サブスタンスのレビュー・感想・評価
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情け容赦無い肌描写
デミ・ムーア久しぶり~と
時間もちょうど合ったので
前情報なしに鑑賞
先週見て 良かった
「たべっ子どうぶつ」のパンフとグッズを
買うために劇場に出掛けて
ついでに見たこの作品。
よくデミ・ムーアがこの役を
受けたなぁ~というのが
冒頭の感想。
変態前のデミ・ムーアでも
十分に 目回りや背中等
肌の質感の加齢描写。
ライティング・撮影技術も
さることながら
監督の目の付け所、
これ絶対 女性監督だろうなー
と思わせる、クソオヤジ★
シバルセッキ軍団登場!
いいぞー!
後半の振り切ったスプラッターホラー。
リミット超えて 笑うしかない
自分には あまり馴染みの無いジャンル
だったけど 面白かった。
【"母体と分身。そしてありのままの自分を認めなかった報い。”今作は、女優に若さと美のみを求める映画界への辛辣なメッセージを込めた予想を遥かに上回るグロテスクで、哀しきクリーピー&フリーク映画である。】
ー 冒頭、白身がドロッと崩れた古い卵黄に、注射器の針が刺され黄色い液体が注入されると、その卵黄から新しい卵黄がプルっと出て来る。そして、このシーンは、この映画のその後の展開を見事に示しているのである。-
■元人気女優の50歳のエリザベス(デミ・ムーア)は、朝のエアロビクスのTV番組に出演していたが、容姿の衰えからプロデューサーのハーヴェイ(デニス・クエイド)から首になる。彼女は失意の中、車を運転している時に事故に遭うが、担ぎ込まれた医院の若い医者から違法な再生医療の"サブスタンス"を提示され、手を出してしまう。
入手した薬を腕に注射すると、エリザベスの体内で細胞分裂が起こり、背中を破って若く美しいスー(マーガレット・クアリー)が、ぬめっと全裸で現れるのである。
エリザベスとスーの間でのルールは、一週間毎に入れ替わる事。だが、ハーヴェイにその美しさを絶賛され人気が爆発したスーは、入れ替わりの頻度を徐々に、伸ばし始めるのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作を観て思ったのは、デミ・ムーア姉さんは、良くエリザベスの役を引き受けたなという事である。後半の展開と異形に変貌していく姿は、美人女優としてキャリアを築いて来た彼女にとっては、演じるのが相当の覚悟が必要だったと思うのだが、それを演じ切ったデミ・ムーアの痛烈なるメッセージ
”映画界は、女優の若さと美貌のみを尊いモノと思ってんじゃないわよ!”
という思いが、ビシバシと伝わって来た怪演であった。流石、デミ・ムーア姉さんである。
・デニス・クエイド演じる下品で女優の"表面的な若さと美"のみ追求するプロデューサーのハーヴェイは、どう見てもセクハラ大魔王で、映画界を追放されたハーヴェイ・ワインスタインを皮肉っているのである。あの役を見ても、女性であるコラリー・ファルジャ監督の今作に込めたメッセージが分かるのである。
・マーガレット・クアリー演じるスーのエロティックな肢体がコレマタ物凄く、こんな女優さんだったんだ!とびっくりしたモノであるが、エンドロールを観たら、ヤッパリ映像加工していたね。凄いなあ、映画技術の進歩。
・途中からのエリザベスとスーの入れ替わった際に、抜け殻のようになった相手の身体に栄養剤を注入するシーンもナカナカだったが、スーが自分がスポットライトを浴びた事で、入れ替わりの時期を徐々に伸ばしたがために、目が覚めたエリザベスの人差し指が老化している事に気付くシーンは怖かった。だが、その後にもっとトンデモナイ展開になって行く様は、正に強烈なる反アンチエイジングホラー映画である。
■物凄く嫌だったシーンは数々あれど・・
