教皇選挙のレビュー・感想・評価
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ジジィとババァと亀しか出ない
それでも、コンクラーベ会場である礼拝堂の荘厳な内装、天井画(ミケランジェロ?)、枢機卿たちの法衣が美しく、目を楽しませてくれます。
コンクラーベを取り仕切ることになった主席枢機卿ローレンスは、スキャンダルを防ぎ教会の権威を守るために不本意ながら、教皇候補者たちの行状を処断することになります。
教皇候補者たちの過去の過ち、謀略、相互不信の中で、候補者たちは絞られ、ローレンス卿自身が有力な候補者になっていきます。
現代社会の問題である移民流入、人種の軋轢、宗教の衝突、戦争、テロ、性の問題などを背景にして、教皇選挙の流れが変わり、展開が飽きません。
枢機卿たちは投票の際に主に誓い、天上画を仰ぎ見ますが、彼ら自身の心には何が見えていたのでしょうかね。
亡き法王フランシスと同じ思想である。。。。。
字幕だけを追って、機内(United )で見たので、何語の映画かもわからなかった。ただラテン語が使われるときは、ラテン語(スペイン語もそうだった)と字幕に出た。カーディナル、ローレンスや他のカーディナルの怒りは字幕を追ったので、ただの会話のように見えた。
有力候補は、リベラル派の米国人ベリーニや、ナイジェリア人アデイエ、など。人種や派閥だけでなく、ローレンスはカーディナル達のスキャンダルを暴き出す。スキャンダルが本当にあり得るかどうかは私にはわからないが、過去に問題がなく、潔白なカーディナルを法王に選ばなければ、カトリックの信者や、他のカーディナルの信用を失ってしまい、世界のカトリック教会より多くの教会に影響を与える。それは、アルゼンチン生まれの最近他界した法王フランシスを見ればわかる。彼はカソリック以外の教会、例えばプロテスタント教会での人望も厚く、世界の使者として、誰よりも信頼されている。そんな存在の人を法王に選ぶわけだ。
メキシコからでアフガニスタンでも経験があり、ローレンスを推薦していたベニテスはここやヨーロッパで多発していた爆発に対して暴力に暴力で対抗することに反対した。無名であったがここで注目を浴びる。彼自信、イスラム国での経験があり、宗教的使命を第一に考えている。その思想を支持するものが多く、彼が法王に選ばれるように見えた(法王名まで決まる)が、そこに、医者の予約をキャンセルしたことが発覚した。
この予約とは?ローレンスが問い詰め、自白するベニテス。ベニテスは生まれつき、子宮と卵巣を持っている男だと(仮性半陰陽)わかった。盲腸の手術をするまでこれに気が付かなかったと。医者の予約をキャンセルした理由は『自分のままで生きる』ことを決心したからだと。神が彼をこのように作ったのだから、神から頂いた体のまま生きると。この意味はLGBTの人々も、神が作ったのだから、そのままでいることができるという意味で、カトリック教でリベラルであると言うことだと思う。全く、亡き法王フランシスと同じ思想だ。ローレンスはこれ以上ベニテスを突き詰めず、映画はベニテス(新しい法王の名前は?)が法王になった歓喜で、幕を閉じるようにして終えてる。
法王フランシスでカトリックの世界は変わっていった。その影響力のあるベニテス、法王をこの映画で再現している。
出演者は、ほぼおじさん。でも想像以上に楽しめた。
「リアル教皇選挙が行われる」とのニュースで”コンクラーベ”を知り、ローマ法王とローマ教皇って同じ人?違う人?(呼び方が違うだけでした)ってなくらいに無知な私ですが、時事的にちょっと興味が湧いたので観に行ってみました。
重厚で静謐なムードの映像が多く、出てくるのはほぼおじさんとおじいさんで、みんな大体制服(と言っていいのか?)を着ているので、絵面は大体地味なんだけど、私みたいに宗教や社会科的な知識がなくても状況が理解できると思います。でも、シスターたちの待遇は私のイメージと大きく違っていて驚きでした。
