サブスタンスのレビュー・感想・評価
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さすがの怪演
久々にホラー映画で楽しめた、すんごい面白さ。
TVプロデューサーらによる美醜や若さにこだわるルッキズムな俗物たちの醜さと、承認欲求モンスターの主人公が正真正銘のモンスターになっていくぶっ飛んだ内容。
怖いというより笑えました。
日本の漫画読みにとっては、行き過ぎた欲望の分のしっぺ返しをくらうのは『5年3組魔法組』と『笑うセールスマン』の組み合わせってとこか。
もしくは日野日出志テイストに近いと言ったら分かりやすいかも。
宣伝文句の「阿鼻叫喚」は間違っていなかった。
それにしても、女優お二人の全裸はまったくいやらしく見えず、恐ろしさを増すための素材として上手い撮り方をしていました。
若いマーガレット・クアリーより、むしろ60過ぎたデミ・ムーアの美貌と怪演ぶりがすごくて魅力的でした。
50代に見えるんだものなぁ。
超問題作。昨今の洋画が不満で、刺激が欲しい人に。
目や身体のパーツの超接写と激しい画面の切り替えで観客を不安にさせる。今どきレオタード姿の接写は大丈夫なのか。それよりも主演二人の自宅シーンでは着衣がすごく少ない。しかし日本映倫でのR15+理由は「刺激の強い肉体損壊および大量の流血描写がみられ、…」であり、裸体については記載がない。なおスー役のバストは人工のものです。
テレビ視聴率は絶頂でも年齢で切り捨てられる。
手に入れた若さと人気は何があっても手放したくない。たとえ禁断の事でも。
美貌が失った事は認めない。事実美しい。それが写真であっても。
今までにないストーリー展開で驚きのひと言です。
ただ広げた風呂敷がしっかりと畳めたのか。
H.R.ギーガーで大丈夫なのか。
減点はしないけど。
脱皮 → 分身 → ???
圧倒的なデミ・ムーアの熱演!快作にして怪作!!
《前夜祭上映》にて鑑賞。
【イントロダクション】
デミ・ムーア主演。50歳を迎えた元トップ女優が、容姿の衰えによる仕事の減少から再起を図ろうと、ある再生医療に手を出し、やがて予想だにしない事態へと発展していくホラー。
監督・脚本・編集・製作は、フランス人女性監督で『REVENGE リベンジ』(2017)のコラリー・ファルジャ。
第77回カンヌ国際映画祭、脚本賞受賞。第97回アカデミー賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞。
【ストーリー】
50歳の誕生日を迎えたエリザベス・スパークリング(デミ・ムーア)は、かつてはオスカー女優にも輝き、人々の憧れの的として一時代を築いたトップ女優。しかし、加齢により次第に仕事は減少し、自身の名前を刻んだ星形プレートに多くの観光客が訪れていたのも、今は過去の話。容姿の衰えから、唯一の看板番組であるエクササイズ番組のプロデューサー、ハーヴェイ(デニス・クエイド)から直々に番組からの降板を言い渡されてしまう。
失意の中、エリザベスは運転中に自身の広告パネルが剥がされている現場を目撃し、不注意から衝突事故を起こして病院に搬送されてしまう。奇跡的にも軽傷で済んだ彼女は、その日の内に退院を言い渡される。すると、看護師は彼女に「私はこれで人生が変わった」と記したメモ用紙とUSBをコートのポケットに忍ばせて渡す。
帰り道、エリザベスはかつての級友と再会する。彼は「今でも君は世界一キレイなままだね」と賞賛し、連絡先を渡す。
帰宅したエリザベスは、USBを再生する。それは“サブスタンス(物質)”という再生医療についての広告映像だった。それは、「1回の注射で細胞分裂により若く美しい分身を作り出し、母体と分身で1週間ずつ交互に生活する」というものだった。はじめはUSBをゴミ箱に捨てたエリザベスだったが、自身の容姿の衰えに対する心理的不安を払拭出来ず、USBに書かれた番号に電話を掛ける。
後日、エリザベスの元にカードキーが送付される。指定された場所に赴くと、そこは一見廃棄と思しき寂れたビルだった。カードキーで中に入り、廊下の先にある部屋に入ると、そこはロッカーが並ぶ真っ白な部屋だった。カードキーの番号に対応したロッカーを開けると、そこにはサブスタンスの操作キットが段ボールに納められていた。
エリザベスは箱を持ち帰り、説明書通りに注射を打つ。すると、細胞分裂が始まり、まるで脱皮するかのごとくエリザベスの背中を突き破り、若く美しいもう一人の自分、スー(マーガレット・クアリー)が現れる。
