劇場公開日 2025年3月20日

教皇選挙のレビュー・感想・評価

全502件中、401~420件目を表示

3.0教皇選挙(映画の記憶2025/3/21)

2025年3月23日
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鑑賞方法:映画館

知的

120分一本勝負の緊張感との根比べ。
ということで何やらリアルでも教皇の体調不良報道があったこの作品を観に。作り話をうまく作り上げたある意味シミュレーションストーリーだよね。
まぁ真面目な作品苦手な人にはオススメはしない。

主演のレイフ・ファインズの鼻息まで演技が凄かったな。あえて音大きめに録ってた。
息遣いで緊張感を演出するのは色々あるけど、かなりの高感度マイクで集音してたに違いない。
ホラーのハァハァ感じゃなく、緊張のフーン、、、みたいなの。(伝わらないかもしれんから観た人が察してくれたらいいw)

ストーリーはほぼ読めてしまったので、あれだったが、最後に爆弾しかけおったな。
映画業界的に何でも話をそっちにもってきたがるのもそろそろやめてほしいものだ、、、
(個人的評価6点/10点中)

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motorad_kira

5.0根比ーべ

2025年3月23日
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鑑賞方法:映画館

2025年劇場鑑賞92本目。
エンドロール後映像無し。

教皇選挙(コンクラーベ)を描いた作品。選挙中は建物の中から出られず、有効票七十何票獲得するまで何日でもかけるというものなので、日本人なら全員根比ーべだな、と思うことでしょう。この映画を観るまで神職の人がそんな権力にこだわるんかな、と思っていましたが、みんな純粋にそれぞれの教義に対する解釈を持っていて、それを実現するために教皇を目指すんだな、と納得。
有力候補が次々消えていく流れは面白かったですね、オチもひねりがあって最高でした。

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ガゾーサ

4.0権力闘争。人間の本性ってこんなものですかね。最後の展開は意外

2025年3月23日
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鑑賞方法:映画館

権力闘争。人間の本性ってこんなものですかね。最後の展開は意外でした。

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NAO

4.5聖職者の戦争。興味深い異文化体験

2025年3月23日
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楽しい

知的

難しい

大変面白かったです。
西部戦線異常なしの監督とのことで映像を楽しみに視聴いたしました。期待以上です。
俳優陣も大変豪華で迫力と静寂とテンポも良く、さすがベルガー監督...
わかりやすく派手な映像でもないのに終始釘付けです。(衣装は真っ赤で派手ですが笑)
いろんな言語が飛び交うシーンもありコンクラーベの最後の最後まで大変興味深い異文化体験でした。

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Cuw

4.0宗教に神は宿ってる?

2025年3月23日
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うお!オモロ!!
オスカー本命だったのに取り逃がしたと聞き、でも面白いんでしょ?と、期待に劇場へ。
ふーん、厳格たる宗教界でもスキャンダルとかニュースで見た事有りますよ、少年少女への性加害とか、金銭搾取とか。
本作ソコにズバズバ切り込んで来る。
教皇とか、枢機卿と言っても、全く汚れて無い聖職者なんて居ないんでしょ?って。
スキャンダルの暴き合いに誰が勝利するのか?のドキドキミステリー。
意外なトコから意外な新情報も上乗せされたり、お前らは一体何を比べているんだ?
ここまでは金田一みたいに見られます。
エンタメミステリです。
結局、宗教ってやっぱ信頼出来ねーな、って思ってたらラスト30分に突如怒涛の展開!!
えっ!!!??てスクリーンにビビった唐突なシーンに、神は見ているぞ、と思わせる絵から本来有るべき神の教え、観客が感じてた宗教への胡散臭さを刺しに来る。
あれよあれよと、大どんでんシナリオ!
わ!凄えな、キリスト教も現代にアップデートしたぞ、ても、これは映画で原作は小説らしい。
ありゃ、やっぱ現実の宗教はまだアップデートしないんだな。

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永田製麺

3.0⭐︎3.4 / 5.0

2025年3月22日
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鑑賞方法:映画館

3月22日(土) @映画館
教皇選挙
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コンクラーベ=権力争いってありきたりで意外性もなく「天使と悪魔」と比べると地味だしラストも浅はか🙄いまいちハマらず
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#movie 🎬2025
#備忘録
#教皇選挙
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#映画好きと繋がりたい
#映画好きな人と繋がりたい

