劇場公開日 2025年3月20日

教皇選挙のレビュー・感想・評価

全546件中、1~20件目を表示

5.0あ・・・ああ・・・。

2025年4月15日
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鑑賞方法:映画館
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猿田猿太郎

4.0神を理想とする彼らが1番人間らしい

2025年4月6日
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鑑賞方法:映画館

知的

突然のローマ教皇の死により、次の教皇を決めるために世界中から100人以上の候補者が集められ、外部と完全遮断された礼拝堂で教皇選挙〈コンクラーベ〉が行われる。

文字に起こせばこれだけの話ではあるのに、その話の中に保守派とリベラル派の対立、聖職者のスキャンダル、野心、汚職、多数派と少数派…様々なテーマが次々と何重にも重なってくるのがおもしろい。
神を信じ、神という理想に少しでも近づけるよう生きる彼らが、むしろこれでもかというほど、生々しく人間らしい姿を曝け出すのも、おもしろい。

選挙を取り仕切る主人公ローレンスの息遣いや足音が作品内でもすごく強調して響き渡っていて、それがより一層緊迫感や焦りみたいなのを感じさせてくる。それもあってか、まるで自分もあの場で選挙に参加する1人になったかのような気持ちになった。まさにスリリングなサスペンスエンターテイメント作品!特に最後の衝撃は、是非映画館で味わってほしい。

また、劇中色彩として赤がところどころで印象的に描かれていて、それが絵画のようでとても美しかった。
色彩だけでなく、選挙の準備ひとつをとっても、歴史や気品を感じられる作法や衣装に、思わず「美しい…」と見惚れてしまうシーンが度々あり、その手もこの作品が魅力的だった部分のひとつだった。

宗教に対しての新たな気づきもあり、音と色彩と巧みな脚本で満足度の高い作品だった。

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AZU

3.0スカッとアクション映画並みの鑑賞後感が、よいのか、悪いのか、 奇跡なのか

2025年3月31日
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初週から結構お客さんが入っているとのことで、画面で登場するような、オレのようなおっさんや先輩方ばかりの客層かと思えば、さにあらず。熱心な若い映画ファンなんだろうね、カップルさんも多く、意外とオレのようなメンドクサイお客さんはいなかった。

ルックと鑑賞後の印象ががらりと違う、オシャレさんもエンタメ大好き映画ファンも満足ささる、ある意味奇跡の

「教皇選挙」





「ああ、面白かった!」でスカッとアクション映画並みの鑑賞後感がよいのか、悪いのか、
奇跡なのか、といった塩梅。

面白いけど、ご都合すぎやしねえか。キャラがテンプレ過ぎて漫画だし、ベニテスの演説もちょっとセリフ自体はこっ恥ずかしい。

と思っていたのだが、ラストの亀の出現とそれを噴水に帰す、というところで、これは前教皇が描いたシナリオ通りに事が進んだことが分かる。

前教皇がチェスの名手(先を読む、手駒を操る)であるということと、トマスが前教皇を、「愛してた」ことが本作の主軸。

トマスは、前教皇から、管理者としての使命を受けるが、すでに、クセものだらけの、というよりも、「おいおい、こんなのしかいねえのか。。。」のおじさんたちを教皇候補から外すよう導かれただけで、ベニデスを教皇に仕立てあげるシナリオ通りにことが進んだだけに過ぎない。

もちろん、トマスが、前教皇の部屋に侵入し、ベッドのそばの壁の隙間から証拠を見つけることも織り込み済なんだろうね(笑)

「愛」故に、一人教皇のベッドの脇でおいおいと、むせび泣くところは最高だった。

トマスは「愛していた」から、教皇の思い通りに「管理職」に徹することを決意し、だが、色気なのか、こんなに選挙がもめるなら、なってやろうかと思ったのか、の自分への投票の際、「おいおい、お前違うだろ! ちゃんと仕切れや!」と、爆発という形でのお叱りを受ける。

