サブスタンスのレビュー・感想・評価
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最高の裏切り展開(笑)
デスシップ、ブレインデッド、エレファントマン、遊星からの物体X大好きなんでこんな素敵なラストの展開は予想外でニヤけて観てしまった! デミ・ムーアもなかなか良い演技だし頑張ってるし特殊メイクや造形物も最高だし良い意味でラストの展開に想像以上に裏切られ大満足しました。面白かった!
【追伸】大好きなもんで7月25日に横浜のジャック&ベティにて2回目の鑑賞!やはり良いわ。2度目だとまたまた感覚違ってストーリーを追えたりニヤニヤポイントが増えたり楽しめました。伊藤潤二の世界を実写化したような本作は誠に素晴らしい!デミ・ムーアの体当たり演技、狂気の表情は素晴らしすぎる。2回鑑賞してホントに良かった。
クローネンバーグ御大かと思いました
いやー、面白かったですね。口あんぐりの連続でした。
監督が公式に言ってるかは知りませんが、クローネンバーグ御大の演出に似てましたね。移り変わりのところとか、注射をブスブス刺すところとか、最後は「ザ・フライ」みたいで泣けてきました。「チタン」のフランス人女性監督も御大の作品に惹かれているみたいですが、フランス人は御大好きなんですね。
スーが可愛かったですね。彼女は「ワンハリ」でブラピと絡んでいた女優ですよね。観てないんですが「アノーラ」も「ワンハリ」のヒッピー出身と聞いて、どの役の女優なのか気になってました。
女性監督として、やはり男社会でやっていくことの難しさとかを全面に出したのでしょうか。ファルジャ監督の写真見ましたが、やはりキレイな方です。思えば日本も含めて女性監督は総じてキレイな方が多いように思えます。そんなところは考えすぎかもしれませんが。でもプロデューサーがハーベイですし。
美しさと若さですか、やはりそこに行き着くことは宿命でしょうか。デミ・ムーアもよくぞあそこまで(醜い)自分を晒したなと感動しました。アカデミー賞でもいいように思いましたが、やっぱり怪物になっちゃうと評価下がるんですかね。関係ないですが、夜の界隈で売上何億みたいな女性が持て囃されてる最近ですが、何もなくて、若さと可愛いだけ(しかも作ったキレイさなら)ならいずれはエリザベスになっちゃうよなぁと、大きなお世話をしてみます。
最後、ちょっとクドいかなともおもいました。でも、とても楽しみました。
辻彩がアンブレラに勤めたら
己の中の「スー」に愕然とさせられる!
物語の前半はちょっと犯罪系ミステリーの様な
不穏な空気感にグイグイ引き込まれて行くが、
後半は精神的なホラー味がどんどん強くなり、更に
皆さんが書いておられる様に映像的にもかなりグロくなってくる。
ただ、そのグロさも一周回って最後はブラックコメディーになっていた!
そのあたりに耐性のある方はぜひ、劇場で!!
で、月に8回ほど映画館で映画を観る
中途半端な映画好きとしては
中々にパンチの効いた本作!
ほとんど裸で冷たいタイルの上か特殊メークバリバリで、
よくもこの作品を受けたわ!!
デミ・ムーアに拍手!!
本当に解りやすくルッキズムと男性優位社会への批判を込めたお話。
だけど、その根底には、女性自身もいつの間にか
男性の女性へ向ける価値観に支配されていることに気付かされる。
後半「エリザベス」の若い分身である「スー」が母体へ反旗を翻す辺りから
老いへの憎しみがどんどん増して行く。
若く美しく周りからチヤホヤされる「スー」は
誰からも顧みられることの無い
老いた「エリザベス」としての時間が耐えられなくなり
邪魔に感じ出した「スー」の行動がもう半端無い!
今は若くても「エリザベス」の体が無ければ復活できないのに
そんな事お構いなしにこれでもかと言う様に
容赦なく「エリザベス」を痛めつける!
