傲慢と善良のレビュー・感想・評価
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恋愛は女性がイニシアティブを握っている
この作品の原作を読んだときにも感じましたが、映画化されたものを観てより一層感じたのは「恋愛は女性がイニシアティブを握っている」ということです。今更こんな事言わなくとも、人間に限らず多くの動物(鳥類も含みます)が繁殖行動を起こす場合、男は女に選ばれなければなりません。いくら男が言い寄っても女が「いや!」と拒否すれば男は諦めざるを得ません。そこを無理強いすると、犯罪になります。
この「傲慢と善良」も主要キャストの女性がヒロイン、ヒロインの母、姉、彼の女友達2人、元カノ1人、ヒロインの心の支えとなってくれるカフェの女主人と7人もいて、それぞれ重要な台詞も言いますが、男の方は主人公とみかん山の彼くらいで、あとの男性陣はほとんど台詞もありません。
主人公の彼もヒロインの手のひらで踊らされていて、とても情けなく滑稽に見えます。ただ、恋愛ドラマはこれでいいんだと思いました・・・てか、こうあるべきなのでしょうね。
前田美波里先生
言葉と感情は別物だからこそ、主張と受入が大切
2024年劇場鑑賞77本目 優秀作 73点
とりわけ世間の評価より好き
現代に潜む男女の恋愛における言動のあやを良く描けていると思う反面、ジャニーズ主演で男女恋愛ものだとこーゆーサスペンスフルな宣伝になってしまうのが非常にもったいない
結局は、彼の何食わぬ発言も彼女の魅せたい部分の自分も仲良くやってるカップルにあーだこーだ言ってくる自称いい女な人たちの言い分も、各々の自覚なき正義が少しずつ他者を攻撃し、それなりな正義だからこそタチが悪く、選んで信じたい人の信じたい部分を受け入れて、他も寛容にしようとする格好に仮定して妥協しながら生きると決めるのが、所謂選ぶことを迫られる大人というのかしら
ラストの駅のホームの鬱憤の告白と結局のいい格好強いは滑稽であった
また近々みる
邦画らしい
カッコ悪いのが本気
仕事も恋愛も順調だったビール会社の社長・西澤架は、4年も付き合ってた恋人に結婚する気がないならとフラれてしまった。それからマッチングアプリで婚活を始め、20数人と会ってみたが、どの女性にも興味を持てなかった。そんな時、控えめで気の利く坂庭真実に惹かれ、付き合い始めたが、1年経っても結婚に踏み切れずにいた。ある日、真実からストーカーに狙われていると連絡があり、彼女を守ろうようやく婚約をし、結婚の準備をしていたが、真実が突然姿を消してしまった。真実の行先を探し、彼女の両親や友人、同僚、過去の恋人を訪ね歩くうちに、架は彼女の過去や嘘を知ることになった。別れて1年後・・・さてどうなる、という話。
真剣に4年も付き合ってた結婚適齢期の女性に対して優柔不断でけじめを付けなかったり、その後の婚活で交際を始めて1年も経ってもまだ将来を決めない態度は女性に対する失礼だし、傲慢、なんだろう。
あのレストランで渡したのが指輪だとほぼ100%の観客が思っただろうにペンダントとは。すごい違和感だった。
一方、親、特に母親の期待と指示に逆らわず従ってきたのを、善良、というならそれはちょっと違う気がするが。子離れも親離れも出来てないだけの母娘ってだけ。東京に出て母親から離れたのは正解だと思った。
西澤と真実は、別れてみてやはり相手のことが忘れられない、という淡いラブストーリーで胸キュンとなり、良かった。
カッコ悪いのが本気、なるほどね、って思った。
藤ヶ谷大輔は演技はまぁまぁだけどカッコよかったし、奈緒は可愛かったし上手かった。
倉悠貴や桜庭ななみも観れたし、満足感高かった。
言葉のチカラ
ここで終わるなら良し!
