「枢機卿の息づかいを感じる。そして、最後に知る本当の真実。」教皇選挙 moon-yokoさんの映画レビュー(感想・評価)
枢機卿の息づかいを感じる。そして、最後に知る本当の真実。
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雰囲気、静けさや空気感を非常に大事にした演出でした。
役者の息づかいをフルに使って、感情表現をするのは、なかなか珍しい気がします。
最初、途中、最後の息づかいの違いとか、本当によく作ってます。
そして脚本。
色々なところに、伏線がありましたが、これは、予想できなかった・・・。
途中のアクシデントと同様、斜め45度の高いところから突然、ふってくるような感覚。
この脚本が賞賛される理由も、昨今の事情から、なんとなく分かる気がします。
後から、思い返すと、
前の方が運ばれるシーンが長かった。
途中、眼をひらいた幻影が一瞬出たり、我々に存在を意識させていた。
なぜ、彼は辞めることを許されず、残されたのか、
なぜ、彼はローマに呼び出す相談をされたのか、
なぜ、あの方は、ずっと秘密裏にされたのか、
こんなところを考えると、語られずとも、事実が見えてくる気がします。
私がコンクラーベに参加したら、きっと、同じように票を入れます。
これが、計算されたチェス盤の上だと、気がついてもね。
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