「因果は巡る」エミリア・ペレス bionさんの映画レビュー(感想・評価)
因果は巡る
終わってまず感じたことは、因果は巡る。
麻薬組織が国の隅々まで根を下ろしているメキシコ社会の闇。エミリアの存在は、それに対する希望の光であって欲しいと思うが、一筋縄では行かない無力感も同時に感じる。
エミリア ・ペレスを演じたカルラ・ソフィア・ガスコン自身がトランスジェンダーでありながら、差別主義者であるという矛盾を抱えている。
だからこそ、マフィアの首領でありながら性転換をするというはちゃめちゃな人物を演じることができたのではないかと。
普通のセリフからシームレスにミュージカルへチェンジする斬新な演出には驚く。
それだけでなく、互いに異なる意見をハモリながら歌い上げるシーンもあり、ミュージカル好きの自分にはたまらない。
贖罪すればいいってもんじゃない。その気持ちを持っていながら迎えたラストは、呆然。
なんとも考えさられる物語でございます。
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