サブスタンスのレビュー・感想・評価
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クローネンバーグ味を感じられる良質なボディホラー
海外で鑑賞
若さを取り戻せる奇跡のおクスリかと思いきや、中身はバイオハザード顔負けの激やばウイルスでしたって話し。
巧みなのはそのまま若返るんじゃなくて、もう一人の自分がピチピチな状態で体内で複製されるってとこ。
今の自分と若い自分が7日おきに交代するっていうルールがあるのも面白い。
内容的にはギョエェ〜〜!!ってなるシーンの連続で、140分があっという間に感じるほど楽しかった。
デミムーアの脱ぎっぷりもよく、全身大改造してるとはいえ欧米人の60代とは思えないほどのスタイルはさすがハリウッド女優といったところ。
ちなみにマーガレットクアリーのヌードはボディダブルらしい。
他の作品見るとたしかに体が違う。
ストーリーはすごいシンプルで人物の内面とかを深掘りするような映画ではないけど、とにかく映像でギョッとしたい人にはオススメ。
あとお尻が好きなひと。
男のケツが一瞬アップで映ったり、USB渡してくる冒頭の若い医者がめちゃめちゃイケメンだったりと随所に女性監督らしさが出てたのも面白かった。
逆にこんな単純な内容でカンヌの脚本賞を取ったのは驚き。
賞を取るような脚本でもないような気はするけど...
これ、有名俳優が出てるB級映画だゾ。
クローネンバーグやカーペンター作品を彷彿とする演出は刺さる人には刺さると思う。
主人公が完全体と化したラストは哀しさと可笑しさで変な感情になった。
悲しいんだけど滑稽で笑っちゃう。
哀しさと おかしさと 気持ち悪さと。
最高のエクストリーム・ボディホラーコメディでした。
ボディホラーとして自分史上No.2
若さと美に執着する元人気女優が、再生医療“サブスタンス”に手を出して"分身"を産む‥。女性なら興味深々。
主演がデミムーア。かつての輝きは凄かった。早く観たい!こりゃ女性客が多くなりそう‥。
と思っていたところ、ラッキーなことに試写会で鑑賞。いやはや、放心状態。
グロテスクな描写やブラックユーモアが満載で、ホラー好きの男性にも強く刺さると思います。
ちなみに全裸シーンもたくさん出てくるけど、全くエロくはない。エログロの"エロ"を期待してはいけません。
全体的に視覚的なテンポ、色使いがいい。
特にサブスタンスキットをわざわざ歩いて所定の場所に取りに行く儀式的な場面。黄色いコートが印象的。かえって目立つだろ⁈って(笑)
あと"分身"のスー。あっという間に隠し部屋を作っちゃって、DIYの手際の良さ!
とにかくデミムーアの熱演は圧巻で、拍手を送りたい。還暦でフルヌードも辞さない女優魂。
元々好きでも嫌いでもなかったけど、大好きになりました。
そしてクライマックスの怒涛の展開は圧倒的。国際大会で本気出した日本チームの花火を彷彿しました。
昨今の女性上納問題や、過剰なルッキズム社会への痛烈な風刺も感じさせるが、説教臭さはなく、あくまで映像と物語のパワーで魅せるのが本作の魅力。
気持ち悪さはあるものの、目を背けたくなるような不快感は少なく、むしろどんどん先が見たくなる中毒性。
私の中で2025年を代表する一本になりそう。
そしてボディホラーとして『ザ・フライ』に次ぐNo.2です。
元トップ女優のエリザベス(デミ・ムーア)フィットネス番組だけ50歳...
