サブスタンスのレビュー・感想・評価
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これは傑作
最近観た映画の中では一番面白かった。
エンドクレジットが終わった後、拍手しました。
私一人だけでしたけど(笑
コラリー・ファルジャ監督、若さへの妄執から逃れられなかった愚かな女と、
彼女を取り巻く人間たちの悲喜劇を、破壊力満点の映像で、徹底的に、これでもかと描き切ってくれました。
それにしても色んな引用というかオマージュ満載の映画でしたね。
『2001年 宇宙の旅』『シャイニング』(スタンリー・キューブリック監督)、『キャリー』(ブライアン・デ・パルマ監督)、『遊星からの物体X』(ジョン・カーペンター監督』、『ザ・フライ』(デヴィッド・クローネンバーグ監督)、あと最後の血飛沫大宴会は、
『キャリー』に加えて、『ブレインデッド』(ピーター・ジャクソン監督)も入ってるかな、ざっと気が付いただけでもこれだけ。
全部大好きな映画なので、それだけでもお腹いっぱい。
「未知との遭遇の曲」と書いてる方が何人かいらっしゃいましたが、クライマックスのステージで流れる「ツァラトゥストラはかく語りき」(リヒャルト・ストラウス/2001年 宇宙の旅)のこと?
セルフパロディのデミ・ムーア、アカデミー賞取れなかったのが残念な体当たり大熱演。
スー役のマーガレット・クアリー、あのオッパイは付けパイだそうですね。
『ワンスアポンアタイムインハリウッド』のヒッピー娘はペチャパイだったもんね。
よくできてる。
でも彼女、撮影当時の年齢は28歳、現在30歳。
まぁ、20代後半から30代前半が女性の一番いい時ですからね。
って、こういうこと言ってるからダメなんですよね。
いやぁ、すごかった!面白かったー!
落ち目になったかつてのスター。容姿にこだわる女優。見た目が落ちることを極度に嫌う。なんだか素のデミ・ムーアとリンクしているような役。よく引き受けたなあと思う。覚悟を持って引き受けたであろうデミ・ムーア。渾身の演技見届けました。振り切っててすごく良かった。
長年やって来た番組を年齢が理由でかクビになったエリザベス。若返りの為違法薬物サブスタンスに手を出す。ところがそれは若返りではなく分身を生み出す薬だった…。分身が背中を割って出て来るシーンが衝撃。出て来た分身スーは本体エリザベスと一心同体で1つなのだが分身はそれを理解せずエリザベスを蔑ろにし分身のみで生きて行こうとする…。分身を演じてたマーガレット・クアリーも良かった。エリザベスをクビにしたプロデューサー役のデニス・クエイドの演技も良かった。本当に3人が振り切った演技をしていて最高だった。
コラリー・ファルジャ監督はデビュー作『REVENGE リベンジ』を見ても分かるがスプラッターや残酷シーンがお好きなので恐いのが苦手な方はご注意。恐いのが大丈夫な方は3人の演技一見の価値あり。是非見て下さい。
ラストはやり過ぎ
サブスタンスを観ない人生より観た人生のほうがいい
映画館の大きいスクリーンで、重低音響かせて観るべき映画だったので、見逃したら後悔してた。
そしてちゃんと公式サイトに留まるくらいの情報だけで観に行って正解。
観終わって、あのシーンがドキドキした、共感して苦しかった、グロくて興奮した、めっちゃ笑えた、愛着がわいたとか、140分の間で感じた思いをグルグルとリプレイして、また観たくなる中毒性がすごい。
皆さんのコメントやご意見のとおり、テーマは普遍的ですごくわかりやすい。
若さと老い、恐怖、必要とされたい思い、ルッキズム、フェミニズムetc.
普遍的であればあるほど、観る人自身が自分はどう感じるのかが返ってくるから、単なるグロいホラーでは全然ないわけで。
昔の名作品のオマージュ?みたいな映像や、
重低音ドンドンの音楽も素敵。
元ネタ作品を調べて観てみよう。
なんて真面目なこと考えてもいいし、阿鼻叫喚にやられてもいいし、プリプリのスーを拝むでもいいし、楽しめることは間違いない。
少なくとも楽しめる自分を愛でることにする。
I am one.
『ルッキズム』『エイジズム』 に フランス女性監督が強烈な鉄槌を下した物語
まさかのB級ホラーコメディ
面白かった!
