「人は2つの人生 (あるいは別の人生)を歩めるのか ? そもそも別の人生など有るのか ?」エミリア・ペレス マサヒロさんの映画レビュー(感想・評価)
人は2つの人生 (あるいは別の人生)を歩めるのか ? そもそも別の人生など有るのか ?
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大げさなタイトルをぶち上げてしまったけど、あとが続かなくなってしまい、僕の底が知れてしまったヨ。まあ、それはイイ。
麻薬王マニタスは、家族と離れエミリア・ペレスとして生きると決めたとき、淋しくても生涯1人で生きていこうと決意したに違いない。
だが、顔と名前を変え他人から見て別人でも、マニタスの中では1人の人生だ。故郷と家族、特に子供と離れた淋しさはマニタスには耐えられなかったのだろう。
エミリア・ペレスはメキシコに帰り、家族と暮らすという選択をしてしまう。
結局、マニタスの子供と離れたくないという執着心が最悪の結果を招いてしまう。子供たちだけでも死ななかったのが不幸中の幸いだったと思う。
マニタスがエミリア・ペレスになって4年後、リタがエミリア・ペレスに相談を受けたときに、リタが止めていればと思わずにはいられない。
麻薬王でなければ、周りにカミウングアウトするという選択も大いにあり得ただろう。
だが 「女になりたい」と言う麻薬王は、目一杯なめられちゃうだろうから、そうはいかない。
短い間だったけど、エミリア・ペレスとして生きられただけでも幸せだったのかもしれない。
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