ANORA アノーラのレビュー・感想・評価
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あにーのこと。良作なれど…
画角にはところどころ雑味もありつつも、最初から最後までコントロールされた作品ではある。途中から明らかにフックアップされるイゴ兄、賑やかし→お笑い要員→ヒーローに。イヴァンが心変わりしてくるかと思ったがそうではなかった。いちばん笑えたのはオヤジの爆笑シーンかな。
でも世界で賞を取りまくってるところ、やっぱりマタゾウの眼は社会とズレて来てるなと。エロシーン、どうせ本当の底辺を描くつもりも無いのにここまで要る?男向けエンタメの一要素として割り切ってるならヨシですが。ワタシもディランのやつの方が楽しめた。
フォーカスが自然と変わる不思議さ
鑑賞前には事前情報を何も知らずに見たほうが
感じ方が様々で、楽しいと思います。
ひとりで見るのをおすすめします。
以下、感想。
見た人はわかると思いますが、裸祭り!と言わんばかりのオープニングからスタートします。
御曹司の息子アイヴァンと夜の蝶、アノーラの刺激的な出会いから、淡々と愉楽な生活と、享楽的な毎日が映し出されます。
繰り広げられる情事に、アイヴァンに振り回される周りの人達の展開。感情ブチギレのアノーラに、ひとりひとりの個性がぶつかり合います。
この映画に出てくる人は皆正直で、偽りがない。
だから、手に負えない。
中盤、あーなんか退屈と、中弛みする感は否めないのですが、ふとした仕草と視線に、妙にソワソワ、なんか気になり始めて、自分の心が、急にフォーカスオンする。
あれ?なんか見ている視点がモードチェンジした?って、変わるのが、不思議。
つかず離れつしている気持ちが、つり積もる想いと雪が重なるよう。
結局は、相手を大切に思う気持ち、想像以上の愛に完敗な気分になる。享楽を超えた愛の深さ。
極めて、観る側の想いの深さが求められる映画らしい映画だと思いました。
コメディーが優れていた良作!
個人的には最高に良い映画でした!
特に中盤のロードムービー風のコメディーが良かった!
今まで劇場で観た映画で一番笑いが起こっていたかも。
めちゃくちゃ偏見で極端なこと言ってしまうと、バカとバカが勢いで結婚してしまう話。
離婚する際に財産を求めたりしないあたり、完全にお金目当ての結婚という訳でもなさそうで驚き。
アノーラがもっと利口であれば、離婚する際に多くの財産を得ることができただろう。
でも、それは人間の自由意志なので誰にも止めることはできないし、馬鹿にすることもできない。
またセックスワーカーも差別されるべきではない。
イヴァンの母親の態度と言動こそ非難されるべきだろう。
この映画の出演者は欲望や言動から全員がとても人間らしく見える。それが魅力的にも見えるし、危うくも見える。
そんな中でもラストシーン以外、一度も泣かなかったアノーラがとても逞しい女性だと感じた。
ラストシーンの個人的な理解としては、今までセックスを中心で行動していたアノーラ。指輪の感謝か恋愛の始まりに、セックスで応えようとしてしまう。
その瞬間、直前で起きた人生で最も最悪な出来事を思い返して、また同じことを繰り返してしまうのかもと、何も変わらない自分の惨めさを痛感して涙してしまったのかもしれない。
しかし、それは決してバッドエンドではなく彼女はこれを糧に人生を改めるかもしれないし、イゴールとセックス以外のコミュニケーションを築いていくのかもしれない。ラストシーンまでにもその予兆はあった。
ただ男性に喜んでいただくのがお仕事だったアニー
ストリップダンサーのアニーとロシアの御曹司イヴァンが、アニーの働く店で出会い、イヴァンがロシアに帰るまでの間、アニーは破格の報酬でイヴァンと過ごすことに
今までただ男性に喜んでいただくのがお仕事だったアニーは、イヴァンとまるで夢のようなゴージャスでクレイジーな毎日を過ごす
ロシアに帰りたくないイヴァンは、アメリカ人と結婚すればロシアに帰らなくていいと言い、2人は衝動的に結婚してしまう
アニーはこの結婚で、この先のゴージャスでクレイジーな生活が約束されたのだ
思いがけないシンデレラストーリーかと思うが
もちろんそう簡単にいくわけない
まずイヴァンが21歳とまだ若くまるで子供でクズ
衝動的に結婚したことを怒った両親が、2人の結婚を無効にさせようと、ロシアから向う間、お目付け役のトロスたちから
いとも簡単にアニーを置いて逃げるイヴァン
いや、アニー置いてくのかよ
いやまぁそうだよな
お遊びなんだから
ちょっとここでアニーに同情したが
それでも夢を捨てきれないアニーはトロスたちと一緒にイヴァンを探し回る
その間のハチャメチャ騒動が凄まじいが、ただ静かに傍観するお目付け役の手下イゴールが、アニーにちょいちょい不器用な優しさを見せる
こっちのラブストーリーに発展するのか???
