「陰謀論が蔓延る現代に、それを茶化して楽しむ最高の映画」フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
陰謀論が蔓延る現代に、それを茶化して楽しむ最高の映画
「陰謀論」は大昔からあった。
それは教育と報道で(ほぼ)撲滅されるハズだった。理屈では。
しかし、現代、しかも教育水準が高い(ハズの)米国には「Qアノン」による陰謀論とそれに同調する主要政党(共和党)と大手マスコミ(FOX)がある。
そしてそうした陰謀論を利用して大統領に返り咲きを狙うトランプ被告がいる。
そんな連中を茶化して笑うのが本作。
もちろんトランプや奴を連想させるモノは出てこないけど、ハリウッドからの「メッセージ」は明白。
ストーリーはコメディである。
それも軽いやつ。
虚実を織り交ぜた巧みな脚本、
気の利いたセリフ回し、
正直さ、誠実さを尊ぶキャラクター
(これもトランプ被告への皮肉だろうか?)
演技を楽しんでいる役者たち。
決して大ヒットはしないだろうし、賞レースに絡むことも無さそう。
でも私は大好きな作品。
コメディ、エンタメの中に社会的主張を込めるハリウッドの執念を感じた。
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