ビビりの自分が振り切れちゃって、もはや笑うしかないレベル
エクスプロイテーション映画の体裁をとり、視覚/聴覚的におぞましさと嫌悪感をとことん煽りながら、返す刀で問題提起も突きつけてくるフェミニスト・ボディホラーの怪作。中盤以降は露悪的に振り切った描写のつるべ打ちなので、見る人を選ぶ作品でもある。いわば、市販の「大衆薬」を装いながら実は処方箋必須の「劇薬」といったところか。
ドラマの根幹を成すモチーフは、『ジキル博士とハイド氏』のように「自己の理想を追い求めたあげくに破滅を迎える」といった古典的なものだ。また、その「理想」とは「若さ=美しさへのあこがれ」という、これまた『ドリアン・グレイの肖像』『永遠に美しく…』など古今の作品でおなじみのネタでもある。本作が斬新なのは、その「見せ方」だ。
50歳を迎えた主人公(撮影当時59歳のデミ・ムーアが演じている)は、7日ごとに今の自分と交代でかつての美ボディが取り戻せると聞きつけ、怪しげなクスリを注射。すると、たちまち自身の身体からぬるっと分裂して「若い自分」が爆誕(このシーンは前半最大の見どころ)するのだが、これがハイド氏以上にまったくの赤の他人(マーガレット・クアリー)なのがユニーク。このあたり一連のヌード描写がちっともエロティックじゃないのもいい。
で、次第にふたりの「自分」は互いを敵視し合うようになり、破綻への道を転げ落ちてゆく。『パーフェクト・ブルー』『ブラック・スワン』の主人公が現実と虚構のはざまで錯乱していったように。
ここで本作が際立っているのは、男社会が女性に対して押しつけてくる「若さは“美”であり、老いは“醜”である」という強迫観念を、極度にデフォルメされたビジュアルとして具現化してみせたところにある。
たとえば本作に出てくる男性は、総じて中高年のキモいエロおやじとして戯画的に点描される。また主人公たちの身体が変容する一連のシーンや、料理を作ったり食べたりする描写が、想像の斜め上をいくエグさだ。しかもソレを執拗に重ねてくる。ゾワッとするのを通り越し、もはや半泣きで笑っちゃうしかないレベルだ。
そして本作は、さまざまな映画の記憶を呼び覚ましてくれる作品でもある。
たとえば——『シャイニング』の老婆、『2001年宇宙の旅』の白い室内とツァラトゥストラはかく語りき、『ザ・フライ』の歯と爪、『エレファント・マン』の異形、『めまい』のフェチな男性目線、『キャリー』の血みどろと『スタンド・バイ・ミー』のブルーベリーパイ、『エイリアン2』『MEN 同じ顔の男たち』の異種誕生。そして…『ボーは恐れている』の長過ぎる上映時間(笑)。
今日までこうした映画の「予防接種」を受けてきたから、ビビりな自分でも目を逸らさず、奇想天外なラストのオチまで完走できたのかも。そう思うと、常日頃の「ワクチン接種」のありがたみが改めて身に沁みるのだった…。
以上、試写会にて鑑賞。
自分以外は自分じゃないよね
めっちゃくちゃ面白かった!
彼女の美と名声への執着は、もはやホラー時々コメディ。
自分が生み出した自分とはいえ、自分以外は全員他人よ。どちらも自分と言われても、私以外は他人!
当初の目的はあの頃の私よもう一度、でも新品の私は私じゃない。
エリザベスが世間の囁き声と、新品の自分に振り回される様は滑稽でもあるけど悲しくもなった。
あなた今でも充分キレイじゃないのー。
歳を重ねたことで出た若い頃には出せなかった色気みたいもんがあるはずだけど、やってる仕事が若い時から変わらんから変化を受け入れ辛いんだろな。
対してヘルシーなエロさで周りをメロメロにするスー。エリザベスが自らより良い私を生み出したとはいえ、体が分かれた時点でもう自分以外の誰かだよな。
その上中身は自分で上昇志向が強くて勝ち気ときたら、自分の最強のライバルを自分で生み出してしまったってこと。
そりゃしんどさも半端ないよな。
これ以上の狂気はないと思われる状況からも、どんどん狂っていってどこが果てかわからなくなる展開に、結構なグロながらも目が離せず。
途中からもう、気が済むまでおやりなさいの気持ちで観てしまった。笑
どんな美女でも老いからは逃れられないんだなという学びもありました。
謎の爽快感もあったので、スカッとしたい方におすすめ。
予想をはるかに超えてくる!
《試写会にて鑑賞》
最高に面白すぎる!
アカデミー賞関係で1番好きな作品です。
とても刺さりました。
デミ・ムーアの突っ走る演技が見事。
血まみれ&グロテスクな描写がgood!