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まー。

4.5『トマス・ローレンス』の憂鬱

2025年3月22日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

難しい

一般の日本人が「CONCLAVE」についての知識を持ったのは
「CX」で放送された〔トリビアの泉~素晴らしきムダ知識~〕との認識。
2000年代前半のことか。

新教皇が決定されるまでの長々とした選挙プロセスが
日本語の「根競べ」の音と近いこともあり、
番組内でも随分とウケたと記憶。

が、もともとはラテン語の「鍵を掛けられる部屋」の意らしく、
こちらの方が本作の趣向には合っている。

ローマ教皇の死去に伴い新教皇を選出するための「コンクラーヴェ」は、
出席する枢機卿の2/3以上の票を得るまで繰り返される。

選挙結果が決まらない時にはシスティーナ礼拝堂の煙突から黒い煙が、
決まった時には白い煙が上がり、
バチカンに集った信者たちは(勿論、マスコミも)
それに一喜一憂する。

全世界でも13億人以上の信徒がいるカトリックの頂点に立つ
僅か120前後しかいない枢機卿(本作では109人)。

さぞかし高潔な人物ばかりだろうだろうとの考えは
残念ながら当たらない。
彼らが絡む性的虐待事件は過去から連綿と続いている。

もっともここで描かれるのは権謀術数の類。
自身が教皇となる野望のため、
他者を出し抜き陥れるのに邁進。

それもその下準備は、現教皇が存命のうちから始まる。
なんとなれば「コンクラーヴェ」の場には
電子器具は持ち込めず、周囲には
ジャミングまで施され、
外界とのコンタクトは一切絶たれてしまうから。

聖職者としての資質そのものに首を傾げる人物も多々。

狭い世界では買収や讒言い不正行為、
加えて人種差別からの白人至上主義、
第47代アメリカ大統領と同様にDEI否定と
枚挙にいとまなし。

そんな枢機卿たちを見渡し、
「コンクラーヴェ」を取り仕切る主席枢機卿の『ローレンス(レイフ・ファインズ)』は
できるだけ高潔な人物が選ばれるよう腐心する。

彼には新教皇となる野望はない。
勿論、仲間内に推しはいるものの、
それよりも、より適正な人物をとの思いの方が強い。

そうした彼らの動きを
「コップの中の嵐」で世界が見えていないと断じる
アフガニスタンのメキシコ人枢機卿『ベニテス』がいる。

彼は、新参者で若者。
しかし戦火を自らで経験しているだけに
言葉には真実の響きがある。

鑑賞者の心にも重く響く直截的な言葉だ。

閉鎖された空間でも
事件は起き、新たな事実が提示され
度毎に情勢は二転三転。

しかし新教皇選出へと
パワーゲームは次第に収斂して行くのだが、
明らかになるのは途轍もない事実。

保守派はおろか、リベラル派をも嘲笑う、
いや、教皇庁の組織そのものに
鋭いナイフですぱっと切り込む衝撃が。

この結末には、驚愕するしかない。

本作の原作者は『ロバート・ハリス』で、
『ロマン・ポランスキー』が映画化した
〔ゴーストライター(2010年)〕も彼によるもの。

{ポリティカル・フィクション}と{ミステリ}の両方を兼ね備えた秀作を
ものしたことに感心する。

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ジュン一

4.5これは面白かった。

2025年3月22日
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鑑賞方法:映画館

㊗️アカデミー賞脚色賞受賞‼︎

ローマ教皇選挙の舞台裏を描いたザッツ・エンターテイメント。

終始ワクワク、ドキドキしながら観た。

カトリック教会の最高指導者であるローマ教皇が亡くなり、新教皇を決める選挙「コンクラーベ」に世界中から108人?(定かではないけど煩悩の数だったような)の枢機卿が集まった。

政治家も、警察官も、学校の先生も、もちろん自分も日々煩悩と戦っている。いわんや枢機卿をや。

時に罪を犯すのもやむを得ず。

陰謀、差別、スキャンダル、、、教皇に相応しい人物はいるのか?

