「見応えしかない、レッツコンクラーベ!」教皇選挙 えふいーねこさんの映画レビュー(感想・評価)
見応えしかない、レッツコンクラーベ!
あまりに評判がいいので、遅ればせながら劇場へ。
いやびっくり、噂に違わぬ面白さでした。見逃さなくてほんとによかった。
地味に淡々と進むけど、まさかの屋台崩し(?)もあり、大どんでん返しもあり…
エンドクレジット出てから音立てないように拍手しちゃいました。
地方のシネコンの平日昼間にしてはけっこうな客入りで、なるほどヒットしてるんだなと。
全世界的にはどうなんでしょう?評価は高かろうけど、宗教的な理由で客入りには違いがありそう(宗教には緩い日本人が一番楽しめるかもしれない)。
主人公トマスは、面倒な会合の幹事(頑張れ)というか、ヤヤコシイ葬式の喪主(頑張れ。いや葬儀屋の責任者かな)というか…
通夜の日にじいさんの隠し子が現れてどうしよう、みたいな展開もあり、登場人物たちはあんま笑ってないけどブラックな喜劇だなーと。
脚本が「裏切りのサーカス」の人だそうで、主人公のタイプは、裏切り〜のゲイリーの役柄と似てるっちゃ似てる、とも思いました。
キャストも見応えある人ばかり、ハズレなしの男スタンリートウィッチ、まさかのイザベラロッセリーニとジョンリスゴー!
で、これでもかと陰謀術数のまま終わるかと思いきや、なんか爽やかな後味…そのへんもヒットの理由かもしれません。
(不在の前教皇のお人柄がジワジワとしみてくる演出も素晴らしい)
あと、シスターアグネスの尋常でない有能さと聡明さに痺れました。完全なる男社会の中で地味ながらすごい存在感、と思ったらそのへんもラストへの伏線といや伏線になってて、うまいリード。感服。
こないだ本物のコンクラーベもありましたが、ちゃんと現実を上回るフィクションになっている。そうこなくちゃ、映画だもの。
こんなどんでん返しらしいどんでん返しを見たのは久々、という意味では紛れもないミステリ映画(それもかなり上等の)でもありました。
余談
・邦題を漢字四文字にしたのはすごく良かったと思う。
・コンクラーベの部屋閉鎖前に「閉所恐怖症の枢機卿は…」とか言ってるのみて「そうか、面堂終太郎は枢機卿になれないな」と思った。
・閉じられた教皇ルーム前の、ロウソクだらけ の眺めがキャリーの家みたいだった。
・あと、トランプは観てないんだろうな、みても理解しないだろうなーなんて考えてました。
共感&コメントありがとうございます。
己の信念を貫くためには、汚い駆け引きをしてでも教皇の地位が必要なのかもしれませんね。
しかし、それが聖職者として正しい振る舞いなのかと問いかけてくるようで、人間の本質や信仰心について考えさせられます。
コメントありがとうございます。
ローレンスのどちらとも取れる表情は見事でしたね。
聖職者であるがゆえに押し殺している内なる野望が、見える瞬間があったような。
雑多な宗教観を持つ日本人だからこそ楽しめるのでしょうね。
こんばんは〜。
共感コメントありがとうございます😊
ベニテスさん素晴らしかったてすね
↑の琥珀糖さんのコメント読まさせてもらいました。
私、エロイカ大好きです
青池先生の原画展は
今年の2月に行きました
生原稿見れて幸せです
第2部もまだ開催しているので(確か)行きたいと思っています
この作品が今年のアカデミー最多受賞で良かったんじゃね?って声があるくらい良くできた作品だとマジで思います(アノーラも嫌いじゃないけど)
こんにちは
ご丁寧なコメントありがとうございます😊
他レビューへの共感もありがとうございます。
私もパッと目に浮かぶのは、パウロ・ヨハネ二世なんです。
よくテレビニュースで見ましたね。
青池保子さんの「エロイカより愛をこめて」は、
知りませんでした。ググったら、ガイ・リッチーの
スパイ映画にもイラストを提供したと、ありました。
遠いアジアの地で、ローマ教皇の選挙を描いた映画が、
ロングセラーになる・・・それだけミステリー要素や、
映像美に音楽、アッと驚く選挙結果。
忘れられない映画体験でしたね。
それではまた、映画を語りましょう。
えふいーねこさま、初めまして😊
トランプ大統領は銃撃から命拾いして、神の存在をより意識するようになったとのことで、この映画を観たそうです。
リアルコンクラーベ前の記者会見で、自分がローマ教皇になってもいいとかなりたいとかコメントしたり、教皇の扮装したAI画像をSNSにアップしたり…まぁそういう方です😅
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