教皇選挙のレビュー・感想・評価
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息詰まるせめぎ合い
現実?虚構?
この映画の公開期間中に当時のローマ教皇フランシスコが逝去し、実際にコンクラーヴェが開催されたことは記憶に新しいですね。当時、映画館に見に行こうと思っていたんですが、公開期間後期に差し掛かってしまっていたので、今回VODで見られるようになったのは助かりました。
いやぁ、しかしね。虚々実々とはこのこと。何かで、コンクラーヴェは権謀術数が渦巻く世界だと見たことがあるんですが、この作品で描かれているのはまさにそれ。神に使える人たちが、こんなことをしているのは悲しいですね。知らんけど。
保守派、リベラル派が競い合うのは、宗教の世界でも、俗世でも同じなんですね。この作品で描かれているほど、ここまで激しく戦われるいるのかはわかりませんが。
途中「あぁ、こうなるんだろうな」と結末を予想していたんですが、作品で描かれた結末はその上を行きます。驚きです。そんなことあるのか!と。実際にこれが起きたら、世界は大混乱かもしれませんね。
彩度の低い映像で赤が映える絵画を見ているようだった。 物凄く単調な...
彩度の低い映像で赤が映える絵画を見ているようだった。
物凄く単調なストーリーで今まで映画を観てきて初めて眠くなった。多分ストーリーだけではなくてボイスや効果音、音楽も低い音で単調だったため余計眠気を引き起こされたのだと思う。最後の最後は少し意外な展開で良かった。
聖職者といえば俗世から離れた神聖な職業で人間ができている人が就いているように思えるが、実際は政治家などと一緒で欲にまみれた部分も多くあるのだと。まぁ日本のお坊さんもよくキャバクラで遊んでいると聞くしそんなもんですよね笑
これは話題作じゃなきゃ観てない
コンクラーベの裏にある野望と陰謀
フランシスコ・ローマ法王の死去に伴って、今年の5月に行われた『コンクラーベ』によって、新しい教皇として、初のアメリカ人・レオ14世が、その職に就いたのは記憶に新しい。丁度、時を同じくして公開された本作。無宗教の多い自分を含めた日本人にとっては、あまり教皇の存在を意識することは無いだろう。しかし、14億人とも言われるカトリック教徒のトップに立つ新指導者の誕生は、バチカンの広場に集まる群衆の姿を捉えたニュースを観ても、その影響力は世界的に絶大と伺える。
そんなバチカンのシスティーナ礼拝堂で行われる、教皇選挙『コンクラーベ』の舞台裏に画策する、新たな教皇の座を狙う枢機卿達の野望と陰謀を描いた本作。今回の実際の選挙の裏側にも、こうした教会内部での覇権争いが隠されていたのなら、コンクラーベも、どこかの派閥争いでくり広げられる国の首相選挙と、あまり変わらないのかな…と思ってしまう。
まあ、それはさておき、本作では、100人以上教皇候補者の中から、教皇に相応しい人物を選出する、コンクラーベの運営を一任された、レイフ・ファインズ演じるローレン主席枢機卿を主人公に、その立場からの葛藤や苦悩を中心に描かれていく。第1回、第2回と選挙をしても票が割れ、決らない教皇の座。公平な立場から見定めようとするローレンだったが、その水面下では、過去のスキャンダル、闇献金、性差別、宗教戦争等の様々な確執によって、候補者同士の醜い足の引っ張り合いが行われていた。
作品を全体を通しては、教会のごく一部の人間だけによる密室選挙だから、もの静かなシーンが続く。しかしそこには、妬み、恨み、嫉み、葛藤といった負の感情が、人間臭い怖さを滲ませている。そして、何度目かのコンクラーベによって、ようやく決まったの新教皇は、それだけでも大きなサプライズだった。しかし、本作の真のサプライズは、その教皇が決ってからだ。このサプライズなラストとベニテス枢機卿が、宗教戦争を語る枢機卿を前に語る説法は、様々な多様性を願う製作者の意図を強く感じるもので、イスラエルやアメニカのトップに座る人に聞かせたい内容だった。
それにしても、あのシスティーナ礼拝堂は、映画の為にセットで造ったと言うのだから、ハリウッド映画は規模が違う。バチカンの実物は自分も観たことは無いが、昨年、大塚国際美術館に行き、全く同じに再現されたレプリカの礼拝堂を観てきた。レプリカとは言え、その荘厳さと威厳さに圧倒されたことを覚えている。また、衣装や小道具を映し出す映像もまた、美しさと気品が伝わってきた素晴らしい作品だった。
<キリスト教の予備知識がなくても楽しめる一本>
バチカンやコンクラーベといった用語に詳しくなくても、十分にサスペンスとして楽しめました。
おじさんたちが延々と総裁選をしている様子が描かれるのですが、登場人物の顔や名前はなかなか覚えられず、専門用語も多くて少し難解。
それでも物語は次第に緊張感を増し、「穏やか」とは程遠い、「戦争だ!」なんて言葉すら飛び出してくる展開に引き込まれます。
そして、ある人物の口から発せられる一言が胸を打つ。
ここで、すでに映画としてしっかり成立しています。
けれど、この作品は「キリスト教映画」ではありません。
宗教テーマを扱いながらも、あくまでエンターテインメントとして昇華されている点が、この映画を魅力的にしていると思います。
面白かった!
意外にも泥くさい展開
渋いが過ぎる
スリリング
名誉・権力・人の妬み
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