アプレンティス ドナルド・トランプの創り方のレビュー・感想・評価
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25-010
トランプはじめて物語
本日1/21(火)はドナルド・トランプ氏のアメリカ大統領就任日。朝からニュースはこの話題で持ちきりで、さっそく大量の大統領令に署名し、就任初日からアクセル全開です。ということで、いま世界で最も注目される男ドナルド・トランプを知るために、この日を選んで本作を鑑賞してきました。
ストーリーは、不動産業を営む父の会社が政府に訴えられて窮地に立たされる中、気弱な跡取り息子である若きドナルド・トランプは、政財界の大物が集う高級クラブで悪名高き弁護士ロイ・コーンと出会い、彼に気に入られ、世の中で勝つための手ほどきを受け、それを忠実に守りながらロイを超える怪物へと変貌していくというもの。
予告からわかっていたことではありますが、トランプにここまで絶大な影響を与えた人物がいたとは知りませんでした。このロイ・コーンが伝授する「勝つための3つのルール」は、見事に今のトランプの言動に重なるものがあり、彼がロイの教えを忠実に守っきたことが伝わってきます。
そしてこの「3つのルール」以上に強く受け継いだものこそ、強烈なアメリカ至上主義だったのではないでしょうか。さらにいえば、トランプは、ロイ以上にそれを強く抱き、なんなら最強アメリカを作り上げた”自分”こそが真の最強であると言わんとしているようにも感じます。アメリカ至上主義どころか自分至上主義です。作中、ロイのおかげで力をつけたトランプが、所有するビルから贈り物のカフスボタンまでいたるところに自身の名を刻む姿からも、彼の強大な自己顕示欲を感じます。
もちろん描かれていることが彼の全てではないし、脚色もされているとは思いますが、このように描かれる元ネタとなる事実はあったのでしょう。少なくとも、ロイと兄と妻に対する仕打ちだけは、人として許せません。彼にとって、自分以外はきっと無価値なのでしょう。
とはいえ、アメリカの政治にも経済にも疎くて、トランプの掲げる主義・主張にも詳しくはないですが、彼がアメリカだけが好きで、自分だけが好きなのは、本作から本当によく伝わってきます。彼のことはもともと好きではないですが、ここまで自分に正直だといっそ清々しいです。彼が自国のリーダーなら、確かに期待したくもなります。
さて、トランプ政権のもと、アメリカはどうなっていくのでしょう。きっとトランプは、この先アメリカが発展すれば自身の手柄と誇示し、凋落すれば自身の非を1ミリも認めないのでしょうね。いやはや、ロイはとんでもない怪物を生み出してしまったものです。それにしても不思議だったのは、ロイがなぜ彼に目をつけ、守り育て上げたのかということです。まさか容姿が好みだったなんてことはないですよね。まさかね?
主演はセバスチャン・スタンで、もはやトランプと見紛うばかりの好演です。脇を固めるのは、ジェレミー・ストロング、マリア・バカローバ、マーティン・ドノバンら。中でも、ロイの圧倒的な存在感と晩年の変貌の振り幅で魅せる、ジェレミー・ストロングの演技が秀逸です。
明日から見方が変わるかも
シンプルに面白かったです。
これが仮にトランプさんでなく、単なる一剛腕ビジネスマンのストーリーであったとしても十分見応えある作品だったと思います。
70年代のアメリカの姿や
俳優さんの表情、口の動き、仕草
8ミリのようなザラつきや手ブレ
最初から最後までずっとホントの当時の記録を見ているような錯覚に陥るほど良くできていました!
個人的には
パーティでコーン弁護士がスピーチした
「(自由な国を守る)我々が最後の防衛線なのだ」
という言葉がとても印象的でした。
トランプさんが今打出している数々の政策も
ここが原点なのかもな、と思わされた次第です。
たぶんこの作品を観ると、以降トランプさんのニュースに触れるたび、今までより見方が深まるんでしょうね!
attack! attack! attack!
