アプレンティス ドナルド・トランプの創り方のレビュー・感想・評価
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attack! attack! attack!
予告をみて気になり鑑賞。めちゃめちゃ面白かった。
フィクションだが実話ベース、アパートメントを一件一件回って集金してたなんて、今の彼からは想像もつかないが、人間誰もが最初は無名、ということなのだろう。
トランプより若くして強気な気性の人物はそれなりにいるけれど、その実力は如何ばかりか。
最初はドギマギしながらも、本当にタフなよき理解者・パートナーと共に経験値を積み上げ、リアルなモンスターへと成長していくその姿は、あっぱれという他ない。こんな人物とは相容れないと思う半面、これくらい突き抜けないと、世間の誰もが認める富や名声を手中におさめることは出来なかっただろうなと思う。
その善し悪しはともかく、強欲が正義である、その結果としての富の寡多によって人間の価値が決定するという観念が、アメリカのみならず多くの経済的な発展を遂げている国々で、大勢を占めるようになってきていると感じる。
多くの国が平和な戦争のない時代を享受しているからこそ、経済活動に没入しその豊かさを享受できる訳だが。経済的発展からこぼれ落ちてしまった人々をどう掬っていくのか、そしてこぼれ落ちた人々がこの世界で回しているモノもたしかにある訳で。
今後、階層の断絶が緩和される世は来るのだろうか?
負けないこと‼️❓逃げ出さないこと‼️❓信じ抜くこと‼️❓それが一番大事‼️❓
オッペンハイマーと比べてはいけないけど
たとえば一人の「大きな事を成した」人間の若い頃からの生い立ちを描いた映画といえば、昨年の「オッペンハイマー」がある。
この映画も、2期目を迎えたドナルド・トランプの若い頃から実業家として成功するまでの一時期は描かれている。
しかし、「オッペンハイマー」との落差はなんなのだろうか。あの映画で描かれた主人公の「葛藤」や、背景となるアメリカという国家の持つ「呪い」みたいなものへの視座が、この作には極めて薄い。トランプ自体にそのような要素が無いからなのか。
トランプの師となった弁護士ロイ・コーンからの教えの3つも、決して深遠さも哲学性もない、出来の悪い自己啓発本に書いてありそうな内容である。その中でまだ若く純真で、所有する不動産の家賃を集めて回るような下働きトランプが、嘘と鉄面皮とスキャンダラスにまみれた人物となり不動産王となっていく。描かれたエピソードもおそらく事実にかなり近いか、あるいはフィクションだとしてもフェイクでなくおおよそ事実に近い実態なのだろう。エンターテイメントとしては楽しんで観られるが、アメリカ大統領として世界でも絶大な権力を持つ人物のバックグラウンドとしては背筋が寒くなる。浅い、全てが浅いのだ。
むしろトランプの師であるロイ・コーンの生涯を描いた映画の方が、より葛藤やドラマを感じる。実際、アル・パチーノが演じた「エンジェルス・イン・アメリカ」の方が遥かに深い人物と作品である。
トランプ大統領就任の日に合わせて
観てきたんですけども。
アプレンティスって見習いとか弟子って意味なんだけど、その昔「お前は首だ!」って決め台詞のマネーの虎みたいな番組をトランプがやってて、それ由来のコメディかと思ったらがっつり世界を牛耳るアメリカの心意気が弟子に伝授される話で爆笑するシーンもあったけど基本冷笑がデフォでしたね。なんだ、ドナルド・トランプのオリジナルはロイ・コーンで、酒と煙草とクスリとゲイを抜いた分つまんなくなってんじゃん?って。実際トランプ大統領は、この映画のことが気に入らなくてめちゃくちゃ各方面にプレッシャーをかけて完全お蔵入りってとこまで追い詰めてきたらしいし。まさに「アタック!アタック!アタック!」「非を認めるな」「勝利を主張しろ」を地で行くトランプらしさなわけだけど、実はこの全てがロイ・キーンからの受け売りだったとはね。内容的にもフィクションはほぼなく、ベタ付きの政治記者がシナリオを書いているらしいからフェイクドキュメンタリーって訳でもないのも驚き。とはいえ「アメリカに仇なす奴は必ず潰す」「我々が最後の防衛戦なのだ!」って言葉は賛否はあると思うけどここまで言える真の愛国者が主導者として引っ張っているアメリカという国は素晴らしいのかもしれない。どっかの敗戦国と違ってね。
それではハバナイスムービーズ!
