劇場公開日 2025年3月20日

「良作!!」教皇選挙 エンドラさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0良作!!

2025年5月7日
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鑑賞方法:映画館

キリスト教が身近ではない日本人がタイムリーにコンクラーベが始まるからといって観てキチンと理解できるのか、と思いながら行ってみたが全く心配いらなかった。
前半、二回目の投票まではよくある権力物かしらと映像の美しさは別にして少し白けた気持ちで観ていたが、後半からクライマックスに向けて一気に惹き込まれる。
ベニテス枢機卿のスピーチはもちろん感動するが、私はシスター・アグネスの「神は私に目と耳を与えて下さいました」という言葉にやられた。言う言わないという選択はあるだろうけれど、その「目と耳はある」という意識はもたなければと思った。
教皇に意外というべきかやはりというべき人が選ばれ、固唾を飲んて観ていた私たちはホッとするが最後の最後のオチにそんな……と絶句する。このオチは私的には蛇足かなとも思ったが、このオチがなければただの選挙戦映画にもなりそうなので、社会に問題提起を残すということかと納得した。
日本にも男系に限るか女系を認めるかという問題があるよねというのは飛躍し過ぎでしょうか。
伝統を延々と重んじていくのか、時代は進んでいるのだからと変革していくのか一人一人の問題でもあるよねと考えさせてくれる良い作品でした。

エンドラ
ノーキッキングさんのコメント
2025年5月8日

亡き教皇のシナリオはシスターアグネスのパソコンの中にあり、ローレンスもそれに頼っていました。すべては出来レース。お気に入りのベニテスへ導くためのパフォーマンス。亀は孵化環境でオス・メスが変わってしまう生き物。象徴的でした。

ノーキッキング
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