そんなこんなで選ばれた新教皇が、そういう身体的特色を持った人物だった。

ストーリー自体はもうネタとサプライズ優先のご都合主義満載だが、前教皇の「シナリオ通り」と言われれば仕方ない。。

ところが、前教皇の意に反して、手術を行わなかったことは、トマスの信仰をさらに上回る、ありのままの姿(インノケンティノス)で「理想を求める」姿だった。それは「無垢」であり、「絶頂期」を期待させるダブルミーニング。

トマスの名乗ろうとした「ヨハネ」は、そういった流れからは、「洗礼者」のほうではなく、「弟子」の方を指しているのかなと。

「イノセント」な新教皇誕生と尼僧の笑い声を聞くトマスは、シスター・アグネスの存在も併せて、バチカン内の「女性」の存在を改めて知り、また新時代への「理想」を想像したことだろう。

追記

票を失った各候補のシュンとした顔、素敵。

追記2

「女性」を意識したことで、トマスの「愛」はどこに向かうのか。

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しんざん

4.0最後に驚きはある

2025年3月25日
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鑑賞方法:映画館

知的

難しい

新教皇を決める教皇選挙のことを「コンクラーベ」というらしい。世界中から集まった100人を超える候補者たちが、システィーナ礼拝堂の閉ざされた扉の向こうでただひたすら投票を繰り返すその様を執拗に丁寧に描き出している。ちなみに「コンクラーベ」とは「鍵をかけた」という意味で日本語の「根比べ」とは無縁とのこと。
権力を前にするとどんな聖職者とされる人間でさえも時に俗物に成り下がる。観ている私たちは観てはならないものを観せられた気がして気が滅入る。決して同じではないと願うが、普段私たちが直接見ることのできない総理大臣選挙など清廉や潔白を求められる選挙が、この映画のように絶望すべき俗物感情のメロドラマだとしたら最悪だと想像してしまう。
ストーリーは地味で単調なのに、役者の重厚でしっかりとした演技と美しい映像が見応えがあり不思議と長いとは思わない。観客は次第に投票を見守るオーディエンスの立場から投票者側の心情に変化していく。一体誰が教皇に一番相応しいのか?答えを探しながら物語に没頭していく。故ローマ教皇の真意はどこにあったのか?その真意と思惑通りに教皇選挙は進んだのか否か?

ラストにもうひと波乱あり?!
うん、驚きはある

なるほど🧐
選ばれるべき人はいつも一番遠くで変わらぬ心を貫き通す人なのか…

【この映画をオススメな人は】
寝不足ではない万全の体調の方
じっくり味わい深い映画が好みの方
アカデミー賞受賞作品はぜひ押さえておきたい方

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ななやお

4.0俗欲にまみれた中高年男性たちの根比べ

2025年3月23日
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ニコ

3.5コンクラーベを肴に、どこまで遊べるか

2025年3月31日
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村山章

4.5選挙という名の極上の密室ミステリー

2025年3月30日
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ヴァチカン中枢の深紅の世界を舞台に据えるという宗教的なリアリティに挑んだ知的興奮もさることながら、本作は選挙という民主主義的過程を通じて浮かび上がる推理小説然とした面白さを併せ持つ。それこそ『裏切りのサーカス』のストローハンが脚色を手掛けたのも、一筋縄ではいかないキャラをチェスの駒のように冷静沈着に動かす手腕が最適とみなされたからではないだろうか。兎にも角にもまるで容疑者の如く候補者が浮かび、一人一人が脱落していくその根拠に至るまでの入念な捜査過程があり、しまいには真犯人登場さながらに最後の一人が、動かぬ説得力と確信性をもって選出される。選挙とはかくも先読み不能なミステリーであり人間ドラマなのかと荘厳な描写力に溜息が出る。まるで『サーカス』のスマイリーのように任務遂行するレイフ・ファインズの機微の演技、さらには自らの信仰心と向き合いながらの葛藤も秀逸。久々に極上の密室ミステリーを仰ぎ見た。

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牛津厚信

4.5狭くて広い視野を持つ傑作にしてエンタメ映画

2025年3月23日
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笑える

興奮

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清藤秀人

2.0勉強になる長い選挙

2025年4月29日
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ひたすら選挙を繰り返す。
規定数以上の票を獲得できる人が現れるまで。
いつまで、続くのだろうか⋯。
選挙が長引くほど、ボロが出てくる人たち。
長い選挙も正しい人選には必要なのかもしれない。

