劇場公開日 2025年3月20日

教皇選挙のレビュー・感想・評価

全738件中、481~500件目を表示

4.5「万人に向けた言葉は無く、味方に向けた言葉ばかり」

2025年3月27日
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鑑賞方法:映画館

表題の言葉がとても心に刺さった。当たり前の事を思い出させてくれた。

言葉って何なんだろうと考えさせられる映画。多様性やジェンダーレスは大切なことだと思う。しかし同じ言葉でも人によってその認識は様々。しかも最近は言葉と中身が釣り合わない物ばかりが目に付く。その不信感と圧の強さに対する反発が今噴き出ているんだろうなと思う。

しかし本当に難しいのは、そこに真面目に向き合う人程ほど、ラストの主人公のように矛盾にぶち当たるというところ。きっとこんな言葉に踊らされていなければ、後ろめたい思いをせずにでいられたことだろうにと思う。きっと目新しい言葉に踊らされる前に、ありきたりな言葉をもう一度思い出す事が大切なのではないか。
(寄生獣という漫画の最後でミギーが「私は地球に優しいという言葉が嫌いだ」と言っていたのを思い出した)

目新しいものは無い。だが、舞台設定や話の進め方がとても上手い。私も主人公同様に2つの価値観の板挟みにされた。

特に好意的に感じたのは、何ものにも善悪のレッテルを貼らないところ。聖職者だって所詮人であり、変わることができるという当たり前の事を前提にしているところ。

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komasa

4.0映画の醍醐味

2025年3月27日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

起承転結の起承は平凡だが、転結はシビれる。
何から何までムダがない。
映画の醍醐味は、こういう面白さである。

理想を説いても理想を生きている人間なんていない。
そんな何気ない、意味深なセリフがいくつもあり光る。
都合よいクリスチャンを今まで何十人も見てきたので、
ほらヤッパリと僕には苦笑しかない。
自分の事は棚に上げて理想を上から説くことを、
そんなに欲することなのだろうか。

人が闘う対象は己か他人か。
そんなこと分かっているクリスチャンに今まで会ったことがないから、
その切り口もユニークだった。
(すみません、僕はクリスチャンとかキリスト教を軽蔑している。キリスト教の幼稚園に通い日曜学校も行ったけど。)

昔だったらこういう映画がアカデミー作品賞だったが、
現アメリカ大統領を考えると
(あの人はジェンダー問題に残酷だから)
「教皇選挙」や『エミリア・ペレス』よりスケベ大好き他はピーマンどんぶり勘定の『アノーラ』を選出しないと
おヘソ曲げて映画税とか取りそうだしなぁ。

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なかじwithみゆ

3.5とても良くできた茶番劇

2025年3月27日
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知的

音響や映像はとても良く作り込まれていて、構図や展開も見事。
脚本も視聴者の意識誘導が巧みで、終盤にかけて作者の掌で踊らされているような感覚になった。
とはいえ、内容は簡潔に言えばバチカンの内部闘争に終止し、カトリックないし宗教に対する強烈な皮肉を除いては、メッセージやテーマ性にかける。
一風変わった舞台で大量の金と技術をを動員して作ったサスペンス映画というあたりが妥当な評価ではないか。

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頭肩膝爪先

5.0選ぶ者、選ばれる者―『教皇選挙』に見る信仰と葛藤

2025年3月27日
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楽しい

興奮

知的

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ガジュマル

3.0映画だから許されてる設定

2025年3月27日
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最後の投票結果、正直このままOKにしちゃうのも
どうかと思っちゃった

実際、これが現実だったら、もっとエグいことが起きてそうな感じしたけど

なんか、消化不良なのよ

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ケンケン

3.5こういうものなのか、と。

2025年3月27日
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教皇選挙、ってこういうものなのかと。巨大組織なんだからそうだよね。神に使える身、だからと神聖一辺倒になるわけもなく。静かで重厚なるサスペンス劇かな。ラストのオチもなかなか新鮮。面白かった。

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peanuts

4.5重いルックだけど…

2025年3月27日
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アカデミー受賞!主演レイフ・ファインズ!渋い名優たち!テーマは「コンクラーベ」!
とくれば、なんだか重ーい感じの映画を想起しましたが。ところがどっこい。超純粋なエンターテインメントで、逆に驚きました。

よく考えると、世界中から集まった70歳くらいのおじさん・おじいさんたちが、密室で延々と選挙をするというシチュエーションは、ユーモアとエンタメの材料として格好のものと言えそうです。

それでいて、核心部分では(偶然かもしれないが)いまの世相を痛烈に批判するものとなっており、未来に希望を見いだすものともなっています。

上映時間もそこまで長くないので、結構気軽な気持ちで見に行って大丈夫な傑作です。

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ふぃじー

4.5閉鎖空間の会話劇が面白い!