やっと見つけたイヴァンに、アニーは結婚の無効をさせまいと奮闘するが、イヴァンには結婚を継続する気はなく、しつこく迫るアニーを疎ましく思う始末
とうとうアニーは失望して結婚は無効に
アニーを自宅に送るよう指示されたイゴールは、アニーの自宅に着き、別れの時にも何かよく分からない優しさを見せ、きっとアニーはその感謝の気持ちを表したのだと思う
ただ男性に喜んでいただくのがお仕事だったアニーには、それが感謝の気持ちだったのだと思う
走りきった先にあるもの
パルムドールとオスカー獲得と、パラサイト以来の快挙の本作、しかもR18
オリガルヒのロシア人青年との短く濃い結婚生活を走り抜けたマイキーマディソンことアノーラが、何とも可愛らしく力強い。
キレイな3部構成になっていて、まあ、いわゆる愛がある時間、それが一挙に崩壊し成り行きで原因を捕まえにいく、そして根源が表れる。
私は玉の輿に乗って豪奢な生活が待っているとは言え、それが目的ではなくアノーラには、あの瞬間に愛はあっただろうな、とは感じました。まあ親バレして大変なことにならずとも、後に早々に別れることになるでしょうが。
コミュニケーション不全でお互いの若さ故で走り切った。その先にアノーラは傷つくことを知り、あの印象的なラストシーンに繋がるのでしょうね
ヤンキーと祖国
明らかにダメな金持ちの息子と、明らかにダメそうな結婚をしてしまうストリップダンサーが、ロシアという謎にマッチョなアイデンティティに振り回されたりかと思えばまわりを振り回したりするのだが、
最後、旧劇場版エヴァンゲリオンになる映画。
アノーラは、傷ついたし、今までの人生でおそらく初めて自分を知り、考え、そしてこれから悩むこともあるのだろうと思う。
しかし、彼女の人生はここからなので、とてもいい感じだぞアノーラ。頑張れ。結果的にそこまで悪くないぞ。むしろプラスだ。
と思った。
アカデミー賞?
凄い評価は高いようだけど、映画に詳しいわけでもなく、知識も感性も無い自分には、この映画の良さがほとんど理解できなかった。良かったところは敢えて言うと、バカ息子の父の高笑いと、ラストくらいか。主演の女優の体を張った演技大したものだと思ったけど。作品賞取った映画なので、期待して観に行ったけど。
エンドクレジットの音が消えるまで全て完璧‼︎
イメージを膨らませるために予告を見てから、かなり期待を抱いて、映画を観に行き、想像以上の出来栄えでした。
終始、主演のMikey Madisonの女優魂と演技力に圧巻!
役作りの一環で全ての時間を費やし、セックスワーカーのコミュニティで実際に働いている人にインタビューやリサーチを重ね、セリフのロシア語を勉強したり、ポールダンス、ストリップダンスをマスター、努力が凄まじかった‼️ 細部まで女優自身が拘り、夜の蝶🦋アノーラを象徴する蝶をネイルやTシャツにプリントされていたり、髪にヘアティンセルを付けているのもアノーラのキャラクターを上手く表現出来ている
TVシリーズ「Better Things」では、初々しい女優としての初期の頃の演技も見られるが、今回のアノーラのキャラクター作りにおいて、アノーラの役に全てを捧げているのが画面越しから痛いぐらいよく伝わり、エスコート嬢としての仕事としての立ち振る舞い、話し方や癖がよく研究されている!
