「派手なようで地味におもしろかった」エミリア・ペレス スコア105さんの映画レビュー(感想・評価)
派手なようで地味におもしろかった
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ミュージカル、メキシコの極悪治安、麻薬組織、トランスジェンダー、性転換手術、家族モノ、女性の社会進出…
これだけいろいろあっても渋滞せずに観られたのは、映画自体がおもしろかったからでしょう
人間関係の移ろいや人間の心情を基本軸に丁寧に描いていたからだと思います。
ただ、そういう人間の心情などを描こうとすると、湿度が高めになり飽きてしまうことが多いのですけれど、そこはメキシコの乾いた空気感でさりげなく中和されていたのだと思います。
以下ネタバレ
エミリアとリコが、性転換前とはある意味真逆の、行方不明者消息調査事業みたいなのを開設して「人助け」みたいなことになっていくんですけど、
その事業を展開していくのに役立つ「強み」っていうのは、男性時代に培っていた?ギャング組織でのノウハウやネットワークをフルに利用していたことは、ある程度想像できますよね。
エミリアたちの新規事業の「光」の部分は、ギャング組織時代の「闇」が生み出していたことになります。
オープニングに流れていたの歌詞(具体的には覚えてないけど)と繋がっているようで、おもしろかったです。
派手なようで地味におもしろかった映画でした。
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