ホラー好きとしては大満足。
カオスな世界を存分に味わいました。
“加齢”というテーマは
まだまだ女性に影響する世界。
見た目だけの判断ではなく
個人個人を尊重できる
優しい世界が訪れますように…。
女性の容姿を重視している男性視点の中、
女性の生きづらさを伝えている風刺描写に
ぐっとくるものがありラストは唸りました。
歳をとることは悪いことではなく
何を受け入れるかで見え方が変わっていき
自分らしく生きていけるのだと
前向きなメッセージを受け取れました。
接種証明書のステッカー嬉しかったです🧪
本日はありがとうございました。
阿鼻叫喚&茫然自失ホラー
まずは何より、主役のデミ・ムーアとマーガレット・クアリ―の、文字通り体を張った演技に拍手。デミは『素顔のままで』でストリッパー役を演じていたが、その頃から体型が変わってないのにも驚く。老いゆく者への居場所が無くなるというのはどの業界でもあるが、ショービズ界ほど風当たりがきついものはない。デミが演じたエリザベスはジェーン・フォンダがモデルとなっているらしいが、確かに彼女の経歴を辿ると納得。
そんなエリザベスのアルターエゴとなるマーガレット扮するスー。同一人物であるはずなのに次第にそのバランスが崩れて…という展開は楳図かずおの漫画にもあった気がするが、本作も楳図漫画ばりにトンデモ展開になっていく。美しさとエロティックさはもちろん、笑いも誘発するデミとマーガレットのヌードを含め、色んな意味でここまでやるかと阿鼻叫喚、茫然自失になる。加えて出てくる男達が総じてゲス。現実社会も男性優位であり、それに伴うルッキズム・エイジズムへの風刺は女性監督ならではの視点だろう。
エンドクレジットで故レイ・リオッタへの謝辞があったが、元々はデニス・クエイドが演じたプロデューサーのハーヴェイ(この役名の由来も言わずもがなだ)にキャスティングされていたらしい。あのゲスいPをリオッタが演じてたらどうなっていたか、それはそれで観てみたかった。
ホラーでありながらコメディ。カオス。
ネタバレは含みません。安心してください。
海外(カナダ)で日本公開よりも半年ほど前に鑑賞。
ボディホラー(異常な肉体変化等がある)映画です。また、日本でのR指定は現時点では分かりませんが、猥褻なシーンが多くあります。家族と一緒に見るのは避けましょう。また、以上の理由とストーリーからデートにはおすすめできません。
全体的にホラー度は高くはないと感じました。逆にホラーのあの重たい空気感が常にある方が好きな方にとっては嫌かもしれません。怖いこと、気持ち悪いことが起きながら笑えるシーンを挟んできます。あまりホラーが得意ではない私にとってはちょうど良かったです。
ホラーに振り切ってない分、メッセージが伝わりやすく、考えさせられる映画になっているように感じました。
以下その他まとめ
テーマ:
「クローン」、「美、若さ、名声への執着」
「クローン技術」をテーマにした作品はよくあるが、この作品のクローンは、全く同じ見た目ではない。元より若く、美しい。
「美、若さ、名声への執着」も珍しいテーマではないがクローンと掛け合わさることで相乗効果が生まれていた。
キャスティング:
完璧
主演のデミ・ムーアをはじめ、クローンのマーガレット・クアリーなどキャスティングに違和感を感じることは一切なかった。
ショット:
個性的なイメージ
ロングショットは少なかったように思うが、カメラが激しく動くショットやスローモーション、さまざまな映画を彷彿させるようなショットは多くあった。
結論
気になったら観る価値あり。
観るタイミングが遅過ぎたのかなー。
俺の名前はブルース・ウィリス!声をあてるのは野沢那智だ!声優だぜ?CVなんて、和製英語は認めない!絶対にだ!あと、所ジョージがブルース・ウィリスを吹き替えたバージョンも許せねー!デーストロイ!!
うちのカミさんはねぇ?実は私の脳内にしか存在しなかったんですよー?もとい!
今日は、俺の元嫁、デミー・ムーア主演の話題作を見に行ったぜ?
