劇場公開日 2025年3月20日

教皇選挙のレビュー・感想・評価

全502件中、441~460件目を表示

3.5未来は亀のみぞ知る

2025年3月21日
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亡くなった前教皇は未来を見据えてローレンスならこう仕切るだろうと計算して託してこの世を去ったのだろう。
未来は神のみではなく亀のみぞ知るだ。

カメラを止めるなのホラー映画撮影のシーンもそうだったが前半は疲れるもののそこを乗り越えたらめちゃくちゃ面白くなる。

前半は半沢直樹か?おっさんばかりの権力争い。顔芸もあるし。
銀行で1円合わないと帰れま10状態で数字が整うまで執拗な選挙のし直しが繰り返される。コンクラーベは正に根くらべ。
大学の頃、イタリアやバチカン市国にも行ったが、こんなに狭い狭い小さい国でありながらキリスト教徒の世界的な信者数を考えるとローマ法王の権力ってすごいよなあさと思ったものだった。

べっぴんさんべっぴんさんべっぴんさんひとつ飛ばしてべっぴんさんという客いじりがあるが、ジジイジジイジジイひとつ飛ばしてジジイ、状態。
大勢のジジイの中でどのジジイが教皇になろうがどーでもええわー足の引っ張り合い醜いわ!

…からのまさかの展開。

観る前は現代の話じゃなく何百年も前の教皇選挙の話の方が方が興味深いと思っていたが、結果的に坊主がスマホを使ってるシーンもあるような現代の話だったからこそ、今の時代より先の未来を想像できるのだ。

亡くなった前教皇はこうなることは想定の範囲内だったのだろう。知ってて破門せず手術を勧めたのだから。
両性具有なのかはよくわからなかったが、LGBTの問題では無いのはわかった。
リーダーになるのに女性だからだめってことはないよな、もうこの時代。
日本の天皇の制度も男子でなければっていつまでも言ってたら人材が居なくなってしまう。能力があれば性別にこだわる必要なし!
そんな未来を感じる結末は嬉しかった。

亀は万年生きるというから、人の方は先に死んで、どんどん時代は変わっていく。バチカンの亀はバチカンの未来を見続けるのだろう。

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momo

5.0隔離されても世界はやってくる

2025年3月21日
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カトリック教会は世界中にあるから、枢機卿たちが教皇選挙のために隔離されても、世界のほうが外からやってくる。リベラル対保守、欧米と非欧米、叩けば埃も立つスキャンダル。密室劇ながら退屈させない脚本には、今日のカトリックの芯を突く問題が次々と。最後の衝撃は、そう来たか、お見事と言いたくなる。それにしても保守派の枢機卿の名前がテデスコ(イタリアの苗字だが、意味は「ドイツ人」)とは意味深。最後に選ばれる教皇が選ぶ名前も意味的にピッタリ(ネタバレ防止で名前はここに書かず)。

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Boncompagno da Tacaoca

5.0「政治」の映画としても、「宗教」の映画としても、見応えがある

2025年3月21日
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新しいローマ教皇が選出されるまでの話なのだが、ゾクゾクさせるような映像と音楽が、サスペンスフルな雰囲気を盛り上げる。
「宗教」の世界の話ではあるものの、描いていることは、多数決で決まる選挙という「政治」そのもので、「保守VSリベラル」という対立の構図が明確なのも、分かりやすくて面白い。
選挙に先立ち、選挙を取り仕切る主人公の枢機卿が、「多様性」と「寛容」の必要性を説いた時点で、選挙の結果はだいたい予想できるのだが、それでも、有力候補のスキャンダルが次々と明るみに出る過程では、探偵が謎を解いていくようなミステリアスな展開に引き込まれる。
その一方で、絶えず苦悩に満ちた表情を浮かべている主人公は、おそらく、カトリック教会という巨大なシステムに疑問を感じているのだろうが、そこのところの掘り下げが今一つだったところには、やや物足りなさを感じてしまった。
有力候補のスキャンダルにしても、「隠し子」とか「選挙の票稼ぎ」とかといった話で、カトリック教会を揺るがすようなインパクトに欠けると思っていたのだが、ラストに用意されていた「選挙の結果」と「新教皇の秘密」という二段構えのサプライズには、「そう来たか!」と唸ってしまった。
特に、「新教皇の秘密」については、「確信」と「疑い」という本作のテーマに直結する問題でもあり、改めて「信仰」とは何かということについて考えさせられた。
結局、すべては、前教皇の目論み通りだったという見方もできるのだが、その割には、余りにも偶然に左右されているように思えてならず、もし「報告書」が見つからなかったり、爆弾テロが起こらなかったら、一体どうなっていたのだろうという疑問も残る。
ただ、これについては、「すべては神様の思し召し」だったという考え方もできて、ラストで密室から解放され、空を見上げる主人公の姿からは、そうした聖職者としての「悟りの境地」を垣間見ることもできるのである。
散々、人間臭い、ドロドロとした駆け引きを見せ付けた挙げ句に、最後の最後に「神の存在」を感じさせるところなどは、「政治」だけでなく「宗教」にまつわる映画として、良くできていると思わざるを得なかった。