予告をみて気になり鑑賞。めちゃめちゃ面白かった。
フィクションだが実話ベース、アパートメントを一件一件回って集金してたなんて、今の彼からは想像もつかないが、人間誰もが最初は無名、ということなのだろう。
トランプより若くして強気な気性の人物はそれなりにいるけれど、その実力は如何ばかりか。
最初はドギマギしながらも、本当にタフなよき理解者・パートナーと共に経験値を積み上げ、リアルなモンスターへと成長していくその姿は、あっぱれという他ない。こんな人物とは相容れないと思う半面、これくらい突き抜けないと、世間の誰もが認める富や名声を手中におさめることは出来なかっただろうなと思う。
その善し悪しはともかく、強欲が正義である、その結果としての富の寡多によって人間の価値が決定するという観念が、アメリカのみならず多くの経済的な発展を遂げている国々で、大勢を占めるようになってきていると感じる。
多くの国が平和な戦争のない時代を享受しているからこそ、経済活動に没入しその豊かさを享受できる訳だが。経済的発展からこぼれ落ちてしまった人々をどう掬っていくのか、そしてこぼれ落ちた人々がこの世界で回しているモノもたしかにある訳で。
今後、階層の断絶が緩和される世は来るのだろうか?
負けないこと‼️❓逃げ出さないこと‼️❓信じ抜くこと‼️❓それが一番大事‼️❓
オッペンハイマーと比べてはいけないけど
たとえば一人の「大きな事を成した」人間の若い頃からの生い立ちを描いた映画といえば、昨年の「オッペンハイマー」がある。
この映画も、2期目を迎えたドナルド・トランプの若い頃から実業家として成功するまでの一時期は描かれている。
しかし、「オッペンハイマー」との落差はなんなのだろうか。あの映画で描かれた主人公の「葛藤」や、背景となるアメリカという国家の持つ「呪い」みたいなものへの視座が、この作には極めて薄い。トランプ自体にそのような要素が無いからなのか。
トランプの師となった弁護士ロイ・コーンからの教えの3つも、決して深遠さも哲学性もない、出来の悪い自己啓発本に書いてありそうな内容である。その中でまだ若く純真で、所有する不動産の家賃を集めて回るような下働きトランプが、嘘と鉄面皮とスキャンダラスにまみれた人物となり不動産王となっていく。描かれたエピソードもおそらく事実にかなり近いか、あるいはフィクションだとしてもフェイクでなくおおよそ事実に近い実態なのだろう。エンターテイメントとしては楽しんで観られるが、アメリカ大統領として世界でも絶大な権力を持つ人物のバックグラウンドとしては背筋が寒くなる。浅い、全てが浅いのだ。
むしろトランプの師であるロイ・コーンの生涯を描いた映画の方が、より葛藤やドラマを感じる。実際、アル・パチーノが演じた「エンジェルス・イン・アメリカ」の方が遥かに深い人物と作品である。
トランプ大統領就任の日に合わせて
観てきたんですけども。
アプレンティスって見習いとか弟子って意味なんだけど、その昔「お前は首だ!」って決め台詞のマネーの虎みたいな番組をトランプがやってて、それ由来のコメディかと思ったらがっつり世界を牛耳るアメリカの心意気が弟子に伝授される話で爆笑するシーンもあったけど基本冷笑がデフォでしたね。なんだ、ドナルド・トランプのオリジナルはロイ・コーンで、酒と煙草とクスリとゲイを抜いた分つまんなくなってんじゃん?って。実際トランプ大統領は、この映画のことが気に入らなくてめちゃくちゃ各方面にプレッシャーをかけて完全お蔵入りってとこまで追い詰めてきたらしいし。まさに「アタック!アタック!アタック!」「非を認めるな」「勝利を主張しろ」を地で行くトランプらしさなわけだけど、実はこの全てがロイ・キーンからの受け売りだったとはね。内容的にもフィクションはほぼなく、ベタ付きの政治記者がシナリオを書いているらしいからフェイクドキュメンタリーって訳でもないのも驚き。とはいえ「アメリカに仇なす奴は必ず潰す」「我々が最後の防衛戦なのだ!」って言葉は賛否はあると思うけどここまで言える真の愛国者が主導者として引っ張っているアメリカという国は素晴らしいのかもしれない。どっかの敗戦国と違ってね。
それではハバナイスムービーズ!