60代にしては、ちゃんと、身体も絞られていて、サンダーボルツの金髪に見習ってもらいたいくらい、惚れ惚れする肉体だったぜ?てゆうか、マジでサブスタンスしていないか?デミーは?人類として、あり得ないくらい若い身体だぞ?
変態仮面の鈴木亮平のように、登場場面の殆どが全裸という体当たりの演技だ!
美魔女のデミー・ムーアは、レオタードを着て、朝のフィットネス体操のチャンネルのレギュラーを持っているんだけど、プロデューサーが、
いつまであんなBBA使ってるんだ?朕は、若い、おにゃの子を欲しいぞ?
との、提言で、デミー・ムーアはあっさりと、レギュラー番組を降板されりゅ。
プロデューサーが、君にフランス料理のプレゼントだ!
と、差し出したのが、小さな袋に入った四角い物で、後に分かるのだが、フランス料理のレシピ本なのだw 散々、仕事やってきたのに、その扱いは酷くない?
やけっぱちのマリアの、デミー・ムーア。交通事故に遭い、緊急搬送された時に、謎のイケメン看護師から、電話番号が書かれたUSBを渡される。
その画像を見ると、若さを取り戻す事が出来る、不思議な注射を打つ事により、若返る事が出来るのだが、
この監督の素敵な所は、普通の知性だったら、ボトックス注射みたいに肌の張りがよくなるとかゆー映画になる筈で、ロバート・ゼメキスの「 永遠に美しく...」 のような映画になるのだが、
↑ 見た事がない若い人は見てみて?ちょー、面白いぞ?
この監督は、表現者としては優秀だけど、ちょっと、どうかしているので、JOJOに例えて説明するけど、
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
おれは 永遠に美しく...のように、美魔女が注射で若返る映画だと聞いていたが、デミー・ムーアが注射を打つと、
突如、背中がぱっくり割れて、中から若い、おにゃの子が、デミー・ムーアの皮を脱ぎ捨てて、出てきたが、デミー・ムーアの脱ぎ捨てられた皮の中にも内臓があって、二人の全裸の女が存在していた...。
この入れ替わりには、ルールがあって、一週間ごとに、若いおにゃの子と、デミー・ムーアが交代して、お互いの脊髄の髄液を栄養にして、二人の共同生活が始まるも、
若いおにゃの子が暴走して、デミー・ムーアが、髄液を取られるだけの家畜となり、それから、デミー・ムーアとおにゃの子のファイト・クラブが始まり、
それから、何やかんや、あって、
突如、遊星からの物体Xになって、
キャリーの最後のシーンの舞台上での地獄絵図。
この地獄絵図が、もぉー、しつこいったら、ありゃしない。
そして、ラストは、
ファントム・オブ・パラダイスのラストの這いずり回っているところで、ようやく映画が終わるのだけど、
俺は一体、何の映画を見にきたんだ?上記の映画を知らないと、全く、意味が伝わらないぞ?
な… 何を言っているのか・・・・・・・・・ わからねーと思うが・・・・・・・・・
頭がどうにかなりそうだった… 馬鹿映画とか、ホラー映画とか、
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ!
もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…。
と、言うわけで、この映画!
唐十郎とか、別役実の不条理劇とか、カオルちゃん最強伝説などなど、
混沌とかカオスとかを求めている「 我こそは変人だ!」 と、自負している人にお勧め。これを本気で面白いと思う人とは、付き合いを考え直した方がいいと思う。
ちなみに、俺は、こんなに完璧な映画はない!