1.スーが、一週間毎に交代するルールを守らなかったために、エリザベスが目覚めた時に、髪は抜け落ち、背中は曲り、顔の半分が崩れている姿を鏡で見て、絶望的な表情になるシーンである。エリザベスは慌てて違法な再生医療施行社に電話するも”元には戻りません・・。”と機械的に流れるメッセージ。嫌だなあ。
2.スーが、エリザベスが自分に打った”中断”の注射のために、鼻血が止まらなくなり、老婆と化しているエリザベスを鏡に何度も打ち付けて、血だらけにするシーン。”分身が母体を殺すと・・。”ウワワワ・・。
で、大晦日の番組の司会にハーヴェイから大抜擢されたスーが、青いドレスを着て鏡を見ていると、根元から歯が抜け落ちるシーン。嗚呼、嫌だ、嫌だ。スーが前歯を自分で引っ張ると次々に抜けていくのである・・。
序盤から何度も映される真っ赤な廊下は、”シャイニング””サスペリア”などの傑作ホラー映画を想起させるが、あの廊下で歯が抜けたスーに、ハーヴェイ達が”笑顔を見せないと・・。”と迫って来るシーンも嫌だったなあ。
<エリザベスが更に"ラスト"の注射を打つと、細胞分裂の暴走により、最早人間の姿ではなくなっているにも関わらず、満員の聴衆の待つステージに立つシーンは、哀しくて、且つグロテスク過ぎる。身体の中から落ちる萎びた乳房。身体のヘンな位置にある顔。飛び散る血膿。泣き叫ぶ子供。"怪物を撃ち殺せ!"と叫ぶ男性客。
そして、ドロドロの顔のみになったエリザベスは、序盤にも彼女の凋落の象徴として描かれた”ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム”に埋められた自分の名が記された星の上に辿り着くが、翌朝、清掃員により綺麗に掃除されて無くなるのである。実にシニカルだなあ。
今作は、女優に若さと美のみを求める映画界への辛辣なメッセージを込めた予想を遥かに上回るグロテスクで、哀しきクリーピー&フリーク映画なのである。>
ヤバい
アカデミー賞は
デミ・ムーアにとって欲しかったかな
マイキー・マディソンもすてきだし、よかったけど。
マーガレットさんもきれいで頑張ってたし、男性のサガを象徴してるような名前のプロデューサー
を演じたデニスクエイドもノリノリでしたね〜
蛍光薬剤を提供してんのはどう考えても悪魔ですよね、美や名声を求める人間の業の深さ
を念頭においたシステムで魂の崩壊、必至なアイテム
監督さんは今作はアメリカ製で撮りたかったのでは。
それを商業ベースで許す、というか成立させるアメリカの映画はすごいなーいろんな意味で。
遊星からの物体X、チェストバスター、フライとキャリーでトラウマな方は観ないことをオススメいたします。
薬は正しく使いましょう。さもないと…
混ぜるなキケン
想像を絶するあまり笑っちゃいました
設定と前半は楽しめたが、後半は結論:やっぱりホラーは合わない
ホラー基本見ないけどあまりに今見たい映画が無さすぎる!というのと、アカデミー賞だし?アラフィフの老化対策だし?というところに望みをかけて飛び込み鑑賞。あ、前夜祭だったんだ。通りでレビューが少ないなと。。
前半は面白くて夢中になった。分身が出てくるシーンとか気持ち悪くはあるけど、基本はルッキズムの成れの果て、人が狂っていくというサスペンス寄りの話だし、自分が手に入れたらどうするだろう?とか考えながら設定を楽しめた。なるほど脊髄液で安定させるのね、ふむふむとか。デミさまは美しいけど、50歳のたるんだお尻と分身スーちゃんのパツパツのお尻の対比、そうなるよねーとか。
でも後半はちょっと展開がだるくなってきて、自分が受けたインタビューにそこまで他人事として嫉妬できるかー?とか、なぜ7日目の夜にわざわざ男連れ込むのー?とかさっきまで立つのもやっとだったのに何その全力疾走、とかの無理設定が気になりだし。