ヒトデナシー!
興味深い
アタックアタックそして恩師にもアタック
わかりやすいといえば、わかりやすいトランプ
人には、持って生まれた性分というものがある、それが、その後どう変化してゆくのか、そのきっかけとは。トランプは、不動産屋の小倅に生まれた、アメリカ経済の復興とともに彼は、のし上がった。誰と出会い、なにをなしてアメリカ大統領まで上り詰めたのか。
インテリなんだけど、そう見せないトランプ
ペンシルベニア大卒業ですよね。
世界ランク13位の大学。
東京大学が23位だから、そのオツムは、推して知るべし。
実像とか銘打ったけど、映画が真実とも限らないし。
ただ、実像に近いんだろうな思わせてしまうところが、この映画のすごい所。
映画は、不動産王となる所で、終わっている。
だから、彼が、大統領になるためにどんな手を使ったかは、わからない。
ただ、映画から想像できるのは、綺麗、汚いあらゆる手を使っただろうなと。
それは、今回の再選も含めて。
しかし、御年75歳である。
普通ならとおに引退、隠居生活。
だけど、アメリカ大統領に。
たぶん、戦ってないと寝首を搔かれる恐怖からぬけだせないんだろうな。
映画を見てると、ふとそう感じる。
ブルーカラーを演じるトランプ
けっして、小難しいことは言わない。
わかりやすい短いワードとちょっと過激な表現。
そう、かれは共和党支持者向けの言葉に徹する。
それも、ブルーカラーあるいはプアホワイトが聞くと喜ぶセリフを必ず。
そのほうが、支持者受けするから。
共和党の岩盤支持者を離さないため。
頭の出来から言ったら、東部エスタブリッシュメントと遜色ないのに。
でも、それを好むのは、民主党支持者。
彼は、民主党のエリートほどの家柄でもない。
ただの不動産屋の倅。
自分をわきまえてるだけだ。
アメリカが、自由平等だなんて考えないほうがいい。
ただ、アメリカンドリームとも言うチャンスはあるけど。
格差が、視覚的にわかる社会。
道路一本隔てれば、貧困層の住む地域。
どこ出身かで、その人の烙印も決まってしまう。
男らしさが美徳のアメリカ
まさに、この言葉にうってつけなトランプ。
とにかく、攻撃、攻撃で弱みをみせない。
好調なアメリカ経済を背に、まさにイケイケなんだろうな。
共和党をささえる保守層。
彼らには、あまり弱者やLGBTにやさしくない。
聖書根本主義を基盤とする、この層の典型的な考え方。
とにかく、強くあり、強く見せること。
ようは、そんなに深く物事考えるよりとにかく攻める。
ブルーカラーに受ける所以である。
アメリカのゆくえ
人となりは、とりあえず映画を見てくださいとなります。
それでいて、今後のアメリカがどうなるのか。
守勢に回ったときのトランプは、どんな面を見せるのか。
選挙でみせたように、嘘も百回唱えれば真実が如き。
XやSNSを駆使して、舵取りをするのだろか。
まあ、映画をみていると、善悪の判断で動く人ではないな。
そんなこと言っていいたら、蹴落とされるのだろう。
なんか、そんな熾烈な上層部の社会も悲しいなと。
でも、一度その土俵に上がってしまった人たちは、そこで戦うしかないのだろな。
土俵から滑り落ちて、すべてをなくさないために。
そう考えると、トランプという生き方も理解できる。
もちろん、私なんぞには、お呼びのかからない世界の話である。
トランプになるまで
若きトランプが、彼以上に強烈なキャラの男に出会って、今のトランプになるまでの物語
登場当初こそ初々しいトランプでまだ可愛げがあるのだが、悪徳弁護士ロイ・コーンに3つの教えを授かってからは、観ていてキツくなるほどの変化が…
トランプ演じるセバスチャン・バック、ドラマ「パム&トミー」でモトリー・クルーのトミー・リーを演じていたときは、イマイチ似てないな~と思っていたが(ドラマ自体は面白かった)今回はトランプにしか見えない!