と、思うタイプだYO!! だから、俺、友達、少ないんだね(((o(*゚▽゚*)o)))♡
個人的にコレは 映画の本来の趣旨に合致した 娯楽快作品 俺の感覚的に 娯楽の殿堂入り‼️
映画って
俺にとっては 面白いか面白くないか が 全て
あるいは 心の琴線に触れるか バカバカしさが徹底してるか
その点 本作 デミ・ムーアさんが アカデミー意識したのか マジ体張ってるし
展開も面白くて 最高でした。コレぞ娯楽❗️ミッションインポッシブル先行上映と180度違う意味で面白い🤣
なんか 🈶有料パンフには 家父長制とか 女性の立場の評論が載ってるが
俺は そんな考察は一切無視。
どうでもええがな。
自分の金 自分の⏰時間 の私的時間に そんな説教臭い 線香臭い 辛気臭いことは 応じられない。あくまで個人的
俺は俺の娯楽として観た。
有料🈶有料パンフはアメリカ🇺🇸ンパンフとしては 文字が少なく 読みやすい。勿論編集は日本人だけども
正直どうでもイイ個人的に❗️
リアルタイム感想として 面白かった。ダレ場無し。
【最後の絵】的にも面白いし。 全部の場面が面白かった。
『正直 自我がなんで分散してんねん❓』とは思ったが どうでもよろし。
奇想天外 怪奇 哀愁 で 楽しめた。故に満点💯🈵
理屈じゃないんだよ 善悪も関係ない 俺的に全場面が面白かった。
正確にいうと 『一本映画こなさなきゃ レビューもあるしな❓』という『独りよがり独善的な義務感』から解放された。
ルッキズム❓女性の立ち位置❓んなもん知らんがな❗️俺の私的時間に持ってくるんじゃない💢💢俺の金で観てるんだ。
的な俺的には面白かった。🤣
男だって イケメン爽やか長身若い男子 と くたびれた屁理屈オッサン では異性からの評価が違うじゃんか。と俺は言いたい❗️
あっ❗️多分 デミさんは アカデミー狙いで 難しいメッセージあったかも❗️
確かにアカデミー メイクアップ賞 だったよ❗️どういう意味かは 映画館のスクリーンで確認して❗️
結構長時間だけども 短く感じた。コレぞ 娯楽。【デミさん ごめんなさい🙇🙇】
そんなこと...
1.サザンの放水ライブ思い出した
2.韓国ホラーも顔負け
3.女性は常に女王様でないと気が済まない
4.幼い頃は父親そして恋人、旦那、息子となる
5.なんだかんだ若い娘は魅力的
6.デミームーア振り切っていた
7.歳とってもケンカの時は元気だった
8.人の欲望を再確認した
9.大富豪、最後若さを欲しがるのは本当だった
10.そんな事あるかも知れないと思った
11.20年前のブルースウィリアム主演の似た映画も面白かった
12.ルックルックこんにちはのエアロビコーナー思い出した
13.決め台詞は「見てください〜」?
14.エアロビの布、あんなに細くて大丈夫なんだと思った
15.若くて綺麗な身体を見れて良かった
16.このテレビ局はフ◯TV?
期待度◎鑑賞後の満足度◎ 胸糞悪いけれどもここまで突き抜けてくれたら却って爽快。コメディ映画とモンスター映画の新たな融合といえる傑作。
*2025.05.26. 2回目の鑑賞。【TOHOシネマズ橿原】
やはり現時点で私にとって今年ベストワン。
1回目はラスト近くでやや悪心を感じたが、今回はクライマックスから胸がドキドキ、ときめいて来てしまった…もしかしてこの映画に恋した…?