そう、いた‼︎

レイフ・ファインズの名演、そして秀逸な脚本とともに今年のベストの一本となる。

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エロくそチキン2

4.0神のみぞ知る最高権力のゆくえ

2025年3月22日
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鑑賞方法:映画館

興奮

知的

ローマ教皇は、全世界にいるカトリック教徒13億人のトップに立つ最高位聖職者(聖座)としての宗教上の権威と、バチカン市国の国家元首として国際法上の権威の両方を保持している。

この地球上でも類を見ない絶大な権力は、神からの天啓によって与えられる━━━
わけもなく、泣くし怒るしお酒も飲むし、今時紙巻きタバコを吸うようなおじさんの集団によって与えられるのである。
先に述べた権力の前には人間の信仰心など蟻のようなもので、崇高な理想の名を借りた、野心渦巻く戦いの火蓋が切って落とされる。

名優レイフ・ファインズ扮する“疑念のトマス”は、さて、“主に愛されしヨハネ”に成れるのか。
13億信徒の頂点に必要な才覚は、革新なのか伝統なのか、はたまた別の御業なのか。
緊迫の2時間は、間違いなく最高の2時間だった。

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uru

4.5コンクラーベで繰り広げられる政治闘争とミステリー

2025年3月22日
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鑑賞方法:映画館

バチカン舞台のため映像を楽しみに鑑賞したが、想像以上にエンタメ性も高く面白かった。
コンクラーベで繰り広げられる政治闘争とミステリー。
絵になる構図と色のコントラストなどすごく作り込まれていて上質な映画だった。

絶対に見ることのできない教皇選挙を、一緒に隔離されて目の当たりにしているような感覚になり、気持ちが高まった。
最後の展開には思わずおー!となった。
これは映画館で観てほしい。

パンフレットもとても良く、中に投票用紙が入っているし、コンクラーベについての解説なども載っているため、もし知識が浅くて不安な方は、パンフレットの一章のコラムとキャラ関係図だけでも読んでから観たらきっと楽しめると思う。

今年はアカデミー賞前にノミネート作品の日本公開が少なく、事前に見られなかったが、個人的にはアノーラよりもこちらの方が好みだった。

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るか吉

5.0確信

2025年3月22日
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鑑賞方法:映画館

知的

これは、面白い。極上のミステリー。バチカンでは、こんなことが、行われているのかと興味津々の展開に、くぎ付け。素晴らしい出来映えに、アッパレ!選挙戦の面白さと言えば、田宮二郎さん主演の「白い巨塔」も面白かった。1月~3月間で、NO1!

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DnaH

4.0神ではなく亀?!

2025年3月22日
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重厚な選挙を丁寧に描いていって、ラスト、おお〜っという展開に脱帽しました。
余談ですが、神ではなく亀なのね?と突っ込んだのはおそらく日本人だけでしょうね。。

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mugirin

4.5滑稽な権力闘争

2025年3月22日
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鑑賞方法:映画館

小説を基にしたサスペンス風味の探偵ミステリー映画。
ドキュメンタリーではないけれども、一般人が生涯目に出来ない宗教儀式の様子が描かれると、本当にこんなことがあるのではというワクワクを感じます。

前半は多種多彩な登場人物の紹介とそれぞれの立場、コンクラーベのルール説明でやや眠くなりそうな展開ではありつつも、密室ともいえる教会建物内での情報戦は、緊張感にあふれていました。
中盤以降は、権謀術数乱れ打ちとひねりのある展開で、作品世界に引きずり込まれていきました。
権力と承認への欲求と自分の主義を押し通したいという欲に満ちたクソ聖職者たちの醜さと、カトリックの禁忌と差別を描いていて、まさに舞台はバチカンならぬバカチン。
やっと選ばれた新教皇に隠された秘密が大笑い。
亀の使い方がまた意地悪いほど皮肉がたっぷり。

これ、カトリックからクレーム来ませんか?(苦笑)
基本は描かれてる教会がそのものではなく、「俗社会の縮図・暗喩」であり、世界各国で起きている普遍的な権力闘争の愚かさを描いたものだから、カトリックの心の広さで許してくれるのかもしれません。
現実の問題を過剰に典型・類型化しすぎて、後半に行くに従いリアリティが損なわれていき、逆にドラマとしての面白さが増していきました。
その点で、面白かった。

それから、ラスト近くで右派闘争主義のキャラが「宗教戦争だ」と言い始めたシーンで、モンティ・パイソンの「スペイン宗教裁判」ネタを思い出して吹いてしまいました。
後半、ギャグっぽさが増していきますから特に。