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かぜ

4.0公式サイトで解像度を上げておくとよりよい

2025年4月28日
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映画ポスターが深紅で荘厳な印象的だっため興味を持ち観ました。

予習無しで観ましたが教皇選挙への解像度を上げていくとより楽しめますので、公式HPの相関図は見ておくことをおすすめします。

映画を観たあと歴代の教皇名を調べて観てみたところ、教皇の歴史は長く、西暦64年〜現代まで繋がれていると知りました。教皇を決定するイベントがどれほどの大イベントか、取り仕切る枢機卿の重責に思いを馳せました。

閉じられた空間での静かな闘いが終わった時は、
ようやく決着がついたかと胸を撫で下ろしました。終盤のある出来事により決定に向かいますが、急展開で皆それでいいの?と思ったりもしましたが、心の機微が表されるような演出、セリフ、表情に心動かされました。

個人的にはプラダを着た悪魔で出演されている俳優さんが出演されていると気づいたとき嬉しかったです。(スタンリー・トゥッチ)
昔と変わらず好きな雰囲気でした。

厳かな雰囲気が枢機卿の統一された衣装や旧教皇の部屋を閉じた深紅の封蝋印などそこかしこから感じられバチカンの雰囲気ってこんななのかなと現代の非日常な空間を垣間見ることができる作品でした。面白かったです。

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ぽん

4.5スケール感が凄い!

2025年4月28日
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う~ん 凄いスケール感
遅まきながら鑑賞してまいりました、評判通りの作品で、カトリック教徒ではない私には宗教感は深く理解は出来ませんが、今世界が抱えている紛争やジェンダー問題についてバチカンにて行われるコンクラーベを通して、世界に問いかけているスケール感の凄さに圧倒される思いでした

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ジェームズ

4.5いやー、おもしろかった

2025年4月28日
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懐かしい俳優さんばかりで、ホント観ててニヤニヤしてた。こういうネットリした作品が最近ほとんどない。
終わらせ方が昔の映画並みに好き。
クライングゲーム思い出した。

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黒雪姫(o^^o)

4.5作品賞のノミネートもうなづける

2025年4月28日
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鑑賞方法:映画館

驚く

ドキドキ

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うすたら

4.0タイミング良すぎ。

2025年4月28日
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鑑賞方法:映画館

賞も取っちゃうし、本当に教皇亡くなるしで正にオンタイムな映画になってコンクラーベって何だろ?というお客様で土日映画館満員ですわ。
まあバチカン広いけど一種の密室劇です。地位と名声と策略、嘘と信仰心、自分自身との心理戦です。
どんな悪でも皆んな聖職者なんで引き際は潔く、どっかの国の政治家も見習って欲しい。
宗教が拡大していく過程で人種の問題、その地の風習なんかを巧みに飲み込んで解釈し、いずれジェンダーの問題も飲み込まれていくので有ろうという壮大な宗教の成長期のムズムズがテーマになってるんですかね。

レイフファインズはこういう役やらせると右に出る物ないと思うし、イザベラロッセリーニも変わらずお美しい。バチカンの外で起きたテロ事件とか本当は無しで転換点を作れればもっと良かったかなとは思うけどそこは映画だしなぁ。
コンクラーベの最後はveでヴ、eはほとんど発音しないようです。

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masayasama

4.0人は悲しい悲しいものですね

2025年4月28日
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難しい

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himabu117

4.5りあるっぽい

2025年4月27日
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鑑賞方法:映画館

知的

驚く

ドキドキ

非常にタイミングよく、と言っては不謹慎だが、実際にコンクラーベがある。その上で見ると本当にありそうな話だからドキドキする。実際のそれについて、枢機卿が集まり、次の教皇が決まるまで缶詰になると言うが、こんな感じなんだろうなと思う、知らんけど。
現実にもこんな生臭い話がありそうで、本当にリアルっぽいと感じた。その上で、結果はあれぐらい振り切れれば良いのだろうけど。

