傲慢と善良のレビュー・感想・評価
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警告とメッセージどちらもあいまい
今の時代、
どこにでもありそうな婚活アプリでの「出会い」
一見、良い人そうな人だったが、実は作り話とうそ、、
ここまではいかなくても何らかの隠し事、人にはあるもの。
それを自分で背負っていく覚悟がなければ、
恋愛も結婚もするべきじゃない、
付き合う以上は、しっかりと中身のわかる付き合いをして
結婚する以上は、決心と覚悟、動じない心が必要ではと思う。
映画として伝えたいのは、
婚活アプリでの出会いに対する警告なのか、
出会いが簡単に出来る時代だからこそ、
こうして欲しい、こう向き合って欲しい、というメッセージなのか、
どちらも腹八分、どちらかに比重を置くと
作品として面白くなるのでは、、、と思うが。
奈緒という女優を使い切れていなかったのでは、、
と思うが、
原作読みたくなりました
お見合い的な出会いも自然な出会いも、お互いに相手に気に入られたいし、こんな人であって欲しいと考える期間は同じ。恋愛への導入では同じ感覚なんだって、改めて感じました。その人の本来の姿の表層を感じながら、結婚という契約に至る決断を考えるリアルな演技に引き込まれました。
主演のお二人も、女友達、毒母も素晴らしかったです。
ダメオもメンヘラ彼女も自然で、親父としてみてもキュンキュンでした。
観てきました
かけるはマミのどこが好きだったんだろう。
ラスト、単なる軽い恋愛ものみたいでちょっとがっかりしてしまった。
ラストも全体も、もっと大きく心に響くものを期待していた。
でもつまらなかったわけではないです。
前田美波里さんの舞台演技のような力強い声…!
失踪先にかけるが来ることになるようにしたマミって…驚いていたけど再開して当然だと思った。
マミの母親の毒親ぶりは上手かったな。
思うこと沢山ありました。
藤ヶ谷さん、久しぶりに観たけどカッコ良かったです⭐︎
自分の傲慢さに気づくことの大切さ
ベストセラー小説を映画化した恋愛ミステリー。タイトル通りに前半と後半が二部構成になっているかのような雰囲気が一変する展開が面白い。
自分の傲慢さに共感できるような内容でもあり過去の自分と照らし合わせながら鑑賞していました。
2024-163
映像化は無理と思っていた辻村先生
原作を読了しての鑑賞。タイトルのように辻村深月先生が「映像化は無理」と思っていた作品。読んで私もそう思った。マッチングアプリは未経験だが、原作はこれでもかというほどズバズバガシガシ突き刺さる。人の内面を貫く文章でできている。これを映画化…。
まずどうしても尺が足りない。例えば真実のストーカーがいたとなる辺りでも「ストーカーの身を考えて警察を呼ばない」という妙な心情をカットせざるを得なかったのは分かるが、それで真実の嘘が弱くなる。こうまでして架に想って欲しかった傲慢さが小さくなる。読んでしまった身としてはこのようなところに欲求不満を感じてしまう。ぶつ切りは覚悟していたつもりだったが…。
映画で架は元カノの充実しているような姿に「皆そのように生きられたら」と言うが果たしてそうだろうか。恐らく架が元カノを100点と思うからこその発言だろうが、皆が彼女のようになったら社会はパンクする。満点でなければ生きられない社会は地獄だ。そして満点に見える人でも抱えるものが、これから起こるかもしれないものがある。ここは脚本に疑問を覚える。
あの話を本当に頑張って映画にしようとした。ラストを変えても物語にしようとした。その頑張りは大いに認めるがやはり薄いと感じた。公式サイトで辻村先生が「きれいなラブストーリーにすることはできるかもしれない。だけど、(略)」と言われているが、原作にグサグサやられた私はその「きれいなラブストーリーにしかならなかった」と思わざるを得なかった。もし真実が耕太郎を選ぶラストだったら。耕太郎は映画で脚色されているので恐らく非難轟轟になっただろうが「おっ」という別の満足感があったかもしれない。
やはり『傲慢と善良』の映像化には限界があった。今回の映画ではそう考えるしかなかった。
〈辻村先生の辻の字がどうしても正しく表示できません。ご了承ください〉
ヤギは100点。
原作未読です。
主演の2人は空気感とかすごく良かったです。
予告がミステリーっぽい感じだったのでいなくなった恋人を探すうちに…みたいなストーリーかと思ったら全然違った 笑
途中の女友達マジやばすぎた。
ああいうのが結婚できずに残ってくんやろうな〜
前カノの時も色々邪魔してたんだろうか、と思った。
あと、前田美波里さんの声量が凄すぎて他の役者さんと一線を画してました。
傷みかん
とっても良かった
個人的にグサッと刺さる台詞が多くて。
自分はどうなんだろう?とシーンごとのセリフにドキ。
素直に気持ちを言葉にできちゃう人達に
素直に気持ちを言葉にできない自分
思い知らされ相手にも自分にも《嫌い》って思っちゃう
真実の『今思えば‥』が多かったなぁ
これからは少しでもその時に素直にぶつかれるかな?
