エミリア・ペレスのレビュー・感想・評価
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殻を破って突きつける予測不能なストーリー
これはギャング映画か、それとも社会派、もしくは性差を超えた人間ドラマか。そんな線引きはどうでも良い。重要なのはすでに名匠の地位を獲得したオーディヤール監督がこの映画でさらに豪快に殻を破ろうとしているということだ。序盤からの予測不能ぶりには「あれ?オーディヤールではなくアルモドバル作品だったかな?」とクレジットを見返したくなるほど。しかし人が境界線を超え、過去と決別していく姿は彼の作品で絶えず描かれてきたテーマであり、今回の「彼女たちの物語」にも同様の気迫がみなぎる。その上、本作は時折、登場人物の心情をリズミカルな振り付けや歌声で吐露するミュージカルの側面も脈打つ。ゾーイ・サルダナの身のこなしや真っ直ぐな目線も本作の欠かすことのできない推進力だが、それに輪をかけてエミリア役のガスコンの人間的な迫力には圧倒されるばかり。賞レースの結果を意識しすぎることなく、ただただ身を委ねて楽しみたい一作だ。
因果応報
色々と話題になっていて近所のミニシアターでやっていたので鑑賞してみた。メキシコの麻薬王のマニタスが自分の罪や敵から身を守るために男性から女性に性転換したいと弁護士のリタに頼み込むことから始まるお話し。ちょっとしたセリフを口ずさむようにミュージカル風にした演出は斬新で楽曲は耳に残るものは多いがマニタスとエミリアのギャップがありすぎてなかなか感情移入は出来ずらかった。でもゾーイサルダナは主演と言っても良いのではと思わせるほど演技力・表現力が素晴らしかった。反対にセレーナゴメスは悪いビッチな役で最期はエミリアとともにあっけない幕切れだった。因果応報というか何というかやりきれない気持ちにさせられた佳作。
えっ!?ミュージカルだったの?
封切り直後より ブックマークしていて
なるべく前情報をいれないように気を付けていた
で、今日やっと 二番館(って今言います?)シアターキノにて鑑賞。
面白かった!
まず、驚いたのが
「何これ?!?ミュージカルだったの?」
冒頭の車中のシーン、
効果音に合わせてのラップ
あれ、すごく好き
実は自分、映画以外のもうひとつの
趣味が 「裁判傍聴」なので
弁護士の台本通りに被告人が
セリフを言えなくて、イラつく
場面、 とても興味深かった
その後の展開も ミュージカルシーンが
ほどよく散りばめられて飽きさせない
いちお、フェミニズムとか
クイア映画に分類されるのか
わからんけど、
家庭を持った後 「本当の自分」に
目覚めちゃってからのその後の顛末。
思い出したのは 沖縄出身の
自殺したタレント。
身勝手なのか、我が道をいった
潔さと、捉えるのが正しいのか?
途中の性転換後の「同性」の恋人の登場。
「性自認には、58種類あんねん!」ってことか?
