サブスタンスのレビュー・感想・評価
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A297 怖がらせたいのか笑わせたいのかどっちや?!
2025年公開
なんといいましょうか
映画が非現実的を体感できるものとするならば
本作は土台がぶっ飛んでいる分右に出るものはないでしょう。
それにしてもデミ、勝負に出たなぁ
やたらと老いを強調するカメラワーク。
しわ、しぼみ、シミってか。
これを全部無くしてクイーンの座に戻るんだい!
んで、わけわからん廃墟に誘導されこれ持って帰りや。
代金は?
しかもこんだけアバウトな説明書だけで
得体のしれん薬品を注射で打つか?
で生まれましたよ。新しい自分が!背中から(笑)
わー目ぇ四つある。
分身やったらデミに似たような子用意せえよ。
マーガレット・クアリーはあまりそそらんなあ。
ところが当然べからず条件があるもんで
そういやギズモも3つの禁じ手がありましたよね。
ま、話の流れとしてはお破りになるのですが。
ミソは2体でも一人のため
一方を傷つけると自分にも跳ね返るというね。
史上最高齢のキャットファイトを経て
なんやかんやで大みそかの夜一大イベント
固唾を飲む観衆。
ワタシも観衆と一緒になってどんな展開が待ち受けているのか
ワクワクしましたよ。
なんとエイリアン4の出現!デニスクエイド見抜けよ!
分裂したお二人は一つになって登場
おれたち二人でバロム1
ここからはコメディに突如変換。
血みどろのシャワーだ
アカン、これ以上笑わすな。
最後は「バスケットケース」が現代風だとこんなシャシンか?
80点
鑑賞 2025年5月28日 イオンシネマ桂川
パンフ購入 ¥990
配給 ギャガ
最高傑作
最後は生命のトリナクリア。デミ・ムーアの演技に敬意
見ながら頭の片隅にずっとあった映画「TITANE」も、本作も、フランスの女性監督による。後半ではシンディー・シャーマンの一連の写真やリンチ監督の映画も強烈に思い出した。サウンドデザイン、文字のフォント、美術セットがスタイリッシュでかっこよかった。(特殊)メイクの力が凄い!あと黄色!最初の卵の黄身のシーンがこの映画のいい導入になっていた。エリザベスが着るコートも黄色だ。
誕生も生理も妊娠も出産も母乳も、そして生存・再生にも血が関わっている。その血で繋がっているエリザベス = スーは、バスルームでもステージでも、自己と他者と社会へのリベンジの快感と幸福感に満ち溢れている。人間は自分や他人を細分化して見てわかった気になり、評価したりされたりで悩みは尽きない。目が、鼻が、口が、顎が、額が、歯が、髪質が、尻が、胸が、ウエストが、脚が、足首が、などなど。人間は部分の足し算で存在しているものではないのに、特に女は他人の視線と自らの視線によって、外見と年齢の縛りから解放されていない。
おまけ
1)この映画、見るのどうしようか?と思っていたが見てよかった。強力な発言権を持つテレビ局の偉いさんの口のアップ&グチャグチャとエビを食べるシーン、高齢男性株主が廊下にずらり並んでスーを待ち受けるシーン、この二つが映画の中で何より一番醜悪で気持ち悪かった。誰もがわかる大きな皮肉だ、素晴らしい。
2)この映画見よう!と思ったきっかけの一つは、ドイツのDIE ZEITという週刊新聞。「21世紀のベスト・フイルム」という企画記事で、2024年の映画で挙げられていたのが「ブルータリスト」と「サブスタンス」の2本だった。他の年の映画も自分の趣味に近いかなと思った。参考までに数本挙げると:
2000「花様年華」
2001「千と千尋の神隠し」「マルホランド・ドライブ」
2003「キル・ビル 1」「ロスト・イン・トランスレーション」
2008「ダークナイト」
2016「ありがとう、トニ・エルドマン」
2019「パラサイト」「燃ゆる女の肖像」
2021「ドライブ・マイ・カー」
2023「哀れなるものたち」「関心領域」
グロいけど笑えるモンスター映画だった(笑)本当のタイトルは「モン××エリザベ××」だよ(笑)
デミさんの体当たりスプラッターにスタオベ
オンナゴコロ
ルッキズムが生み出すもの
雑多に映画観る割にガチホラーは苦手なので、大丈夫かなぁと思いながら観に行きました。
途中でウッとなりましたが、面白いというか…ゾッとして満足したという感じでしょうか。
でもこれR15+で良かったのかな。
だいぶ刺激が強いと思うんですが…。
デミ・ムーアの凄さ、圧巻です。
若さへの執着がガンガン伝わってきて、慄いてしまいました。
女性が他者からの見られ方の中に置かれ、そこで評価される世の中に対する一石を投じています。
まぁそうですよね。そのままの自分でいいんですよ。
行き過ぎたルッキズムは不幸を呼ぶこともある。