挙句、え、まだ続くの、そろそろ終わりでは。。?と思ってから本番ホラーが始まり40分くらい続く。(思わず時計を見てしまった) 好きな人はここからが楽しいんだろうけど。。最後は気持ち悪いというよりは笑えるくらいの振り切ったスプラッタ?うーん、懸念していた怖さ、は人工的だったのでそこまでなかったけど、グロ物体の見どころわからず、ひたすら時間が過ぎるのを待っておりました。
ホラー好きな人にあれはどう楽しむのか聞いてみたい。あの肉片の造形いい!とか血の勢いがいい!とかを見るのだろうか。。やはり私にホラーはまだ難しいらしい。
追記。怖くなかったと思ったけどまんまと夜悪夢見た、なんか人を殺したのを必死に隠す?夢だった。ちゃんと蝕まれていたらしい。
予告を見た印象と全く違う映画だから、気をつけて!!(笑)
『サブスタンス』前夜祭で鑑賞。
冒頭のエリザベスの記念碑を食べ物を落として汚すシーンから
ラストの血で汚れたシーンがオーバーラップ感を漂わせ
それが掃除されてキレイになるっていうのがなんとも言えず
いい味を出しているなと感心した。
ラスト近くの阿鼻叫喚の血飛沫祭りは、『サスペリア』のラストを
彷彿とさせるくらい真っ赤になるし、血はもはや高圧洗浄機から
出る水レベルで噴いていて、もはやこれはギャグレベルだなと。
もう失笑した、私は。
というのも、老いを受け入れられない、自分の全盛期がいつまでも
続いて欲しい的な、不老不死を求める人間の愚かさというのは
始皇帝の時代から普遍的な欲だと思うが、
生物はそういうふうにできていないから、自然の摂理に従うしかない。
そこを受け入れると、良い人生が送れるのだろうが、ここまでくると
もはや狂気だし、もういちど言うがラストはギャグレベルだし、
悲しいし、せつない。
笑えたのはヨッボヨボのエリザベスが軽快に走り回ったり、
意外と力があったりするところ。マジでギャグ。
怖さと笑いは紙一重とはまさにこの作品にあるようなものだ。
エリザベスの最終形態は、BASTARD!の破壊神アンスラサクスをも彷彿とさせていた。
『未知との遭遇』楽曲も刺さった。というか大いに笑えた。
予告を見ただけでは、このレベルのホラー映画だとはわからない。
だから本当に完全に舐めていた(笑)スミマセン🙇♂️
後半1時間が見どころ。
予告の印象とこれほど違うと、やられた!と良い意味で思った。
私は面白かったけど、これは激しく賛否両論なのではないか。
アカデミー賞でメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞しているのが
スゴイ👍&納得。
衝撃作‼️
クローネンバーグ味を感じられる良質なボディホラー
海外で鑑賞
若さを取り戻せる奇跡のおクスリかと思いきや、中身はバイオハザード顔負けの激やばウイルスでしたって話し。
巧みなのはそのまま若返るんじゃなくて、もう一人の自分がピチピチな状態で体内で複製されるってとこ。
今の自分と若い自分が7日おきに交代するっていうルールがあるのも面白い。
内容的にはギョエェ〜〜!!ってなるシーンの連続で、140分があっという間に感じるほど楽しかった。
デミムーアの脱ぎっぷりもよく、全身大改造してるとはいえ欧米人の60代とは思えないほどのスタイルはさすがハリウッド女優といったところ。
ちなみにマーガレットクアリーのヌードはボディダブルらしい。
他の作品見るとたしかに体が違う。
ストーリーはすごいシンプルで人物の内面とかを深掘りするような映画ではないけど、とにかく映像でギョッとしたい人にはオススメ。
あとお尻が好きなひと。
男のケツが一瞬アップで映ったり、USB渡してくる冒頭の若い医者がめちゃめちゃイケメンだったりと随所に女性監督らしさが出てたのも面白かった。
逆にこんな単純な内容でカンヌの脚本賞を取ったのは驚き。
賞を取るような脚本でもないような気はするけど...