---これより以下ネタバレします---
何より1回目より強く感じたのが
①“物質文明”のくだらなさとそれにふりまわされる現代人の愚かさを見事に映像化。
②『ベイビー・ガール』での顔面が硬直するくらい顔をいじり倒しても美しさに固執するニコール・キッドマンに比べると、本作で顔の皺や身体の弛みをさらけ出しているデミー・ムーアに(80年代の青春スター時代を知っているだけに)開き直った女優のガッツを感じたが、まさかここまでやるとは思わなかった。
“若さ”と“(表面的な)美”という精神的なものから程遠いものに幻惑される人間の行き着くところを皮肉たっぷりに熱演。
③始終クスクスさせられたりニヤニヤさせられたり笑わせてくれたから本質的にはコメディだと思う。
クローネンパーグが入っているように思うが(『ザ・フライ』のパロディ?オマージュ?)、最後までユーモアとアイロニーとを忘れなかったところが独特か。
④どこまで行くね?と思っていたら、クライマックスのショーでの壮大な流血(というか吐血?)シャワーシーンは『キャリー』(1976年版)のクライマックスの体育館の放水シーン(というかこれもパロディ?オマージュ?)以来の壮大さというか爽快さ。
⑤最終形態は人間の押さえきれなかった物欲を具現化したもの(モンスター)だと思うけれど、女性監督だけに“美”と“若さ”に執着する現代女性の愚かさと哀しさとを痛烈に皮肉ると同時に、それを助長する男達や大衆の罪もやんわりと皮肉たっぷりに描く。(最終形態の時、ぶったぎられた頭?の後から生えてきたのが“乳房”であったところでも痛烈な皮肉)
最近、なにかいうと「劣化」「劣化」とSNSで揶揄するけれども、年取ったら劣化するの当たり前じゃない、そこの貴方・貴女、あなた達もいずれ劣化するんだから其の時に「劣化」なんて言われたらどう思う?ちなみに私は食べ物以外は何も顔やお肌の手入れはしていませんが、遺伝のせいか65歳という現代の年齢より結構若く見られます。いずれある年齢に来たら急に老けるでしょうけど…
また、フランスの監督だけあってアメリカの物質文化を皮肉っぽい目でやんわりと描いている。もちろん、物質文明の弊害はいまやアメリカだけではないけれども。
しかし、若い頃は私も21世紀の世界はもう少し物質文化・消費文化から進歩すると根拠なく思っていたけれども人間の欲望や愚かさはいつまで経っても変わらないことを実感。
⑥注射嫌い、清潔好き、血嫌い、虫嫌い、手術シーン苦手等々の人にはおぞけをふるう描写がふんだんに挿入されるけれども、スタイリッシュな映像と演出であまり気にならない。
まあ、私は注射は嫌いでもなく怖くもないし、少し汚れているくらいが快適に感じるし、血には慣れたし、虫は好きなのでスタートラインが既に違うんでしょうけど。
⑦クライマックスでヒロインに向かって「モンスター」と叫んだ観客(大衆)に対して、あなたたちこそ「モンスター」だと叫びそうになったわ。
⑦スー役の女優さん、どこかで観たと思ったら『哀れなるもの』『憐れみの三章』に出ていたアンディ・マクダニウェルの娘さん。彼女もアカデミー賞助演女優賞にノミネートされてもおかしくない熱演。
⑧“substance”は色んな意味を持った単語だけれども、本作のテーマやディテールがどの意味にも当てはまりそうで、中々奥深い題名。
「本質」をさらけ出すもの
けやき坂や乃木坂のような女性アイドルはなぜだか遅くても二十代半ばくらいでみんな卒業してしまう。中には三十路を超えて頑張っていたAKBの娘もいたが、結婚してまで続けていた女性アイドルは記憶にない。
でもSMAPや嵐はいくつになろうがアイドルは卒業しないし、結婚してもやめることもせず四十超えてもアイドルのままだ、解散はしたけどね。この違いは何なのだろうか。
男性優位社会、特にショービジネスの世界などでは女性は常に性的対象としてしかその価値を見出されてこなかった実態がある。若くてきれいなうちは周りからちやほやされるが、旬を過ぎたらお払い箱。
本作の主人公エリザベスもその例外ではなかった。かつてはオスカーを受賞したほどの女優が今ではろくに役も回ってこず、朝のフィットネスのコーナーで踊るしか仕事がない有様。
ワインシュタインの様な下劣でデリカシーのないプロデューサー、その名もハーベイからクビを宣告され彼女は絶望のあまり危険な賭けに出る。それはあまりに怪しい薬品投与による若返りの手段だった。
