「この大オチは意外性なのか?」教皇選挙 ケージさんの映画レビュー(感想・評価)
この大オチは意外性なのか?
画作りが素晴らし過ぎて目を見張る!
赤を基調とした色彩の鮮やかさ!
音楽、演技、演出のどれをとっても重厚であり、これぞ映画と言える。
ただ一方、お話はと言うとコンクラーベという知られざる世界を題材にしているが、中身は人間のやる選挙ということで、ロビー活動に蹴落とし合いの工作合戦。
神に仕える身がというだけで、目新しさはまったく無い。
結局、誰が選ばれるかは序盤で予測される人物で個人的には反則に思える大オチで落とす展開。
映画とすれば、この人物はミスリードに使うべきだし、レイフ・ファインズ演じるローレンスが地位というものに呑み込まれそうになる葛藤の話でよかったのではと思う。
その葛藤を目覚めさせる神の一撃として、あの爆破シーンを大オチにすればと思う。
あの爆破シーンの力強さと美しさは、それに相応しいインパクトをもっていた。
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