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tomato

3.0画面の暗さ、赤みがかった世界、ドロドロの聖人争いかと思わせる画面。...

2025年3月21日
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画面の暗さ、赤みがかった世界、ドロドロの聖人争いかと思わせる画面。ラングトン教授を思いだしたら、怖くなったけど、このコンクラーベは違った。
野心ありありの人達のおとしめあい、推されても…と弱々な人(プラダを着た悪魔に出てた方よね)、辞めるつもりが最後にはヨハネになる気になってた人。聖職者でも人間、悩み方がやはり聖職者ですけど。
過ちに対して赦しを与える人でも、そうもいかない時もあり。非常に人間くさい世界の話だったな。
最後の投げかけにはビックリしたけど。そんなこと(両性具有か染色体は女か)を気にしてる教会っていかがなものか?という亡き教皇からの課題みたい。

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とも

4.5確信と疑念

2025年3月21日
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少し前まで「新しい教皇を決めるってだけで、面白い作品がつくれるの? 」とか、「有力候補同士が足の引っ張り合いをしたり、意外な人が暗躍して“実は…”っていうコテコテな展開だったりしたらヤダなぁ」なんて、観るのにちょっと腰が引けていたのだが、試写を観た同僚が「めっちゃ面白かった」というので、信じて視聴。
結果、アカデミー賞脚色賞受賞も納得の充実さで、観て損はない佳作だった。

<以下、ちょっとだけ内容に触れます>

もちろん、選挙なので、組織内の力関係が影響は与える。けれど、やはりそこは聖職者たち。俗な欲望だけで釣られる訳ではない。「綺麗事だ」という言葉も飛び出すが、きちんと正論が通るし、過ちがあっても、「赦し」の精神は忘れない。
更にその上に立って、登場人物たちがもう一段奥を問われたり、そうした映画を観ている私たちも問い返される深さや豊かさを持っている作品だった。

その問い返しのきっかけになり、相手の心を動かすのは、どの時も「言葉」。
象徴的だったのは、コンクラーベを執り仕切るローレンスの説話と、戦地での布教活動を重ねてきたベニテスの反論。そして忘れてはいけない、シスターアグネスの発言。
どの「言葉」にも、その人固有の体験や苦悩が滲み出て胸を打つ。
とりわけ自分が共感したのは、「確信」と「疑念」についてのローレンスの話。
最近、仕事上のことで、「迷うことの大切さ」と「迷わないことの怖さ」について考え続けていたので、ローレンスの話はまさにストレートに共感できた。
ただ、自分とすると、字幕の「確信」と「疑念」という言葉は、少し「正誤」を含んだニュアンスがあって別の意味を生んでしまっている感じがするので、それらが訳語として当てられた元の言葉は何だったのか、気になった。

あと、今作のよさは、語られる言葉だけには止まらない。映像的にも、色彩や光や、風や雨などがとても効果的に使われていて美しい。それに、窓やドアの役割にも意味を持たせる演出が、いいバランスに施されていて、トータルで、目でもとても楽しめる作品だった。

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sow_miya

4.0時間かかるわけだ。

2025年3月21日
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数人の立候補者から選ぶもんだと思ってた。
100人以上全員が候補者、そりゃ時間かかるな。
ひょっとしたらローレンスが選ばれるのか?
って流れだったが。
国や人種差別は無いようだがやはり女性は駄目なのか。
選挙を報道するマスコミとか見守る群衆のシーンが無かったがその方が閉鎖感あって良かったかな。

