「人物造形とテーマの凄さ」傲慢と善良 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
人物造形とテーマの凄さ
奈緒ってなんか、こんな役ばっかりやってるイメージあるの。
ちょっと暗いというか、なんだよこの女みたいな。
もっとスカッと明るい役で主演やらせてあげたいな。
この話、途中までほんとつまんないの。
出てくる女の「そこは隠してくれ」という面が描かれて、気分も良くないしね。
地方都市の描き方も秀逸なんだよね。
「前橋なめてんの?」という感じもあるんだけど、冷静に考えると、恐らくこんな感じだわっていう。
奈緒が逃げたところから、面白くなってくるね。
ストーリーは、超ありきたりなんだよね。
でもそこに、『傲慢と善良』を入れて、いま恋愛ってどうやるのっていうテーマの設定がいい。
奈緒の行動はめちゃくちゃなんだけど、それでも納得しちゃうのは、人物造形がめちゃくちゃ良いんだろうな。どの辺で納得させられるのか、注意深く観て見ようと思ったよ。
『傲慢と善良』のフリとして『高慢と偏見』が出されるんだけど『確か、ジェイン・オースティン』って架が答えるんだよね。「教養あるなこいつ」と思ったよ。
辻村深月がすごいのか、清水友佳子の手はどこまで入っているのか、原作読んで確かめよと思ったよ。
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