「シンデレラ症候群?」ANORA アノーラ マーベリックさんの映画レビュー(感想・評価)
シンデレラ症候群?
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昔、そんな表現があったが、現実、現代のシンデレラ症候群にはキツイしっぺ返しが…
アノーラ(アニー)はニューヨークで逞しく生きるストリップダンサー。娼婦とは違う。ロシア富豪の放蕩息子イヴァンに好かれて、あくまでビジネスと割り切っていた気持ちが揺らぎ出し、つい甘い夢に溺れてしまう。
放蕩息子の衝動的な結婚を知ったロシア人の両親とアルメニア人の監視役(神父)、用心棒たちとのドタバタ劇の中、アニーは本来の逞しさと矜持を取り戻し、毅然とした姿をみせる。
一縷の希望を捨てきれずにいながらも、アニーは一度もイヴァンを愛していなかったのでは?母子への最後の捨て台詞が痛快!
無口で間抜けに思えた用心棒イゴールの存在が途中からずっと気になっていたのですが、最後は一番まともに見えた。ラストシーンは、それまで気丈に振る舞っていた彼女の心の決壊だったのか…色んな意味でやるせなかった。
アニーを演じたマイキー・マディソン嬢に拍手👏
ちなみに、品に多少の違いあれど、アメリカのストリップバー(Gentlemen’s Club)は、ストリップ嬢とセックスできる場ではありません。なので、アニーは娼婦(prostitute, hooker, whoreなど)呼ばわりされる事を許さなかったのは当然です!
[追伸、追加]
現地3/2@LAで授賞式があったアカデミー賞にて、作品賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞と主要部門のオスカーを独占!おめでとうございます㊗️👏🏻👏🏻👏🏻
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マーベリックさんのコメント
2025年3月2日
その通りと思います。でも、ちょっと浮かれてしまって、最後はそういう自分への嫌悪とか、理不尽な出来事への怒りとか、思わぬ普通の優しさとか…色んな感情がない混ぜに?