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あらじん

5.0我が国の皇統を思うと、ガクガク ブルブル

2025年3月21日
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古今東西、歴史をみれば、戦争の原因の多くが
後継者で争いが元。
世界一有名な、後継者選挙 コンクラーベをテーマに
サスペンス調の ドラマ。
音楽も映像も 不穏さを 良く 表現している。
そして 衝撃の ラスト。
現代のリベラルの 可否を問う。
我が国の皇統を 思うと 無関心ではいられない。

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東條ひでき

4.5映画館で観て欲しい

2025年3月21日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

素晴らしい作品だった
なぜコレが話題になっていないのかが疑問
恐らく日本においてはローマ・カトリックなどに関しては理解が十分ではないので、推し出せないのかもしれない
木下グループ傘下に映画配給部門があることも驚いた
もっとプロモーションすればいいかもしれないけど、難しい範囲なのかもしれない

ただ少なくともどこの映画館も満席に近い(東京では)ので、間違いなくペイはできていると思う

ストーリーとしては伏線も多いし聖書を参考とした言葉も多いので、背景知っておくともっと楽しめるかもしれない

羊飼いの話が出てくるし、少しずつ見えてくる実情もあるので、何となく先が読める部分もあるが、個人的には、最後はある意味想定していたものと逆だったので、おぉ、そっちか!と思ったし、カトリックに対しての攻め方として新しいなとも思った

間違いなく、映画館で楽しむ映画のひとつだと思う
ただ、一部の映画館ではあの画面の暗さの描写が本当に暗いので、見にくいかもしれない
日比谷シャンテでは見にくかった
あの暗さこそが、コンクラーベの中でも暗躍を表していると思うので意味はあると思うが、俳優の表情が見にくいと、魅力は半減するかもしれない
(監督は間違いなく明るさで色々なことを表現していると思う)

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ドラゴ

2.0遠慮がちな年寄り坊主の姑息なズル合戦。

2025年3月21日
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スルッと観て幕。
厚顔の策略家がエグい権力闘争に耽溺するでもなく、
寧ろ遠慮がちな年寄り坊主たちの姑息なズル合戦だ。
同宗教の暗部もの「薔薇の名前」の
汚物まみれの露悪の修羅場に比して無菌でツマラん。
前社長が生前に死後の人事の方針を敷いたみたい、
って言われても、別に。

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きねまっきい

3.0根比べ❓雰囲気は良かった。しかし 有料🈶有料パンフ見ないと詳細わからじ ただし結末は誰でもわかる。

2025年3月21日
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鑑賞方法:映画館

【更新 令和7年4月28日21時NHKニュース9 ニュースで流れたぞ❗️
リアル 現実コンクラーベ実施発表 ローマ教皇庁❗️
アナウンサーの読む文言が 全部 本作と被った 本作描写事項そのまま基本的事項だった❗️なんか公開時期関係あるのかなぁ。まあ気のせいか❓】

アカデミー 脚色賞 受賞
らしく 進行は 結構凝っている 確かに脚色の妙は感じた。

『重厚』を感じたい人向けの作品。

シンドラーのリスト ゲート悪役 レイフ・ファインズが好演。

本作を 真に理解したい人 に 有料パンフ🈶は必須と思われます。有料パンフ18ページのコラムに要素が凝縮
人間関係 もストーリーも 全て 事後的に確認できるから
最後の方は誰でもわかるけど それに至るまでが複雑。

ただ、基本フィクションだから 映像だけでも良いかもな。

当然 バチカン市国で撮影できず セットとか は事前動画でもわかる。

あぁ ローマ教皇ってこういうふうに選ばれるんだね という気づきはある
【フィクションなので全てが全て正確とは限らない】

確かに 男女不平等カモな 映像で確認を

同様な着目点の トム・ハンクスさんの 天使と悪魔(2009)的な 雰囲気 重々しさ
は当然あるよ。

重々しすぎて 俺のまぶた瞼 まで重々しく😪😪😪なったのは言うまでもない。

でも雰囲気は良かったです。観て良かった。
有料パンフ🈶18ページ ライターのISO さんのコラムも良かった。是非購入してください。

映像で 雰囲気と結末を理解し 🈶有料パンフで その過程 背景を確認できる作品。
【また 長くなってしまいました。🙇 年度末時短レビュー継続中】

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満塁本塁打

4.5コンクラーベ

2025年3月21日
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鑑賞方法:映画館

アカデミー作品賞等にノミネートされ、脚色賞を獲得したミステリー映画

権力争いが主題なので、面白くないわけがない作りに

最初、登場人物と名前が一致するのが難しかったのだが、物語が動いてからは、あまり気にならず映画に没頭

鑑賞中、「裏切りのサーカス」に似ているな、と思っていたら、脚本家(ピーター・ストローハン)が一緒でしたね

後半、話が二転三転して、ドンドン面白くなる

劇場も年配者を中心に結構埋まっており(出演陣も渋め)よかったのではないでしょう、か オワリ!