最初はちょっと退屈しちゃったところもあったけど、中盤以降は次々に現代的なエピソードが繰り出され、とても楽しめる作品でした。
ローレンスの苦悩や孤独に共感し、ベニテスの演説には心揺さぶられました。
驚愕のラストをキリスト教文化圏の人々はどう思うのだろうか
可能な限り、事前情報抜きで観る事を勧める。
日本人と、キリスト教文化圏・欧米の人では、きっと受け止め方は違うのだろう。
今回鑑賞予定は無かったが、まさかのフランシスコローマ教皇の崩御で足を運んだ。
平日ながら結構お客さんも入っていて、現実の「教皇選挙」のニュースに触発された方は多いのだろう。
世界最大23億人あまりが信仰する宗教の最高指導者を選ぶ選挙とミステリー。
想像もしてなかった衝撃のラストは是非劇場で。
リアルコンクラーベが始まる。
ヨハネ
主人公に野心はあったのか
食事を摂るときに各国の司祭が自身の言語で分かれる点や、組織票やスキャンダルを駆使して対立候補を脱落させようと画策する点など、カトリック教会の最高機関であっても人間の行動はさほど変わらないことを描いている。
慎み深いものの自身の意見を曲げず、ろうそくを吹き消して会話を終わらせるヒスパニック系司教、規律を過剰気味に守りつつも良心が抑えきれないシスター長など、登場人物の表現手法が凝っている。
カトリック教のルールやコンクラーベのシステムなどの予備知識はほとんどなかったが、それでも充分に楽しめる作品だった。
そうきたか…
久々の映画レビュー、「教皇選挙」鑑賞!原題はコンクラーベ。
当初はミニシアターで細々な感じでしたがローマ教皇が亡くなったことでどんどん上映時間も増えて平日も満員!
東急ロイヤルクラブの特典で滅多に食べないポップコーン。
壮麗な礼拝堂などはロケなのかなと思ったらなんとセットだとか!BGMもほとんど使われてなくてまるでバチカンにいるような没入感。あの数百年前から変わらない枢機卿の衣装を着た人々がタバコをポイ捨てしたり、選挙会場から宿泊施設に移動するまでに皆で観光バスみたいなのって移動したり(笑)その対比が非常に面白い。
神につかえるカトリックの総本山ですがやはり繰り広げられるのは政治的な思惑や男女のスキャンダル。こういうのは時代を問わず変わらないんですね…。
この映画最後がかなり衝撃的でそれを書くとネタバレになってしまうので書けないのがもどかしく。そもそもなぜ聖職者は男性でなければいけないのかな?とか疑問が出てきた人は多いのではないでしょうか。
私は10年ほど前初めてのヨーロッパしかも一人旅でローマ、パリ、モン・サン・ミシェルと行ったのですがフランスの方に重点を置いてたのでバチカンは本当にサクッとしか見てなくて。その時の写真が3枚目ですが美術館は1日あっても足りませんからね。この映画はローマのいかにも観光名所は全く映されてないこともこのコンクラーベという閉ざされた行事をいかに細部まで描きたかったかという気概を感じます。
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選挙エンタメの最高峰
我々、日本人に馴染みのないコンクラーベ。
その難解な儀式をテーマにして
エンタメとして楽しめるのだろうかと不安だったので
敬遠していたが、
公開中にローマ教皇が死去し、
現実世界でコンクラーベが始まろうとしている。
時々、未来を予感したような作品があるが
それは作り手がリアリティを追い求めた結果であって
やはり名作が多い。
そんな訳で実際に映画館に行った訳だが
想像以上にエンタメ色が強く
観終わってみれば
今年、最高の作品との出会いとなった。
難解さは無い。
選挙を描いたエンタメ作品といえば
HUNTER×HUNTERのハンター協会選挙があるが
本作もこれに類する
知的選挙エンターテインメントである。
誰が当選するのか?