ずっと若いままでいたい!!
正直、女だってそれが本音だもの。
己の中の「スー」に愕然とし、恐ろしくなる。
あと、大昔、好きだと言ってくれた男を当てにするようになったら
女も終わりだな〜〜
そのシーンが違う意味で超怖かった!!
悪夢のようなスプラッター・コメディー? やりすぎ注意
思ったよりも、グロく、漫画チックで、ツッコミどころ満載の映画でした。
結局これはコメディーなのか? と、「ツァラトゥストラはかく語りき」が流れる場面では思わず吹き出してしまった。
全編を通して緊迫感のある作品で、退屈することはなかったが、いかんせんやりすぎだと感じた。
最後に、道に埋め込まれたプレートのシーンを「落ち」のようにして見せるところなんか、なかなかニクイなと思ったけれど、作品全体としてはグロテスクで過激な描写が多く引いてしまった。
何事も節度をわきまえなくてはならない。おじさんは、こんな映画をつくる人たちの感覚を疑いたくなったのである。しばらくはホルモンとか食べられへんわ。
体当たりの演技はたいしたもんだけど、デミ・ムーアももうちょっと仕事えらんだほうがええんと違うか? ほんまに。
と、ここまでいろいろ悪口を書いてきたけれど、「アホな女が主人公の馬鹿げた映画だ」と一蹴することはできないのである。
「よりよく見られたい」「いつまでも若く美しくありたい」という、人間の本質に関わること、とくに女性にとっては切実な問題がテーマになっているので、しみじみと感じるものがあったことも確かである(表現方法には、拒否反応を起こしたけれど)。
品質が低い
オススメできないけど、見て良かったと思う
デミ・ムーア主演映画の中での最高傑作
思ってたよりも…
ロングランしてたので、期待しつつ劇場へ。
朝一だったけど、パラパラお客さんの姿も。
皆さんお一人で鑑賞してる模様でしたが、鑑賞後これは人を選ぶなぁと思ったので皆さん正解かも。
ある程度の事前情報として、他の人の口コミをみてからの感想です。
スプラッター具合はまぁ許容範囲でした。
正直もう少し美についての過剰な世の中への批判とか込められているのかと思っていましたが、まぁ、後半はB級ホラー映画でしたね。
…血糊好きよね❤️🩹海外の監督さんは。
もう、ギネス狙ってんのってくらい使ってます。
男性社会への皮肉とか、ルッキズムとか、ある意味エリザベスはこの社会の被害者ですよね。
共感する同世代の方は多いんじゃないでしょうか。
ただ、主役の2人は本当に体を張っているのでそこには賞賛しかないです。
よくぞ、ここまでやり切った‼️
ただ、それがいい作品とならないのも事実かなと個人的には思いました。
最後に、老いってものは徐々に受け入れていくものですよね。徐々に歳を重ねていきましょう。
過激な描写が非常に長いスプラッター映画だった
老いに抗うテーマが親近感あるかと思い、軽い気持ちで鑑賞を決めましたが、鑑賞途中でこれは自分の苦手なスプラッター映画だと気づきました。
過激なグロテスクに加え、性的部位はアップにする時間もやたら長く、暴力部分も過激な描写で、自分の苦手詰め合わせ3点それぞれがどれもやたら長かったです。
見るに耐えられず、ひたすら目を瞑って凌ぎました。
救いがある胸を打つような終わり方だとまだ良かったのですが、それもなかったので、多くの衝撃的場面を心に抱えたまましばらく日常を過ごすことになりそうです。得るものが何もなく、残念な気持ちです。
自分には合わなかったのですが、スプラッター好きな方にはいいのかもしれません。
ちなみに、性的部位に関してはそんなにハッキリとしかも長く映さなくて良いのにとは思いますが、レッドカーペットなど正式な場でセレブが過激な衣装で登場する写真は割と見かけますし、文化の違いはあると思います。映画内最後に5000万人が観ているという設定の大晦日テレビ特番場面で羽を背負った大勢の女性達が胸丸出しで踊っているのも衝撃でした。