スーはエリザベスの経験と若く美しい完璧な肉体を併せ持ち、彼女が降ろされたエクササイズ番組の後任を難なく射止め、瞬く間にスターダムにのし上がっていく。しかし、やがてスーは説明書にあった注意書きを無視して活動を続けようとするようになる…。
【感想】
3章仕立てで展開される本作は、良い意味で「懐かしさ」に溢れ、そして普遍的なテーマを持つ作品だったと思う。
コラリー・ファルジャ監督自身が「あえて繊細に描かなかった」と語るように、本作で女性が晒される男社会からのエイジズムやルッキズムは非常に短絡的で暴力的、また画一的だ。しかし、だからこそ、この問題は女性だけでなく男性にも響く作りだと言える。エリザベスが執着した「若さ」と「美しさ」という女性的苦悩は、男性ならば「収入」や「地位」に置き換えて捉えてみれば理解しやすいかもしれない。また、どちらの場合にも共通するのは「見栄」という点だ。
本作で描かれている破滅は、エリザベスの見栄が招いたものと言えるだろう。周囲からの評価や衰えに対する劣等感も、言ってしまえば周囲に対して見栄を張る姿勢が根底にあるからだ。勿論、その地盤を形勢したものこそが男社会なのだが、少なくともエリザベスは、若い頃はその事で成功を収め、評価される快感を享受していたのは確かである。そして、自分の価値判断を他者に委ね、美しさだけを寄る辺に生きてきた姿勢が破滅へと繋がったのだ。
番組の締めで「自分を大切に」と視聴者に投げかけていた彼女自身が、最も自分を大切に出来ていなかったからこそ招いた破滅なのだ。
「1人の人間が“理想”を手にし、欲を掻いた先で重い“代償”を支払わされる」という展開は、世界中で古くから脈々と受け継がれてきた寓話であり、普遍的な教訓だ。
また、本作と最も類似性のある作品は、ロバート・ゼメキス監督による『永遠に美しく…』(1992)だろう。あちらも人気のピークを過ぎた女性達が若さを求めて暴走していく物語だが、本作よりコメディチックで全体的なトーンは明るい。本作は、言うなればそのダークな強化版と言える。
エリザベスを取り巻く男社会の滑稽さが良い。ハーヴェイは、エイジズムとルッキズムの権化として描かれる。レストランで海老を頬張り、皿周りにソースを飛び散らせながら貪り食う彼の“品のなさ”がまた良い。エリザベスは、そんな彼から降板を言い渡され、グラスに浮かぶ蠅の姿を見つめる。その蝿は直前までハーヴェイの首に止まっていたもので、彼は所詮蠅にたかられるような人間なのだ。だが、エリザベスはそんな彼と、彼のような人間が好奇と性的な目を向けてくる男社会の呪縛から逃れられない。
画作りに関しては、巨匠スタンリー・キューブリック監督の影響も色濃く反映されている。エリザベスの自宅の白いタイル張りのバスルームや、サブスタンスのキットを受け取る真っ白なロッカールーム、何より、分身を誕生させる瞬間のトリップ画面は『2001年宇宙の旅』(1968)のそれと酷似している。また、TVスタジオのオレンジ色の廊下は『シャイニング』(1980)を彷彿とさせる。
左右対称を意識し、カメラを遠くに設置して登場人物を長い廊下の奥から捉えるショットも実にキューブリック的。
脚本の伏線、取捨選択バランスも素晴らしい。特に、サブスタンスの製造元についてや、どういったメカニズムで分身を生み出すかという点については、フィクションとして大胆な嘘をつき、細かいディティールを省いている。また、ホラー映画の1ジャンルながら、ジャンプスケアに頼らない点も評価したい。
音楽のラファティによる『The Substance』が最高。予告編から作中の広告ムービー、作中のあらゆる出来事、エンドロールに至るまで、度々作品を彩るこの不穏さを漂わせる象徴的なテーマソングも評価したい。
【第1章:エリザベスを演じたデミ・ムーアの圧巻の演技!】
何と言っても、デミ・ムーア演じるエリザベスの孤独感と劣等感、焦燥の果てに狂気に呑み込まれていく過程の演技は圧巻。
それは、演じる彼女自身が、エリザベスと同じく若かりし頃に世界中から絶賛され持て囃され、「ハリウッドで最もギャラの高い女優」として一世を風靡したからに他ならないだろう。しかし、その裏では度重なる結婚と離婚、加齢による仕事の減少に至るまで、エリザベスと同じく苦労も重ねてきた。
ともすれば自虐ネタにもなりかねない程、2人の共通点は多い。しかし、シリアスさが時にギャグとして映って思わず笑みが溢れる瞬間こそあれ、全編に渡ってエリザベスを演じるデミ・ムーアの姿は説得力に満ち、圧倒的な没入感を与えてくれる。
【第2章:スーが得る「完璧な美女」という評価に見る、“完璧”という幻想】