ヒトデナシー!
興味深い
アタックアタックそして恩師にもアタック
わかりやすいといえば、わかりやすいトランプ
人には、持って生まれた性分というものがある、それが、その後どう変化してゆくのか、そのきっかけとは。トランプは、不動産屋の小倅に生まれた、アメリカ経済の復興とともに彼は、のし上がった。誰と出会い、なにをなしてアメリカ大統領まで上り詰めたのか。
インテリなんだけど、そう見せないトランプ
ペンシルベニア大卒業ですよね。
世界ランク13位の大学。
東京大学が23位だから、そのオツムは、推して知るべし。
実像とか銘打ったけど、映画が真実とも限らないし。
ただ、実像に近いんだろうな思わせてしまうところが、この映画のすごい所。
映画は、不動産王となる所で、終わっている。
だから、彼が、大統領になるためにどんな手を使ったかは、わからない。
ただ、映画から想像できるのは、綺麗、汚いあらゆる手を使っただろうなと。
それは、今回の再選も含めて。
しかし、御年75歳である。
普通ならとおに引退、隠居生活。
だけど、アメリカ大統領に。
たぶん、戦ってないと寝首を搔かれる恐怖からぬけだせないんだろうな。
映画を見てると、ふとそう感じる。
ブルーカラーを演じるトランプ
けっして、小難しいことは言わない。
わかりやすい短いワードとちょっと過激な表現。
そう、かれは共和党支持者向けの言葉に徹する。
それも、ブルーカラーあるいはプアホワイトが聞くと喜ぶセリフを必ず。
そのほうが、支持者受けするから。
共和党の岩盤支持者を離さないため。
頭の出来から言ったら、東部エスタブリッシュメントと遜色ないのに。
でも、それを好むのは、民主党支持者。
彼は、民主党のエリートほどの家柄でもない。
ただの不動産屋の倅。
自分をわきまえてるだけだ。
アメリカが、自由平等だなんて考えないほうがいい。
ただ、アメリカンドリームとも言うチャンスはあるけど。
格差が、視覚的にわかる社会。
道路一本隔てれば、貧困層の住む地域。
どこ出身かで、その人の烙印も決まってしまう。
男らしさが美徳のアメリカ
まさに、この言葉にうってつけなトランプ。
とにかく、攻撃、攻撃で弱みをみせない。
好調なアメリカ経済を背に、まさにイケイケなんだろうな。
共和党をささえる保守層。
彼らには、あまり弱者やLGBTにやさしくない。
聖書根本主義を基盤とする、この層の典型的な考え方。
とにかく、強くあり、強く見せること。
ようは、そんなに深く物事考えるよりとにかく攻める。
ブルーカラーに受ける所以である。
アメリカのゆくえ
人となりは、とりあえず映画を見てくださいとなります。
それでいて、今後のアメリカがどうなるのか。
守勢に回ったときのトランプは、どんな面を見せるのか。
選挙でみせたように、嘘も百回唱えれば真実が如き。
XやSNSを駆使して、舵取りをするのだろか。
まあ、映画をみていると、善悪の判断で動く人ではないな。
そんなこと言っていいたら、蹴落とされるのだろう。
なんか、そんな熾烈な上層部の社会も悲しいなと。
でも、一度その土俵に上がってしまった人たちは、そこで戦うしかないのだろな。
土俵から滑り落ちて、すべてをなくさないために。
そう考えると、トランプという生き方も理解できる。
もちろん、私なんぞには、お呼びのかからない世界の話である。
トランプになるまで
若きトランプが、彼以上に強烈なキャラの男に出会って、今のトランプになるまでの物語
登場当初こそ初々しいトランプでまだ可愛げがあるのだが、悪徳弁護士ロイ・コーンに3つの教えを授かってからは、観ていてキツくなるほどの変化が…
トランプ演じるセバスチャン・バック、ドラマ「パム&トミー」でモトリー・クルーのトミー・リーを演じていたときは、イマイチ似てないな~と思っていたが(ドラマ自体は面白かった)今回はトランプにしか見えない!