そして性的部位をアップでやたら映すだけではなく、全編を通して女性は扱われ方も性の対象としてしか存在しないような描かれ方で不快に思いました。
それは露悪か策略か
ジョン・カーペンターやディヴィッド・クローネンバーグらが牽引した80年代B級映画の文脈を正統になぞるボディホラー。
エリザベス・スパークルと刻印された記念マンホールにケチャップまみれのハンバーガーを落とす冒頭のショットが来たるべき凄惨なスプラッター描写を予告するところから物語は幕を開ける。
往年のハリウッド女優が過去の栄華に執心するという筋立てはまずもってビリー・ワイルダー『サンセット大通り』を否応なく想起させる。
また美貌の代償として肉体を蝕まれていくという展開は、同じくルッキズムを題材とした韓国のアニメーション映画『整形水』を彷彿とさせる。
『整形水』が明らかに念頭に置いている今敏『パーフェクト・ブルー』にみられたような、自他境界の混濁が認識の崩壊を招くというホラー表現も至る所に散見された。
あるいはコラリー・ファルジャの出自を踏まえれば、露悪的なまでの過激な残酷描写がフレンチ・ホラーにその起源を持っていることもわかる。
あらゆる文脈を意図的にミックスした果てに生まれたのは、肉体と精神の双方から登場人物が追い詰められていくという苛烈きわまるスプラッター映画だったというわけだ。絶望的なのは先に挙げた参照先がほとんどすべて無惨なバッドエンドを迎えているという点。ゆえに本作は決定的破滅という必然に向かってひたすらギアを上げていく。
しかし「サブスタンス」というエキセントリックな薬品が引き起こす諸現象の奇矯さに反して、人物の造形はかなり大味だ。エリザベス/スーは美貌と映画以外の内面を持たないし、プロデューサーのハーヴェイやスーの彼氏は典型的なマッチョイズムの権化としてしか描かれない。最終盤のくだりにしたって、醜い姿に変わり果てたエリザベス/スーを「バケモノ!」「撃ち殺せ!」と指弾する人々は匿名的な群衆以上の意味を持たない。
凝りに凝った残酷描写に反して、あまりにも粗雑な人間描写。この二極化が示すのは二つの可能性だ。
一つは、単にコラリー・ファルジャが80年代から連綿と続く露悪主義的なホラー映画を無批判に再現しているだけという可能性。これだったらマジで最悪だ。
B級映画の極端な露悪主義は結局のところハリウッドのワインスタイン問題や日本の園子温問題とも根底の部分で繋がっている。それを「女性監督」をエクスキューズに一切の批判意識なく再現しているだけのだとしたら、本作には「B級ホラー」の縮小再生産以外の価値はない。
もう一つは、明らかに策略があって敢えてそうしている、という可能性だ。
劇中、カメラのレンズがデカデカと映されるショットが何度かインサートされる。このインサートショットはほとんどがスーが活躍している最中に差し込まれる。カメラが眼であることを踏まえれば、それはスーを眼差す我々の眼ということになる。魅力的な対象が現れたときほどわかりやすく機能する我々の眼。
本作はひたすら荒唐無稽な空想に向かうB級スプラッターの文法に倣いながらも、カメラ=我々の眼というインサートショットを差し込み現実との接点を確保することで、社会批判としてギリギリ機能しているのではないか、ということ。私としてはもちろんこっちの可能性を信じたい。
以上から、少々判断に困る作品だったといえる。もう少し氏のフィルモグラフィーを漁ってからではないと何も言えないような気がする。
〜追記〜
監督の前作『リベンジ』を観たので、そのうえで改めて。
両作に通底するのは男性への強い憎悪であり、その点については疑いようがないということ。そして劇中の大半を占める露悪描写は、その剥き出しの憎悪をほどよく戯画化するための緩衝材であるということ。
