「人格まで別にしたのが失敗」サブスタンス 水原秀策さんの映画レビュー(感想・評価)
人格まで別にしたのが失敗
分裂した時、完全に別人格にしたのは失敗では?
あくまでもデミ・ムーア本人が若い肉体を手に入れたことにした方がテーマがはっきりする。声だけはデミ・ムーアのままにしておくとか。
そうやってデミ・ムーア側になにかの利益をあたえるべきだった。でないと何のためにわざわざこんなことをしたのかよくわからなくなってしまってる。
で、若返ったことを喜んでいるうちに分身側が暴走するという風にすべきだったのでは?
あとブラックコメディとして作ったんだろうけど、いまいち笑えなかった。こういう「酷すぎて笑える」作品は好みのはずなんだが。とにかくかわいそうなだけなんだよね、デミ・ムーアが。
唯一「ツァラトゥストラはかく語りき」がかかったところは笑った。それくらいかな。
ラストのスプラッター展開も、単に暴れてるだけで作品のテーマと関係ないのが惜しい。鬱陶しいプロデューサーたちにやり返すようにもっていけなかったのだろうか。血まみれになるくらいじゃ納得できん。
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