劇場公開日 2024年7月19日

「60年代モードの女性はとても素敵、で、女は自由には働けなかった時代」フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン talismanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.560年代モードの女性はとても素敵、で、女は自由には働けなかった時代

2024年7月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

スカーレット・ヨハンソンの60年代ファッションに目が奪われた。全てが美しかった。それを完璧に着こなすヨハンソン、バストもウエストもヒップもフェイクだと睨んだ。そうしないとあのぴったりしたワンピースもパンツも映えないのだ👗それに痩せぎすの女はアメリカでも日本でもあんまり居なかった時代だと思う。やたらでかいザ・アメリカのカラフルな車もワクワクさせてくれた。

実はあれは・・・は聞いたことがある。世界中で昔から囁かれているんだろう。それを逆手にとって、NASAの支援を得て作られた映画だけれど、アメリカ万歳にしない寸止めがよかった。ケリー(ヨハンソン)の子ども時代、コール(チャニング・テイタム)の痛みと優しさ、朝鮮戦争、当時もまだ続いていたベトナム戦争、ニクソン批判も忘れていない。

ダンスをしないチャニング・テイタムがやたら素敵で抑えた演技でよかった。ヨハンソンは演技もうまいし表情がいいし、マスカラ&つけ睫毛&リップがバッチリの仕事顔も仕事以外の顔もよかった。滑舌よくテンポの良さと頭のキレをただただ呆然と眺めるしかなかった。

音楽も映画タイトルもよかった。とにかくすごく笑えた。チャニングがほうき持っていたシーンでこの映画行ける!と思いました。NASAでほうき!

おまけ
この映画を見る前から頭の中をぐるぐる廻っていたのが「何用あって月世界へ」、食えない爺、故・山本夏彦の言葉。山本夏彦が編集人の雑誌『室内』を私は愛読していてインテリア、椅子の記事はもちろん、雑誌の趣旨と関係ないエッセイもあって面白くて好きだった。彼の写真コラムは週刊文春でなくて週刊新潮で連載ということでどんな考えの人かわかると思う。
波乱万丈人生の安部譲二の文才を認めて『室内』にエッセイ書かせたのは山本夏彦で、そのエッセイが『塀の中の懲りない面々』となる。そういう話を聞くと山本夏彦は憎めない、満月のような丸顔で笑顔の男。

talisman
トミーさんのコメント
2024年9月10日

共感ありがとうございます。
ウェルメイドの形容がぴったりの作品でしたね。日本のここ迄リアルな陰謀説はぱっと思いつかないですね。

トミー
MAKOさんのコメント
2024年8月23日

車はたぶんポンティアック。カッコよかったのでもう少し詳しく画面に映して欲しかった。

MAKO
ゆ~きちさんのコメント
2024年8月16日

以前のレビューからも、何度かドイツにはいらしてるんですね。ドイツに留学してドイツ人の彼氏と仲良くしてる知人がいますが、日本よりドイツで働きたいと言ってますw

スイスなんかも給料高そうですしね。ただ、団体でガヤガヤ行くよりゆっくり散策したい場所です😅

ゆ~きち
ゆ~きちさんのコメント
2024年8月16日

おー、懐かしい!「存在の耐えられない軽さ」…タイトル通りの作品だったことは覚えています。ストーリーは全く覚えていないのですが、美しい作品でした。住みやすい国になっていますか?今や移民がどこも増えました。

ゆ~きち
ゆ~きちさんのコメント
2024年8月16日

そんなにお忙しかったんですね。旧東ベルリン、とても歴史を感じる響きですね。夏にやる気がなくなるヨーロッパの風情を感じますw。
緯度は高いと思ってましたが、プラハでも暑いなんて、いよいよ気候変動が進んでますね…😩

ゆ~きち
ゆ~きちさんのコメント
2024年8月16日

ベルリン、大都会で何でもあって、物価は高いけど、日本人に気質が似ているイメージですが…。プラハ、すごく美しいお城がありませんでしたか?

私は自炊でほぼ日本料理ばかり食べているのでw、たまには美味しいビール飲みたいです🍺!いいなぁ😭…

ゆ~きち
ゆ~きちさんのコメント
2024年8月16日

いつまでベルリンにいらっしゃいますか?字幕なし映画に挑戦してはいかがでしょうか?多分、日本で当分上映されなそうですが、talismanさんなら理解していただけると思うIt ends with us お勧めします。早く語りたくて…www

ゆ~きち
ゆ~きちさんのコメント
2024年8月16日

それが…残念ながら日本ではフォールガイ、あまり盛り上がってません😭…。煽りすぎましたかねぇ😩ベルリン、涼しいでしょう?何が美味しいですか?

ゆ~きち
もりのいぶきさんのコメント
2024年8月2日

talismanさん、またお邪魔します。

Fly me to the moon

メル・トーメのカバーもspotifyで検索したのですが、見つかり
ませんでした。残念。(どん声なのか他の曲は聴いてみました)

日本語verでも、原田知世 とか JUJUとかのカバーがあって
それぞれの雰囲気が全く異なるのが面白いですね。

もりのいぶき
もりのいぶきさんのコメント
2024年8月2日

talismanさん、コメントありがとうございます。

Fly me to the moon

spotifyで聴いてみたら、聞き覚えのある曲でした。・_・v

残念ながらフランク・シナトラのカバーは見当たらず
原田知世ちゃんverでした。これはこれで。
と、聞きながら検索を続けたらフランク・シナトラverも発見。
うん。こちらの方が60年代アメリカ といった”らしさ”を
感じますね。

もりのいぶき
Mさんのコメント
2024年7月31日

山本さんは個性の強い方でしたね。

M
Mさんのコメント
2024年7月31日

はい。好きで一時期ずっと読んでいました。
廃刊になり残念でした。

M
Mさんのコメント
2024年7月31日

「室内」懐かしいです!