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コージィ日本犬

4.5聖と俗、時々カメ

2025年3月22日
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選挙って面白いですよね。人間の欲望が剥き出しだから。ましてや聖職者ともなればドロドロでグチャグチャで(以下略)。それはそうと、久々に構図に凝りまくった映画を観た気がします。緻密なカット割りも相まって、ラストカットで「おーっ」となりました。音楽も最初はうるさいかなぁと感じたけど、途中から慣れました。この監督は要チェックですね。相当なオタク野郎とお見受けしました(笑)。

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ハチ

アカデミー賞コンクラーベならば

2025年3月22日
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鑑賞方法:映画館

 ローマ法王死後の次期教皇を選ぶ選挙(コンクラーベ)における錯綜する権力欲や権謀術数を描いた物語です。女性聖職者を認め、他の宗教へも理解を深め、同性婚にも向き合おうとする改革派と、これまでのカトリックの伝統を守ろうとする保守派との対立は、現実のバチカンを反映しているとも言われています。

 計算し尽くされたカメラがとにかく素晴らしく、緩む事のない物語の緊張感も抜群でした。そして、終盤の急展開も、M・ナイト・シャマラン的な単に驚かす為の仕掛けではなく、テーマを貫く強い主張と感じられて胸を揺さぶられました。

 「アカデミー賞コンクラーベ」に投票するなら、『アノーラ』より本作だな。でも、本当は『名もなき者』だけど。

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La Strada

4.5ローマ教皇を選ぶ選挙コンクラーベ。 今まで観ることのできなかったこ...

2025年3月22日
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ローマ教皇を選ぶ選挙コンクラーベ。
今まで観ることのできなかったこの題材を描いている時点で面白いの確定。
電子機器持ち込み禁止や盗聴対策などの徹底ぶりの中、選挙を取り仕切るローレンス枢機卿の視点で進む。
システィーナ礼拝堂を模したセットや枢機卿の赤の衣装など絵になるシーンがいっぱい。
投票を繰り返す中で一瞬で変わる結果、候補者たちのしたたかさ、巡る策略、全てがヒリヒリする。口ではそう言ってても真偽はどうなのか、本心が読めずずっとハラハラさせられるとは思わなかった。ローレンスのストレスの半端なさがこっちまで伝わってきた。
そして選挙の結末に向かう神がかっているというしかない展開とある事実にうなった。

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いたかわ

4.0コンクラーベの舞台裏

2025年3月22日
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知的

システィーナ礼拝堂ってこう使われるんだとか、コンクラーベの舞台裏を垣間見れて面白かった
前半は淡々として眠気に誘われたけど、後半はいろいろと仕掛けがあってあっという間だった

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NOSTOS3

4.0中々の傑作ミステリーで主人公を演じたレイフ・ファインズも他の主要人...

2025年3月22日
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中々の傑作ミステリーで主人公を演じたレイフ・ファインズも他の主要人物の数人も名演技でずっと緊張感が続く。私はテデスコ枢機卿を演じたセルジオ・カステリットの演技もファインズと同等に良かったと思った。
確かにミステリー要素も楽しめるが、映画全体の日本離れした世界観が良く、巨大なセットが美しく音楽の "途切れ方" とかも良かった。
観てて途中「多分◯◯が実は◯◯だろう」と予想したが見事に外れた。
事前の勉強は不要だが、世界でおよそ14億人の信者を抱えるローマ・カトリック教会のトップで「神の代理人」ともいわれる存在のローマ教皇(今はローマ法王とは言わない)のフランシスコ(来日もした)について調べとくのは良いと思います。
後、煙突の煙の意味とか。

※2025年現在 カトリック教徒14億人の頂点のローマ教皇はフランシスコ (第266代)でベルゴリオ枢機卿が2013年に教皇となった。
前教皇のベネディクト16世が2013年2月28日をもって辞任したことを受け、その後継を選ぶために同年3月12日より実施されたコンクラーヴェにおいて、翌3月13日、新教皇の選挙権を持つ80歳未満の枢機卿115名による5回目の投票で新教皇に選出されたらしい。
2023年 フランシスコ教皇は「司祭が同性カップルに祝福を与えることを許可する」と発表もしており 性的マイノリティー(LGBT)のカトリック教徒にとって、大きな前進となった寛大なお方。

追記↓
2025年5月のコンクラーベ(4回目の投票)で選ばれたプレボスト枢機卿は新教皇レオ14世と名乗る(Léon XIV)。前フランシスコから枢機卿として任命され、側近となった方。第267代教皇ロバート・プレボストはアメリカ出身の初めての教皇であり、1955年シカゴ生まれの69才、母はスペイン人、父はフランスとイタリアの血を引いている。

