劇場公開日 2025年3月20日

「映画館で観るべき作品」教皇選挙 Erinaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0映画館で観るべき作品

2025年5月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

そもそもローマ法王という存在にとても興味がなく知識もゼロ。そんな私があらすじも読まずにアカデミー賞ノミネート、脚色受賞ということだけで興味半分で観に行ってきた。

遅刻してしまったため私が鑑賞し始めたところはちょうどタイトルが浮き上がったところから。
タイトルは私の好きなレタリング。
そしてガヤの音がめちゃくちゃいい。

タイトルのConclaveもお恥ずかしながら初めて聞いたし、知った。ラテン語でCum(一緒に) clavis(鍵)を組み合わせて鍵と一緒に(意訳:秘密の部屋、密室)という意味だそう。

この作品は映画館で観る作品だった。
音響がとにかくいいし、単色の色合い、フィルターをかけたであろう映像。
弦楽器を主としたオーケストラがとにかくかっこよすぎたし、映画を引き立てていた。
カメラワークもとてもよく、個人的に引の映像がそのシーン独自の雰囲気を表現している様で好きでした。

正直ストーリーはほぼ会話で眠たくなる。なんならおじさん達の醜い争いもういいですと思うぐらい会話。
私自身、権力や地位に全く興味がないからその辺りは共感できずでしたが、自分じゃなくて今の日本…いや世界の政治はどうだろうと当てはめた瞬間、これって物凄く大事な選挙じゃない?と思い始めた。
むしろやっていることが日本の政治家やこの前のアメリカ大統領選と変わらないのではと。
有権者って本当に大事で、この映画こそ7月に選挙を控えている我々が観る映画なのではと思った。

また醜い争いだけでなく、最後の展開にはびっくりさせられた。
なんなら客席からも「え、○○...?」と声が漏れてる人がいた。
オチの持っていき方はノミネート作品の中では1番良かったかも。

前情報としては名前だけ覚えておくといいかもしれない。いろんな名前が出てくるのと、下の名前で読んだり苗字で呼んだりするから、えっとどなたでしたっけってなりました。

Erina
ノーキッキングさんのコメント
2025年5月29日

老人だけの会話からのオチ、落差は見事でした。

ノーキッキング
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