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うんこたれぞう

4.5トランプの当選を阻止せよ(せめて映画の中だけでも)

2025年3月21日
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映画を観ていてずっと思ったことは、「枢機卿って何?」。
そう思ったのは自分だけ?
後で調べたら、公式サイトに書いてあった。
「枢機卿(すうききょう)」=「ローマ教皇に次ぐ高位聖職者」とのこと。
日本にもいるらしい。

次のローマ教皇を選ぶ選挙(コンクラーベ)を実施するため、世界各地から100人以上の枢機卿が集合。
「国連みたい」と思った。

序盤は「コンクラーベのルール説明」「カトリック教会の現状」「有力候補者の紹介」に時間が費やされるため、やや退屈に感じた。

「コンクラーベ」という言葉はニュースで耳にしたことはあったが、実際にどうやるかは今回初めて知った。
「100人以上の投票のうち、2/3以上の得票を得る人が出るまで何度もやり直し」と聞いて、「なんて非効率なんだろう」と思った。
映画だと、投票のたびに新事実が発覚して戦局が目まぐるしく変化していったが、現実はたぶんそんなことは起きないと思うので、途中で「早くおうちに帰りたいからもうこいつでいーや」みたいな人が出てきそう。

コンクラーベ開会宣言みたいな場面で、レイフ・ファインズ演じるローレンス枢機卿が演説。
その内容が素晴らしく、この場面から映画に引き込まれた。
アメリカ大統領選や東京都知事選、兵庫県知事選で、SNSの情報のみを「確信」し、「疑念」を持たず動いてしまった人たちに向けた説教に感じた。

有力候補者は主に4人。
「トランプ」VS「黒人の人気者」VS「教会の重鎮」VS「人望の無いリベラル」。
「トランプ」の当選を阻止すべくローレンス枢機卿たちが暗躍、ところが他の有力候補者たちに次々と問題が発覚して失墜、このままじゃ「トランプ」が当選してしまうけどどうしよう…というのが話の中心。
最初に脱落していく人の場面を観ていて、今年のアカデミー主演女優賞での賞レースを思い出した。

ストーリー自体は逆転に次ぐ逆転。
逆転劇として、かなり面白かった。
そういう話が好きな人だったら「カトリック?なにそれ?おいしいの?」状態でも楽しめると思う。

ラスト。
「えっ」と声を漏らす人が出るくらい、劇場中が衝撃に包まれていて、異様な空気が漂っていたように感じた。
映画を観終わった後、「聖職者だけに」という駄洒落が思いついた。
「コンクラーベは根比ーべ」と言う人よりはマシだと思う。

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おきらく

3.5とどめを刺された気分

2025年3月21日
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鑑賞方法:映画館

病み上がりで本調子ではなかったものの、やはり観ないわけにはいかない本作。飛び石連休に挟まれた平日の今日、TOHOシネマズシャンテ9時20分からの回は案の定結構な客入りです。ただ、上映中のスマホや私語、離席も多かったりとやや集中力の欠いた状況もチラホラ。。気を取られないよう、必死にストーリー展開を追いかけます。何と言っても本作は第97回アカデミー賞において「脚色賞受賞」の本格ミステリ映画。物語の前半ではあれやこれやと放り込まれるエピソードに「これは伏線だな」と気づくものの、中盤以降の回収の凄まじさで劇中の教皇選挙もどんどんと混乱をきたしていきます。或いは、その登場から謎めいていて意味深な存在のキャラクターに「これはひょっとしたら?」なんて思わなくもないのですが、そこはやはり脚色賞受賞だけあって「巧い」と思わせる「これでもか」な展開。解ったようなつもりの自分の浅はかさに「参りました」と言わざるを得ません。そして更に、最後に明かされる本作最大のサプライズは唖然の一言。正にとどめを刺された気分です。
信頼のおける名優揃いでドラマとしての見応えは勿論のこと、衣装デザイン賞、美術賞ノミネートも納得なルックは本格的で、いつしかフィクションであることを忘れかけてバチカンのことが心配になりますが、言い方を変えればそれだけこの世界観に入り込んで夢中になります。最近のニュースで「本物」の教皇フランシスコの病状が報じられ、「コンクラーヴェの執行も遠くないのか?」と不埒なことが頭をよぎりましたが、最新のニュースでは快方に向かっているとのこと。と、こんな蛇足はジョン・リスゴーにがっかりされ兼ねませんのでこの辺で。
小難しそうと思って敬遠される方もいそうな題材ですが、ストーリーはミステリとして明解に面白い作品に仕上がっています。堅い一本です。