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ナイン・わんわん

4.0地位 名誉 権力 聖職

2025年3月22日
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知的

難しい

美しい映像でした。スクリーンいっぱいに白い傘と赤い上着のシーンは圧巻でしたね。

聖職者と言えども人を貶める、宗教戦争だと仕掛ける、買収する票を買う。
誰の為に、何の為に教皇になりたいのか?
本当にこんな人達なの?って感じでした。
そんな中で話の中心となるローレンス枢機卿の誠実さが際立っていました。

私が会社員として過ごして来たこれまでで、彼のような仕事ぶりを目指していたなぁと思い返しました。出来てませんけどね。

教皇選挙が終わった後のエピソードは蛇足かなとも思いますが、ビックリ!驚きと困惑のラストでした。

そしてラストの修道女3人が重苦しい選挙から解放されて楽しそうにシスティーナ礼拝堂から出てくるシーンが印象的でした。

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ランタイガ

4.0戦う相手

2025年3月22日
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知的

難しい

コンクラーベをテーマにしたミステリーということで、予告からずっと気になっていた本作。期待をこめて公開初日の朝イチで鑑賞してきました。中高年を中心に予想以上の客入りで、みなさんの関心の高さがうかがえます。序盤こそ登場人物の多さに圧倒されて混乱しかけましたが、しだいに整理され、関係性が把握できてからはストーリーに没入でき、楽しめました。

ストーリーは、キリスト教最大教派カトリック教会の最高指導者・ローマ教皇が亡くなり、後任を決める教皇選挙「コンクラーベ」が行われることになり、世界中から100人以上の候補者が集まる中、システィーナ礼拝堂で極秘裏に行われる投票を執り仕切るローレンス枢機卿が、投票の裏で進められる陰謀に気づき、その真相に迫っていくというもの。

その名前と目的だけは知っていましたが、具体的なことは何も知らなかった「コンクラーベ」。本作では、それがどのように進められているのかが描かれ、大変興味深かったです。もちろんそれがどこまで現実のとおりかはわかりませんが、古くからのしきたりにのっとり、細かな手続きを経て、厳粛に進められていることは伝わってきます。

本作では、新教皇の座をめぐる水面下の駆け引き、騙し合い、票集めの取り込み、スキャンダル探し、裏工作によるライバル潰し等を、疑心暗鬼のミステリー仕立てで描いている点におもしろさがあります。まるで汚い政治の世界を見るような既視感にげんなりしますが、神に仕える聖職者でさえこのありさまなのかと、人間の醜い本質を浮き彫りにしているようで、いっそ清々しいです。

物語の後半、繰り返される投票と明かされる真実によって、しだいに候補者が消え、折から発生していた爆弾テロが教会にまで及ぶに至り、ローレンスたちにとって最も忌むべき相手テデスコが最有力候補として浮上してしまいます。いよいよ宗教戦争を覚悟すべきかと情勢が傾きかけたところで、ある人物によってもっと大切なことに気づかされます。我々が戦う相手は、ライバル候補者なのか、他宗教なのか、それとも…。

長いコンクラーベの末、ようやく皆が納得する新教皇が決定しますが、その後に用意されたどんでん返しが鮮烈です。古きよき伝統としきたりは、時に大切なものを見誤らせることにならないか、信仰に最も大切なものは何なのかと、観客にメッセージを叩きつけているかのようです。ラストでローレンスが拾い上げたカメは、実直なローレンスに後を託し、よりよき信仰を求めて変化を恐れず、歩みは遅くとも前に進むことを目指そうとした前教皇の姿と重なり、味わい深いです。

静かに展開するストーリーにやや眠気を誘われる部分もありますが、じりじりと真相に迫る展開に浸れれば、最後まで楽しめる本作。大人の知的好奇心を刺激し、それに見事に応える良作だと感じます。

主演はレイフ・ファインズで、コンクラーベの裏で奔走し、揺れ動くローレンスを好演しています。脇を固めるのは、スタンリー・トゥッチ、ジョン・リスゴー、カルロス・ディエス、セルジオ・カステリット、イザベラ・ロッセリーニら。第97回アカデミー賞で作品、主演男優、助演女優、脚色など計8部門でノミネートされ、脚色賞を受賞。

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おじゃる
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