とはいえ、見た後食欲は一気に減退しました。
苦手な方は注意した方が良い気がします。R15+ならなんとか…と思っていると大変なことになるかと。
スーとエリザベスは一卵性双生児
全身整形疑惑があるこの私にこんなキワモノボディホラーに出ろなんて、あのフランス女監督いい度胸してるわね。まあオバマやバイデン時代のハリウッドだったら、いくら“男性支配からの脱皮”がテーマなんてごまかしたところで通じなかったでしょうね。それがまさかオスカーにもノミネートされるなんて時代も変わったものね、私も歳をとるわけだわ。エイジハラスメントだとかルッキズムだとかフェミニストの連中が吠えてるけど、なんだかんだいったってこの業界金をもってる男の目に留まってなんぼの世界じゃない。それがLGBTQやらトランスジェンダーの連中が入り込んできたもんだから、マギー(クアリー)のようなピチピチのかわいこちゃん女優の出番が逆に少なくなってるわけ。おかしいでしょ、そんなの。多様性だか何だか知らないけど、美しいものは美しいと言えない世界って窮屈でしょうがないじゃない。そこで元美人女優のこの私が一肌脱いだってわけ。クエイドものりのりでワインスタインもどきのパワハラ・プロデューサー演じてたけど、あんなのまだまだ序の口ね。実際、首を吊ったエプスタインやディディとつるんで変態プレイに入れ揚げてた連中が五万といるんだから。早くトランプに大掃除してもらいたいもんだわ。でもねぇあの脱皮シーン、ちょっとグロすぎなかったかしら?しかも口から◯◯を吐き出させるなんて。あの『TITANE』撮ったデュクリュノーも相当の変態だったけど、同じフランス人のファルジャもそれに輪をかけたど変態ね。あれって多分アレックス・ガーランド監督『MEN』のパクリじゃないかしら、あっちは脱皮するのは男の方だったけどね。『スペースオデッセイ』を劇伴に使うなんて、私たち整形中毒のハリウッド女優を完全に小バカにしてるわ、それはそれで私的には受けたけど。それと🩸飛沫ドバーは『キャリー』からの引用で、そんでもってあの壁紙ぶち破りと風呂👵と廊下(スーとエリザベスは一卵性双生児)は多分『シャイニング』、ラストは『エイリアン』というより自ら溶けて石になった“メデューサ”って感じかな。シャーロット・ランプリングも言ってたけど、オファーを断れば他の女優に仕事をとられるだけ。だったら自分自身をネタにしたってその仕事を受けるべきだと思うの。いくら気取って誰も見ない芸術作品に出たってしょうがないじゃない。あたしら女優はなんてったって見られてなんぼの世界に生きているんだから、そうでしょ。ハリウッドのイザベル・ユペールって呼ばれるまで、これからはジャンジャン汚れ役に挑戦するつもり。えっ何、ヴァン・ホーベンとフォン・トリアーから早速出演オファーが来てるって?男って本当にしょうもないわね、ったく。
⭐︎4.5 / 5.0
内面とは
たしかに阿鼻叫喚でした
「かわいいが暴走して阿鼻叫喚」というキャッチコピーと予告の迫力に惹かれて観に行きました。
「年齢による容姿の衰えが出始めた女性の美への執念」という題材は時々見かけるものですが、デミ・ムーアのド迫力がものすごく、目が離せませんでした。薬物エスカレートのあたりは、伊藤潤二のホラー漫画みたいで、怖くておぞましいけどずっと見たくなってしまう魅力がありました。
「美しくありたい」にあまり手間もお金もかけて来なかったし、若き日の栄光も特になかった自分は、主人公に共感することは皆無でしたが、一視聴者としてテレビや映画を観る立場で、俳優・タレントの容姿年齢を知らず知らずのうちに評価選別しちゃってることはあるかもしれないと思いいたり、加害者側のような複雑な気分にもなりました。
真剣に考え始めるとしんどくなってしまうところですが、映画のラストがもうむちゃくちゃで、ホラーからコメディになった感があり、なんとなく笑ってお終いにできたので助かりました。
「素顔のままで」会える友人がひとりでもいたらエリザベスの運命は違っていたかも 「美」でしか評価されてこなかった孤独な魂の哀しい末路
エンドロールが終わって劇場の通路を家路へと急いでいたら、後ろから「こんなB級ホラーみたいなのを見せられるとは思わなかった」と女性の声。ちらっと見ると、どうやらカップルで来ていた女性のほうが男性をなじってるような感じでした。デートムービーは慎重によく検討してから選びましょう。映画の後に食事の予定を入れているなら、なおさらです。
さて、この物語の主人公は女優のエリザベス(演: デミ•ムーア)で若い頃はその美貌で大いに活躍したようですが、今はテレビでエアロビ•ダンスの番組のレギュラーをやってるのみ。そのレギュラーも50オーバーに用はない、若く美しい女に切り替えろ、ということで、あえなく剥奪されてしまいます。これで彼女の高いプライドはズタズタ。若い頃から、もっぱらその美貌で評価されてきた彼女のプライドは「美」や「若さ」と一体化しています。で、彼女は禁断の「サブスタンス」に手を出してしまうんです。