これ、有名俳優が出てるB級映画だゾ。
クローネンバーグやカーペンター作品を彷彿とする演出は刺さる人には刺さると思う。
主人公が完全体と化したラストは哀しさと可笑しさで変な感情になった。
悲しいんだけど滑稽で笑っちゃう。
哀しさと おかしさと 気持ち悪さと。
最高のエクストリーム・ボディホラーコメディでした。
ボディホラーとして自分史上No.2
若さと美に執着する元人気女優が、再生医療“サブスタンス”に手を出して"分身"を産む‥。女性なら興味深々。
主演がデミムーア。かつての輝きは凄かった。早く観たい!こりゃ女性客が多くなりそう‥。
と思っていたところ、ラッキーなことに試写会で鑑賞。いやはや、放心状態。
グロテスクな描写やブラックユーモアが満載で、ホラー好きの男性にも強く刺さると思います。
ちなみに全裸シーンもたくさん出てくるけど、全くエロくはない。エログロの"エロ"を期待してはいけません。
全体的に視覚的なテンポ、色使いがいい。
特にサブスタンスキットをわざわざ歩いて所定の場所に取りに行く儀式的な場面。黄色いコートが印象的。かえって目立つだろ⁈って(笑)
あと"分身"のスー。あっという間に隠し部屋を作っちゃって、DIYの手際の良さ!
とにかくデミムーアの熱演は圧巻で、拍手を送りたい。還暦でフルヌードも辞さない女優魂。
元々好きでも嫌いでもなかったけど、大好きになりました。
そしてクライマックスの怒涛の展開は圧倒的。国際大会で本気出した日本チームの花火を彷彿しました。
昨今の女性上納問題や、過剰なルッキズム社会への痛烈な風刺も感じさせるが、説教臭さはなく、あくまで映像と物語のパワーで魅せるのが本作の魅力。
気持ち悪さはあるものの、目を背けたくなるような不快感は少なく、むしろどんどん先が見たくなる中毒性。
私の中で2025年を代表する一本になりそう。
そしてボディホラーとして『ザ・フライ』に次ぐNo.2です。
元トップ女優のエリザベス(デミ・ムーア)フィットネス番組だけ50歳...
ビビりの自分が振り切れちゃって、もはや笑うしかないレベル
エクスプロイテーション映画の体裁をとり、視覚/聴覚的におぞましさと嫌悪感をとことん煽りながら、返す刀で問題提起も突きつけてくるフェミニスト・ボディホラーの怪作。中盤以降は露悪的に振り切った描写のつるべ打ちなので、見る人を選ぶ作品でもある。いわば、市販の「大衆薬」を装いながら実は処方箋必須の「劇薬」といったところか。
ドラマの根幹を成すモチーフは、『ジキル博士とハイド氏』のように「自己の理想を追い求めたあげくに破滅を迎える」といった古典的なものだ。また、その「理想」とは「若さ=美しさへのあこがれ」という、これまた『ドリアン・グレイの肖像』『永遠に美しく…』など古今の作品でおなじみのネタでもある。本作が斬新なのは、その「見せ方」だ。
50歳を迎えた主人公(撮影当時59歳のデミ・ムーアが演じている)は、7日ごとに今の自分と交代でかつての美ボディが取り戻せると聞きつけ、怪しげなクスリを注射。すると、たちまち自身の身体からぬるっと分裂して「若い自分」が爆誕(このシーンは前半最大の見どころ)するのだが、これがハイド氏以上にまったくの赤の他人(マーガレット・クアリー)なのがユニーク。このあたり一連のヌード描写がちっともエロティックじゃないのもいい。
で、次第にふたりの「自分」は互いを敵視し合うようになり、破綻への道を転げ落ちてゆく。『パーフェクト・ブルー』『ブラック・スワン』の主人公が現実と虚構のはざまで錯乱していったように。
ここで本作が際立っているのは、男社会が女性に対して押しつけてくる「若さは“美”であり、老いは“醜”である」という強迫観念を、極度にデフォルメされたビジュアルとして具現化してみせたところにある。
たとえば本作に出てくる男性は、総じて中高年のキモいエロおやじとして戯画的に点描される。また主人公たちの身体が変容する一連のシーンや、料理を作ったり食べたりする描写が、想像の斜め上をいくエグさだ。しかもソレを執拗に重ねてくる。ゾワッとするのを通り越し、もはや半泣きで笑っちゃうしかないレベルだ。
そして本作は、さまざまな映画の記憶を呼び覚ましてくれる作品でもある。
たとえば——『シャイニング』の老婆、『2001年宇宙の旅』の白い室内とツァラトゥストラはかく語りき、『ザ・フライ』の歯と爪、『エレファント・マン』の異形、『めまい』のフェチな男性目線、『キャリー』の血みどろと『スタンド・バイ・ミー』のブルーベリーパイ、『エイリアン2』『MEN 同じ顔の男たち』の異種誕生。そして…『ボーは恐れている』の長過ぎる上映時間(笑)。
今日までこうした映画の「予防接種」を受けてきたから、ビビりな自分でも目を逸らさず、奇想天外なラストのオチまで完走できたのかも。そう思うと、常日頃の「ワクチン接種」のありがたみが改めて身に沁みるのだった…。
以上、試写会にて鑑賞。
自分以外は自分じゃないよね
めっちゃくちゃ面白かった!