弁護士ロイ・コーン役のジェレミー・ストロング、どこかで観たことが、と思っていたら、ドラマ「メディア王(サクセッション)」の長男役だった!(彼も好演)
トランプ自体、好き嫌いはあるだろうが、映画自体はとても観やすく面白い
あるパーティーでアンディ・ウォーホルに出会うトランプ、彼自身を全く知らず、「何してる人!?儲かってる!?」なんて無邪気に会話しているシーンが、トランプだなぁ、と オワリ!
面白かったです。
事件屋見習いのトランプの成り上がり
アプレンティス トランプの創り方
栴檀は双葉より芳し、と言うより、
負けない弁護士ロイの勝利の法則を実践して成功しているトランプは、
マッチポンプの事件屋だから如何しようもないに尽きる。
物事の表裏を知った弁護士社会の勝利の法則を、
何でもかんでもビジネスライクに処理して行くトランプに危うさ感じざるを得ない。
そんな見習い事件屋に足りないこと、
それは法ではなく人なのだと気づかせたロイとの誕生日会にはホッとさせられたが…
それにしてもアル中の兄への冷遇と死亡、家族の信託書換えになど一途に勝利のために手段を選ばない怖さを予知させている。
自分のビジネスの勝利のためにコンプライアンス遵守など一つもない。
真実とは一つではないから何をやっても勝たなければならない。とは、賭博師だよね。
ニクソンの盗聴事件はロイ法則と全く同じではないか?
トランプの議会襲撃事件もそれと同じ?
不動産ビジネスと国家運営とは全く違うと思うのだけれど、
如何だろうか?
アメリカ再富国強兵、殖産政策後のクツワの音が聞こえて来る。
( ^ω^ )
アプレンティス ドナルド・トランプの創り方
「ボーダー 二つの世界」のアリ・アッバシ監督が「キャプテン・アメリカ」シリーズのセバスチャン・スタンを主演に迎え、実業家で第45代アメリカ合衆国大統領として知られるドナルド・トランプの若き日を描いたドラマ。
成功を夢見る20代のトランプが、伝説の弁護士に導かれて驚くべき変身を遂げ、トップへと成りあがるまでの道のりを描く。
1980年代。気弱で繊細な若き実業家ドナルド・トランプは、不動産業を営む父の会社が政府に訴えられ破産寸前まで追い込まれていた。
そんな中、トランプは政財界の実力者が集まる高級クラブで、悪名高き弁護士ロイ・コーンと出会う。
勝つためには手段を選ばない冷酷な男として知られるコーンは意外にもトランプを気に入り、
「勝つための3つのルール」を伝授。
コーンによって服装から生き方まで洗練された人物に仕立てあげられたトランプは数々の大事業を成功させるが、
やがてコーンの想像をはるかに超える怪物へと変貌していく。
弁護士コーン役に「ジェントルメン」のジェレミー・ストロング。2024年・第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
アプレンティス ドナルド・トランプの創り方
劇場公開日:2025年1月17日 123分
イメージと違いました
映画として観れないひとは観ない方が良い
それにしてもアメリカは・・・
以前からなぜトランプはYMCAで踊りまくるのか、自分の支持層を考え...
トランプ嫌いのトランプ嫌いによるトランプ嫌いのための映画
2025年劇場鑑賞21本目。
エンドロール後映像無し。
ただの金持ちのジュニアだったドナルド・ジョン・トランプが、弁護士ロイ・コーンに色々叩き込まれ今の悪魔になったという話。この映画ではトランプは徹底的に非人間として描かれており、ちょっと好きになる余地を一切排除していてトランプ嫌いがますますトランプ嫌いになるよう作られています。これはさすがにトランプが上映中止に動くのも無理ないですね(笑)
でも冒頭のニクソンの「大統領が不正していないか調べる権利が国民にはある」という実際の会見の言葉が全て物語っているように、あんな奴大統領にしちゃダメだよ、ということを思っている身としてはアメリカ国民全員に選挙前に見て欲しかったなと思わすにはいられません。
「ハゲ」は地雷ワードw
「ボーダー 二つの世界」「聖地には蜘蛛が巣を張る」の2作で自分の心をガッチリとワシづかんだ鬼才アリ・アッバシの最新監督作。
米国と対立関係にあるイラン出身の彼のトランプに対する視点は同じ非アメリカ人としても非常に興味があった事もあり凄く観たかった作品。