彼女は80年代から続く露悪映画(それは往々にして男性によって牽引されてきた)の系譜をなぞってはいるものの、そこに単なる縮小再生産の意図は絶対にないことは確信できた。むしろあえて召喚した系譜をその根源まで引き摺り出して締め殺してやろうという強い殺意さえ感じた。しかしそんな殺意を素で振り回したら映画にならないので、本作では戯画化という形でコメディ映画への逃走線が引かれている。
しかし戯画化というのは対立構造の輪郭線をくっきりさせてくれるという点において便利なものである一方、その手法が雑だと対立構造それ自体が陳腐化する。
下半身ばかりを舐めるような「男の視線」を現す構図や、クチャクチャと気持ちの悪い咀嚼音が強調される食事シーン、魑魅魍魎が明滅するBADシーンなど、男女の対立を示す描写としてはもはやあるあるすぎて面白くはない。それによって立ち上げられる男と女の対立構造というのも、よくある男女論的な範疇を出ない。
男への憎悪を糊塗する方便として用いていた「戯画化」(=露悪描写)によって、「何に寄り添い、何を打ち砕くべきか」という明確なスタンスが徐々に脱臼されていってしまったからこそ、本作は結局あらゆる二項対立を「ええじゃないか」と総棄却して開き直るラストシーンの狂宴へと向かわざるを得なかったのではないか、というのが私の見立てだ。
じゃあどうすりゃいいんだよ、男への憎悪をそのまま映画にして面白いのかよ、と突っ込まれそうだが、私は全然それでも面白いと思う。シャンタル・アケルマンの『ジャンヌ・ディエルマン』を観ればわかる通り、この作品にあるのは男への剥き出しの憎悪だ。でも、メチャクチャな傑作だ。
要するに、単に演出の問題なのだといえる。ありふれたやり取りで男女の溝を説明するよりも、女が一人でひたすらジャガイモの皮を剥き続けるほうがよっぽど男女の間に横たわる何らかの不穏な差異を予示してくれる。そういうことがある。そういう演出を撮影の中で探り当てられるかどうかが一番大事だと思う。
ほんでもウチはハリウッド映画ですからなあ、ヨーロッパさんの悠長で小規模なインデペンデントとはワケが違いますからなあ、と言われてしまったら今度こそ何も言えない。スクリーン側からの歩み寄りをポップコーン片手にイライラしながら待っている怠惰な観客に有効なのは、露悪か感傷か、そのどちらかしかないのかもしれない。
私は耐えられた。
稚拙で下品、現代の無教養さの象徴
不快で下品、映画を観て初めて目が見えて耳が聞こえることを嫌に思った。
あらゆる表現が露骨すぎる。生きていることとグロテスクなことは実際に不可分ではあるが、グロがデフォルメされすぎていて、リアリティを感じないが、グロにだけ特化されているために非常に不愉快だ。
話のテーマも子ども向けの作品で24分ほどで説明できるような要素を140分もかけて長々と説明していて新鮮味もない。これを褒めている大人たちはそういうモノを一切知らないか、血肉にできていない無教養な者たちだ。そしてそのような映画が必要になる現実が、現代の人々の無教養さと野蛮さの表れである。
問題提起をするだけにしては尺を贅沢に使いすぎているし、オチも見えているからワクワク感も無いし、これを見た後に人生を何も好転させない。好転すると思った無教養な大人たちには、なにをいまさらと言いたい。
ぶっ飛んでる
リアルとアンリアルの融合
凄かった。
目を背けてしまうくらいグロな映像と、リアルだけどこれもまたグロ。
何度か映し出される椰子の木? 老いたのと若くて生き生きしてるの。
このテーマはとても面白かったし、デミームーア素晴らしい。
最後がスプラッターになってしまい、本質が失われてしまう気もするけど
見る価値ある。
撮影素晴らしい。
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