斬新
つらかったです
面白かった事は大前提に、大変観ていて辛かった。
30〜50代の女性には辛いのではないか。
これは「ジャンル映画の程を成したフェミニズム映画」ではなく、「フェミニズム映画の程を成したジャンル映画」だと思う。
これを観ても男性に何かを考えさせる事はできないと思う。「俺女じゃなくてよかった〜」と思うだけだろう。
ifの話をしてもしょうがないのだが、これが男性監督だったら大炎上だったろう。でもなぜ女性なら許される(絶賛される)のか?と考えてしまった。「私もうババアだから〜」とかいう女性の自虐は同じ属性の女性を傷つけるのでやめた方がいいと常々思っているのだが、この映画でも同じ事を感じた。
ただし、大変面白かったのは間違いない。
シンプルかつ強い意思表示
あのデミ・ムーアが62歳にして捨て身の怪演。顔の皺にヌード、特殊メイクによるグロテスクな姿、そこまで曝け出してでもこの作品に出演した意味、メッセージは強く伝わった。
万人受けはしない紛れもない衝撃作。
エリザベス・スパークル(デミ・ムーア)はかつて一世を風靡した女優だが今や賞味期限切れと言われて等しい。50歳の誕生日、プロデューサーのハーヴェイ(デニス・クエイド)から、自身のエアロビクス番組の降板を言い渡される。そんな中「サブスタンス」という謎めいた再生医療を知り試してみることにする。それはなんと自分の背中を割り中から若い完璧な美女(マーガレット・クアリー)の自分が現れるというものだった。
彼女はスーと名乗り、スターダムを駆け上がっていく。
スパークルと対比するように若く美しい肢体をなめるように接写するカメラアングルは暴力的なほどいやらしい男の視線だ。この映画に登場する男は極限的に汚らしい。
サブスタンスのルールは1週間ごとに元の体と入れ替わらなければ不具合が起きるというものだが、老いた体に戻る屈辱に耐えられるわけもなく、もちろん破ってしまう。
そこからの展開は阿鼻叫喚、見るも恐ろしい姿に変容し肉や血が飛び散るスプラッタームービーと化す。
そこまでやる必要はあるのか、コラリー・ファルジャ監督はこのメッセージを今の時代に伝えるには徹底的に描く必要があったと語っている。
ストレートで強烈なルッキズム(外見至上主義)やエイジズム(年齢差別)に対しての反対表明をボディホラーのスタイルで描いたファルジャ監督のアイデアがあっぱれ。
最終章はそこまでやらなくてもという、とどめを刺す展開であるが、監督が言うように曖昧な時代に徹底的にやる必要があるのかも。
代表作になるであろうデミ・ムーアは自身初のゴールデングローブ賞を獲得。
「遊星からの物体X」「エレファントマン」「シャイニング」「ザ・フライ」など名作へのリスペクトを感じる。
ただ、スプラッタームービーが苦手な人は観ない方がいいかもしれない。
ラストはオンエアーのライトがついたところ
良いところ
生々しい若さへの渇望がありありと
?なところ
質量保存とかガバガバな科学法則
ギャグか?これ
ラストのスプラッシュシーン要らん
オンエアーのライトついたところで終わった方が余韻があってよかったのでは?
意識と記憶を共有しない自分って共存する理由がないな。単に生存装置としての本体では共存じゃなくない?まあ、あれだけの注意事項に対してあんなに甘い認識で薬物使う人間がすでに自分の共感の範囲を越えてて、とにかく愚かな存在に見えてた。言葉を選ばなければ馬鹿じゃねーの?ってところ。それはそれとして終盤の展開はギャグにしか見えなかった。悲劇っぽく狂気を描いてるようだが、あの存在をステージまで連れて行くあたりどこまでリアリティラインを引いてるかが見えなくなって冷めた。そこまでは生々しくて面白かった気もする。
これ!ミャクミャク違うか?
久しぶりの語りたくなる映画
見た後の感想が男女で分かれそうだし、カーストの上か下でも分かれそうな内容です。
とにかく見終わった後に誰かと話したくなる作品。
映画の中である男性とデートに出掛けようと化粧するシーンが個人的には1番怖かった。
きっと女性の方はもっと心に刺さるもんがあっただろう。
というのも、自分でいうのもなんだが私は若い頃は俗に言うジャニーズ顔で中高とファンクラブがあるくらいモテた。
だが時は残酷です。
数十年ぶりの同窓会。
私の髪の毛は見事なM字ハゲであり、伸ばした前髪で誤魔化していた。だが、そんな日に限って髪型が決まらない。鏡でハゲ隠しに精を出してる内に目の下のクマ、頬のシミ、ほうれい線…
そんなに気にしてもなかったのにズーンと気が滅入った。
改めて老いを自覚した。こんなんじゃ同窓会に行けない…笑
ドアを開けれないよね。
そんな経験もあったので、あのシーンは「わかるぅ泣」となった。
しかしこれが女性ともなれば、もっとキツいだろう。
日頃から世代交代され続ける可愛さや綺麗さ、男性の露骨な対応の違い。SNSを見れば自分より若さを保ち、優雅な暮らしをする同い年。
正気を保つのも難しいだろう。
ましてや、若さを謳歌した主人公なら尚更そのギャップが我々より大きく固執してしまい、綺麗なことが目標から目的になってしまう。今の整形する事が夢と語る10代ように。
そういう「何か」をテンポがよく、クドクドと魅せるというより強烈な描写を見せつけてくる。
それを観ながら、いつの間にか男性の私は何か突きつけられる。
普段、相手が喜ぶと思って言い放つ言葉や何気ない迎合、消費される大量の性。
この映画の男性は明らかにキモい。だけどそれこそ普段の我々男性なんじゃないか。
これからは色々気をつけていこう(反省)
感想を言うハズがよくわからない方向に行ってしまった。
知的で最高にやってやった感のある狂った映画ではあるが、現実の方が現実なだけに狂ってるよなと。
最後はあれくらいしてもらわないと誰も救われない。
作者の優しさが伝わってくる最後。手加減したともとれる。
しかしこの刺さり方は劇薬扱いなのは間違いない。
すでにサブスタンスを摂取した人もいるだろうし…。
さて
家族で観る◯ つまらない説教を帰り道に親からされるのは間違いない。だが奢りで観れるなら観た方がいい。
恋人× やめとけ。男は必ず無神経な事や見当違いの事を見終わった後言います。喧嘩になりかねない笑
友達◯ これが無難かなぁ。観た後に色々話が尽きないと思う。そういう映画はなかなかない。
1人△ 観た後に話したくなっても話せない。観た人と話せないと面白さの半分を失ってるかもしれない。
比較
恐怖!腐乱少女
特殊メイクにも 程がある。ラストやり過ぎ。(笑)
●「エリザベスさん、あなた約束を破りましたね?」
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