「バーグマンの面影」教皇選挙 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)
バーグマンの面影
シスター・アグネス、歳はとっていますが、どことなく気品があって美しい。そう思っていたら、バーグマンの娘、イザベラ・ロッセリーニでした。数少ない台詞の1つ「神は目と耳を与えてくださった」は、男が支配する世界で女は発言権がないの意ですが、そのことが思わぬ伏線にもなっていて、唸ってしまいました。そういった仕掛けがあちこちにあって、ミステリアスな展開に固唾を呑んで魅入ってしまいました。世界に14億人以上いるというカトリック教会の頂点に立つローマ教皇を選ぶコンクラーベは秘密のベールに包まれていますが、その実態が虚実交えて描かれていて、とっても見応えがありました。原作者のロバート・ハリスは「ゴーストライター」を書いた人と知って納得でした。緻密で重厚な趣きが楽しめます。教皇、あるいは各国を代表する枢機卿も神ではなく、生身の人間という視点から浮き彫りになる壮絶な駆け引き!クライマックスに訪れる崇高な演説、そして、さらなる意外な事実に首席枢機卿トマス・ローレンス(レイフ・ファインズ)とともに驚きの結末を迎える。いい映画を観たなあとしみじみ思いながら帰宅すると、ローマ教皇フランシスコ死去のニュースをやっていて二度びっくりしました。ご冥福をお祈りいたします。
ひな様
コメント&共感ありがとうございます。
>アンディ・ウォーホル作の、イングリッド・バーグマンの美しい横顔の絵(レプリカのポスター)が、ウチに飾ってあります。
へ~、すごいですね!モンローの絵が有名ですが、バーグマンのもあるんですね。私の部屋には、「カサブランカ」のパズルが飾ってあります。ちょうど空港から彼女たちを逃がすシーンです。
>イザベラ・ロッセリーニのアカデミー賞ノミネート、賛否があったようですが、私は“賛”です。
そうなんですか!いろいろな人の意見があるので、必ず賛否はあるのかもしれませんが、私はイザベラ・ロッセリーニとは知らず、とてもいい演技だなあと思って観ていました。
赤ヒゲでした。
赤ヒゲさま
共感ありがとうございます。
>シスター・アグネス、歳はとっていますが、どことなく気品があって美しい。そう思っていたら、バーグマンの娘、イザベラ・ロッセリーニでした。
アンディ・ウォーホル作の、イングリッド・バーグマンの美しい横顔の絵(レプリカのポスター)が、ウチに飾ってあります。
>数少ない台詞の1つ「神は目と耳を与えてくださった」は、男が支配する世界で女は発言権がないの意ですが、そのことが思わぬ伏線にもなっていて、唸ってしまいました。
イザベラ・ロッセリーニのアカデミー賞ノミネート、賛否があったようですが、私は“賛”です。
ローレンス枢機卿のレイフ・ファインズの表情、どこかで見たことがあるような…と思っていましたが、『クイズショウ』でした。
亡き教皇の目論見はシスターアグネスのパソコンの中にあり、シナリオ通りに運ぶようローレンスを補助していましたね。ベニテスへと導いたのも彼女の発言からでした。
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