先日の、試写会「 We Live in Time この時を生きて」でも思ったが
セクシュアリティがこうも多様になってくると
映画は複雑で奥深く、見応えがある作品が
どんどん増えてくる
幸せとは
ゾーイサルダナとセレーナゴメス出演ということで気になってた作品。
まさかのミュージカル映画だった。
そして英語かと思ってたら、スペイン語だったし、フランス映画なんかい😂
ほぼ歌なのかセリフなのか。セリフちっくな歌は新鮮だった。
感情を表出した歌やダンスに圧巻された。
そして流石歌姫セレーナ。エンドロールで流れる彼女の曲は昔のSelena Gomez & the Sceneの楽曲に似てて懐かしさを覚えた。
彼女自身、父親がメキシコ人ということでスペイン語が話せるし、スペイン語の楽曲も出している。
音響も前半は薄く感じたが、中盤から後半にかけて響くような音響だし、スクリーンと音が一致していたのも良かった。(右から聞こえる、左から聞こえると言いたい)
カメラワークも一緒に思いを表出するようなアクセントやこれから起こる注目して欲しいところにピントを当てたりと観客にとって観やすい状態を作り出してて、観てて面白かった。
ストーリーはまさかのトランスジェンダーのお話。主演女優のカーラ・ソフィア・ガスコン自身もトランスジェンダー女優だそう。
多様性の文化と言われている今の時代に観て欲しい作品ではあった。
私は正直多様性文化に興味がなく推しているわけでも批判しているわけでもない。
当事者自身が他人に迷惑をかけないのであれば好きなようにすればいいんじゃないと思っていて、
まさにこの作品はそれを訴えているように感じた。
自分は実はこうでしたと後出しほど酷なことはない。男性としての役割を果たしておいて、でも女性になりたいというのは正直無責任だと思う。それなら納得するまで話し合いをするべきだと思った。
今海外でも同性同士で結婚して子供が欲しいから養子や代理母をとるということをよく耳にするけど、これは誰にとって幸せで誰にとって不幸なのか先のことを考えて行動しているのかと当事者たちに聞きたくなる。そう言ったことを話を変えて訴えているように感じた。だからこそこの結末はとても良かったと思う。
変わる
気づかないほど完璧な整形?
まさかの極妻バッドミュージカル娯楽超大作
悪くないんだけどイマイチ乗れず…
ミュージカルだって知らなかったし、予想外の展開ばかりで刺激的!
…なのに正直あまりノリきれなかった。(体調悪かったからかも?)
以下その理由↓
まずミュージカルなのが効果的だとは思えなかった。
ミュージカルパートは心の中に留めているけど言えない事だけに絞るとか、ミュージカルにしている意味がもっと明確だと
モヤみが少ない気がした。
でも個人的に歌手が主役とかじゃないミュージカル映画があんま意味わからなくて苦手なだけかも。
あとギャングのボスが女性になる、という発想はめちゃくちゃ引きがあるけど、
そのあと起こる事がそこまで意外性がないのと、
女性の問題、社会の格差やシステムの問題、人は変われるのか問題など、色々詰め込みすぎで結局何が言いたいのかよく分からなくなって
途中から頭が痛くなってしまった笑
ギャングが女性になった事で、
今まで見えていなかった女性の社会的立場の大変さを知り行動する、という展開は分かるのだが、
女性の立場の大変さを主人公が自ら経験したというより、
そういう人たちを助けるだけなので、何だか説得力が弱い。
主人公の個人的な悩みは
結局ずっと家族や自分の周りの人たちに関する事だけなので、生物学的な性別が変わるという設定にしなくても成立しそうな話な気がしてしまう。
余談だけど
これを観て思い出したのが「ナチュラルウーマン」という映画。
こちらも性別適合手術を受けた女性が主人公で、自分の運命と戦う主人公がかっこいいのでオススメ!
欲張りはダメダメ
前情報なしだったので、ミュージカルというのも知らず、
おっ、いきなり歌い出したっ!と、びっくりしながらも最初から惹き込まれました。
女性としての新たな人生を送りたいメキシコの麻薬王マニタスと、
その極秘の依頼を受けた弁護士のリタの友情なのか同士なのか、
妻のジェシーも含めると、ただただマニタスに振り回されただけなのか⋯。
エミリアになったマニスタの人生は前に進んでいくけども、簡単にはいかないわけで⋯
過去と現在、罪と救済、愛と憎しみが交錯する中、運命は思わぬ方向へと大きく動き出してしまう。
いやぁ⋯マニタス、女性になる前は、
「愛されなくても愛さなくても良い〜♪」みたいなこと歌ってたじゃーん。
ちょっと欲張りすぎたのでは?
