劇場公開日 2025年9月5日

バード ここから羽ばたくのレビュー・感想・評価

全48件中、41~48件目を表示

4.0じわじわと心に残る斬新な物語

2025年9月5日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

少女ベイリーの周囲の大人たちは、実に不安定でどうしようもない。
だから彼女は、強くならざるを得なかったのだろうと思う。
イギリス郊外の日常、建物には落書きが多く、ベイリーたちの暮らしぶりは決して裕福ではないが、彼女は愛情深く、それはもしかしたら父親ゆずりかもしれない。
ベイリーの目線で物語が進み、説明的なシーンがなくて、彼女の感覚をそのまま体験するようで、UKロックなどの音楽が、そのイメージをさらに鮮明にさせてくれました。
バードがなぜ、ベイリーと出会ったのかを、ずっと考えてしまう。

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ネコノケ

4.0鳥かごの少女

2025年9月5日
PCから投稿

主人公の12歳の少女のベイリーの感情表現がリアルで細やか。
彼女は冒頭からいつも、鳥を見つめていた。
そして奇妙な男、バードと出会う。
彼がやってくるとき、彼女の周りには不思議な風が吹き荒れ、何となく異質な存在を匂わせる。
14歳の腹違いの兄、14歳で父になった父。
別れた母は最低な暴力男に囲われていた。
貧困が若年層の妊娠と貧困の連鎖を作り出しているのが当然な世界。
不法占拠しているような住宅に住んでいて、麻薬に手を出してしまっていたりと貧困と犯罪にまみれた生活の中で、少女ベイリーは鳥を見る。
彼女が本当に求めているのは、改善か脱出か…。
不思議と目が離せない映像に、懐かしいコールドプレイやレッドネックスの楽曲が流れる。センスが良いなぁ。

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kinako-cat

4.0子どもが子どもらしくいられること

2025年9月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ゆっくり大人になれるのは幸せなこと
ちょうど12歳くらいって自分や周りのこと、今の自分に何が出来るか出来ないかを感じ取る頃
この先もきっとたくさん辛いことがある
何度もバードのことを思い出し
いつか広い空に羽ばたく

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m m

3.0イマイチ

2025年9月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

想像としてたのと違った。もっと面白いかと。
ちょっと残念。

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ノブ様

4.0いい映画でした。観終わった後爽やかな気分になれます。

2025年8月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会、映画館

試写会で見せて頂きました。

いい映画でした。観終わった後爽やかな気分になれます。

大人に成り切れない子供っぽい父親と兄と暮らす12才の少女ベイリー。

父と離婚した実母は再婚して近くに住んでおり父の違う妹が2人いる。この母親はネグレクトで時々ベイリーは妹たちの世話をしにいくヤングケアラーだ。

ある日父が1週間後に結婚をすると女性とその子供を連れてくる。再婚どころか父に恋人がいる事すら知らなかったベイリーは驚きショックを受け事態を受け止めきれない。

父はまともに働いておらずお金も無いのに出会ったばかりの人と結婚するという脳天気な父。発想が何処までも子供っぽい。

自分の事など忘れているかの様な父に疎外感を感じるベイリー。反発して家を飛び出したベイリーが出会った謎の男。
2人の関わりがいい。

この映画、欠点だらけの人が出てくるのだがとことん悪人には描かれていない。父親もとんでもないお父さんなのだが明るくって屈託なくって何よりもベイリーを愛している。だから何処か憎めない。

ベイリーの周辺の人が皆そんな感じで描かれており「人間はみんな欠点があるんだけど、どんな人にでもいい所もあるんだよ。」と教えてくれているようだった。

誰かの悪い所を見つけると徹底的に叩く様な風潮が最近の世の中にはあって悲しい限りだけれど「完璧な人なんて世の中には存在しないし、どんな人でもいい所と悪い所があるけれど、いい所をちゃんとみようよ。」と思わせてくれる映画でした。

前半は貧困や辛いことが出てきますが観終わった後、爽やかな気分になれます。オススメです。

『salutburn』での怪演が面白かったバリー・コーガンが父親役。実年齢32歳なのに子供みたいに見えて素晴らしい演技。彼なくしてこの映画は成立しないと思う。また、ベイリー役のニキヤ・アダムスは演技未経験とは思えない好演。更に謎の男役のフランツ・ロゴフスキが元ダンサーの身のこなしで美しく浮遊感がありこれまた素晴らしい演技でした。

「フィッシュタンク」「アメリカン・ハニー」のアンドレア・アーノルド監督は厳しい現実の中でもがきながら成長していく少女を描くのが実に上手い監督だと思います。本作もとても良かったです。
いい映画でした。

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snowwhite

3.0ファンタジーとリアリティの融合

Kさん
2025年8月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

《試写会にて鑑賞》

アンドレア・アーノルド監督が描く
動物への視点・描き方は本当に素晴らしい。

撮影方法も見事で手持ちカメラの揺れから
溢れ出る感情が伝わってきました。

また、落書きが至るところにあるなか
”人間嫌い”の文字が印象的。

後半に驚きながらも目頭が熱くなりました。

フランツ・ロゴフスキの怪演とバリー・コーガン
演じる未熟で愛情深い父親役に拍手。

そしてなんといっても孤独を抱えるベイリーの
成長と清々しいラストに希望が見えました。

繰り返し観たい作品です。

とくに生きづらさを抱えている人には
刺さること間違いなし。

本日はありがとうございました。

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K

4.0子供と“大人未満な大人”の寓話ジュブナイル

2025年6月21日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

知的

幸せ

驚く

イギリスの小さな町で暮らす12歳の少女ベイリーが、偶然知り合った謎の男バードの両親を捜す手伝いをする事に…
劣悪な公営住宅に住み、全身に昆虫のタトゥーを纏った父バグ(虫)はヒキガエルの分泌液を原料にしたドラッグ販売で一旗揚げようと企む一方で、何の相談も無しに再婚しようとしている。異母兄ハンターはビジランテ(自警団)活動に明け暮れれば、バグと別れた実母は間男からのDVに苦しんでいる…と、ベイリーを取り巻く環境はとにかく荒んでいる。登場人物全員が話すイギリス英語の訛りのキツさが、その荒み具合により拍車をかけている。
そんな環境から飛び立ちたいとばかりに鳥や虫など翼や羽を持つ生物の動画を見る日々のベイリーと、奇妙な男バードとの邂逅というストーリー自体はジュブナイルものの雛形だが、子供なのはベイリーだけではない点が本作の肝だと思う。無垢さを持つバードや勢い任せに生きるバグ、そして恋人との生活を望むハンターなど、彼女の周辺人物は“大人未満の大人”ばかり。でもバードは知り合って間もない友人を温かく包み、バグは不器用ながらも決して子育てを放棄しようとせず、ハンターもまたそんな父のようになろうとする。大人の道を歩むのはベイリーだけではないのだ。おそらくベイリーの家族は順風満帆とはいかないだろう。それでもラストでの、彼女にかけるバードの一言は重みがある。
演技経験ほぼゼロというベイリー役のニキヤ・アダムズは勿論の事、バグ役のバリー・コーガン(『グラディエーターII』のオファーを断ってまで出演したとか)、バード役のフランツ・ロゴフスキなど、キャスティングの妙も光る。

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regency

3.0バードさん?

2025年9月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

荒らしい手ブレだらけのカメラワーク

殺伐した風景

劣悪な環境で生きる子供達

自警団

スラム、バカ親、毒親、薬物、DV、幼児虐待、電動スクーター

親父の結婚式

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AK