「逆イタリア旅行」新世紀ロマンティクス タカシさんの映画レビュー(感想・評価)
逆イタリア旅行
二人の仲をモブがなだれ込むことで却って、思いとどまらせるイタリア旅行の逆の展開。これは自覚的なのかな。ジャ・ジャンクーの演出も素晴らしいが、音楽の使い方の凄みで押し切ってる。どんな監督もキャリアのどこかでベスト盤映画が出来てしまうが、前作がジャ・ジャンクーのそれかと思ったら、更にベスト盤が出てきた。バス停や船のシーンは自己作品を使ってるかと思うけれど過去作映像か否かをそこまではっきりと差をつけないのはジャ・ジャンクーっぽいかも。ケータイは映画の敵だという意見もあるし、私も部分的に同意だが、ジャ・ジャンクーはそう考えないらしい。kfcもマックもスタバもあるが人と人の距離が寂しい。それでも大衆蔑視的な方向に行かないのがジャ・ジャンクーのすごいところかも。クラブシーンがどれも良い。
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