グランドツアーのレビュー・感想・評価
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カンヌの審査員たちよ、寝なかった人は正直に手を挙げなさい(笑)
つまらないが、
別の見方では目の醒めるような挑発的な映画ではあった。
まともに演技が出来ていたのは侍女役のゴック(ラング=ケー・トラン ⇒トラン・アン・ユンの娘)とシャムの皇太子だけ。
あとの欧米人は一人残らず大根もいいところだった。
当てが外れた。
ラッフルズホテルのラウンジと称するプレハブのあばら家。白人たちが狭しと踊るシャムの王宮。どこもかしこも安普請の「セット撮影」だし。
ミゲル・ゴメス監督が「西欧人の登場場面においては」わざとこのチープさを繰り返し指示し、徹底して演出して狙ったのであれば、それは大したものだ。
意図がある。
ならばドラマの進行における主人公たちの道行きのシーンは佳く撮られていたかと云えば、それも違う。
⇒駅の待合室も、船長のダイニングも、ベトナムへ抜ける陸路のジャングルも、重慶の先の竹の林も、いかにも本作の撮影隊主体の安っすい=撮りやすい=行きやすい=演技をさせやすい狭量なロケ地の有り様だった
これもきっと意図がある。
(「モリーの最期の撮影シーン」をあのようにわざとエンディングでバラす事で、矢張りクルーたちのカメラ位置も、照明も、そしてモリーとエドワードが立っていたその「場所」「場所」も、明らかに”撮りやすい絵を得るための“不自然なアクティングエリアだったと判明する(させる)のだ。
すべてが西洋人たちのためのお膳立てだ。
「ジャングルの けもの道」しかり。「竹林の中に人数ぶんだけ不自然に開けていた空き地」しかり。「光線」もそうだった)。
つまり、
◆かつてのヨーロッパ人たちのなしたアジア周遊=「グランドツアー」がどれだけ本当は退屈で中身の無い空っぽなものであったのか、
◆かつ、睡魔に襲われるものでしかなかったのか。
【その事】がよくえぐられていたし、その実態が、敢えて作られたであろう安上がりな画面から僕は分かった気がするのだ。
イギリス人の主人公たちがポルトガル語を喋る奇っ怪さ。その白人ばかりが酒を飲み、イタリアのアリアを歌い、仲間うちで退屈そうに言葉を交わしている。BGMも西のものばかりで選曲も滅茶苦茶。それに対して現地のアジア人たちのセリフや、実生活を見せる貼り付け映像にはほとんど字幕は付かない。異人種間の会話は僅かゴックと皇太子だけ。
追いかけっこはアジアの勝ち。
「逃げる男、追う女」とのキャッチフレーズではあったけれど
実は「どんなに君等が追いかけたって、アジアは西欧人なんかには捕まらないですよ」
「ユーは何しにアジアまで?」
「来たって分からんでしょ」
「脱線してんじゃん」
「帰れば?」と、
けっこう辛辣に、列強の連中を拒む映画だったのではないかと、思い至ったなぁ。
つまり、彼らののんきな旅もそして植民地主義も突っぱねて「白人のアジア趣味の空虚さ」を突きつけるテーマではなかったかと。
・・
やれやれ。長かったですね。
世界を股にかけての鬼ごっこでしたが、ラブストーリーではありませんでしたね。
ビルマ〜シンガポール〜タイ〜ベトナム〜フィリピン〜中国の流れでした。
whay?日本の「歌舞伎町のネオン」や「禅寺」や「大阪のうどん屋」が出て来たのか?って?
ボーっと観ていちゃダメですよ。あれはもちろんエドワードやモリーたちの白人の国によって、いま現在も(アメリカ軍に)グランドツアーされている現地として。
つまりアジアの一国としての、並列の扱いです。
・・
で、
帰りの電車に揺られながらこの変な映画を反すうしながら、
僕は、自分で今まで考えた事も無かった思いが湧いてきて、自身戸惑っているのです、
「かつて日本軍が言っていたあのスローガン=『亜細亜各地をば列強の支配から解放せん』との進軍。あれ、あながち間違っていなかったのではないか?」―という、僕がこれまで絶対に肯定は出来なかったあの頃の日本国の“思い上がり”を
「それも・・、それも有りなのかな・・」と
ふと思ってしまった事。
自分のこの脳裏のつぶやきにびっくりしてしまったです。
こんなのがカンヌで監督賞??
1918年の設定なのに、映し出されるのは、ド現代の街並み。
道頓堀ドンキのあと、立ち食いうどんで「軍人」登場???
時代は変われど、本質は変わらないのを描いたつもり?、
なのか、ギャグのつもり?なのか知らんが、何にも成功していない。
むしろ監督の怠慢、創造性への放棄に感じた。
終わり方もなあ。はい虚構〜でなんでも格が上がるとでも??
こんなので観客はありがたがるとでも?観客をナメんなよ。
(つか、観客は正直で、土曜の昼間でガラガラでした)
モリーのぶぶぶ笑いの下品さ・有り得なさは少しだけ良かった。
そもそも話の運び方が酷い。
こんだけ複数で脚本書いてこの出来であることに驚愕。
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