「ビンゴ!!」エミリア・ペレス MARさんの映画レビュー(感想・評価)
ビンゴ!!
燻った日々を送る弁護士と女性になりたいと言う麻薬王の物語。
弁護士リタはある日誘拐され麻薬王マニタスに女性になる為の協力を半ば強制的にさせられるも無事成し遂げ…しかしエミリアとして生きる彼女と再会し再び幕が上がっていく。
麻薬王って時点で大悪党であることは間違いないが、そんなマニタスも1人の人間としての悩みを持ち…。生まれ変わったエミリアと接していくうちにリタとの間にも信頼と友情が。
生まれ変わっても消せない過去、そして生まれ変わっても変わらない気持ちや愛情…そんなものがふんだんに盛り込まれたストーリー。
大好きな匂い…エミリアはどう思っただろうか。
そして最早敵となった彼女。この真実を初めから言えていたら、そしてもし受け入れて貰えていたならばどれほど…。
一方からは近く、もう一方からは果てなく遠いその距離が終始切なかった。
慈善事業!?…はどのツラさげてと思わないこともなかったが、これも変化と言うことか。そしてどんな姿になっても子どもを思う気持ちは変わらないのだなぁ。
難しい性の問題を扱っていながら、狂おしい家族との関わりをよく表現しておりなかなかに没入させられた作品だった。
個人的には、よく出来たストーリーなので別にミュージカルにしなくても良かったかな…なんて。
キラーチューンっぽいものも無かったように感じたし。。
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