このシンプルな目線一つで最後まで楽しめる。
よく考えれば選挙の構造そのものが
エンタメに最適なのである。
候補者の紹介パートから始まり
投票を通して誰か1人が当選する
そこにはカタルシスが約束されている。
本作に登場するのは数人のシスターを除けば
どこか胡散臭いおじさんだらけ。
そのため華々しさなど微塵もないが
全ての神がかったカットにより
息を呑むほどの絵画的な美しさを印象づける。
本作は次期教皇を決める選挙の裏側を描きながら
非常によく練られたミステリーの多重構造で
構成されている。
最高機密の儀式として
密室の中で行われる緊張感が故に
全てのミステリー要素が際立っていたし、
コンクラーベを執り仕切る主人公ローレンスが
目の当たりにするラストは
語り継がれるほどの名シーンと言えるだろう。
本作を楽しむために
信仰心やキリスト教への知識など必要ない。
ただエンタメを求めば与えられる。
宗教とは
タイトルは「コンクラーベ」で良かったんでは
タイムリーになってしまったからか、意外に混んでた
ミステリーとかサスペンスじゃ無いのは分かってたけど、最後まで話が持つのかな…と思ってたら、やっぱり何度か寝落ちしてしまったw
そして、最後のオチはそれかい!?ってなった
もうホント最近そんな映画ばっかりでウンザリ
ポリコレなんすか?
そのネタが入ってたら色々と企画通りやすいんすか?
オチとしては少し弱かったかなあ
てそれはやはりサスペンス好きの見方をしてしまうからか…
心情を表すシーンがちょっと長くて多かった気がする
もっとキリスト教の重厚な歴史とか美術とかが見れるのかなーと思ったらそうでも無かった
やたらとタバコ吸ってたり吸い殻のカットが多くてそんな汚いの見たくないのにw
モヤモヤするレイフ・ファインズの顔と鼻息
もう少し、キリスト教独特の歴史とロマンが漂う何かを見せてくれるのかと期待したが、そうでもなかった。そういうベクトルの映画ではなかった。
キリスト教に特に関心のない日本人が観ても意味不明の箇所は特にないし、この脚本を「企業の取締役会での社長選出」に置き換えても、十分成り立ちそうな感じ。むしろその方が面白い脚本が書けそう。
投票を重ねる度に各候補者に集まる票が動く。誰が教皇に....モヤモヤする状況を、レイフ・ファインズの表情と静寂感のあるカットで、上手く描いていると思ったが、ちと冗長か。
「まともな人間は教皇になりたいなんて思わない」というセリフがあったが、そうだよなと思ってしまう。教皇として強大な権力を得る生活は、その宗教の道を極めることとはかけ離れたものだろう。
教皇候補レベルの枢機卿(カトリックの最高顧問)が声を荒げ「宗教◯◯だー!」とか言っちゃうところで興醒め。あまりにもリアリティが無いし、物語を結末へ向けて畳み掛けているのが見え見えで、急にスケールが小さく、浅くなり詰まらなくなった。
とにかく、笑ってしまうほど「壮年男性のくたびれた顔のクローズアップと苦悶する鼻息の音だけ」のカットがやたらと多いので、良い映画を観た、という感触はあまりない。
タイムリーな映画鑑賞になりました。
教皇が亡くなれて、コンクラーベが行われるとニュースで流れていました。評判になっていたので映画館へ。
システィーナ礼拝堂、昔イタリア旅行で行ったので懐かしかったです。
最後の審判の絵が効果的に使われていました。閉鎖空間でで行われる選挙の様子が実にミステリアスで最後まで飽きずに鑑賞できました。キリスト教のことはよくわかりませんが、この映画では、寛容、多様性といった現代社会の問題を提起してキリスト教も進化しなければならいということかなと、それが彼が選ばれた理由かと思いました。それにしてもレイフ・ファインズのローレンス枢機卿の苦悩する演技が素晴らしい。
重々しい感じだけどちゃんとエンタメ
いろいろな意味で現代的なストーリーに、一流の脚本
たいへんミーハーな動機で視聴。
権謀渦巻く難解な物語を想像していたが、存外わかりやすく、西洋史や宗教の知識に欠ける私でも素直に楽しめる、エンタメとして優れた作品だと感じた。
ストーリーは表題の通り。ローレンスが冒頭の説教で述べた、確信を恐れる、疑念を抱く法皇を求めているという言葉には少なからず感銘を覚えたものの、それが最終的に、ある意味で輪郭がとてもはっきりしたエンディング収束したところは、私の思う限り実に欧米的で現代的だと感じた。カトリックの事情には明るくないのであの結末の善悪を議論する気はないが、個人的には、故法皇を慕い、迷い惑いながら「良い」結末を求めようと奔走するローレンスが、渋い顔で法皇になるところが見たかった感もある。
この作品の一番優れた点は、脚本だと思う。
権威を極めた(という表現が正しいかはわからないが)枢機卿たちが、ときに綺麗事を言いながら、ときに野心を覗かせながら、思惑通りにいかないと情けなく狼狽するさまは、コメディのような面白さを提供してくれる。場面転換のテンポも非常に良く、最後までは退屈せずに楽しむことができた。
現実のコンクラーベがどうかは知らないが、時間を作って見に来たかいのある作品だった。
選挙モノとして自分史上No.2
コレ、高評価つけなアカンやつですか?
