劇場公開日 2024年7月19日

「あ…愛くるしい」フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン MAZKIYOさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0あ…愛くるしい

2024年7月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

ノスタルジーかなぁーーと思いながら観ていた。

なぜ今どきこのテーマ?と感じつつも、なにやら良さげな匂いがしたので速攻で観た。

アクションでもモンスターでも超人ヒーローでもハードSFでもないんだけど(←そんな趣味🤭)…なにこれ?素敵じゃん?

最新映画のビジュアルは追求していない。とはいえ古典的世界観ではないし、絵作りも音楽も、どちらかと言えばアナクロなんだろうけれど、でも古臭くはなく、えらく気持ちいい。

だからノスタルジーを刺激されているのかなーーと思っていたわけなんだけど、いやいや、僕自身の記憶にあるような時代ではないし…🤔

そう、アメリカに住んでいた頃、路上で見知らぬおじさんたちと立ち話したりすると、決まって聞いたセリフがあるーー、

「シクスティーズはそりゃあよかったよ。セブンティーズもよかった」

そんな、目を輝かせたオジさんたちの〝Good Old Days〟の、擬似体験のような感じかもしれない。

オールディーズ映画。

それをCG全盛の現代に成立させうるものはなにかと言えば、〝演技〟しかないのだ、自然な。〝人間〟のスカーレット・ヨハンソン、初めて観たかもしれない。なんてうまいのだ、その表情🥰

『フライミー・トゥザ・ムーン』
 私を月に連れて行って

科学技術は人類をどこに導こうとしていたのかーーそんなことを少しは考えさせるも、そんな話ではない。

『オッペンハイマー』のような、鳴り物入りの説得力があるわけでもないこんな企画を思い立ち、実現させたプロデューサーや監督の、才能というか、手腕?感服である。世界にはすごいクリエイターがいるものだ。

なるほど出来上がったものは、〝今の時代になかった〟作品なのだ。それはワイシャツのシワまで、人物をよく語るストーリーテリングなのだよ🤭

ラストのタイトル曲の使い方もクスリとさせるし、つづくエンディング曲を聴きながら、心が軽やかになっていくのを感じた。

あ…愛くるしい…。

外に出ると猛暑ーーであろうとも、口笛を吹きながら、ちょっとステップを踏みつつ歩く、我である🥳🌈

5点満点でハートいつつ!
❤️❤️❤️❤️❤️

MAZKIYO