本作を製作する上で一番重要だと感じた点は、「誰がスーを演じるか?」という点だ。そして、マーガレット・クアリーのキャスティングは完璧な回答だったのではないかと思う。何故なら、既に若手女優として順調にキャリアを積み上げている彼女だが、その美貌に対する作中の評価に関しても、フィクションならではの盛大な嘘がつかれているからだ。
まず断っておくが、マーガレット・クアリーは間違いなくトップクラスの美女であり、この先の指摘は重箱の隅をつつくようなものである。しかし、それを指摘しなければ、その先の理論に発展していかないので行う。
彼女は、特に口元のアップカットで顕著だが、前歯がすきっ歯である。また、満面の笑みを浮かべる際には歯茎が見えるガミースマイルタイプなのだ。美醜の価値基準は人それぞれだろうが、こうした特徴は少なくとも好ましく思われてきたものではない。
しかし、作中では誰もそれを意に介さず、「完璧だ」と褒め称え、皆が彼女を好きになる。それもまた、フィクションならではの嘘だと言える。
本作は、「あなたはあなた1人しか居ないのだから、自分を大切に」というメッセージを分かりやすく伝えてくれるが、もう一つ、それと同じくらい大切な「完璧とは幻想であり、完璧な人間など居ない」というメッセージが隠されている。人は自分より優れていると感じた人の中に、安易に「完璧さ」という幻想を見出してしまう。
作中で、エリザベスはかつての級友を飲みに誘い、時間ギリギリまでメイクに追われ、遂には約束をすっぽかしてしまう。首の皺、肌のハリ、肌艶、リップの乗り具合に至るまで、どんなに鏡の前で試行錯誤しようとも、エリザベスの脳裏にはスーの姿がチラついて決して満足出来ない。あのシーンでティッシュで口紅を拭い、怒りに満ちた表情を浮かべる姿は、間違いなく本作の白眉だ。
ここで重要なのは、間違いなくエリザベスはファッションからメイクに至るまで、あの時点で彼女の出来るベストは尽くしているという点だ。しかし、エリザベスは若く美しいスーと比較して、劣等感を払拭出来ず、彼に会う事なく終わってしまう。
これは、そもそも比較対象からして間違っている。50歳の女性が、20代女性の若さや美しさと張り合ったところで無理があるはずで、現実ならば滑稽に映るはずだ。だが、スーがエリザベスから生まれた「より優れたもう1人の自分」だからこそ、彼女はそこにライバル意識を燃やし、目を向けずにはいられないのだろう。スーは若かりし頃の自分との比較になるのだ。
【第3章:モンストロ・エリザスーが魅せる地獄絵図】
《かわいいが暴走して、阿鼻叫喚》
日本における本作のキャッチコピーは、まさに本作の本質を端的に、的確に表している。
本作のジャンルは、正しくは「ボディ・ホラー」であり、クライマックスで誕生する“モンストロ・エリザスー”のビジュアルはインパクト抜群。また、エリザベスとスー両者の特徴を併せ持ちつつ、両者の肥大化した内面のエゴにそのまま肉付けして形を与えたかのような膨張・増殖しまくった歪なボディは、ジョン・カーペンター監督の名作『遊星からの物体X』(1982)のクリーチャーを彷彿とさせる抜群のデザイン。
エリザスーの姿を目の当たりにし、彼女を「化け物!」と責め立てる観客や、混乱して立ち尽くすパフォーマーらに容赦なく血を浴びせかける姿は、スティーヴン・キング原作の『キャリー』(1976)のクライマックスと重なる(あちらとは違い、本作はヒロインが浴びせる側だが)。
出来る限り実物に拘った特殊メイクとクリーチャー造形、実に13万リットル超の血糊、それによって描かれるラストの地獄絵図は、まさに阿鼻叫喚。
現代において、これほどまでに手作り感と情熱が迸る悪趣味で痛快なホラー描写が見られるのかと、心底感動した。
このやり過ぎとまで言える過剰なクライマックスが、私の本作に対する評価を更に引き上げた。人によってはこの第3章で賛否が明確に分かれると思うが、私はコラリー・ファルジャ監督の思い切りの良さに盛大な拍手を贈りたい。
【総評】
「ありのままの自分を愛する」事の難しさを描いた本作。「若さ」という身体的な長所は、どうしても時の経過と共に衰えていく。反対に、「知識」や「経験」は年齢を重ねていくほどに蓄積され、その価値は一朝一夕で失われるようなものではない。「若さ」の喪失をどう受け入れ、「知識」や「経験」を重ねて自分を磨けるか。誰もが迎える「老い」という現象を前に、どう折り合いを付けて新しい生き方を構築して自分を愛せるか。
本作は、女性陣の圧巻の演技、グロテスクながら痛快さに満ちたエンターテインメントとして、そんな問いを我々に投げかけているのだろう。
美の依存症
前半4.0後半3.0
デミ・ムーアのキャリアに必要なのコレ?