平日昼間にも関わらず場内は混雑。実際の教皇の死去が影響しているのだろう。
序盤は登場人物の顔と名前が一致せず、睡魔との根比べに…。
言われているほどのエンタメ性はなく、極悪人も登場せず、急展開や濃厚なドラマを期待すると肩透かしを食らう。
システィーナ礼拝堂に爆風が入る場面や黒人枢機卿のスキャンダルには、おっ、来たか!と一瞬ワクワクしたが、大きな展開はなかった。
いつもエンタメ性を求める訳ではない。
重厚な雰囲気や人間ドラマは味わい深いし、演技も映像も素晴らしい。だけど強い余韻は残らない。
最後のオチももう一波乱欲しかった。
個人的にもっと選挙でドキドキしたかった。
回ごとに変わる票数のカラクリをもっと知りたかった。レイフ・ファインズは終始リーアム・ニーソンの聖職者版のように孤軍奮闘してて応援したけど…。
個人的に選挙モノ(?)としては『白い巨塔』に次ぐNo.2ではある。
ドキドキしたなぁ…、財前と菊川の決選投票。
信仰とは?
まさに根比べ
奇しくもフランシスコ教皇が亡くなられたニュースの翌日に観ることに…
冒頭、あぁこの儀式もきっと昨日実際に行われたんだろうなと思うと、急に現実味を帯びてくる。
やはり日本人はコンクラーベと聞くと「根比べ」を連想してしまうと思うけど、まさに根比べなシステム。
Conclaveと1語だけど、スペイン語のconはwith、claveは鍵とかの意味があるはずだから、鍵のかかった部屋でやるって意味なのかと。
思えばコンクラーベを初めて知ったのは、トム・ハンクスのダヴィンチコードシリーズ。
今回の教皇選挙では、いつとわかる手がかりはなかったけど、教皇もスマホとかタブレットとか電子タバコを使ってるから、現代の話なのでしょう。
伝統を守るって、大変だよね。
昔は部屋に鍵をかけるだけで外部と遮断できたけど、今は電話線を抜いておくだけではダメだもんね。
キリスト教と教会については昨今いろんな事実が明るみになってるけど、それでも最も信者の多い宗教であることに変わりはないわけで。
映画として面白いかと言えば、重厚な雰囲気が「映画見たなー」という満足感を与えてくれる。
あの傘のシーン、よかったな。
画面に映ってるのは100人くらいだろうけど、歴史物の騎馬の大軍とか、湾を埋めつくす艦隊並みの迫力があった。
でもアカデミー賞で獲ったのは脚色賞なのね。
ちなみに、車で移動してたけど、バチカン市国内の移動だろうから歩きでも車でも10分前後の距離。
システィーナ礼拝堂とかサン・ピエトロ寺院がもっとわかりやすく映ってほしかったな。
そして出てくる方々は、似たような老眼鏡をかけたおじいさんが同じ装束で、コソコソ喋るので、顔を覚えるのが苦手な人はちょっと混乱するかも。
まぁ、重要人物は区別しやすかったけど。
ラスト10分、えぇぇ!!という結末
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