ワイパーの音がエンドクレジットで消えて、沈黙の中で映画の余韻に浸れるのも凄く良かった
オープニングのGreatest dayのこれから明るい人生最高の時が始まるワクワク感、人生最高の瞬間=結婚💍の時からは考えられない真逆の終わり方も非常に良かった。
映画に登場するリトルホワイトチャペル とフリーモント・ストリート・エクスペリエンスには実際に行った事がありますが、
凄く良い描写で映画の中で主人公が1番幸せな瞬間でもあります。最後の最後まで、戦い抜いて本当に強かったアノーラ、イゴールを捉えるカメラワーク、心から優しいイゴールがアノーラを見守る眼差し、視線やカメラの視点が非常に良かった!
ありのままのアノーラを受け止めて、溜めていた感情が溢れ出し泣き崩れるラストはワイパーが鳴り響き止まる、最後の無音の中、余韻に浸りながら観衆に感じさせ、今までの出来事を振り返り回想させるようだった。
R18+らしいシーンだらけもエロくはない
アカデミー賞を席巻したので混むかなと思い、1週遅らせての鑑賞。最近、字幕ものは眠気との闘いになることが多いのに、気を失ったのは30秒くらいしかないほど展開がおもしろくて集中して観られた。
内容的にはカンヌはなんとなく納得も、傾向が変わってきてるとはいえ、アカデミーがこういう映画を選ぶのかと意外な感じがした。
主演のマイキー・マディソンさんがとにかくFXXKな言葉を連発。男どもをボカスカやるシーンは、「ナミビアの砂漠」の河合優実さんの格闘シーンと重なった。世界的にそういう時代ってことか。
R18+で冒頭からおっぱい露わな女の人が何人も出てくるし、アノーラと〝ガキ〟のそういうシーンはいっぱいあるけど、カメラワークと照明の巧さかエロさはほとんど感じず、よっぽどラストシーンの着衣の行為が官能的で感傷的だった。
イゴールはどこまでもいい奴だったな(昨日はお誕生日おめでとう!)
アノーラがいい
こないだ鑑賞してきました🎬
アニーを演じたマイキー・マディソンは圧巻の演技でしたね🙂
イヴァンの契約彼女になった矢先に、結婚までした2人ですが…そこからはなかなか厳しい展開。
そんな中でも物怖じせず、思ったことをはっきり言う彼女の魂が入った演技は、エネルギーに満ち溢れていました👍
アカデミー主演女優賞に輝いたのも、納得です😀
イヴァンを演じたマーク・エイデルシュテインも、後半は御曹司ならではのダメっぷりを披露。
最後まで、典型的な金持ちのボンボンを表現していました😀
イヴァン一味の唯一の良心ともいえるイゴールを演じたユーリー・ボリソフも、なんだかんだアニーを気遣う無骨な用心棒として、確かな存在感を発揮🤔
アメリカ的なストーリーかと思いきや、意外と現実に即した展開で、終わり方もやや唐突な印象。
しかし画面越しからでも伝わるマイキー・マディソンの熱量は素晴らしく、アカデミー賞5冠は伊達ではない一本でした👍
シンデレラストーリーと思いきや💧
あらすじ見る限りシンデレラストーリーと思って足をはこんだのだがコメディ要素あり気の笑いメインやった(笑)。
R18やからそんなんあるかな〜っと思ってたら初っ端からセクシーな感じのストリップからちょい驚いた🤭主人公がダンサーだからな(笑)。
序盤はあらすじ通り大富豪の坊ちゃんと主人公のラブストーリー❓(R18映像が多かったが💧)、中盤から坊ちゃんの化けの皮が剥がれる(なんとなく予感はしてたが)。
最低でおバカな坊ちゃんは救いようがない💧、主人公が可哀想に段々と見えてくる。
「ブリジット…」より可哀想な…😭こんな綺麗な人なのに💧(途中アン・ハサウェイさんにみえるぐらいやったからな)。いくら金持ちでもこんなのに引っ掛かったらダメダメですよ〜。