思えば彼女も外見だけで女性を判断する男社会の価値観にどっぷりとハマっていた。かつてのオスカー受賞が若さだけでなく彼女の実力で勝ち取ったものなら今からでもオーディションを受けるなりして役をつかみ取り返り咲きを狙うべきだった。実際に今回の主演を演じて返り咲いたデミ・ムーアのように。しかし彼女は外見だけで人の本質を重視しようとしない男たちの考えに染まりすぎたために危険で安易な方法へと向かってしまう。
薬の効果で若くて美しいもう一人の分身が生まれ、その分身スーはたちまちハーベイの目に留まり、スターダムへと駆け上がる。彼女はかつての栄光を再び手にしたことに酔いしれた。しかしその栄光は彼女の本質を評価したものではない、若さと美貌だけを重視した男社会の虚飾に満ちた栄光でしかなかった。そんな酔いしれた彼女はいつしか醜い本来の自分に嫌気がさしてルールを破ってしまう。
スーは自分の欲望のままにオリジナルのエリザベスから精力を奪い続ける。その姿は女性の生き血を搾るように搾取してきた男たちと何ら変わらなかった。
自分が生みだした分身に自らの人生が乗っ取られてゆく恐怖。このままではエリザベスはスーに自分が乗っ取られてしまう恐怖を感じる。
唯一今の自分のありのままを認めてくれた同級生との食事の約束をした彼女だが、スーの巨大広告を見てその美しさと自分を否応なく比べてしまう。
彼女が引き返せるチャンスはこの時だけだった。外見ではなく今の自分の本質を認めてくれる人こそが彼女にとってはなにより大切な存在だった。しかし彼女はそのチャンスを無にしてしまう。
彼女はもはや後戻りはできない。スーの欲望はとどまることを知らずエリザベスから精力を奪い続けた。
老婆のような姿となったエリザベスは強制終了を決断するが、やはりスーの美しさを前にして躊躇してしまい逆にスーに殺されてしまう。
いわゆるドッペルゲンガーを扱った作品としてはここまでは誰もが予想できる展開だが、本作はこの後のおまけともいえる展開が凄まじい。
自分のオリジナルを殺したスーはあくまでも影法師であり、破滅するしか道はない。しかし彼女は観客誰もが予想した通り規則を破る。
初回の一度だけ使用する薬をもう一度注射してしまうのだ。ここからの展開はまさにクローネンバーグの「ザ・フライ」を彷彿とさせる。
その後のステージでの大混乱ぶりは本作のテーマをこれでもかと描ききった。彼女のモンスター化したそのおぞましき姿はまさに男社会の欲望が創り出した象徴的な姿ともいえる。ご丁寧に鼻からオッパイを吐き出していたし。
本作は男性優位社会がいままで女性に対して人としての価値を評価せず、ただ外見ばかりを重視してきた結果生み出されたモンスターの姿を通して彼ら男社会の本質、サブスタンスを見事にさらけ出した。
痛烈な風刺が込められた怪作。あのモンスターはそんな男社会の犠牲となった悲しきエリザベスの姿に他ならない。
そういえばフジテレビの今回の不祥事で過去にカトパンが面接のときにセクシーポーズを要求されたという話を聞いたが、まさにさもありなん。
日本にはいまだミートゥー運動が海流に乗ってたどり着くことはなさそうだ。
ボディホラーの限界と女性監督の意図する男性像。
クローネンバーグ親子や悪魔の毒々モンスター、
逆キャリーやバスケット・ケースをすぐに連想させる分、
損だと感じた。
超えていない、からだろう。
ボディホラーもここまで来ると転結は難しい。
(『永遠に美しく⋯』はまだ記憶にあるが『ヘクタースケルター』は(しょうもな)と思い転結をすっかり忘れた。
本作は『整形水』に近いような気がした。)
ただ、最後までデミ・ムーアとマーガレット・クアリーに心奪われていた。
デミ・ムーアの尻のはみ出したたるみとマーガレット・クアリーの輝く裸体の対比。
(デミ・ムーアにはアカデミー主演女優賞をあげるべきだったと、やはり思いますよ。)
若さへの渇望に性欲も比例する。
輝き弾ける若きスーはきっと毎日毎晩、男を替えては
(ルールを無視するくらい)ベッドタイムを楽しんでいたのだろう。
女性監督が捉える男性像。
スーを抱くべく待っていた男はバスルームから不穏な音がしたので戸口へ。
その尻のアップは体毛を処理していない。
久しぶりに体毛を処理していない尻を観た。
通常、尻の体毛は処理してツルツルではないだろうか。
その象徴はなにか。
ゲイやバイセクシャルじゃない(野性的、まるでゴリラを連想させるような)男とFuckが、
生ぬるいセックスじゃない、まさにFuckがしたい願望の表れか。
若さへの渇望。
強過ぎる性欲。
大変ですね(他人事)。
最低な問題作
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