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TWDera

5.0見る人を選ぶ作品ですね。まさに「根競べ」

2025年3月21日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

難しい

ミステリアスで 巧妙な作戦の 技。
たーまーりーまーせーん。(^Q^)/゚
ラストの 二転三転は ハラハラしちゃいましたーん。
キリスト教について 多少なりとも知識がないと
わからないかーもしれませぬが セリフも刺さって
見終わってからの 安堵感が また良いもんです。
今年 一番の作品です。°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
出来ましたらチラシの裏の 相関図を読んでおいてね。

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Hammer69

5.0期待を裏切りません

2025年3月21日
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興奮

知的

幸せ

謎に包まれたコンクラーベの内情を覗き見できると、公開前からかなり楽しみにしていました。
システィナ礼拝堂に集う、真紅の法衣をまとった枢機卿たちを俯瞰で捉えたショットがゾクゾクするほど美しく、それだけで観てよかったと思えました。
(礼拝堂は本物ではなくセットですが)

同じローマ・カソリック教会に仕える枢機卿たちとはいえ、それぞれ言語や人種、さらに信条(保守か改革か)も異なる。
そこには選挙選さながらの騙し合いや陰謀策謀がうごめく、というストーリーはフィクションとはいえ真実味がありました。
最後の最後まで先の読めない展開はミステリとして十分楽しめましたが、イスラム教との対立問題や多様性にどう向き合うか、など同時代性への目配りも欠かさない脚本にうなりました。

ベテラン俳優陣たちの静かで熱い演技合戦もすばらしく、自身の信仰とコンクラーベの政治的側面の衝突に苦悩する枢機卿を演じたレイフ・ファインズにはオスカーをあげたかったです。

観る上での注意点。
それほど難しい映画ではありませんが、登場人物の顔と名前が一致していないと中盤からややこんがらがるので、序盤から気を抜かずに見てください。
あと、多言語が飛び交うので、それぞれの人物の主言語がわかれば、背景をもっと楽しめそうです。
私は英語とイタリア語しか判別できず。
ちなみに、英語ではコンクラーベ、じゃなくて、コンクレーヴ、と発音するのですね。

2025.4.21追記
なんと、映画公開中のこのタイミングでフランシスコ教皇が亡くなり、現実世界でコンクラーベが行われることになりました。先代のリベラル路線が続行されるのか、はたまた揺り戻しで保守路線の教皇が誕生するのか⁈
固唾を飲んで行方を見守りたく思います。

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すーちゃん

3.5重厚な人間ドラマ、ミステリーとしでも楽しめた

2025年3月21日
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第97回アカデミー賞で作品、主演男優、助演女優、脚色など計8部門でノミネートされ、脚色賞を受賞。
ローマ教皇選挙を舞台にしたミステリー仕立ての重厚な人間ドラマです。
ローマ教皇が亡くなり教皇選挙による新教皇を決めるまでの様々な陰謀や差別、スキャンダルの応酬で
聖職者とはいえ人間の欲望が渦巻くのがリアルでした。
ラストも無事に決まったかと思いきやのどんでん返しで社会問題にも切り込んでいて興味深かったです。
地味な作品でしたが見ごたえはありました。
おススメ度は普通のやや上

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Yoji

3.5よかった

2025年3月21日
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 主人公を中心に痩せ気味で彫りの深い顔立ちの人が3人、同じ服を着ているので見分けがつかない。あれ?違う人?みたいになって物語に集中できない。キリスト教に関心がなくても自民党の総裁選のようで面白い。クオリティも相当高いし、テンポもよくて飽きない。ただ人の見分けがつかないので髭とかメガネとかホクロなどで分かりやすくしてほしい。