途中参戦の坊ちゃんの面倒見役の2人もいいポジション持ってくよねー、ちょいちょい笑いを挟んでくれるから良かった😄。
ラブロマンスではなくてロマンチックコメディのジャンルだったんだね、
魅力的な表情を見ることができる映画
ニューヨークで娼婦をしているストリップダンサーのアノーラは、来店したロシアの大金持ちのバカ息子と2週間足らずで結婚。
バカ息子の両親は結婚に大反対で、何としてでも結婚を解消させようとするドタバタコメディ。これが公開前に知っていた情報。めでたくアカデミー賞を受賞したとのことで映画館へ足を運びました。
アノーラというキャラクターは、妙に魅力的だった。気が強く、屈強な男にも怯まないし、口汚く罵ることを決してやめない。男にサービスをするプロの娼婦としての姿勢を見せつける。物怖じしないで、バカ息子を追うどこか情けない男たちの中でもズカズカとバカ息子探しに回る姿はパワフルに見える。だけれど、シンデレラをどこかで夢見る女の子でもある表情をふっと見せたりもする。そして、何より物語後半の悲哀の表情は、僕の胸を掴んだ。この悲哀には、何が含まれているんだろう。こんなに頑張っているのに、という悔しさ、生活の苦しさ、社会の不平等さ、さまざまな感情を呼び起こす、印象的な表情だった。
本作の冒頭は、気の強いアノーラにとって大金持ちと出会うことがいかにラッキーなのかがわかるようなシーンで構成されている。刺激的で官能的で、疲弊するストリップショーで働くアノーラの日常を感じる世界が映される。そして、バカ息子と出会い、バカ息子の家に出張サービスをするようになる。やがて、アノーラ自身も訝しんでいるけれど、バカ息子との契約彼女になり、ベガス旅行を楽しむ。馬鹿騒ぎな旅行の終わりに、からかいでないことを念押ししながら、でもどこか信じられない気持ちも見え隠れしながら、24時間開いているファストサービスな結婚式場で結婚。
たぶん本作の大事なところなんだけど、ここが長くて、やや冗長に感じた。狂乱の中の結婚であることは、予告からおおよそ見当がついていたので、もっと違うものを描く時間に費やしてもいいのではないか、と思った。アノーラが強かであって欲しかったのかもしれない。
ただ、本作の大事なところ、と僕が思う理由はラストショットの結末が映画が示したいことが物語の捻りでないことを示していたからだ。
アノーラはどこかでそれが現実なんじゃなく、夢物語だとわかっているんじゃないかと思った。わかっているけれど、手を伸ばさずにはいられないし、現実はバカ息子を探す使いっ走りの誠実な男に愛情のようなものが沸いてしまいそうになる(他の人の感想を読むと、これは愛情ではなくセックスでしかコミュニケーションをとれない、という状況という解釈の方があってそう)。でもそれが嫌で、そこが憎たらしくてどうしようなくて、セックスサービスをやめて泣き出してしまう現実。そこに情感があり、心が揺れ動いてしまう。
まとめると、印象的な表情を見ることができる貴重な映画だった。でも、僕は映画にどこか超人的なものを求めてしまう。アノーラがもっと賢く、バカ息子もバカ息子の両親ももっと痛快に打ち倒してくれたら、と思ってしまう。ドタバタコメディではあるけど、それよりももっと苦いエスプレッソにフォーカスしてた、そんな映画でした。男女とお金のドタバタ劇はビリー・ワイルダーの映画のようでもあり、でもワイルダーの映画よりももっと現実にうちのめされる哀しみがあって、打ちのめされているキャラクターと一緒に苦味を噛み締めるような映画だったとも言えるかも。コメディだと思うとちょっと期待外れ、だけど、その苦味がいかにも映画らしく、楽しむこともできた作品です。
ラスト以外は稚拙で冗長展開 作品賞で期待すると落胆も ★2.7 後半ネタバレ
