷いと諦念を生じさせる。彼女は流されることなく自分を律し賢明に生きているが、ときに陽気なルームメイトに苛立ちを覚えてしまう。
都会と田舎では流れる時間の速さが違い、それによる心への影響がよくわかります。

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TT

3.0閉塞感

2025年8月8日
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鑑賞方法:映画館

難しい

ムンバイで生きる女性の閉塞感を混沌としたムンバイという場所で表しているようでした。人生は映画のように特別なことが起こらないのかもしれないですね。ラストの美しいカメラがインド社会と対照的でした。

労働組合がでてきたり、セックスシーンがでてきたりと、今まで私が鑑賞したインド映画とは一味違って、テイストがヨーロッパ映画的でした。

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ミカ

3.0従来のインド映画のイメージとはかけ離れた叙情的な映画

2025年8月8日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

癒される

カンヌ映画祭のグランプリ作品と知って観てみました。前半はムンバイが舞台なので周囲が五月蝿くて臭いまで感じそうなインドらしい風景。
後半は田舎を舞台にしているのでヨーロッパ映画を観ているような印象でした。
良かったけれどもとても眠くなってしまいところどころ寝落ちしてしまいました

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peakhumter

2.5なんて美しいタイトル名

2025年8月8日
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鑑賞方法:映画館

あまりにも美しいタイトルに惹かれて鑑賞

終わった後もやっぱり想う
なんて美しいタイトル名なんだろうかと

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ジャム太

3.5夜の大都会と浜辺の村

2025年8月8日
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カンヌで評判を呼んだインド映画ということと、タイトルの意味シンさに引かれて観た。
夜のムンバイの移動撮影に様々な証言が重なる出だしから、この作品が大都会とそこで密やかに暮らす人々を描くものだろうと分かる。主な登場人物は女性3人。それぞれが社会的な問題を抱えている。
眠らない街ムンバイを写し取る映像が美しい。特に、電車の遠景、家々の灯り、雨の雑踏など、夜のシーンが印象的。しかし、あまりの人の多さに、圧迫感すら感じる。
一転して、後半は海辺の村が舞台。のどかな浜辺と林が広がる画面の開放感と合わさって、登場人物たちも自らの想いを解放させていく。
静謐ながら茶目っ気のある演出や、画面作り、音楽は、フランス映画のような雰囲気。題材から、もう少し社会派的に踏み込んでほしいという物足りなさがあるが、しっかり生身の人間を描くことには成功しているだろう。ただし、タイトルが意味するものは、まだ分かっていない。

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山の手ロック

2.5インド庶民のリアルな生活風景

2025年8月7日
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鑑賞方法:映画館

難しい

驚く

癒される

ムンバイで普通に働く女性たちの通勤、職場、家事、ナイトライフを興味深く感じました。
日本とはかけ離れた、けれど彼の国の普通の暮らしってこんな感じなんだ。

後半の海辺の村の風景は大都会ムンバイとは対照的で、湿り気を帯びた強い風が美しさの中に不穏な気配を漂わせ、スクリーンを挟んだこちら側にも砂と塩気を感じさせます。

淡々と流れてゆく緩やかな情景描写に実はところどころ意識が飛んでいました。
まぁ、それ程心地よい映像体験だったということで。

ところであの海の男は誰?

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さとうきび

4.0孤独な現代人インドバージョン

2025年8月7日
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鑑賞方法:映画館

2024年。パヤル・カパーリヤー監督。ムンバイで働く3人の女性がそれぞれ「光」として求めるものを念頭に置きながら、ままにならない人生を生きていこうとする話。
インド最大の都市で働く孤独な現代人がいかにして満たされるかというのは「都市における人間」という普遍的なテーマ。映画内の光が美しく、3人の女性たちそれぞれの背景と人生がわかりやすく提示されている。

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文字読み

5.0インドのムンバイに住む、二人の女性看護師や、その周囲の人々の物語。...

2025年8月5日
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鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

ドキドキ

インドのムンバイに住む、二人の女性看護師や、その周囲の人々の物語。
いろんな人が、それぞれの村から都会に出てきて、夢を抱くものの、
皆がうまくいくわけでもなく。

光だと信じていたものが
本当に頼れるものか、ただの幻想か、いつか闇に変わらないか…

ムンバイは、騒々しい混沌の街のはずなのに、
本作はとても静謐で、品よく描かれて。

都会の孤独、人の心の移ろい。
覚悟・出会い・決別などの決定的な場面も、丁寧に美しく描かれていました。

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woodstock

3.5インド映画の新しい光

2025年8月5日
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鑑賞方法:映画館

劇中職場の同僚たちが映画を見に行こうと盛り上がっている最中、主人公の真面目っ子プラバは「アクション映画だったら私はパス」と素っ気ない対応。ああ、この監督ボリウッド映画嫌いなんだなと分かりました。

インド社会の過酷な現実も描いていますが、加えて詩的で抒情的な描写が多く、意地悪に言えば、シネフィルが作った、ちょっと斜に構えたヨーロッパ風。でもね、私好みなんですよー、こういうの。

前半のムンバイと後半の海辺の田舎町(ラトナギリ)で、画の雰囲気がガラッと変わります。流れている時間からして本当に全然違います。ムンバイは混沌として活気に溢れ、いつも急かされている感覚、夜も電車の車窓に光が溢れて美しい。一方でラトナギリは悠久の時がゆっくり刻まれ感じ。波の音が常に心地よい。でも都会人には少々退屈かも。
どちらがいいとか悪いとかではないのですが、プラバの同僚の医師の言葉が的を得ています。「ムンバイは魅力的だが、僕には落ち着かない」。彼はムンバイを離れてしまいます。

旦那から送られてきた炊飯器を抱きしめるシーンや森で用を足すシーンなど、ドキッとする描写が突然挿入されます。これが妙に艶めかしく、戸惑いながらも結構好きです。

終盤 ラトナギリの洞窟でアヌとシアーズの恋人たちが語りあう静謐なシーンと海難救助したプラバの現実と夢想が一体化していく意表をつくシーンがいいですね。
さらにラストの引きのカメラが満天の星を捉えるショットが、本作を締めるに相応しい輝きと余韻を与えています。

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sugar bread