「面白い」アプレンティス ドナルド・トランプの創り方 バビさんの映画レビュー(感想・評価)
面白い
政治的な好悪はともかく、映画として面白い作品だと思う。
ピカレスクロマンとでもいうような、完全な悪漢が悪漢としてのし上がっていくストーリーは痛快です。
日和った師匠を超えていくという少年ジャンプ的勝利は、フィクションの娯楽作品だったらサイコーなんですが、これがほぼノンフィクション、しかもこの悪者が現アメリが大統領だってんだからサイコですわ。
本作の主人公は実はロイ・コーンのようにも見えますが、彼の人生にアメリカの病理が凝縮しているように思います。
同性愛者が同性愛者であることを隠すために同性愛者を攻撃するってパターンはアメリカ政治の大きな要素なんじゃないかな。
同性愛者であることを隠すために過剰に攻撃的になり、過剰に男らしさを前面に出していくていう、ホントに個人的な性質によって、膨大な数の犠牲者ってのが出てるような気がする。
その点ではトランプってねじれのないまっすぐな人なんだろうね。
それにしてもトランプもロイ・コーンも、本人の昔のフィルムだよって出してもそう思ってしまうほどの好演。
助演男優賞は彼にあげたかったな。
映画は楽しきゃいいけど、リアル世界でトランプが大きな権力をもってるのは怖すぎるよ・・・
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