エクストリーム‼️ に大失敗かなと思った。途中まで良かっただけにね。適役と言えば適役だったけど何でオファー受けたんかなデミ・ムーア。2025マイワーストになる予感しかしない。
【追記】※長文酷評です
観たい人はだいたい観終えた頃合いか感想が出揃ったようなので個人的に総括。とにかく感覚がありきたりで古い。女性監督自身が明言してるテーマ、女性が若さや美しさを失うことで社会で透明になっていく辛苦、今更?またショービズ界で若い白人女性に多大なアドバンテージを肯定する文脈もあえてだとしてもコンテンポラリーではない。設定の説明が済んだ時点でテーマも結末もおおよそ予想出来てしまう安い脚本、使用上の諸々のタブーは判りやす過ぎて完全に熱湯風呂の絶対に押すなよ!だw 映画好きにアピールするオマージュもキューブリックに一蹴されそう。ツァラトゥストラの使い方なんて最低、滑稽ですらない。ボディホラーはジョン・カーペンターやクローネンバーグ(オマージュ多数)を知らない世代には新鮮なのか?物体Xもヴィデオドロームもザ・フライも40年程前なのに演出面でほぼ進化が見られないばかりか衝撃は見劣りしている。VFXの問題では無い。そもそもボディホラーは人体の怪物的変化のビジュアルショック自体が本懐だ。ジェンダーというテーマを表現するための過剰演出に用いたのだとしたらオールドファンに言わせれば主従が逆だ。ホラー大作は本職にしか出来やしない。そして何よりなんの余韻もない作品だった。エンドロールでやっと終わったかと。主演2人は途中まで良かった。DIYとぶっ飛ばしキックと死体蹴りは印象に残ってる😆 公開前にGEEKS RULEのTシャツ販売が告知されてて買おうかなと思ってたけど映画観てやめた。絶対着ないから。
彼女が選択した夢の断末魔は怪物だった。
サブスタンスThe Substance
若く美しく皆んなから愛され有名で快活で自在を謳歌する代償は、祖母のように枯れて朽ちて行く。
そんな断りに抗うと、自然の摂理に反した贖罪としてピカソのハンカチを持つ女の如く、ゾンビンのごとく最後には、カラヴァッジョのメドゥーサの頭と化す。
スーはエリザベスそのものであり、残りの半生の期待であり夢なのだ。
そんな執着の権化は正に怪物で妖怪でしかない。よくぞ此処まで書き殴れたものだ。それは女性監督だからだろうか。
凄い才能だと思う、これからもますます尖ってほしいものだ。
余りにも多くの比喩示唆が含まれていて、一夜では消化できなかった。
(^_^)
サブスタンスThe Substance
バイオレンス映画「REVENGE リベンジ」などを手がけてきたフランスの女性監督コラリー・ファルジャが、「ゴースト ニューヨークの幻」などで1990年代にスター女優として活躍したデミ・ムーアを主演に迎え、若さと美しさに執着した元人気女優の姿を描いた異色のホラーエンタテインメント。
50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベスは、容姿の衰えによって仕事が減っていくことを気に病み、若さと美しさと完璧な自分が得られるという、「サブスタンス」という違法薬品に手を出すことに。薬品を注射するやいなやエリザベスの背が破け、「スー」という若い自分が現れる。若さと美貌に加え、これまでのエリザベスの経験を持つスーは、いわばエリザベスの上位互換とも言える存在で、たちまちスターダムを駆け上がっていく。エリザベスとスーには、「1週間ごとに入れ替わらなければならない」という絶対的なルールがあったが、スーが次第にルールを破りはじめ……。
2024年・第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で脚本賞を受賞。第75回アカデミー賞では作品賞のほか計5部門にノミネートされ、メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞。エリザベス役を怪演したデミ・ムーアはキャリア初となるゴールデングローブ賞の主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)にノミネート&受賞を果たし、アカデミー賞でも主演女優賞にノミネートされた。共演は「哀れなるものたち」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」などの話題作で活躍するマーガレット・クアリー。