弁護士ロイ・コーン役のジェレミー・ストロング、どこかで観たことが、と思っていたら、ドラマ「メディア王(サクセッション)」の長男役だった!(彼も好演)
トランプ自体、好き嫌いはあるだろうが、映画自体はとても観やすく面白い
あるパーティーでアンディ・ウォーホルに出会うトランプ、彼自身を全く知らず、「何してる人!?儲かってる!?」なんて無邪気に会話しているシーンが、トランプだなぁ、と オワリ!
面白かったです。
事件屋見習いのトランプの成り上がり
アプレンティス トランプの創り方
栴檀は双葉より芳し、と言うより、
負けない弁護士ロイの勝利の法則を実践して成功しているトランプは、
マッチポンプの事件屋だから如何しようもないに尽きる。
物事の表裏を知った弁護士社会の勝利の法則を、
何でもかんでもビジネスライクに処理して行くトランプに危うさ感じざるを得ない。
そんな見習い事件屋に足りないこと、
それは法ではなく人なのだと気づかせたロイとの誕生日会にはホッとさせられたが…
それにしてもアル中の兄への冷遇と死亡、家族の信託書換えになど一途に勝利のために手段を選ばない怖さを予知させている。
自分のビジネスの勝利のためにコンプライアンス遵守など一つもない。
真実とは一つではないから何をやっても勝たなければならない。とは、賭博師だよね。
ニクソンの盗聴事件はロイ法則と全く同じではないか?
トランプの議会襲撃事件もそれと同じ?
不動産ビジネスと国家運営とは全く違うと思うのだけれど、
如何だろうか?
アメリカ再富国強兵、殖産政策後のクツワの音が聞こえて来る。
( ^ω^ )
アプレンティス ドナルド・トランプの創り方
「ボーダー 二つの世界」のアリ・アッバシ監督が「キャプテン・アメリカ」シリーズのセバスチャン・スタンを主演に迎え、実業家で第45代アメリカ合衆国大統領として知られるドナルド・トランプの若き日を描いたドラマ。
成功を夢見る20代のトランプが、伝説の弁護士に導かれて驚くべき変身を遂げ、トップへと成りあがるまでの道のりを描く。
1980年代。気弱で繊細な若き実業家ドナルド・トランプは、不動産業を営む父の会社が政府に訴えられ破産寸前まで追い込まれていた。
そんな中、トランプは政財界の実力者が集まる高級クラブで、悪名高き弁護士ロイ・コーンと出会う。
勝つためには手段を選ばない冷酷な男として知られるコーンは意外にもトランプを気に入り、
「勝つための3つのルール」を伝授。
コーンによって服装から生き方まで洗練された人物に仕立てあげられたトランプは数々の大事業を成功させるが、
やがてコーンの想像をはるかに超える怪物へと変貌していく。
弁護士コーン役に「ジェントルメン」のジェレミー・ストロング。2024年・第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
アプレンティス ドナルド・トランプの創り方
劇場公開日:2025年1月17日 123分
イメージと違いました
映画として観れないひとは観ない方が良い
それにしてもアメリカは・・・
以前からなぜトランプはYMCAで踊りまくるのか、自分の支持層を考え...
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