「ん・・・?シナ?」フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン eiga_beginner.comさんの映画レビュー(感想・評価)
ん・・・?シナ?
前々から観に行く予定にしていた作品。公開して間もなくして鑑賞。
2人の主演の内、男性の方がどうにもジョン・シナっぽく見えて仕方がなかった。もちろん横に並べてみると全然違うんだけど。
この男性は元空軍の人で優秀だったそうなのだが、軽い心室細動だったか心臓に若干の問題があり宇宙飛行士の選考で落とされ、その後司令官?として勤務しているのだとか。
彼が過去にアポロ1号で起こった悲惨な事故の際にも司令官を務めており、毎日慰霊碑に花を植えて追悼しているようだった。
この話題はかなりナイーブで、彼があるときのインタビューでこのことに触れられてキレていた。
月への打ち上げが成功した後に同僚で一番付き合いが長いとおぼしき中年男性が屋外に出ていくのを見ていた彼は後を追いかける。
外で話しかけるとこれまでの長い苦労が報われた的な感じで涙する。そんな彼の元に車に乗って奥さんや子供たちがやってくる。
そこで同僚の中年男性が主演の彼に「キミにもいつか家族ができるよ」的なことを言う。
車から降りてきた家族と笑顔で抱き合う同僚の中年男性。それを見届け再び管制官へと戻っていく主演男性。少し後ろ振り返り微笑む。このシーンはなんか良かった。
政府から派遣されたとおぼしきモーという怪しい男が、主演のうちの一人であるヨハンソンの過去を調べ上げ、過去の犯罪履歴をクリアにする代わりに政府の極秘任務を受けてほしいとバーで言われる。
ヨハンソンの腕を見込んで勧誘してきたようだった。当初は断るも結局受けることに。
その極秘任務というのが月への着陸が失敗したとき用として月面着陸の様子を撮影する「フェイク」の制作だった。予算はいくらかけてもいいと。
この極秘任務は限られたごく一部の人間のみでスタジオを使いNASAの敷地内にある空きスタジオのようなところを使い、そこに着陸船や月の様子、そして宇宙飛行士(役者)を用意しリハーサルの撮影を何度も繰り返す。この極秘任務は主演男性にも伝えていないものだった。(絶対反対されるため)
様々な葛藤の末、ヨハンソンは主演男性にこのことを告げると当然、猛反対。
発射までもう間もなくという中、シャトルに積んである中継用のカメラを調べようとするも、細工が施されてたようでテレビの部品があれば直せるかもしれないと。
どうやら着陸が失敗したことを想定してカメラに細工を施しハナからフェイク映像を流す計画だったことが判明する。国を上げた極秘プロジェクトであるため絶対に失敗が許されないためなのだそう。
テレビを入手するため歴史的瞬間を目撃しようと多くの一般人も相当数おり、会場?に入れない車の大渋滞が起こっているなか、急いで街の電気店になんとか着くもクローズしていた。
躊躇することなく電気店のガラスを割りソニーのテレビを持ち出すも、タイミングよく警察が登場。
が、ヨハンソンが得意の喋りで警察に誘導してもらうかたちでNASAへと戻る際はスムーズにいった。
テレビから必要なパーツを取り出し、発射ギリギリとなる中急いでシャトルのカメラに施された細工を元に戻したようだったが、あまりに時間がなかったためテストはできなかったとのこと。
NASAの敷地内にある極秘スタジオにはあのモーが来て、歴史的フェイク映像をチェックする流れに。
そして実際に月へ降り立つそのとき、その様子はリアルタイムで全世界に中継されるのだが、その映像と動きを合わせるかたちでスタジオでもカメラを回し動きを合わせる。
このスタジオでの映像はモーを騙すためこの場にいる人間しか見ることができないようになっており、途中まではうまくやれていたのだが、そこへ劇中で度々登場する不吉と嫌がられていた「黒ネコ」が登場。
そこでハプニングが発生し、黒ネコが撮影中の宇宙飛行士たちの元へ走り出し、フェイク映像に写ってしまいダマされていることに気づかれる。
が、結果的に月への着陸は成功していたからなのか、とくにお咎めはなかったようでヨハンソンの過去の犯歴もクリアにされたようだった。
モーから次の極秘任務も依頼されるが、流石に断ったようだった。
レンタルされたらもう一度観てみようかな?