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吉泉知彦

4.0知らない世界を垣間見る

2025年3月20日
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予備知識ないけどテーマが面白そう+レイフファインズ好きなんで観てきました。

教皇の死から始まる一連の出来事。枢機卿から互選で、一定以上得票するまで投票繰り返すってことでいいのかな。
教皇選挙に関するしきたりとか衣装とか儀式とかも興味深いし、前教皇の思惑もからんだミステリー仕立てなストーリーも面白かった!
とにかく画面がほぼおっさんですが、選挙の行方が気になりすぎて食い入るように見入ってしまった。レイフファインズ、ほぼずっと眉間にシワよせてたなあ…。

クリスチャンでない私は客観的に見てしまうけど、クリスチャンだったりするとまた違う思い入れがありそうな気もする。

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つかさき

4.0枢機卿も人間だった。

2025年3月20日
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『CONCLAVE』

閉鎖的な組織で行われる聖なる選ばれし者たちの儀式。
どんなものかと興味があって、初日に鑑賞。
なんのことはない。枢機卿たちも人間だった。

旧教皇の死から始まり、冒頭から不安を煽るBGM。
波乱の予感。ひとつの噂話が点から滲むように広がっていく。疑惑が憶測を呼び、不安、苛立ち、それぞれの思惑がどんどん表に浮き彫りになってゆく。

選ばれた者は自分の心に従い、本質を見抜いていた。
ふさわしいと思えた。

きっと、どこの国、どこの組織でもあり得るけれど
まわりに惑わされず心眼を磨いておこう。

2025.3.20

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airi

5.0教皇の秘蔵っ子

2025年3月20日
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鑑賞方法:映画館

脚本賞受賞がなるほどと頷ける、近年の大収穫。日本的な例えなら魑魅魍魎が跋扈する伏魔殿。陰謀渦まく密室劇。居並ぶレッドハット(枢機卿)の佇まいは圧巻で絵面は良いものの、実際はムッとする加齢臭が充満した空間である。
物語は、当初から、選挙人リストには無く、最後に滑り込んで来たベニテスを逆転候補だと匂わせる。そして、次々と馬脚を露わし脱落してゆく候補者達を見せながら主題を語らせる。

我々は“理想”に仕える人間であって、”理想”そのものではない。

ある意味、開き直りに聞こえる言葉だが、亡くなった教皇は、そこに至る過程まで、全てを読んでいた。生前、誰のことも信用せず、密かに枢機卿全員の身上調査を行い、コンクラーベのシナリオを作っていたのだ。
辞任の申し出をしてきたローレンスは信用に足るとして、辞任は却下で、これを仕切り役に抜擢し、要所要所でシスターアグネスを補佐役に廻しながら、ベニテスの名言シーンへ誘導してゆくというものだ。
教皇は”彼“ベニテスの素性を知ったうえで選挙に送りこんだ、言わば、秘蔵っ子である。
ラスト、ベニテスの告白は二段落ちで、ヤラレタ感が強い。池から這い出てきた亀も教皇のお気に入りだったと得心するローレンスの表情は、久し振りに野外の風にあたった窓辺で、心無しかほのぼのとして見えた。

追記  もう一つの物語『シスターアグネス』
教皇庁職員の調査内容は、すべてシスターアグネスのパソコン内で管理され、ローレンスも度々閲覧していました。そして、彼は、あるヒントを求めて教皇の部屋に忍びこみますが、はからずも泣き出し嗚咽します。それは故人を偲ぶようでもあり、”愛“を思わせるようにもみえます。そこで、ふと壁に隠された紙片を見つけ出すのですが、その気配をドアの外で、事の”進捗“を確認するようにシスターアグネスがうかがっていました。
途中で色気を出したローレンスにはテロ?の爆破で天井からガレキを浴びせます。それは神罰のように思えたでしょう。
ベニテスの名演説の口火を切るきっかけも彼女の発言からでした。
こんなところに亀が? 亀は孵化環境でオス・メスが変わってしまう生き物。ベニテスともども教皇のお気に入りでした。亀を置いたのは彼女かも知れません。
亀を抱いたローレンスは階下の若いシスター達を見やりながら、その象徴的な結末を噛み締めます。
すべての過程で彼女の役割は大きなものでした。

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ノーキッキング
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