トランプの傲慢で自己中心的な性格は父親の教育方針から培われたものとばかり思っていたが、そんなのは全然甘く、攻撃的でどんな手段を使っても勝ち続けることに拘る歪んだ帝王学はロイ・コーンという弁護士の影響が大きかったというのは知らなかった。
トランプタワー完成以降すっかり自信を持ったトランプがコーンを超え、コーンや身内に対しても非情な態度を取る、まさに「悪魔」となっていくさまが極端だがドラスティックに描かれ興味深かった。
また若い頃の話を聞かれると「過去をあら探しされるのは大嫌いだ」とあからさまに嫌悪するのは弱かった自分がよほど嫌いだった事だけでなく、イリーガルなビジネス手法が世に知れてしまう事を避けるためだと思う。
常に髪型を気遣ったり、イヴァナに豊胸させたとか、デブや醜いと言われても怒らなかったがハゲと言われてブチ切れたり、自身の脂肪吸引とハゲてる頭皮を切り取る手術などのシーンは皮肉が効いてて面白かった。(怒られないのかなw)
トランプ役のセバスチャン・スタンは後半になるにつれだんだん似てきた。
イヴァナ役は本人より綺麗ではないという映画では珍しいパターン。(主観です)
ロイ・コーン役のジェレミー・ストロングと多分後添え役のマーラ・メープルズ役の女優さんはそっくり過ぎて驚いた。
上映館もっと増やした方が良いのでは、と思うほど錦糸町はおじさん、おばさん達で満席だった。
楽しくない
この手のピカレスクロマンは主人公が成り上がって行くところが破天荒でわくわくさせてくれないと話が成立しない。「ウルフ・オブ・ウォールストリート」とか「スカーフェイス」など、主人公があくどい手を使いながらものし上がっていくさまが楽しかった。
ところがこの映画はそこがさっぱり。
参謀役がちょっと議長を脅したからあっさり成功するし、途中市長と対立するところでもどうやって回避したかさっぱりわからんままトランプタワーが建ってしまう。これでは興奮しろと言うのが無理だ。
中盤以降はあれこれ要素はあるが消化不良のままどんどん進んでいく感じ。父親を騙そうとしたくだり、あれはどうなったんだとかね。金に困り始めてたけど、それがどうなったのかも描かれない。アトランティックシテイの話もね。たぶん失敗したんだろうがこれまた投げっぱなしのまま。
制作者はピカレスクロマンの文法をきちんと研究すべきだった。やりようはいくらでもあったと思うけどね。
非アメリカ人が描くアメリカ
本作を描いたアリ・アッバシ監督はイラン系デンマーク人である。祖国であるイランがアメリカと仲が悪いことは有名だが、その理由をよく調べてみると、1979年のイラン革命によって起きたイランアメリカ大使館人質事件がきっかけになったらしい。翌年に国交を断絶して、これが現在まで続いている。さらに、彼は非アメリカ人でもある。それだけにトランプという人物の枠を超えて、アメリカという国、そして、その国の資本主義システムに対して批判的である。代表作「聖地には蜘蛛が巣を張る」は未見だが、″スパイダー・キラー″と呼ばれる娼婦連続殺人犯サイードが、聖地を浄化する英雄として祭り上げられていくプロセスを生々しく描いているという。これは、イスラム社会における女性蔑視・男性支配を鋭く暴いているようだ。つまり、アッバシ監督は、トランプやサイードという怪物を描き出すだけでなく、その根底にある社会システムの歪みを批評するという映画をつくっている。
本作は、70年代から80年代のニューヨークを舞台に、ドナルド・トランプとロイ・コーンの師弟関係に焦点をあて、ビジネスマンとしての若きトランブの実像を赤裸々に描く伝記映画である。ロイ・コーンとは、ジョセフ・マッカーシー上院議員の主任弁護士として赤狩りを主導した政治フィクサーである。常に攻撃し、決して不正を認めず、負けても常に勝利を主張するという「勝つための3つのルール」をトランブに伝授し、彼をモンスターとして洗練させていく。とにかく攻撃的で、自らの非を認めずに徹底するコミュニケーションの仕方は、現代においては、アメリカという国の特有の考え方ではなくなり、SNSなどでは今やありふれた光景になっている。
選挙の結果はご存知の通り、トランプが圧倒的勝利をおさめた。この映画のメッセージは、届けたかった人たちに届かなかったということになる。そもそもこういう内容の作品を鑑賞する人たちは、トランプ支持層には少なかったのだろう。
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