前田美波里の台詞はとてもとても刺さった
自己評価
大自然の中で暮らす事で、真美は傲慢さを脱ぎ捨て、自分を取り戻す事ができ自分自信を愛す事が出来たのでしょう。架と真美のふたりのラストシーン、駅で向かい合う自然なふたりの姿に涙が溢れました。本当の自分を愛す為の自己評価は高くても良い気がします。自分を愛す事が出来て、初めて人を愛せると言う事を再確認できた、映画「傲慢と善良」でした。
これはある意味ですごいかも?
善良というよりは偽善な気がした。実際、嘘ついてたしね…。
一方で、傲慢はあるかも?
そして、そして、お互いに興味がなく、Instagramで相手を理解するというのが、今の(今だけではないかも知れないけど)若者の関係性?
それをずばり指摘しているのは、すごいなぁと感じた。
最後、そうなっちゃう?と驚きがありました。
まあ、奥さんが旦那の友達を嫌いでも結婚生活は送れるかも知れないけど、決して、この奥さんは、旦那の友達を好きにならないだろうなぁ…と。
魅力台無し
辻村先生のファンなので楽しみにしていましたがガッカリ。原作の良さが無くなっていました。
奈緒さんと前田美波里さんは素敵でした。
藤ヶ谷さん、初めて演技を見ましたが印象に残らず。ジャニーズじゃなく俳優さんで見たかった。
小説の方が
小説で読むべき作品かな、というのが印象です。
「傲慢と善良」という言葉自体がそもそも抽象的なタイトルであり、そのタイトルに迫るにはそれ相応の描写が必要で、とても2時間の映像作品に込めるのはなかなか難度が高いという印象でした。
加えて、恋愛映画にはなっていましたが、ミステリーとしての要素は非常に薄くなってしまっており、映像は綺麗なのですが、お話に引き込まれないという印象です。
そもそも原作は真実の失踪から始まるため、「何が起きた?」という引き込まれ方をしますが、映画は架の婚活から入るので、いきなりの没入感が薄いのです。加えて、藤ヶ谷氏の「焦り」「動揺」がずっとあまり見えてこないので、とてもわかりづらく、ハマれない印象でした。
藤ヶ谷氏の演技を見る機会は(個人的に)最近そんなに多くなかったので新鮮でした。が、シュッとしたエリート感はよく出ていますし、それなりにまとまりのいい演技をするのですが、逆に個性を感じないというか、味がない感じで物足りなさが目立ちました。加えて何故か冒頭のROLEX・GMTマスターが似合わない・・・。(おそらくGMTってもう少し体格のいいおじさん感のある人に似合う時計な気がして・・・)わかりやすいですが、高級時計でももっと藤ヶ谷氏がしていて違和感のない高級時計があったような気がします(この辺りは個人的見解ですが)。
という感じで、原作を読んで(ちょっと時間も経ち忘れてしまってますが)期待していた分、物足りなさを感じたというのが正直な感想です。
普通になった
うーん。見たかったのはこれじゃない…ような。原作を導入に使う大胆さや役者の好演は良いのかなと思いつつも、この結末を迎える映画を作りたいなら、この原作じゃなくても良かったのでは…?という疑問あり。
もう一つの深掘りがあっても良かったかも。
今年354本目(合計1,446本目/今月(2024年10月度)5本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
どうにもわかりにくいな…と思ったら原作小説があるようで、それを下敷きにする以上あれこれ変えることもできないし…といった事情がある作品です。
マッチングアプリで知り合った2人と、そこに忍び寄るストーカー、あるいはお互いの過去…といった部分を扱う映画です。「ミステリー」の分類になっているので謎解きや動機当ての要素が強く、「婚活マッチングアプリはありかなしか」のような問題提起の映画ではない点に注意が必要です。
多くの方が書かれているように、映画自体は120分とコロナ事情を経て今過渡期にあろうという2024年においては「まぁ標準的かな」という長さの映画ではありますが、色々なことを扱った関係でどれもこれも中途半端な部分があることと、原作小説をやはり前提にしている点で理解の差が出てくる(ただ、後者に関しては告知されている以上、原作を知らないふが悪い、とは言える)といったところでしょうか。
ただどうであろうと、結婚するしないといった話はマッチングアプリを使おうがどうであろうが当事者の意思が最優先なのであって、アプリを使ったから強制されるとか(その親が)社会通念を超えていちいち口出しをすることはない筋合いのものであり、この点について適切な描写があったのは良かったところです。また、「ミステリーもの」といっても謎解き一辺倒ではなくいろいろな「軽い」問題提起的な部分もあり(そうした「困っている」当事者に周囲はどのように関与、助言すべきか、等)、この塩梅が良かったところです。
