教皇選挙のレビュー・感想・評価
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映像センスよき
ちゃんと面白くてずっと綺麗
教皇選挙(コンクラベ)、マジ、根比べ😆
大人の視点で、深く考えさせられる映画でした。
面白いよ。いや中間管理職ってマジで大変っていう内容w 枢機卿ですら...
息をのむ展開と映像の美しさ
まず、顔が覚えられない、そして、名前も覚えられない。顔を見ても名前...
まず、顔が覚えられない、そして、名前も覚えられない。顔を見ても名前が出ない、名前を聞いても顔を思いうかばせられない。終わってる。だから、映画ドットコムでキャストを見ながら、あ、これはこの人で、あのメガネの人がこの人で、あ主人公はローレンスでレイフ・ファインズで。レイフ・ファインズがローレンスで。で、デデスコ、トランブレー、ベニテス?ちょっと待て!となるのだ。
そして、5分ほど経つと
ローレンスって誰だっけ?と相成る次第。これは、恋はデジャブ的ループが起きているのかって思うほどだ。
7割ほど観終えたあたりから、ようやく人物描写のなかに「汚点」がみえるようになり、キャラ立ちする。
最終的には、そのオチはもう少し掘り下げて欲しいなと。さらっといきすぎて、弱い。
そんなオチが!となるのに、すぐ終わるからね。
未知の世界。
カトリック教にもいろいろあるんだなぁ
重厚で真面目に面白い
見ごたえがあった。システィーナ礼拝堂の中に自分もいるような気分になれた
レイフ・ファインズさん演じるロレンス枢機卿が最高!
コンクラーベはニュースの特集で見たことがあって、
過去にも何度か映画に登場しているので、
教皇選挙がどういうものかはだいたい把握していたので、
すんなりとストーリーに入ることが出来ました。
「神に仕える身とはいえ過ちを犯す人間」の内省、
枢機卿ともなると謙虚さや内省の深さも、一般人より深くて、
教皇の座に手が届きそうなポジションにいる枢機卿たちの心の動きが
面白かったです。
カソリックの様式美と映画の様式美がマッチして、
ヴァチカンに残された宗教画の生々しい映像が人の心の揺れと絶妙に合って、
すんなりと映画の世界を堪能できました。
「多様性」についても言及してるシーンがあって、問題提起もあって、
面白かったです。
ヒットするのも頷ける
アンコール上映でなんとか観る事ができました。Amazonプライムでは無料配信が始まってますが、
やはり劇場で観るべき作品だという事で再上映を待ちました。しかし観る前に不安もありました。
まぁ密室劇で地味だし話持つかな・・・
そういう心配をよそに私にとって今年のベスト1と
言っていい出来でした。(ベスト2はサブスタンス・・・こちらは期待大で期待通りの出来でした)
始めは枢機卿がシスティーナ礼拝堂に集まり投票をするのですけど、なかなか決まらない。私はレイフ・ファインズ演ずるローレンスが教皇になるために密室工作をする話で最後の鍵を握るのがイザベラ・ロッセリーニ扮するシスター・アグネスだと思い込みましたが全然違いました。結局、教皇に選ばれたのは私も納得できる方でした。IOCも某与党の総裁選も、こういう方を選んで欲しいところです。
この映画は音楽が、ほぼ効果音に近い弦のピッチカートや打楽器が登場人物の心情を表しています。ナレーションやテロップもなし。
後半に近づく時、ある出来事を効果的に見せています。(←本当びっくりしました)
音響も凝っていてIMAXで観ているような錯覚に陥いりました。
あと構図で人物の心情を表しております。
結構ロング・ショットが多いので、
やはり映画館で観て正解でした。
ある枢機卿を捉えたカメラワークが
“はーい、あんた終わりだよ〜”とか
長い廊下を歩くローレンスが焦燥感を表しております。
F・ラング「暗黒街の弾痕」でのエディ(H・フォンダ)を収監している鉄格子の垂直に伸びる影が空虚感を表したように画面構成の工夫が感じられます。
ベルガー監督の前作「西部戦線異常なし」も気になるところです。
ほほー
「特別な選挙におけるあっと驚く極上なミステリー映画」
教皇が死去した。新しい教皇を選ぶ「特別な選挙」がコンクラーベだ。世界各地から108名の枢機卿が集まり選挙をする。この「特別な選挙」を映画は二つの観点から描写している。
一つ目は伝統と格式美を印象付ける描写だ。大勢の枢機卿のまかないをするシスターが世界各地から集められる。コンクラーベに身に着ける衣装や装身具の数々。大勢の枢機卿が集まるシーンや宿泊、選挙会場を上からの撮影、俯瞰的カメラアングルによって壮大さを描写している。「特別な選挙」は外部とまったく遮断され隔離状態になることや進行、投票方法などディテールも緻密だ。
二つ目は約十四億人の信者のトップを決める名誉と権力をかけた戦いを極上のミステリー心理戦として秀逸に描写していることだ。この「特別な選挙」は伝統と格式美のもとおこなわれているが内実は違う。コンクラーベの前日から丁々発止のやり取り、牽制、仲間内との密談。投票が進むごとに明らかになる策略、追い落とし、嘘、多数派工作がおこなわれ投票の力学的変化が起きてくる。
しかしこの「特別な選挙」は聖職者のトップを選ぶものだ。神に仕える枢機卿という役職にあるまじき野心への露骨さと一番聖なる座に就く人を選ぶ選挙というギャップが所詮人間だと思わせる。
コンクラーベ中に二度テロ事件がおきる。異教徒の仕業だ。首席枢機卿が事件を枢機卿に説明すると保守派とリベラル派の対立がおきる。まるでどこかの国の政局を見ているごとく聖なる者たちの対立。テロを宗教戦争と意味づける保守派。六十年の歴史と前教皇の否定。そこで誰と戦争するのか、確信に疑念をいだくことが必要と説く一人の枢機卿の一言に皆が黙る。
結末はあっと驚く展開が二つ連続する。まったく予想できない結末。ただこの結末は前教皇がすべて仕組んでいたのではないかと想像力が掻き立てられる。あまたいる枢機卿を死期を悟ったときから監視し続け、ある者を断罪しローレンス首席枢機卿の辞任を認めなかった。「特別な選挙」が虚無感しか残らない終幕にした見事なミステリー映画であった。
久しぶりに綺麗な映画を観た
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