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るしあん

3.5宗教批判めいた何か。まとまり良い

2025年4月27日
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知的

鑑賞後に、たまたまですがローマ法王がお亡くなりになられたので、そう言った意味でなかなかに趣深い映画になりました。世界史で習ったコンクラーベの手続きがよく分かる。
中身はナマグサ坊主らのナマグサ珍エピソード暴露大会、政治闘争、文明間の闘争、性的多様性の是非などなど、キリスト教をめぐる様々な論点がこれでもかと織り込まれていて、なんというストーリーテリングかと関心すること間違いなし。次から次へと話が展開されるためドタバタ感あるので、もう少しテーマを絞って、個々の法王候補者の葛藤に踏み込んだ方が引き込まれたかなー。

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KK

4.5バーグマンの面影

2025年4月27日
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鑑賞方法:映画館

シスター・アグネス、歳はとっていますが、どことなく気品があって美しい。そう思っていたら、バーグマンの娘、イザベラ・ロッセリーニでした。数少ない台詞の1つ「神は目と耳を与えてくださった」は、男が支配する世界で女は発言権がないの意ですが、そのことが思わぬ伏線にもなっていて、唸ってしまいました。そういった仕掛けがあちこちにあって、ミステリアスな展開に固唾を呑んで魅入ってしまいました。世界に14億人以上いるというカトリック教会の頂点に立つローマ教皇を選ぶコンクラーベは秘密のベールに包まれていますが、その実態が虚実交えて描かれていて、とっても見応えがありました。原作者のロバート・ハリスは「ゴーストライター」を書いた人と知って納得でした。緻密で重厚な趣きが楽しめます。教皇、あるいは各国を代表する枢機卿も神ではなく、生身の人間という視点から浮き彫りになる壮絶な駆け引き!クライマックスに訪れる崇高な演説、そして、さらなる意外な事実に首席枢機卿トマス・ローレンス(レイフ・ファインズ)とともに驚きの結末を迎える。いい映画を観たなあとしみじみ思いながら帰宅すると、ローマ教皇フランシスコ死去のニュースをやっていて二度びっくりしました。ご冥福をお祈りいたします。

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赤ヒゲ

3.0絶賛できるから賢い、というわけではないと信じたい。

2025年4月27日
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知的

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ついんて

4.0緊張感のある展開が続き面白かった

2025年4月27日
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鑑賞方法:映画館

教皇って法王と同じ人を指す言葉なのね。
最近呼び名が変わったみたいです。

最後に大どんでんがあるとは聞いてたけど。。
フランシスコ教皇が亡くなったニュースもあり、見にいってみる事に。

コンクラーベの内幕が、映像をスリリングに感じさせる音楽とともに描かれる。
緊張を高める音楽の使い方だった。
全体を通して緊迫感のある映画でした。

いろんな権謀術数をめぐらす登場者達。
でも信念に基づき行動する主人公。
候補者が脱落していき、どうなるんだろうと予想しながら見ていた。
てっきり、主人公のローレンス(レイフ・ファインズ)が教皇になるのかと思っていたけど。。
でも、このラストは流石に予想が付きませんでしたね。

宗教の世界も結局、上層部の人間達は他の世界と同じように権力争いをしている。
神を信じる宗教の世界ですらそうなのかと、人間の愚かさを強く感じた。

これだから信じる宗教があっても人間の業はなくならないと思う。
(最近信仰を捨てた二世信者の友人を思い出しながら。。)
開祖や教祖、教典を持たない日本の神道、どんな形が良いんでしょうかね。
いろいろと宗教について考えさせられた。

緊張感のある展開が続き面白かったですね。
レイフ・ファインズの苦悩がスクリーンから伝わってきた。
政治的な駆け引き、人種問題、性問題、ライバルを蹴落とすための策略、汚いバチカンの裏側が絡み合って面白かった。
どこまでが真実の裏側に近い話なんてじょうね。

彼が最後に教皇に選ばれた事は問題はいろいろあるでしょうけど、
キリスト教は腐りきっていないという事を示したかったのかな。

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はりー・ばーんず
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