前半はま~脳天気なこと♪ 小学校低学年位の精神年齢御曹司に気に入られた、ストリップダンサーが仲間と散財豪遊するのだが、30分でも十分だろうと感じる展開に1時間位続く。
まあ辛く感じなかったが、この時点で既に★は低く3.0
それに今作のマイキー・マディソンに、多分何百人かの女性と遊んだ経験あろう者(御曹司)が、惚れるほどの魅力を感じなかった。
性格も粗暴かつ奔放で金欲が強い。
(サムネ画像ほど華麗に見えるシーンは私的にはほぼなし)
後半は口論・暴れる・わめくシーンが増えて流石に疲れた。
私も20歳前後で雑多に多数の作品を見てた頃なら、平気だったかもしれないが、還暦超えると過剰な騒乱シーンは、辛くなってくる。
見る者を故意にナーバスにさせてる様にも感じた。
このハチャメチャシーンに笑った方も多いようだが、「エブ・エブ・・」同様笑えず、ため息ポイントに感じて ★が 2.5に・・。
唯一、流石と感心したのは放蕩息子を連れ戻す為、指令を受けてやって来た資産家組織の幹部トロス。
司祭の仕事を中段してまでの必死さにシンパシーを感じ、
手際が早くSNS画像で、あちこち形振り構わず粉骨砕身に探し回る様は、仕事が出来るな! と。
↓ラストネタバレ
法廷でもやや言い争い気味で、イライラが増し、
ラストTVを見ながらアノーラとイゴーラとの会話もかみ合わず、
普段は荒事仕事の用心棒役イゴーラが怪我をしないよう必死で止めてくれたのも理解出来てない・・。
この流れで今作の★平均が高いのは、絶対ラストで二人になにかある!と踏んだのだが、この時点でも全くアノーラの眼中にイゴーラの気持ちが伝わってなく、どうエンディングを迎えるのかと・・・。
そこで、あの指輪を内緒にプレゼント!
来たー!これか~!
とようやく映画らしいハートウォーミング展開もつかの間・・。
えっ、感情が傾いたのではなく、お礼の性的サービス?
しかもキスを避けたのが、アノーラなのかイゴールなのか、ハッキリ認識出来なかった。
どちらが避けたのが、他レビューを見ても判断は様々。
中には、イゴールが性的に不能だったと解釈してる方も。
そしてむせび泣くアノーラに見てる方も心が動くが、
イゴールの優しさに気づいての物か、イゴールがキスを断ったと感じた為なのか、自分のそれまでの浅ましさに気付いてのものなのか、その他にも様々に理由付けはあるだろう。
この不確かな感情の揺れが高評価に繋がっているのかもしれないが、
私的には僅かに★を戻す位にしかならなかった。
アカデミー賞5冠👑
アカデミーの盛り上がりに魅せられて早速、劇場へ。
前半は若者の猛スピード婚、シンデレラストーリーかと思いきや、いやいやそんなに上手く行くはずないよね。
後半からはガラリとスピードも早まって、、洗礼式の途中でスマホを出す神父のシーン辺りから笑いが、、。
追い詰められたロシアのボンボンは、豪邸から1人であれよあれよと逃げ出し、アニーは置き去り。
もちろんアニーも暴れ出すし部屋の中も壊れまくり。
でも用心棒のら手下ぽいイゴールは、アニーを押さえつけるが、なんとなく優しい目つき。
イゴールは全財産をあのロシアファミリーに取られたぽい。
すったもんだの後、「あの一族にならなくて良かった」とアニーにタバコを渡す。あんなヘタレ野郎からダイアモンドの指輪の1つや2つをせしめても良いのだ!やるね、イゴール!
そのお礼?に、アニーは彼にサービスしようとするのだが、彼女はただただ黙って抱きしめてもらって、グッときたラストシーンでした◎
エンドロールも静かなエンジン音で、余韻あり。
車の窓に積もる白い雪のように、ちょっとアニーの心が癒されると良いね。
アカデミー賞、色々とおめでとうございました!