2024年劇場鑑賞243本目。
舞台挨拶中継付き。本編後なのでネタバレオッケー。とはいえプレス入ってるのでそこまでのネタバレはなかったです。プレス本編前上映の時入れてほしい・・・。
内容全く知らずに観たのですが、ラブサスペンスというにはサスペンスじゃないですかね。ただの恋愛映画でいいと思います。劇中でも言われる藤ヶ谷太輔のスペックが高すぎて、(金持ち、イケメン、性格いい)こんな人でもフィアンセに逃げられるならもうオレどうしようもねぇじゃん!とは途中思いました。
ここで終わったら最悪だな、と思う時が度々ありましたが、自分が納得できるところで終わったので最終的には良かったです。
以上です。(舞台挨拶でのお約束)
奈緒の圧倒的な存在感
もう奈緒しか観ていなかった、というのが率直なところで、
奈緒の演技、魅力が全開の作品でした。
もともと好きな俳優でしたが、本作でますます好きになりましたね。
傲慢と善良が、男女の関係性を通じて語られるわけですが、
自己認識の甘さというか、自分はさておき他人を評価するという姿勢を
傲慢と言っており、それは確かに誰にでもありそうだと感じた次第です。
ハッとさせられたと言いましょうか、自分を見つめ直す良い機会にもなりました。
ストーリー展開は、ちょっと都合良すぎるよねとは思いましたが、
鑑賞後感は良かったので、まあ良しとしましょう。
そんなミラクルある!?と感じたのは、私だけではないと思いますが、
そこをつっこむ映画ではないのだろうなと。
藤ヶ谷太輔の演技がイマイチすぎて、もう奈緒にしか目が向きませんでした。
むしろ奈緒を愛でる映画といっても過言ではありません。
本作、きらいじゃないけど、藤ヶ谷演じる架が他の役者でもっと実力派だったら
もっとクオリティは高かったように思いますね。
幻想と願望
婚活サイトで知り合って1年、結婚を決めて退職した彼女が送別会の翌日に突然失踪する話。
従業員7人のクラフトビール会社を経営する男が、婚活で約20人の女性と会うもピンと来なかった中で出会った彼女と交際を始めて1年、彼女が非通知電話があることや時々誰かにみられている気がすることを告白し…。
大家さんに迷惑が?と訝しい言い訳のフリからの、帰ったら家に人影となっても頑なに通報は拒む彼女にお察し状態になりつつもいったい何が?と思い観賞していたけれど、いよいよ彼女が失踪し、手がかりを探す彼氏のパートで、あれ?そういう話し?
確かに失踪という意味ではミステリーだけれど、これはもうガッツリ恋愛映画なんですね。
名前のことだったり、終盤は最早呼ばせたよね?状態だったり、そのタイミング?という感じだったり、あまり恋愛映画をみてきていない自分からしたら、色々ツッコミどころはありつつもまあ楽しめたけれど…能書きの割に何だか薄味だったかな。
それよりも彼女はなんだか自分大好きが凄くてちょっと怖かった。
期待し過ぎましたか
チョ~ビックリ。確率が評点に変換される牽強付会の論理展開
話中で言及される
『ジェイン・オースティン』の小説〔高慢と偏見(1813年)〕。
「Wiki」先生では
「イギリスの片田舎を舞台に、女性の結婚事情と、
誤解と偏見から起こる恋のすれ違いを描いた恋愛小説」と
まとめられている。
本作はそのタイトルを借用し、
舞台を現代の日本に置き換え、
近似のモチーフで展開する小説の映画化。
婚活アプリで知り合い、結婚の約束をしたものの、
女の方が突然失踪。
男が女を探す中で、
今まで知らなかった女の素顔を知り
彼女がついていた嘘が見えてくる、との筋立て。
予告編や宣伝はミステリーを思わせる表現も、
推理を働かせる余地は皆無。
手掛かりは最初から提示されているし、
女の行方もあっさり明らかにされる
(失踪の理由は別として)。
では見所は何かと言えば、
イマイマの若者の恋愛事情や結婚観のリアル。
もう何十年も前に、そうしたイニシエーションを経たおぢさんからすると、
驚きの連続。
昔でも(家柄が)つり合う・つり合わないとの表現はあったが、
ここで使われているのは全く別の意味合いのよう。
あくまでも主体は「自分」で、判定するのも「自分」。
数値化や価値化も頻繁に登場し、
果たしてこれは「恋愛」なのか?と疑問が湧き出す。
「恋愛」と「結婚」は
一直線上に在るものと考えていたが、どうやら別物らしい。
もっとも、人間に対する深い洞察と、世相を掬い上げる優れた感覚。
それらを反映し的確に表現する筆力のある『辻村深月』のこと、
事前のリサーチも入念に行った上での描写なのだろう。
煮えきらない男の態度は、誕生日のプレゼントを渡す場面で明らか。
受け取った女は期待を外され、その後の奇矯な行動に繋がる。
背景にあるのは、互いのことを積極的に知ろうとはせず、
本音をぶつけ合うこともしない態度。
責任は両者にあると言えそう。
カラダを重ね、視線は交差するものの、
相手を真正面から見てはいないことが失踪に繋がり、
探す過程で彼女を知る多くの人に会い、
過去や人となりが分かって来るのはなんとも皮肉。
ただし団円は「雨降って地固まる」の帰結で、
唐突感もあり、あまり釈然としない。
個人的に最も怖気をふるったのは、
男の女友達たちの一方的な論理展開と
おためごかしの行動。
男に対する複雑な胸の内もあるのだろうが、
まさにタイトルそのままの行いは、
自分が当事者だったら、
ホラーでしかない。
原作愛読‼️❓映画はほぼ原作‼️❓でも‼️❓この違和感‼️❓
上質なラブストーリー
以外に良かったです。
みかんとビール
オンナって😅
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