M
seiyoさんのコメント
2024年7月29日

さっそくのコメントありがとうございます
スカヨハさんは
素晴らしい女優さんですね。
小股のきれあがった
懐かしいフレーズですね

若い子にはわからないでしょう

seiyo
seiyoさんのコメント
2024年7月29日

こんにちは~。
あのナイスボディは偽物ですか
なるほど...
納得
秘書役ぐらいのかたが当時多かったかもですね

seiyo
シネマディクトさんのコメント
2024年7月27日

コメントありがとうございます。始めは、チャニング・テイタムがアポロに乗ると思ってました。送り出す立場のつらい表情にジーンときました。スカーレット・ヨハンソンは、こう言うファッションが似合うなーと思ってたら、これもフェイク⁈NASAもビックリですね。

シネマディクト
さんのコメント
2024年7月26日

コメントありがとうございました。
物語、演技、演出、映像、音楽と、どれをとっても良くできた映画でしたね。
夢があった時代への郷愁もあってか、満足度が高かったです。

鶏
グレシャムの法則さんのコメント
2024年7月24日

ひとつ思い出しました。
アメリカが躍起になってソ連に勝とうと頑張った動機の一つに、ガガーリンか誰か、つまりソ連の宇宙飛行士が、『宇宙には神などどこにもいなかった』と言ったらしいのです。『地球は青かった』よりもこちらの発言に反応してカチンときたアメリカ人の方が多かったのかもしれません。

グレシャムの法則
グレシャムの法則さんのコメント
2024年7月24日

そうそう、政党に所属しながらも個人的な立場での意見が言えることについてでしたよね。
私もまったく同感です。政党は多数決で勝つために必要なので、目的を実現するための手段として利用する、でいいと思います。

グレシャムの法則
グレシャムの法則さんのコメント
2024年7月24日

おはようございます!
現地事情には疎いので、あくまでも想像ですが、アメリカ人は信仰心がないのは共産主義的な人とみなされて政治家としては信用されないみたいですよね。
そもそもユダヤ教やキリスト教系の信仰があることが国民的な前提でないと、つまり聖書(旧約、新約とも)が一般教養として身に付いていないと、あれだけ悪魔が出てくる映画は作られないと思います。
ちょっと脱線気味のコメントですみません。

グレシャムの法則
Mr.C.B.2さんのコメント
2024年7月23日

わたしは大変楽しめたのですが、なかなか4.5付けてる人がいなくてtalismanさんの4.5をみて安心しました。最近自分のレビュー4.5多過ぎかな?

Mr.C.B.2
ゆ~きちさんのコメント
2024年7月23日

talisman さんの映画愛と鑑賞経験値の凄さを思い知らされたレビューで感激しました。

一つ一つの小物にまで意味があることに気づける観客、監督さんは嬉しいだろうなと思います。私は政治家のシーン、ほぼスルーしてましたからw

結構知的な作品でした♪

ゆ~きち
ゆ~きちさんのコメント
2024年7月23日

私も普段はボッチ鑑賞なので、コメント欄でみなさんとお話できるのが本当に楽しいです。全国各地の会場の違いも感じられて、少しずつ鑑賞の仕方が変化してるのも伝わります。

ゆ~きち
ゆ~きちさんのコメント
2024年7月23日

talisman さん、共感ありがとうございました。

この作品はなんだかんだで知的な作品でしたね。洋画に慣れてるtalisman さんだからこそ、楽しめた気がします。

ゆ~きち
NOBUさんのコメント
2024年7月22日

今晩は。
 talismanさんのお言葉で上手く出来ました。
 小ネタも結構受けましたよ。
 お礼まで。では。

NOBU
かばこさんのコメント
2024年7月22日

タイトルですが、綺麗ではあるけどその反面。。ですね。
「ドリーム」を思い出しました。めっちゃ好きな映画です。

かばこ
SAKURAIさんのコメント
2024年7月22日

👍️

SAKURAI
SAKURAIさんのコメント
2024年7月22日

talismanさんはホラーは観ないの?

あのコはだぁれ?観て欲しい(笑)
笑えて面白いですよ。

SAKURAI
Haihaiさんのコメント
2024年7月22日

黒猫は不吉だ、とか追いかけ回すから、「これは何かの伏線だな」とは思っていたんですが、あんなオチが用意されてるとは(笑)。
コールが毛嫌いする存在に対して、ケリーが名前をつけてるのも可笑しかったです。

Haihai
Mr.C.B.2さんのコメント
2024年7月22日

私のレビューに書かなかったのですが、真っ赤なコルベット・スティングレーやコールが乗っていたブルーのマスタングとか車もカラフルでした。

Mr.C.B.2
SAKURAIさんのコメント
2024年7月22日

なるほど!まぁフェイクでも全然私は(笑)

リアルな事言ったら大きかろうが小さかろうがどっちでもいいって感じです。遠目から見て全身バランスのいい方がいいっすね(笑)

SAKURAI
NOBUさんのコメント
2024年7月22日

こんにちは✨😃❗️
今作品、面白かったですね。
最近、洋画の本数が丁度コロナ禍後半の製作の影響で、減っていたので嬉しかったです。
全然関係ありませんが、今から大勢の前で講演です。ドキドキ😵💓。ではでは。

NOBU