彼女の美と名声への執着は、もはやホラー時々コメディ。
自分が生み出した自分とはいえ、自分以外は全員他人よ。どちらも自分と言われても、私以外は他人!
当初の目的はあの頃の私よもう一度、でも新品の私は私じゃない。
エリザベスが世間の囁き声と、新品の自分に振り回される様は滑稽でもあるけど悲しくもなった。
あなた今でも充分キレイじゃないのー。
歳を重ねたことで出た若い頃には出せなかった色気みたいもんがあるはずだけど、やってる仕事が若い時から変わらんから変化を受け入れ辛いんだろな。
対してヘルシーなエロさで周りをメロメロにするスー。エリザベスが自らより良い私を生み出したとはいえ、体が分かれた時点でもう自分以外の誰かだよな。
その上中身は自分で上昇志向が強くて勝ち気ときたら、自分の最強のライバルを自分で生み出してしまったってこと。
そりゃしんどさも半端ないよな。
これ以上の狂気はないと思われる状況からも、どんどん狂っていってどこが果てかわからなくなる展開に、結構なグロながらも目が離せず。
途中からもう、気が済むまでおやりなさいの気持ちで観てしまった。笑
どんな美女でも老いからは逃れられないんだなという学びもありました。
謎の爽快感もあったので、スカッとしたい方におすすめ。
予想をはるかに超えてくる!
《試写会にて鑑賞》
最高に面白すぎる!
アカデミー賞関係で1番好きな作品です。
とても刺さりました。
デミ・ムーアの突っ走る演技が見事。
血まみれ&グロテスクな描写がgood!
ホラー好きとしては大満足。
カオスな世界を存分に味わいました。
“加齢”というテーマは
まだまだ女性に影響する世界。
見た目だけの判断ではなく
個人個人を尊重できる
優しい世界が訪れますように…。
女性の容姿を重視している男性視点の中、
女性の生きづらさを伝えている風刺描写に
ぐっとくるものがありラストは唸りました。
歳をとることは悪いことではなく
何を受け入れるかで見え方が変わっていき
自分らしく生きていけるのだと
前向きなメッセージを受け取れました。
接種証明書のステッカー嬉しかったです🧪
本日はありがとうございました。
阿鼻叫喚&茫然自失ホラー
まずは何より、主役のデミ・ムーアとマーガレット・クアリ―の、文字通り体を張った演技に拍手。デミは『素顔のままで』でストリッパー役を演じていたが、その頃から体型が変わってないのにも驚く。老いゆく者への居場所が無くなるというのはどの業界でもあるが、ショービズ界ほど風当たりがきついものはない。デミが演じたエリザベスはジェーン・フォンダがモデルとなっているらしいが、確かに彼女の経歴を辿ると納得。
そんなエリザベスのアルターエゴとなるマーガレット扮するスー。同一人物であるはずなのに次第にそのバランスが崩れて…という展開は楳図かずおの漫画にもあった気がするが、本作も楳図漫画ばりにトンデモ展開になっていく。美しさとエロティックさはもちろん、笑いも誘発するデミとマーガレットのヌードを含め、色んな意味でここまでやるかと阿鼻叫喚、茫然自失になる。加えて出てくる男達が総じてゲス。現実社会も男性優位であり、それに伴うルッキズム・エイジズムへの風刺は女性監督ならではの視点だろう。
エンドクレジットで故レイ・リオッタへの謝辞があったが、元々はデニス・クエイドが演じたプロデューサーのハーヴェイ(この役名の由来も言わずもがなだ)にキャスティングされていたらしい。あのゲスいPをリオッタが演じてたらどうなっていたか、それはそれで観てみたかった。
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