教皇選挙のレビュー・感想・評価
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自分ごときが評価して良い作品ではない
この映画を最大限楽しむには「映画を鑑賞するという行為」の練度が必要だと感じた。自分のような、エンタメ目的で何となく映画を観ている人間には難しい作品だったので、この作品の評価は控えさせていただきたい。ただ、そこはかとなく楽しめたので、観ようか迷っている人は安心して観に行ってほしい。
事前知識があると良い
人物の名前が中々覚えられなかったり、宗教的な用語がわからず理解できない場面がありましたが、それでも概要は押さえて観ることができました。
より深く楽しむためには、事前に勉強するべきだったな…。と思いました。
登場人物のパーソナリティもイマイチ掴めず。みんながどのような人なのか、あまりわからないまま終わってしまいました。
知らない世界
教皇
テレビのニュースなどでちらりと見ることがあってもキリスト教が非日常てきな
我々日本人にはちょっとムズカシイかなと
思っていました。
いや、違いました。
わかりやすいし
丁寧にものがたりは進んでいく
音響も厚みがあるし
セリフまわしもすごく響く
だからなのかな?
客席は満員
わたしは2列目でクビが痛いが
楽しまんと損だ、感情がわき、
頑張れました。
ラストはまさかの
神の造られた姿のまま
すごいよ!
家でキリスト教系学校を大学まで
通った夫に
興奮しながら
いやー!おもしろかったと感想はなしたら
オレはプロテスタントだ
だって。つまらんな。
最後まで楽しめました!
古くて新しい課題を取り上げたミステリー
上映終了間近のギリギリで観に行くことができました。
ローマの重厚で歴史のある建築物に囲まれながら進む教皇選挙。そして有力候補者の裏の顔が次々と明らかにされる中、ラスト30分で驚愕の結末へ一気に流れていく、、、教皇選挙で繰り広げられるミステリーということだったので、ちょっと単調な流れになるのかなと思っていたら、次々と新しい展開が次々とひろがって目が離せません。
あと、映画には欠かせない音楽。この映画では弦楽器中心で奏でられる曲が厳かでミステリアスな状況を盛り上げます。
映画で重要なのは出演している俳優さん達の演技と共に、音楽も主役の1つですよね。
そして、驚愕の結末にも驚かされて、とても見応えのある物語でした。
私はキリスト教のことはよく知らないのですが、何のために教皇が、そして教会が存在するのかを問いかける内容です。現代の新しい流れを取り込んでいることが、教会として前に進み続けなければならないと示唆しているように思えました。
本当の教皇選挙と奇しくも被さって話題になりましたが、そんなこと無くても十分魅力的な作品でした。
想像よりエンタメ。
観たんですが、本作についてはあまりいい観客でなかったので、評価も当てにしないでください。というのも疲れが溜まってて前半ウトウトしてしまったのです⋯。
でも話題作の理由もわかりましたし、後半の怒涛の展開には目が覚めました。なので感想としては面白かった、というかちょっと面白すぎ?みたいな感じです。
まずタイトルデザインと音楽について。タイトルの縦長ゴシック体ド~ンって感じは「サブスタンス」でも似た感じでしたし、なんならギャスパー・ノエのコケ威し(悪くはないです)感を思い出しました。それに連動する劇伴も非常に大げさで、やり過ぎ感を感じましたが、演奏は素晴らしかったと思います。ほとんど予備知識なしで臨んだので、もう少し厳粛な雰囲気を期待してたので、想像より遥かにエンタメだった事に吃驚しました。
