劇場公開日 2025年3月20日

「個人的には救いの無さを感じるラスト。」教皇選挙 昭和ヒヨコッコ砲さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 個人的には救いの無さを感じるラスト。

2025年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

教皇の逝去に伴い、次の教皇を決めるコンクラーベが開催。
しかし、次から次に問題が顔を出し、次期教皇は誰になるのか・・・
その資質と資格があるのは誰なのか・・・
という、まぁありがちな聖職者の腐敗や俗物的な面が多々演出されている。
聖職者と言えども人なればこそ、と思うのか
それでも聖職者かよ、と思うのかはひとそれぞれでしょう。
教皇選挙は外界から隔離されて行われるのであまり場面の広がりもなく、
12人の怒れる男に宗教家の衣装や意匠で厳かな雰囲気になっている。

あれだけ神聖さからは程遠い野心というような展開をずーーーっと続けていたのに、
たかがあの程度の演説でコロッといっちゃうなんて枢機卿くんたちチョロすぎないだろうか?
「テロによって荒れた世相で教皇をやるなんて嫌だよ一抜けっぴ!」
くらいのしたたかさを持ってるのが教皇候補たちなんじゃないのかなぁ?

相変わらず保守派は狭量で傲慢と言いたい感じで描かれ・・・
リベラルな主義主張はただの政治用の武器でしかなく・・・
聖職者の取り繕った顔の下には野心が隠れていて・・・
選ばれた教皇もまた咎を背負った者であり・・・
このラストに救いはあるのだろうか?

昭和ヒヨコッコ砲
ノーキッキングさんのコメント
2025年8月20日

本作の直前には、教皇が逃げ出してしまうという作品もありましたね。バチカンの為政者も兼務する教皇は世俗と没交渉ではいられません。多分に政治的でなければ全うできないでしょう。

ノーキッキング