彼女の周囲には「美」とは別の価値、例えば、「聡明さ」とか「優しさ」とかで彼女を評価してくれる人はいなかったんでしょうね。本篇に示唆に富んだシーンがあります。エリザベスは道でひょっこり、冴えない中年のおじさん風情の昔のクラスメイトに出会います。クラスメイトが彼女に連絡先を書いた紙を渡してふたりは別れるのですが、この時点でふたりでコーヒーでも飲みながら、昔の思い出話でもしていたら、エリザベスの運命は変わっていたかも知れません。そこで旧友の何人かの連絡先も知り、プライドもエゴも今みたいではなかったころの友人たちとも再会して他愛のないおしゃべりを続ける…… そんなことから人は変わってゆけます。彼女はあの一線を踏み越えた後にその中年男のクラスメイトと会おうと彼女から電話するんですけど、結局、プライドが邪魔して会えずじまいなんです。
ビリー•ジョエルのヒット曲に “Just The Way You Are” (邦題『素顔のままで』)という名曲があります。語り手の男性が恋人と思われる相手に対して「ありのままの君を受け止める」「ありのままの君が必要だ」そして「ありのままの君を愛してる」と切々と歌いあげてゆきます。う〜ん、ありのままの自分で接することのできる相手がエリザベスにいたらなあと思わざるを得ません。恋人、夫、親、息子、娘、兄弟姉妹、友人……誰でもいいから側にいて、素顔のままの彼女を見てくれていたら、そして「美」とは別の物差しで彼女のことを測ってくれていたら、彼女の運命は違ったものになっていたことでしょう。みんな君を愛するようになる、というのはエリザベスの分身スー(演: マーガレット•クアリー)のキャッチフレーズですが、エリザベス本人の本質は、結局、愛されるどころか、誰にも関心を持たれない荒涼とした孤独の砂漠の中にありました。
ということで、なかなかよくできた「大人の寓話」なのですが、後半の怒涛の展開は私の好みではありませんでした。あと、最初にもちらっと記しましたが、食事の前に観るとなんらかの気分転換をしてから食事に臨まなければならないハメに陥りますのでご注意ください。
あなたのハートはこの衝撃に耐えられるのか!?
なんとなく騒がれ始めていたので、
何やら香ばしい匂いがして早めの鑑賞をしてみました。
主役デミ・ムーアという事で、
往年のファンなのか年配の方達の観客もちらほら。
しかしそのご年配の方は結果、何度も映画中のけぞったり、目を伏せたり、ため息を漏らしたり、おそらく本当は絶叫したかったのでは?という衝撃の本作。
私も後半の30分?くらいは顔をしかめて、
いや、顔をぐしゃぐしゃにして見てたと思います。
ポスターや予告からは想像もつかない程に、
後半に行くにつれスプラッターホラー要素満載で、
もはややり過ぎて爆笑しかけましたが、
見終わった後にとにかく謎の爽快感があり、
もう帰って来てこのレビューを書いてる今も既に、
もう一回観たい!いや、やはり恐ろしいか、、
という複雑な心中に至っております。
最後まで観るにあたってはそれなりの、
ジェットコースター、初めてフジヤマに乗るような覚悟が必要かも知れませんが、
一度観てしまったら、もう隣の席の他人だろうが誰だろうが、この衝撃を共有したくなる事間違い無し、です。
そして私が観た映画史上1番、エンドロールになった途端、会場がザワついていた映画でした。
一応ハートのお強い方に!と思いましたが、
絶対に誰かに話したくなるこの映画をオススメします!!
最高傑作!
ルールを破りましたね。ドーン‼︎
まず、画面がとてもスタイリッシュです。構図がキマってるし、クローズアップや俯瞰撮影の多様がダイナミックな効果を生んでいる。この映像観るだけで木戸銭回収できます。キューブリックとかクローネンバーグといった名前が浮かぶ。
メッセージとしては色々な批判(ルッキズムとかエイジズムとか)を言いたいかもだが、基本の話は「笑ゥせぇるすまん」です。「ルールをやぶりましたね。ドーン!!」以降の怒涛の崩壊劇は爆笑モノです。グロ描写は、多分わざと作りもの感をだしているのか、それほど怖くない。冒頭シーンにもどって終わるエンディングはきれいな幕引きで好き。
若返りではなく若い分身を作るんで、分離してからは記憶も共有されてないし、これってオリジナルの本人(エリザベス)にはそもそもなんのメリットもないんじゃない?
謎ばかりだけど好きかも
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