予想通りの展開
たった40人のスタッフで、しかも破格の低予算で仕上げたと話題のこの作品
いやいや制作費600万ドルじゃん
日本映画は最低ラインさえ辿り着くのは至難の業
円安も背景にあるかも知れないけどさ
もちろん最近の他の、株式関連・製薬関連・スポーツビジネス・戦争ビジネス等も異常だけど、映画ビジネスももう金銭感覚がおかしすぎるやろ
「今だけ金だけ自分だけ」の醜い世界に成り下がってしまった感が忍び寄る
しかも称賛するほどのストーリーなのかなぁ
今後は映画製作の低予算化を目指し推奨していく方向なのであれば、5部門での授賞にも納得がいくけどね
ロシアはアホな国だ!とこの映画を通して貶めることに米国人が喝采を送ったのかなぁ
でもイーゴを演じたユーラ・ボリソフはいい雰囲気を出してたけどね
セックスワーカーの人達を応援・称賛しているとの触れ込みにも少し違和感を感じるのは自分だけなのかなあ
「私は娼婦ではない」とのセリフには、色々と考えさせられるものがあったし、彼女らのプライドには圧倒されたのも事実
それらはともあれ
主役の女性の強さに乾杯‼️
相手の男性に膝蹴り‼️
彼の母親に鉄槌を‼️
マイキー・マディソンのファンになった
カンヌでパルム・ドール(審査員長はグレタ・ガーウィグ)、アカデミーで作品賞その他数々の輝かしい成績をおさめているので、勝手に期待し過ぎていた。
セックスワーカーとして働く主人公。シンデレラを夢見て、客としてやってきた大富豪のバカ息子と結婚したものの、大富豪夫妻の猛反対にあって、主人公が頑張るものの、当の夫であるバカ息子は親の言いなりで、結婚はあっさり取り消され、主人公が泣いて終わる筋書き。「シンデレラストーリーの先へ」「これが現実」「セックスワーカーへの優しい眼差し」…?安全で優位な立場から物語を消費してるだけじゃないの?
セックスシーンのあまりの多さに辟易する。退屈きわまりない。セックスワーカーを主人公に据えるにあたって、職業的プロなのだ、セックスで男に支配されたりしないのだ、と説明するために必要と判断したセックス描写なのかもしれないが、それにしたってこんなに何度も何度も必要?単純に「アホなんじゃないか」と思った。
とはいえ、仕事を終えた帰り道の電車でウトウトする主人公マイキー・マディソンを真正面から捉えたショットはすごく良かったし、『コンパートメントNo.6』に出ていたらしい(観ていない)ユーリー・ボリソフがキャンディー屋のショーケースを金属バットでど突いて割る、あの唐突で過剰な暴力は映画としてとてもよかったと思う。
映画自体はそこまで好きになれないものの、しっかりマイキー・マディソンのファンになってしまった。
午前0時を過ぎて魔法が解けたシンデレラが、舞踏会から逃げ出した王子を追いかけるお話です。登場人物の置かれた状況や特殊性を把握して観ないと、理解が難しい作品かも。
予告を観て、或いは作品紹介を読んでは、観ようかどうしよう
かと悩んだ作品です。内容は好みの感じなのですが、予告の
冒頭部分を観た限り、作品紹介とのギャップを感じてしまい…
観るか止めるか脳内会議。…なんか
している内に、アカデミー賞取っちゃいました。・△・ナント
アカデミー賞の受賞作品を毎年観ているワケではないのですが
これもひとつのご縁かな という訳で鑑賞することに。
…したのですが
作品紹介を読んでいた中に、「シンデレラのような」という表現
かあり、いわゆるシンデレラストーリーなのだろうかと思って
観たのですが、どうやら違ってました。
「身分違いの恋」という点を表現したものだったようです。
ストーリー的には、うーん。何と表現するのが適正なのか…。
「午前0時過ぎのシンデレラ」のお話。とでも言いますか。
# 期限が過ぎても魔法が解けない代わり、王子が逃亡。 ・△・
# 行方不明の王子様を、シンデレラと王様の手下が追いかけ回し
# その結果、ようやく王子発見。
# …したのですが、この王子、身を潜めていた訳で無く、実は
# 酒場をハシゴして飲んだくれてました。 ・△・;;
# シンデレラへの愛情も責任感も感じられない残念王子の正体に
# 愛想を尽かして三行半を叩きつけ、傷心のシンデレラ。
こんな感じになってしまうのでしょうか…。
うーん、何とも実りの無いお話。
一体なんなんだろう…。
と、鑑賞後しばらく呆然自失。@▲@; シマシタ
◇
何とか立ち直って、以下考察。 ・-・デス
ストーリー全体の構成が良くない気がしました。
ストリッパーが踊る場面と性行為中の描写がかなり
多めに描かれるるのですが、その場面が多すぎ。
冗長にすら感じてしまいました。(意図したものなのか?)