2025年3月27日
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知的

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きのこ

3.5風呂には入らないのだろうか?

2025年3月27日
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単純

興奮

知的

「ダ・ヴィンチ・コード」とかこのジャンルは非キリスト教文化圏の私には基本的な部分で理解が及ばず楽しめないことが多いので迷ったけれど今年のアカデミー賞の中でやはりこれは外すことができなかった。結果的に宗教は形ばかりの政治的闘争劇で宗派関係なく楽しめるミステリーエンタテインメントに徹していてすごく面白かった。明らかにコンクラーベを茶化しており、積もった吸殻なめのシスティーナ礼拝堂内や水面下での陰謀、衝撃的な結末を敬虔なカトリック信者たちはどう感じるのか?かなり気になったが主役ローレンス枢機卿を演じたレイフ・ファインズもカトリックの家庭で育ち役作りのために実際の聖職者に会って話を聞いたというのだから神の心は途方もなく広くてすべてを許したもうのだろう。ほぼ全編礼拝堂内の密室劇なのだが音楽・衣装・美術がしっかりしており役者もそろって飽きさせることが無くクライマックスで封鎖された空間に外光が差し込むシーンはどの宗教画より美しく崇高に見えた。一時のアジテーション巧者が支配者となる怖さを思うとやはり多数決でいいんじゃないの?アーメン。

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たあちゃん

3.5根比べ

2025年3月27日
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ラストまでずっと大変
その後も大変そう

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たつじ911

3.5我々は、理想そのものではない

2025年3月27日
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 確信が欲しくて、右往左往の私です。だって確固たる確信があれば、もう迷わない。惑わされない。ヒトの話も聞かない。不寛容で、対立する世界にも、戦争していける。
 そんな私になれたなら、この映画を観ることも、なかったでしょうね。

 …天子とは、無条件に民を慈しみ、無条件で民に愛されるもの。私は、国家を睥睨する臣下の主席となろう。「蒼天航路」に登場する曹操の言葉です。魏の武王まで登り詰めても、帝位に就かなかったのは、どんなに民を愛しても、民に畏れられる存在だった自分を自覚していたからだとか。

 そう、この映画のローレンスのように。

 不正を糺す、間違いを修正する。組織の管理者として卓抜した才能は、ヒトを畏れさせてしまいます。管理する者がいなければ、組織は崩れます。しかし、組織に、夢と未来を託せなければ、組織は存在理由を失います。本当の戦争を知る者が望む世界、知りたいと思いませんか?。(現教皇、フランチェスコの世界を知りたい方は「ローマ法王になる日まで」をどうぞ。)

 でもさ、自分だけは、特別。実は私には、私だけの天からの賜り物が用意されている人生だと、思いたくなりません?。だとしたら…。

 誰よりも頑張った結果、何か与えられるとしたら…。

 ここまで頑張った自分に、教皇としての名が冠せられるとしたら…。

 コンクラーベと云う、根比べの先に、皆様は、何を求めますか?。

 以上、確信と嫌疑の狭間から、呟いてみました。

「チェーザレ」
 マキアヴェリが、君主論を執筆するきっかけになったと云われる、チェーザレ・ボルジアの青年期を描いた傑作マンガ。彼の父親が、コンクラーベに出馬する終盤戦が、けっこうスリリングです。因みに、チェーザレが、その後どうなったのか知りたい方は、まんがで読破「君主論」をお勧めします。面白いですよ。

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機動戦士・チャングム

5.0面白かったです

2025年3月26日
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興奮

知的

映像がどこも美しく、絵画のようでした。最初登場人物が覚えられるか心配でしたが、見せ方が上手なのか誰だっけ?となることは無かったです。最後までドキドキする面白い作品でした。

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あい

4.5驚くべき展開

2025年3月26日
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興奮

知的

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らべ

4.5亀とローレンス

2025年3月26日
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怖い

知的

難しい

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まこやん

3.0なるほど、脚色賞受賞頷けます🙂

2025年3月26日
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物語序盤は、緊張感ありつつも淡々と進み、疲れていたせいかやや睡魔が…😅
但、中盤からスピードアップし、終盤は一気に急展開❣️う〜む正に脚本(本作はベースがあるので脚色)の勝利ですね😆
ても、ここ数年のアカデミー賞受賞作品はLGBTし過ぎ🤔

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タモン

3.5一級のエンターテイメント

2025年3月26日
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興奮

知的

選挙権と被選挙権両方を持つ人間が一ヶ所に集められ「3分の2以上の票を得た人物が選出されるまで何回でも選挙はやり直しまーす。その間、お前らはこの場所から出られませーん。外部との連絡も一切禁止でーす」

