劇場公開日 2025年7月25日

「諦観と自己肯定と開放」私たちが光と想うすべて t2lawさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 諦観と自己肯定と開放

2025年7月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

インド映画で初のカンヌ映画祭グランプリ受賞、是枝監督の絶賛コメント付き予告。そんな、意識高い系の映画ファンの心を鷲掴みする宣伝文句で、有楽町もここル・シネマも興収を稼いでいる女性映画だ。歌って踊って大活劇の、ボリウッドエンタテインメントとは一線を画した、真面目な社会派ドラマ。
宗教、性差、結婚システム、近代化から取り残されていく人々、なによりインドの女性の置かれている屈託。女性監督ならではの<静かなる叫び>を描写している。クライマックスの海の家のイルミネーションは美しく物悲しい。

t2law