それを短縮しても、作品のエッセンスに影響が無いように
感じました。あと2~30分短く作れるのでは? と。
以下、疑問点 …@△@ デス
あのバカ息子の行動が理解不能。
あのバカ息子がアメリカに残りたい理由が不明。
なぜ、あのバカ息子を連れ戻す必要かあるのか不明。
連れ戻し担当の3人組の立場も不明瞭。
よって、話の芯がどうにも通っていない印象が、
最後まで拭いきれないまま鑑賞終了。といった感じです。
不完全燃焼感ありあり。です。+△+
更に考察。@▼@desu
アメリカに豪邸を持つに至るロシア富豪?の位置づけを
把握した上で鑑賞しないと、作品の理解が及ばないのでは
ないか。そんな風に感じました。
あのロシア親子の、ロシア内での身分とかステータスとか。
ロシア国内では敬意をもたれているのか とか
ロシア国内でも成り上がり者の扱いをうけているのか とか。
どうなんでしょう。・~・ うーん…
鑑賞後5日経過。
何を描きたかった作品なのか、やはり分かりません。
観る人を選ぶ作品だったということにするしか無さそうです。
悶々とした状態、継続中です。 ・-・;;
◇あれこれ
■イゴールの存在感
アノーラとの出合い方は最悪。
なのに、あのエンディング。
最後にアノーラの手元に残った(ように見える)もの。
何となく、同性愛者のような感じがしなくもない…。
なので、その後にアノーラとどうにかなることは無いのかも
しれませんが、彼が、アノーラに最後に残った希望のような
そんな気がしてなりません。
■イゴールを演じた人
何処かで観たような気がして確認してみたら、鑑賞済みの作品に
何作か出演してました。
・「コンパートメント No.6」 の、おせっかいロシア人
・「T34」 主人公イヴシュキンの戦車クルーの一人かな?
コンパートメントNo.6の人に、風貌的には煮てた気が。坊主頭だし。
■なんてったってアノーラ
脱いで踊って、いざとなったら戦っちゃいます♪
こうみえてワタシ、強いんです ♫
縛ったくらいで安心してたら、ヒドイ目に会いますよ。
取り押さえようとした男たちの方が、多大に被っていたような…
毎日鍛え上げたダンサーの肉体を甘く見てはダメということか☆
この娘には、本当の王子様がこの後に現れてほしいなぁ と
切に願います。
■最後に
登場人物はその後、結局どうするのだろうか といったことを
いつもなら気にするところなのですが、このバカ息子の行く末
に関しては、全くどうでも良いという心境にしかなれません
でした。*△*
むしろ気になるのは、アノーラとイゴールのその後。
一緒に暮らし始めたりしないのかな…。とか思ってマス。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
面白い。前半と後半、最終盤で異なる空気
普通の映画ならスカッとする終わりかたをしそうだが、この作品は最後までアニーが報われることはなかった。信じていたものが段々壊れていく気持ちの変化がつらい。
プーチン似の男、最後まで良い奴でこの映画の救い。
あと、絶対に18歳以下には見せられない(笑)
マイキー・マディソンの体はとても綺麗だし、日本人受けする魅力に溢れてる。
シンデレラストーリーの意味を考え直す
主人公と御曹司の生活の超絶格差を見せつつ結婚まで盛り上がり、そこからの落差とブラックなコメディ展開も面白かったですし、そこからのラストも胸を打ちます。
冷めた表情を垣間見せたり、主人公も愛がないことは分かっていたとは思いますので、結婚のラブラブぶりやロマンチックな演出も皮肉なのかと。
露骨に差別的な態度の金持ち家族も醜悪ですが、御曹司のクズっぷりも酷い……
エンタメ的には偉そうな金持ちを見返してスカッと、みたいなストーリーになりそうですが、この理不尽なラストが現実なのかと思うとやはりやるせないです。
主人公だけでなく、金持ちの命令に振り回されるお目付け役たちにも同情してしまうところが。
怪我をしたまま病院にも行けず、命が危ういのではという状況にハラハラさせられましたが、結局どうなったのか……
ラストの主人公の行動は、用心棒に対価を払おうとしたとか、用心棒もどうせ下心があるのだろうと疑っていたとか、そういう感じかと解釈しましたが。