デスゲーム系の作品にも応用出来そうなこのルール。こんなの参加する人間各々の思惑や策謀術数入り乱れて否応なくドラマが生まれるに決まってる。

これが世界最大規模の宗教のトップを決める方法と知って、正直「バチカンって、こんな面白そうなイベントを何百年も続けてたのか!」というのが第一印象でした。
(wikiで調べたところ、最初期の教皇選挙は枢機卿たちを宮殿に閉じ込め、鍵を閉めて、外部との関係をいっさい絶たせ、食料もパンと水だけを供給し、武装した人たちで城を囲ませ、他の食事を運び込ませなかったそうです)

ここにカトリック教会が今までに児童への性的虐待とそれを隠蔽していた背景。改革派と保守派の派閥争い。枢機卿同士でも起こる人種差別や女性軽視の問題等が加われば話のネタには困らないですし、不謹慎な言い方をすればエンタメの題材として一級品なんでしょうね教皇選挙って。

事実、娯楽作品としてちゃんと面白かったです。

ただ「あー、面白かったー」だけで消費する作品ではなく(もちろん、そんな映画も大事だし大好きなんですが)、観賞後に1つか2つ持ち帰れる物がありました。

『確信は罪』という説教と「常に疑念を持ち続けなければならない」という演説の下り。あれは自身の信条や昨今の世の状況にも当てはめて行こうと考えて映画館をあとにしましたよ。

あと、教皇選挙の開始直前につるんで煙草を吸ってる枢機卿達がまるで、トイレに隠れて煙草を吸う中坊みたいで微笑ましくも情けなく「偉い坊さんってだけで尊敬しちゃ駄目だな」と確信しました。(←おい、それも駄目だろ)

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自分BOX

4.0神にも他人も自分にも嘘をつかない清さ

2025年3月26日
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知的

1. 観て損しない快作
 ネタバレなしの雑感です。ミステリという日本版wikiの分類は正しくない。ミステリなら推理の材料提示があまりに不十分。因みに、英語版wikiは"Political thriller"と称している。ただ終盤に強力なオチが待ってるので、期待して欲しい。
⛪️
2. 中盤までは根比べ
 正直、序盤は然程面白くない。アカデミー賞候補者が揃う布陣だが、似た格好のオッサンどうしの会議は地味だし、役名と顔が一致し辛く会話も追い難い。中盤は戒律破りや買収で騒がしくなるが、人事絡みのドラマでは"あるある"で、目新しくはない。しかし終盤、(伏線はあるが)予想外の「事件」でムードが一変し、どの勝馬に乗るかではなく、どんな人材に期待すべきか明確になる。
💒
3. 思慮深いラスト (ネタちょいバレ)
 本作の解釈で間違ってはいけないのは、選ばれた新教皇が本当に適任だったかまでは描いていない事。教皇としての能力は、実際の活動を見なければ評価できない。ただ、彼を選んだ過程は正しい。彼が公表してない事実を皆に告げたら結果は変わったろう。でもそれは本当に必要な情報? 寧ろ本質を歪める雑情報ではないか。彼は神にも、前教皇にも、自分にも嘘をつかなかった。聞かれたら、投票者の前で告白した筈。その清々しさが、自分の胸には突き刺さった。

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LittleTitan

4.0大人の映画の醍醐味が詰まった映画

2025年3月26日
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カウンターパンチみたいな若い世代の映画ばかりが映画じゃないね、と思えるザ・映画、の醍醐味を堪能できる一本。

醍醐味って何なのかというと、たぶん脚本、撮影、芝居、音楽、そこにプロフェッショナルな仕事が見えたりするもので、この作品にはそれがたっぷりある。こういう映画が定番であって欲しい。

日本語タイトルそのままの教皇が死んで新しい教皇の選挙となるのだけど、もちろんそんな特殊設定知らん、のだけど、ななかなか知り得ないところの密室劇なので覗き見感覚が楽しい。

特にあの投票の仕方の作法、紙の投げ入れ、読み上げ、束ね、焼く、一連の伝統の作法。それが延々繰り返され、苦悶し、捩れ、どこに着地するのか〜そこか!というのが楽しい。

そうでなくとも教会の聖俗入り乱れたいろんな事件もニュースで見知っている側からすると、いろんなことを想像するが、そういったことが小出しに、想像以上なネタで出てくる。逆に聖俗の交わる場所だからこそのドラマが面白かった

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ONI

4.0主人公の名前が一番の皮肉。

2025年3月26日
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知的

難しい

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いも男爵

4.5映像の美しさと目が離せない展開で充実した仕事終わりの夜

2025年3月26日
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泣ける

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知的

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関東Blues
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