サブスタンス
The Substance
2024/イギリス・フランス合作
圧巻
いやー、すごいものを見せられました。
これは★5をつけるしかないでしょう。
主演の2人の体を張った演技は素晴らしいですが
デミ・ムーアは本当にすごい。
年齢とともに崩れた体型を全てさらけ出し
デミ本人の実話なのか?と思わせてしまうリアルな動機。
過去にチャリエン出演で
全身整形2600万円の話題もあったので余計。
セクシーなシーンも多いのですが いやらしさよりも
生物的な感覚で見てしまうのは映画では稀な経験。
マーガレット・クアリーは完璧なバストを再現するため
全編ではないかもですが、つけ胸らしいです。
SFホラー?というジャンルだと思いますが
脚本も、容赦のない描写も過去5年で
ホラー映画ではトップではないでしょうか。
「リベンジ」のフランス人監督なんですね。
「リベンジ」は内容的にしんどいので未見ですが
当時、この内容で女性監督なの?と驚いた記憶があります。
今作は女性監督らしさと女性監督とは思えないところが
見事に融合していると思います。
当方、ホラー、スプラッター系は得意分野なので
かなり見慣れているのですが
観ていて顔を歪めてしまうシーンが度々ありました。
最後は予想通りを2段階くらい超えてきます。
評価点ですが、ホラー好きな方に向けての星5です。
ホラーが苦手な方は鑑賞を避けることを強くおすすめします。
1つだけ、ケチをつけるとすれば
イケてる女性や若者のイメージって
今のアメリカではこんな感じなの?って思いました。
全体的に90年代の雰囲気がプンプンです。
あえてでしょうね。
これぞ映画
笑えるホラー
公開初日に仕事をさぼって鑑賞。
予告編映像を見た限りでは、もう少しシリアスでダークな内容を想像していましたが、実際には爆笑してしまうシーン満載の上質なエンタメホラーでした。
男性の自分が見るのと、女性が見るのとではまた印象も異なってくるのでしょうが、「いつまでも若くて美しく、そして多くの人にチヤホヤされたい、愛されたい」という女性が抱える欲求を粉々に打ち砕いていく展開は、見方によっては悲しくて切なく、見方によっては喜劇そのものです。血みどろでエグいシーンも散見されますが、エグければエグいほど不思議と笑いもヒートアップしていきます。これは自分が男性だからなのか、それともただ単に頭がおかしいだけなのかはわかりませんが、100人観れば100通りの解釈が生まれそうな作品であるので、なるべく多くの人に観ていただきたいと感じました。
教訓のあるホラー
タイトルなし
30半ば平々凡々な容姿と人生の私の将来の夢はファンキーなババアになることである。年相応にでも他人に不快感を与えない見た目で明るく楽しく笑って生きていければそれでいいと思っている。
そんな思想の持ち主なので主人公の気持ちは理解しがたかったがまぁそりゃそうだよなと思う。
彼女は美と若さによって名声を得て、それが自分の価値の全てだと思っているんだろう。
その美と若さを消費しようとする周りがなんとも気持ち悪く感じた。隣人やらテレビ局のお偉いさんやら。スポンサーのじじいどもに凝視されるシーンなんて本当に気持ち悪かった。そこで笑顔を求められ応じてしまうのも、ああこうやって彼女の価値観はがっちがちに固められてしまったのかと悲しくもなったがグロテスクにも思えた。
若さを消費される感覚はなんとなく覚えがあるのでそう感じたのかもしれない。
そんな気持ちで見ていたから終盤は最高に笑えた。いいぞ!もっとやってやれ!と思いながら見ていた。出血大サービスだざまぁみろ、みたいな。
主演のデミ・ムーアはよくこの役受けたなぁと思いつつこういうのを怪演と言うんだなと思った。