という、ラストの結果を踏まえての感想です。
リタとジェシーが、女として正反対のタイプに感じるんだけど、
共通しているのは強くて芯が通っているところで、そこの対比はとても興味深い。
フランス映画なんですね、これ。
だから、当国メキシコでは、あり得ないだろう脚本が出来上がるのかなぁ⋯。
総じて面白かったです。
よくわからないままに圧倒される
半分は私、半分は・・・
メキシコシティの弁護士リタは、麻薬カルテルのボスであるマニタスから
「女性としての新たな人生を用意してほしい」
という極秘の依頼を受ける。
リタは完璧な計画を立て、マニタスが性別適合手術を受けるにあたって
生じるさまざまな問題をクリアし、マニタスは無事に過去を捨てて
姿を消すことに成功する。
それから数年後、イギリスで新たな人生を歩んでいたリタの前に、
エミリア・ペレスという女性として生きるマニタスが現れる。。。
といったあらすじ。
冒頭から言葉がわからないわ、ギャング?なに??
映画見てからネットみて、麻薬王だったとわかった。
ところどころミュージカル調になるし。
頭の中がぐちゃぐちゃ笑
おまけに展開もぐだぐだ、好き勝手やった末路は
とんでもないことに。。。
すべてを手に入れることは何人たりとも・・・
なんとも後味の悪い。
みなさん高得点つけているけど、私には合わなかった。
秀逸なる脚本とずば抜けた演技に魅了!
作品内容だけでなくポスターのキャッチコピーすら見もしないで鑑賞したものだから、聞き慣れない外国語(スペイン語)が飛び交っての、シリアスな社会法廷劇と思いきや、いきなり女弁護士が踊りだすミュージカル演出が差し込まれ、さらにマフィアのボスに拉致されてのクリミナルサスペンスに展開していき、作品の土台がわからず(まーこれは自業自得)、冒頭から翻弄されまくり。
ところが、そのマフィアのボスが「性転換をしたい」という設定が出てきてからの、怒涛の展開が面白くてたまらない。
大事なのはコメディータッチではないこと。
「トランスジェンダー」の苦悩をしっかりと描きながら、テーマの重さをミュージカル調の演出で軽やかに伝えていく。
さらに舞台となるメキシコの「麻薬戦争における大量の行方不明者」の社会問題にもスポットを当てて、果敢に切り込んでいく剛腕な脚本に、心底痺れました。
なるほど、主役のひとりであるカルラ・ソフィア・ガスコンさんはトランスジェンダーなんですね。どおりで女性らしさが見事なはずだわ。
全くオススメできない映画
まず、ランキングは低いものの
高評価だったので
鑑賞してきました。
映画マニアには評価が高いのかも?
が、全くオススメできない作品です。
結局、人の評価なんて信用するな!
の代表的作品ですね。
麻薬組織のボスが
性転換し、世の中を救おうとし
同性愛、家族愛、
ヒステリックになり
色々寄せ集めて、
最後に主役は死ぬよ。
チョン・チャン。
です。
低賃金で男性弁護士の下請けしか
させてもらえない女性が
麻薬組織のボスに見初められ
何歳なの?と疑問を感じていたら
中盤で40歳と判明します。
歌うまいし、ダンスも美味いし
目の下は、ずっとクマができていて
屋台でパソコンするか?
これが日本との違いですね。
そもそも日本と比較してはいけない。
インド映画のメキシコ版なんです。
これなら名探偵コナン観た方が
楽しめた気がします。
ミュージカルいる?
前情報無しで観たもんだから、冒頭で歌い出して「え!?ミュージカルやったん?」てなって急いで頭切り替えて観た。
元々ミュージカルは好みでは無いので、知ってたら見なかったかも
コメディ要素もそんなに無かった気がするし、これならミュージカル無しで普通に作っても良かったんじゃ無いか?と思いつつ、これ以上脚本で面白くするのも中々難しい気もする
銃撃戦がミュージカルだったらコメディになったのにね
あ、、アーガイルでそんなん見たわw
でもミュージカルだったから間が持ってたのかもしれない
それに加えていちいちキャラクターの心情を表すシーンが多かった気がする
それでも最後まで退屈せずに見れました
ある意味これはLGBT的な映画なんかな?
最近多いよねーポリコレ配慮なんだか
最後は尻すぼみだった気もする
ゾーイさんは好きな女優さん
外国人の俳優さんはすぐに老けちゃって残念になるけど、この方今もキレイでビックリ
銃を構えると別の映画を思い出して無双しそうに見えて困ったw
姐さんでてますよ
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