どうしても「ミステリーもの」である事情からあれこもこれも書くのはあまりよくないかなと思うのでこのあたりです。10月1週は本命対抗と有名作品が多いですが、先週からのひっぱりであるこの作品もまだまだおすすめといったところです。
採点に関しては以下まで考慮しましたがフルスコアです。
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(減点0.2/心裡留保と相手方の保護)
心裡留保は善意無過失の相手方に対抗できません(93条)。また、善意の第三者にも対抗することはできません(後者は民法大改正で追加されたもの。ただし過去の最高裁判例の積み重ねであり、明文化されたに過ぎない)。この点やや微妙な描写がありますが、法律系資格持ちは気が付くかな程度でストーリーが崩壊するほどではないので指摘だけにします。
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原作だけが価値あり
美しく濃密な原作を読んで、映画を観ました。
原作にある、緻密なプロセスも、個性際立つキャラクタの面々も、そして美しい結末ですら、無残で、台無しとなっている事に、強いショックを覚えました。
原作と映画が別の作品だとしても、手垢に塗れた様な、陳腐なエンディングに「幾ら何でもこれはないよな」と目を覆いたくなる様な変容でした。
映画を観た人には、映画の内容は忘れ、原作小説を読む事を切にお勧めします。
小説は、傲慢と善良の意味を問い、その意味とその認識が変わっていくのを主人公と共に読者も味わえる良作です。
原作に比べて70点くらいかなあ
映画化する前から察していたことだけど、こういう、えぐるような心理描写が持ち味の小説を映像化するとこのへんが限界だよね、という気がしました。
小説では、どちらかというと地の文?ト書き?の部分にこそ深い味わいがあったし、それが魅力でした。
それを2時間あまりにギュッと詰めて、セリフまわしだけで表現するとこうなっちゃうよなーという印象。
それなりに楽しめたし失望するというほどではなかったけれど、やっぱり、映画向きのもの・小説向きのものってあると思うから、小説は〇万部売れたから映画化!となっても同じ水準を期待するのはなかなか難しいですね。
ま、見にいっちゃうんですけれど。
ただ、ラストは若干オリジナルが入っていて、私は、これはどちらかというと映画の方が好きでした。
2人はいったんはっきり別れてお互い別の道を歩んだ後に再会してのハッピーエンド。
2人の歩んだ経緯を考えると別れは必要だったと思うし「あ、この2人大丈夫そう」とスッキリ終われました。
奈緒さんの演技力の故かもしれませんけれど。
あと、ヤギも可愛かったし!笑
余談ですが、原作の辻村深月さんは、ご主人とは学生時代からの付き合いで適齢期に結婚されているんですよね。
ということは、おそらくご自身は婚活の経験はなかったはず。
それをここまでの作品に仕上げる、その手腕に脱帽です。
プロの売れっ子作家さんにこんなこというのは逆に失礼かもですが。
婚活って経験してる人が多いし、そういった人が共感したくて見にくるジャンルだと思います。
自分が経験のない世界を、経験のある人が見て説得力あるものに昇華させる、作家ってすごいものだなと思った次第。
人間って素直に生きる事が苦手な、いきものと思わされた作品。
奈緒さん目当て。
盛り上りも少なく退屈な感じ。
だけどラストの駅のホームのシーンはベタだけと良かった。
婚活アプリで知り合ったビール製造会社を経営する西澤。
その彼女の真美の煮え切らないラブストーリー。
西澤の行動に全く共感出来ない(笑)
真美をあんな感じにさせてしまったのは西澤って感じだった。
真美の友達も悪気は無いものの真美の人生を狂わせた感じだった。
ラストも西澤から言えよ!
って思ったけど真美の流す涙につられて涙が出てしまった(笑)
この先、2人が上手くやって行けるのか?
心配になりました( ´∀`)
原作本を読む方がよい
原作小説を読んでいたので映画の公開を待っていたが、期待が大きすぎた。奈緒さんと藤ヶ谷くんの普通の2時間ドラマになった。脚本が悪いのか、映画向きではなかったのか、エピソードは原作通りだか、なんか違うなあと思いながら、気づくと寝落ちしていた。4回ぐらいのテレビドラマにして、登場人物の心理を丁寧に描いたら良かったのではないか。原作小説は、ややページ数が多いが一気に読んだ。本作を観てガッカリした人は小説を読んでほしい。
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