ボディホラーでありながらも強烈なメッセージ性を感じる作品。気軽にオススメはできないけど見てスカッとする人もいると思う。特に女性。
"永遠に美しく"はヤバいテーマだよね
最後ゴッツ観てるんか?と思たわ
令和の問題作or怪作、いやいや傑作でんがな
マ王、仕事の代休で金土と休みである✨
まぁタイミング的に観たい映画も無いしなぁ〜、と当サイトで調べていたら行き付けの映画館で「サブスタンス」が前夜祭上映とかどうよ🤣
当然のように仕事終わりに直行している毎度の映画バカ😂
カンヌ国際映画祭で脚本賞を獲ってるのが不安要素だが(マ王、カンヌと相性が悪い)可能ならば前回の「サンダーボルツ*」の落胆から救って欲しいと願いながらの鑑賞でもあった🙄
さて館内に入るとマ王含めて4人という閑古鳥🐥
流石は和歌山県、アウトドアだぜ👍←インドア派は少数
マ王以外のメンツはヤンチャそうな男女三人組だったので少し煩くされるのでは?と心配していたが、エンドクレジットが終わり三人組の一人が開口一番「スゲェ、スゲェ」とスゲェを2度も繰り返していた💨
その通り、本作は映像も物語も兎に角「凄ェ」のである💥
正直、マ王はロバート・ゼメキス監督の奇作「永遠に美しく···」辺りの焼き回し程度だと高を括ってたもんで、覚悟が足らなかった💦
凄まじいカロリーと衝撃の映像体験である‼️
コレも正直、本年度一番だと思ってた「ウィキッド」とタメ張るくらいの映画だと感じました😬
テーマはルッキズム(外見至上主義)へのアンチテーゼと言ったら可愛く聞こえる程の美に対する復讐めいた内容だ😐
徹底的なまでの美しさへの拘りと相反する描写の連続にマ王は142分間コテンパンにされました🌀
デミ・ムーアの醜悪な肢体をこれでもかと映した後にマーガレット・クアリーのコケティッシュな美しさを意図的にひけらかす構成はいみじくも成功している🥸
何せハリウッドの広○涼子とも言えるデミ・ムーア(「ゴースト ニューヨークの幻」が懐かしい)の体当たりなのか自身の本音なのか解らん演技は一見の価値があると思われる🙄
が、如何せんR15ってのがハードル高いのよね😅
裸にモザイクは無いし痛いシーンも血飛沫もてんこ盛りなのでお子様には観せられんのよ⤵️
けどね、こういう映画だからこそ高校生には観てもらいたいし中高年層辺りも鑑賞して欲しいと切に願う😁
世の中の美しさの定義がどれ程バカバカしい事なのかを勉強するには持って来いの作品に仕上がってますわ🤩
マ王自身も実は年齢相応より若く見られる容姿をしています。
身長高いし禿げてないしデブでもない。
医療に携わる仕事をしているからこそ患者さんに安心される姿勢を心得ながら労働に勤しんでおります。
見た目は医療ではガチで重要なスキルである。
ブサイクな人間が接するのと整った容姿の人間が接するのでは圧倒的に後者の方が有利に働く。
反論する人もいるけど人間だからこそ本能には逆らえない部分が大きいし多い。
死に際の人間ですら笑顔にさせる事が出来るのが容姿なのだとすれば最早武器と断定しても良い。
マ王は本作に登場する薬が存在するのなら試してみたいと感じたのは、自分自身の限界を承知しているからなのかもしれない。
若さと美しさは短い時間しか所持出来ない貴重な体験なのだと映画では暗に述べている。
ソコに上手く折り合いを付けて人生を老いてゆけるような人間になれれば、とマ王は思ってたんだけど進行形で失敗してます🤪
マ王的には大人向けだけどイチオシ映画となっております👍
この熱量は映画館にて体感しないと後悔する内容ですがR15は苦手という方にはオススメ出来ません😲
ラストはそりゃもう大変ですから😅
それでもマ王は今年観てほしい映画の一本だと強く推します😚
某MCUの作品よりも100倍楽しめた映画でした❤️
余談だが「サンダーボ○ツ*」のタイトルが「ニュー・アベンジャーズ」に変わってやがんの😐
笑かしてくれる🙃
映画館での鑑賞オススメ度★★★★★
美しさへの憧れは世界から無くならない度★★★★★
意外と音楽もイケてる度★★★★☆
全412件中、361~380件目を表示