物語は思い出すには複雑でした。全体にリベラル派と保守派の対立に、人種問題、宗教間の対立、果てはジェンダー問題等が様々な憶測や権謀術数を呼び、短期間に様々なサスペンスが引き起こされる構成でした。鑑賞後に読んだ記事によれば、思ってたよりもリアルな描写だという話で、マジで!?と思いましたが⋯。
演出については、ある意味地味にならざるを得ない密室での会議をよく膨らませたと想いましたが、ジャンルは違うものの密室会議ものである「スパイゲーム」程の感動はなかったです。
俳優陣については、少し苦手だったレイフ・ファインズがなかなかいい感じだったが、なんと言ってもイザベラ・ロッセリーニの佇まい、存在感と、ジョン・リスゴーの相変わらずの怪演が印象的。
物語内容やテーマについてはどうもいろんな方が触れてるのもあるし、自分としてはあまり新味は感じなかったというのが正直なところ。教皇選挙とテロが重なるというのもちょっと都合がいいなと思ってしまったし、問題のラストも確かに分かるんですが、自分も宗教心が僅かに残ってるせいか複雑な気持ちになりました。
ラストあたり、亀のシーンと若い女性が扉を開けて飛び出すシーンが、本作で一番美しく見えました。
どこまでリアルなんだろう
通常スクリーンで鑑賞
なかなか面白かったです。
丁度リアルでもコンクラーベがありましたが、
本物の選挙に出た司教様も進行?の参考にこの映画を見た人もいるとの噂も聞き、見てみようかと足を運びました。
全般を通じて重苦しい雰囲気にみんなの緊張が伝わってきて、それが良い味を出してました。
とは言え、どこまでリアリティがあるのか私には分かりませんが、作中でも言われていたように権力争いのていを要すばかりで、皆さん聖職者なんですか?(作中でも出てきますが笑)と言いたくなる内容でした。
結果、予想しなかった所へ落ち着いて、やれやれと思うまもなく、最後に新たな火種が・・・
もしこれが本当にリアリティのある映画だとしたら、逆に聖職者の方々の資質を疑ってしまう気持ちにさせられます。
ちょっと複雑な気持ちですね、
映画のリアリティがあるなら現実に幻滅
逆に作り話ならこの映画もこんなもんでしょ的な
なので、どこまでリアルなんだろうと言う疑問が湧いてやまないところです。
面白い!
つねに8手先まで読むと言われた前教皇。彼が撒いた種によって物語が次々と展開していく〝推理サスペンス〟として観ていたが…。
終盤、ローレンスが自分の法王名をヨハネに決めていたことですべての合点がいった。
洗礼者ヨハネは、イエスが尊敬する先駆者であり、イエスに洗礼を授けイエスが神の愛する子であることを証明した人物。
前教皇=神、ローレンス=ヨハネ、ベニテス=イエスの構図がピタリとハマる。
イエスの働きの出発点を作った重要な役割を担ったヨハネのように、ローレンスはベニテスを新法王に任命する。ベニテスこそ、新しい価値観を体現する奇跡の赤子だったのだから。
アメリカのMAGAとリベラルの対立をわかりやすく表現しつつ、二項対立こそ戦争だと訴える。前教皇が大切にしていた亀(新たな価値観)を泉に解放し、3人の乙女が扉を開き歩き出す姿に、作り手の真っ直ぐな希望を見た。
地味良い映画
「みんな同じ服着てる!
じいさんばっかだ!」
と
序盤は正直誰が誰だか
把握するだけでいっぱいいっぱいで
(ただ主要キャラは
クセつよ系だったり目立ってましたけど)、
どうだろうか?と思ったけれど、
後半に連れてキャラが絞られて行って、
展開も尻上がりに
盛り上がっていくのは楽しかった
どんどん面白くなっていく
こういうのは良い映画の鉄則と思う
(尻すぼみの名作はあるのだろうか?)
だからって
派手にすればいいわけではなく
むずかしいところなんだろうけども
この映画も、
アクションもなく
殺人事件とかもなく地味だけど、
ちゃんとサスペンスは機能してて
今時逆に新鮮な気もしたり
ただ現実とリンクしてると没入感が増したり
それもあったかな?
