「スーと心が入れ替わらないなら、エリザベスにメリットは何も無い。」サブスタンス 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
スーと心が入れ替わらないなら、エリザベスにメリットは何も無い。
そう思いましたね。
《凄い化け物》と《最高の美と若さ》を見せて頂きました。
タイトルにも書きましたが、美と若さに喝采を受けるのはスーの人格、
であってエリザベス(デミ・ムーア)は、スー(マーガレット・クアリー)
という最上級の美女の宿主になっただけです。
サブスタンスという名の詐欺にあったのと同じです。
元はと言えば、衰えた容姿(外見の美と若さ)に拘り、
それを手に入れられるという誘惑に乗せられたエリザベスが
愚かだった。
ハリウッドという女性の《若さと美》がなによりも重んじられる
世界に生きるスターの性(さが)なのでしょう。
それにしてもインパクトのある映画でした。
☆☆☆
キャスティングの勝利。
デミ・ムーア。
「素顔のままに」でも若さに執着する役でした。
55歳の今も、若さと美に執着する落ちぶれかけたスターに、ピッタリ。
(実際のデミ・ムーアは62歳、身体もお顔もかなりお綺麗です)
デミ・ムーア自体が、もう既に忘れ去られたスターだから、
この役柄にぴったりでした。
そして、
マーガレット・クアリーの抜擢。
いやぁ参りました。
美しさに両手を上げて喝采するしかありません。
こんな綺麗で魅力的な人がけっこう埋もれていたんですね。
そしてこの程度の美女がゴロゴロしてるのが、ハリウッドなのねー。
マーガレット・クアリーを見てると、
《若さと美貌》って、凄い武器。
みんな、へへーつと平伏すしか無い、と思った。
だから、結局、女の価値は《美と若さ》って思っちゃうから、
女性の価値を考える映画としては、逆効果かも知れない。
特殊メイクと200歳位の皺くちゃで、身体が歪んだ裸体。
200歳位の身体なのに、スーを追いかけて走ったり、
無理すぎる(笑)
「未知との遭遇」の音楽が高らかになったり、
「キャリー」を上回る血飛沫、
「エレファント・マン」そっくりの特殊メイクと、
お腹いっぱいに楽しませて頂きました。
【結論」
美と若さに対抗するものは、人間の内面。
思考する能力や知性。
歳を重ねて滲み出る優しさや慈しみ、思いやり。
(エリザベスには外見の美しか眼中になかったですね)
私は200歳にはまだまだですが、すでに階段は駆け下りられません。
通勤電車に乗り遅れそうな場合は乗り遅れてます。。。
サブスタンスの条件聞いただけで、エリザベスにメリットないのにな、と私も思いました。取説読まないタイプみたいですね。
マーガレット・クアリーは、ドライブウェイ・ドールズで見たとき、よく見たら美人だしスタイル良くね、とは思いましたがすきっ歯がやけに印象に残ってて、それで顔を覚えた感じです。ここまで完璧な美女とは思いませんでした。
終わりにする「TERMINATION」だったかな?あれをスーに刺した時には、スーが消滅するかと思ってたのに更に取っ組み合いって🤣
ソファに座ったら立てなくなる膝だったのに、終盤あんなに走り回ったらもう軟骨無くなるでしょ?とか矛盾は散見されましたが、そんなのどーでもいーくらい楽しんじゃいました😊
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