しょせん人間性は無視され性的な欲望の対象としてしか見られない、これまでもそうだっただろうけれどそれを徹底的に突き付けられた、そのやるせなさなのかと。
しかし、やるせなさの中にも、用心棒との関係性に光も感じるラストだと思いました。
主演のマイキー・マディソンの演技も素晴らしいですし、御曹司のボンボンっぷりや用心棒の朴訥さもそれぞれの人物像が際立つ演技で良かったです。
ポスターなどでは「シンデレラストーリーのその先へ」というコピーがついていて、シンデレラストーリーとは何か違うような……とも思いましたが。
しかし、考えてみるとシンデレラも、蔑まれながら働かされている、舞踏会で地位と財産のある王子様に見初められて結婚する、という流れで。
舞踏会は財力を使って女性を集めて品定めをしているものと思われますし。
シンデレラは王様の息子という肩書以外は王子様のことは知らない、王子様も多くの女性の中から美しさでシンデレラを選んだ、お互い相手の人間性で選んだわけではなく地位や外見など表面的な部分で選んでいると思われますし。
シンデレラストーリーというのは、かなり合っているのかもとも。
とは言え、シンデレラのストーリーについては絵本の知識のみなので、厳密には分からないのですが。
舞台挨拶見ました♪
昨日、新宿ピカデリーに観に行ったら、運良くショーンベイカー監督の舞台挨拶がある回にあたって、脚本と監督と編集を1人でこなすことで、ブラッシュアップの精度を限界まで上げていくべイカー監督の作業量はハンパなさそうなのに、それが楽しくて仕方がないということが伝わってくる舞台挨拶でした。本物のオスカー像まで見ることができました!
映画が終わって歌舞伎町に出たらザクザクと雪が降っていて、寒くて、ロシア系アメリカ人が主役の映画を観た後に表に出たら雪。
「プリティウーマンのその先の話」ということだったので、甘い期待をして観に行ったら見事に裏切られて、プリティウーマンとは全くテイストの違う作品で、というより真逆?!
セックスワーカーとして働くアニー(おそらく貧困層で、ロシアからの移民してきたアメリカ人3世)、たまたま店で相手をした超富裕層の若いバカ男と結婚……からのグチャグチャ。
プリティウーマンのヴィヴィアンやエドワードよりも若い二人。
親はロシアの超富裕層の有名人(おそらくオリガルヒとよばれる人たち)で、アメリカで放蕩三昧、遊び暮らすバカ息子イヴァン。アニーは苦労人だけど、イヴァンがあまりにもおバカ過ぎて、「やめとけこんな男」と言いたくなります。
といって暴力をふるうタイプでもないし、バカでパパとママのお金で遊び暮らしてるだけの男との「結婚」は地獄に降りてきた 蜘蛛の糸としては文句なし!だったんでしょうね。若い二人、イチャイチャしてれば至福の時が流れる、という思考停止も苦労続きの女の子なら仕方ないか…。
ショーンベイカー監督はセックスワーカーや貧困層の人々の生き方を作品に描くことで知られる監督さんなんだそうで、ベイカー監督の本領が発揮された作品で、シリアスで胸が痛む作品でした。
でも悲しいだけではなくて、この作品は「ロシア系アメリカ人」がたくさん出てきて、アメリカ国内で真面目に生きてるロシア系アメリカ人たちが、アニーとイヴァンの結婚に巻き込まれて、ドタバタと騒動が起きていきます。そこは本当に面白くて爆笑ものでした。でも、笑ってるうちに、(れっきとしたアメリカ人で善良な市民として暮らしていても、冷戦の敵国の出身者は、なにかと気苦労が続いているんじゃないかなあ)と、ふと感じたりしました。アメリカ移民のロシア人にとっては「真面目に生きる」ことが、アメリカ人として受け入れられるための基本姿勢になっていて、なにも考えてないおバカなイヴァンは「祖国の恥」でもありながら、「自由の象徴」だったりしたんじゃないかなあ。
ロシア系アメリカ人のイゴールを演じたユーリー・ボリソフさんが、いかにもロシア的なイケメンで、いい味を出していて、アニーも、彼女はこの先も、人生を勇敢にチャレンジして、強く生きていく!と信じさせてくれる女の子で、前向きに生きていく強い意志を感じる作品でした。
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