男性絶対優位社会に対する痛烈かつ上品な皮肉
コンクラーベの選挙権を持つのは枢機卿という偉い人のみの間接選挙。全員が男性なんですね。(今どき)対して女性はシスターとしてあくまでも生き神様のような枢機卿に傅く存在。信仰心に男女差はないと思うけど。コレ以上はネタバレになるのでラストだけいうと、最後、あまりのことに雷に打たれたように固まる首席枢機卿(主演)の窓越しに見える隔離からやっと解放されたシスター達がキャッキャいいながら帰って行くシーンがいいですね。
ここ最近の中で一番。
最近の洋画でここまで心を揺さぶれるものがあったろうか。
ローレンス卿の苦悩の描写が秀悦。
どうか彼に神のご加護がありますように…。
私の陳腐な表現では伝わらないので興味があるなら是非見て欲しいと思います。
強いていうなら
たぶん
トランプさんはこの映画は嫌いなんじゃないかな…笑
好き嫌いは分かれると思う。
人は死なないサスペンス
亀とは
聖人も俗人
聖人だって俗人ですよね。
こういってしまうと陳腐なのですが、教皇選挙という舞台、衣装、セット、照明などなど。。。
こんなに重厚になるんですね。
黒人系初の
と思いきや、、、
やはり、映画や物語の方が、現実より斜め前に進んでますね。
興味本位で鑑賞
「誰」と戦うのか
教皇選挙(Conclave)
世界人口の17%
14億の信徒がいるカトリック教会の
最高位聖職者・教皇を決める選挙
バチカン市国の元首も兼任するため
まさしく「選挙」
世界各国の生前教皇から任命された
枢機卿を集め外界からシャットダウンし
2/3の票を得て決まるまで延々投票が
続けられる「根比べ」である
投票を行うシスティーナ礼拝堂の
煙突から決まらなければ黒
決まれば白の煙を出すのが
有名な風習となっている
・・をテーマにした今作
さすがに観る機会を逃したかと
まだやってるかなと思って
探したらあったので観賞
どうだったか
非常に面白かった
レイフ・ファインズの怪演は折り紙付き
とはいえ公開期間中にまさかの
リアル教皇の逝去でリアルコンクラーベが
始まってしまったのは驚きだったが
(なんでも本職の枢機卿もこの映画を
予習で観たとか)
世相と絡め閉鎖空間で起こる策謀の嵐
映画の題材に十分なものでした
心臓発作で急逝した教皇
死に目に会えなかった主席枢機卿
ローレンスは悲しみに暮れるも
教皇選挙を取り仕切ることになる
ローレンスは重責のプレッシャー
のほか日々洗練した教えを説くはずの
教会への疑念が晴れずこの役を終えたら
全ての任を降りるつもりでいた
次期教皇候補には様々な思想の者
①テデスコ(イタリア)
イタリア出身でローマ法王は
地元民が相応しいと主張
イスラムらとも戦うべきというタカ派
(庵野秀明にしか見えない)
②トランブレ(カナダ)
教皇の最期の言葉を聞き
自分が教皇にふさわしいと言われた
と主張するが別からは
選挙の買収工作疑惑の
報告書をもみ消したとの噂も
③アデイエミ(ナイジェリア)
アフリカ系教皇を目指すが
かつて自身の子を身ごもった
シスターが現れスキャンダルに
④ベリーニ(アメリカ)
ローレンスとも親しい
アメリカの今っぽい
コテコテのリベラル派で
当然庵野は大嫌いだが
人気はイマイチでやる気もない
⑤ベニテス(カブール)
戦地で人道支援の場に立ち
実は教皇から枢機卿の任命を
受けていたメキシコ系の人物
滑りこみで選挙に立候補
といった候補が挙がる
ローレンスは策謀渦巻く
選挙開始の冒頭にアドリブで
「あらかじめ"決まっている事"などない」
というニュアンスの演説で
公平な投票が行うよう
釘を刺しに行くがこれが
ローレンスも教皇の座を狙っている
と受け取られてしまう・・
面白いのは間髪入れず
毎日毎日決まるまで選挙をすること
その間にスキャンダルの暴露
裏情報の錯綜
外界ではイスラム系の爆弾テロ
真実か捏造かはわからないが
全ては淡々と繰り返される
投票の票数で流動的に変わっていく
とこの「こういうものだ」という
画面の説得力
混迷する世の中をどう導くのか
そんな教会のあるべき役割を
わきまえず枢機卿達は言いたい放題
この映画は枢機卿といえど人間
タバコもやるし酒も飲む
という部分を描写します
葉巻吸う庵野はなんか笑ってしまいます
(誇張はだいぶあるでしょうけどね映画だし)
ただまあなんだかんだ密室内の
淡々とした展開で終わっていくのかと
思っていたので
終盤のまさかの展開は( ゚д゚)
となってしまいました
映画的で実にうまい
やりすぎるくらいがいい
