劇場公開日 2025年5月16日

「稚拙で下品、現代の無教養さの象徴」サブスタンス 大河黒影さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0稚拙で下品、現代の無教養さの象徴

2025年6月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 不快で下品、映画を観て初めて目が見えて耳が聞こえることを嫌に思った。
 あらゆる表現が露骨すぎる。生きていることとグロテスクなことは実際に不可分ではあるが、グロがデフォルメされすぎていて、リアリティを感じないが、グロにだけ特化されているために非常に不愉快だ。
 話のテーマも子ども向けの作品で24分ほどで説明できるような要素を140分もかけて長々と説明していて新鮮味もない。これを褒めている大人たちはそういうモノを一切知らないか、血肉にできていない無教養な者たちだ。そしてそのような映画が必要になる現実が、現代の人々の無教養さと野蛮さの表れである。
 問題提起をするだけにしては尺を贅沢に使いすぎているし、オチも見えているからワクワク感も無いし、これを見た後に人生を何も好転させない。好転すると思った無教養な大人たちには、なにをいまさらと言いたい。

たいが
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