印象的だったのはベニテスの演説
「イスラムと戦うって誰と戦うんですか?」
世の中の争いごと大体そうじゃないですか
リベラルとタカ派
キリスト教とイスラム
きのこの山とたけのこの里
思想に駆られて人間が争う
思想ったってその人間の根源的なもんじゃなく
だいたいがただのバイアスをあたかも
今自分は目覚めたかのように錯覚し
必死に争いをさせられている
だけではないでしょうか
だから他人の誹謗中傷とか平気でやる
非難されると皆やってることだと開き直る
信教以前の問題ですね
映画館で観るべき作品
そもそもローマ法王という存在にとても興味がなく知識もゼロ。そんな私があらすじも読まずにアカデミー賞ノミネート、脚色受賞ということだけで興味半分で観に行ってきた。
遅刻してしまったため私が鑑賞し始めたところはちょうどタイトルが浮き上がったところから。
タイトルは私の好きなレタリング。
そしてガヤの音がめちゃくちゃいい。
タイトルのConclaveもお恥ずかしながら初めて聞いたし、知った。ラテン語でCum(一緒に) clavis(鍵)を組み合わせて鍵と一緒に(意訳:秘密の部屋、密室)という意味だそう。
この作品は映画館で観る作品だった。
音響がとにかくいいし、単色の色合い、フィルターをかけたであろう映像。
弦楽器を主としたオーケストラがとにかくかっこよすぎたし、映画を引き立てていた。
カメラワークもとてもよく、個人的に引の映像がそのシーン独自の雰囲気を表現している様で好きでした。
正直ストーリーはほぼ会話で眠たくなる。なんならおじさん達の醜い争いもういいですと思うぐらい会話。
私自身、権力や地位に全く興味がないからその辺りは共感できずでしたが、自分じゃなくて今の日本…いや世界の政治はどうだろうと当てはめた瞬間、これって物凄く大事な選挙じゃない?と思い始めた。
むしろやっていることが日本の政治家やこの前のアメリカ大統領選と変わらないのではと。
有権者って本当に大事で、この映画こそ7月に選挙を控えている我々が観る映画なのではと思った。
また醜い争いだけでなく、最後の展開にはびっくりさせられた。
なんなら客席からも「え、○○...?」と声が漏れてる人がいた。
オチの持っていき方はノミネート作品の中では1番良かったかも。
前情報としては名前だけ覚えておくといいかもしれない。いろんな名前が出てくるのと、下の名前で読んだり苗字で呼んだりするから、えっとどなたでしたっけってなりました。
"確信"に執着せずに、疑問を持ち続けること
先日、コンクラーベが有ったので、この映画を観る良いタイミングだと思い、本作を観ました。
事前予習は不要で。サスペンス映画だと思って鑑賞すれば、楽しめます。
前半は退屈に進みますが、少しずつ伏線が張られながら、最後のどんでん返しに向けて、
中盤から展開が強まり、とても良いテンポで話が進みました。
枢機卿が集まると、どうしても同じ文化・言語同士がまとまるようですが、
最初ラテン語を話していた コンクラーベの取りまとめ役である主人公は、言語を米語に換えます。
これは、米国人枢機卿への支持を、みんなに訴えているのですが、この演出はニクイ!
ハリソンフォード似の主人公は議長の様なまとめ役なのだが、
その本人が教皇候補者のひとりであり、投票する側でもある状態は、いかがなものか?! と思うが、
これは、実ルールなので、文句は言えない。
5回目の選挙の結果が、提示されなかった。
投票後に、紙を燃やす過程を 映画の中で、見れて良かったが、紙を燃やすだけならば。。。
せいぜい 中世後半位 からの短い伝統でもある事も想像がついた。
教皇名”インノケンティウス (Innocentius)”は「無害」と言う意味だが、
過去にはインノケンティウス3世が、フランス、英国、神聖ローマ帝国国王を破門にするほど強硬な"原理主義指導者"だった。
ヨハネは。イエスの12弟子の中で最も愛された人で、"普通の保守派"のクリスチャンネーム
クリスチャンネームこそが、それぞれが目指す姿勢を示しています。
男が女よりも優れているのではなく
男女には秘密の関係が存在し、それは過去にもさかのぼる ということがあるから、重要なポジションには、1つの性に厳正している という1面もあると思います。
この映画を観たら、同じようなノリの邦画「12人のやさしい日本人(1990年)」を??見る事を勧めます。
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