動物界のレビュー・感想・評価
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奇病の原因や対策の話じゃない❗️
人間が突然変異する奇病が流行っている世界で、人々はどう過ごしているのかが描かれていた。
新生物に対して理解できない者は恐れ、攻撃する。理解できる者は共生をと考える。
いろいろな考えがあってどれが正義で正解かはわからない。
自分ならどうするかと考えさせられる映画だった。
私も一人息子を持つ親として、ラストのフランソワ(お父さん)の決断にはグッと来てしまった。
独特の世界観と表現
新生物の映像がとても綺麗。
鳥の新生物のフィクスはキャラも良く、羽のも綺麗な表現でとても良かったし、セイウチと馬なども絶妙に人間と融合していて素晴らしかったです‼︎
予告で出てきたクワイエットプレイスの敵みたいなカマキリが気になってましたが、一瞬しか出てこなかったのはちょっと残念。(欲を言えば他の新生物ももっと観たかった…)
ストーリーも差別などの現代の問題が描かれている+親子のドラマとして観てもとても見応えのある作品に仕上がっていました。
ただ、新生物の表現がとても凄かっただけに新生物の印象に強く残るような描写や、あらすじに書いてあったスリラー描写があまり無かったのは、そういう映画じゃないと分かっていたけど若干残念でした。
だけどフィクスが飛ぶシーンや、フィクスがエミールを助けながらエミールが逃げるシーンはすごく良かったです‼︎
異端への恐れ、差別…そして愛。フランス映画らしい描き方。
突然「新生物」と称する既存別生物へ変異する奇病を背景に人々の恐れ、差別、そして愛の物語…ともすれば世紀末パニック世界になる題材をいかにもフランス映画らしい高尚な人間劇で観せる作品です…まぁフランス人とフランスという国を考えれば、ああそういうアプローチなのねと納得。王道のフランス映画的な仕上がり。特に異形の新生物を狩る人間たちを中世ヨーロッパ時代の人々とオーバーラップさせる様な見せ方にはアングロサクソンの歴史を感じますな。
当初、小理屈こねる父ちゃんがあまりに貧相な見かけなので「おいおい…」と思ったがw変異する母親、そして息子への限りない愛を描ききったところは評価したい。これが芯にある故にラストこの映画がひとつレベルが上がったように思う。悪くなかった。
鑑賞後、ぶっちゃけ、このテーマでハリウッド映画なら世紀末パニック、韓国映画なら終末ホラーてな感じになるんだろうなと(それはそれで観たいのだが…)
住むべき世界に境界線ができた時、親は愛よりも生存を優先させなければならない
2024.11.11 字幕 MOVIX京都
2023年のフランス&ベルギー合作の映画(128分、PG12)
獣人化する奇病が蔓延するフランスを描いたパニックスリラー
監督はトマ・カイエ
脚本はトマ・カイエ&ポリーヌ・ミュニエ
原題は『Le régne animal』、英題は『The Animal Kingdom』でともに「動物の王国」という意味
物語は、フランスの北部のどこかの街にて、渋滞にハマっているフランソワ(ロマン・デュリス)と、その息子エミール(ポール・キルシェ)が描かれてはじまる
二人は病院に行く用事があり、そこで妻ラナ(フローレンス・デレッツ)の主治医ヴァレリー先生(ナタリー・リシャール)と会う予定だった
ラナは今世間を騒がせている奇病に罹っていて、それは体が徐々に獣の姿になると言うものだった
渋滞に痺れを切らしたフランソワはエミールに強くあたり、それが原因で彼は車を降りてどこかへ行ってしまう
フランソワは力づくでエミールを止めるものの、その矢先に、救急車の中から鳥に変化しつつある男(のちにフィクスと判明、演:トム・メルシエ)が飛び出して、あたりは騒然となった
その後、病院に着いた二人は、ヴァレリーから南仏に新しい施設ができて、ラナをそこに移して治療を続けると告げられる
二人はラナを追うように南仏の街に一時的に仮住まいを見つけ、2ヶ月間限定で、そこで過ごすことになったのである
映画は、獣人化していく人々を描き、それを世間では「クリーチャー」などと呼んで距離を置く様子が描かれていく
そんな中でも、近親者が獣人化した人は変わらぬ愛を保っていると言うテイストになっていて、フランソワは妻のみならず、息子も獣人化していくと言う試練に打ちひしがれることになる
エミールの変化も少しずつで、周りに悟られないように生きていくものの、クラスメイトのニナ(ビリー・ブラン)はそれに気づいているし、憲兵のジュリア(アデル・エグザルコプロス)も彼らの変化に敏感になっている
だが、施設における治療には効果がないこととか、ただの実験に使われているのではと言う疑念が拭えないまま、フランソワは獣人化しつつあるエミールをどうすべきかを迫られていく
そして、彼が取った行動とは何か、と言うのが映画の命題となっていた
元々医者の言うことを信用していないフランソワは、妻の病変を止められない医学に見切りをつけていて、事故によって行方不明になった獣人たちの捜索も早々に打ち切られている現実を知る
憲兵隊レベルでは何もできず、軍隊が投入されている背景から、フランソワは国がこの事態に何を考えているのかを悪読みしていく
それらの積み重ねが彼の決断となっていて、それを見過ごすジュリアも国の決定には異を唱える立場にあるのだと思う
獣人化する前の人を知っているほど差別意識が生まれず、それから遠いほどにそれが強まる傾向があるのだが、これはある種の人間の性のように描かれている
当事者意識を持てる範囲はかなり狭く、そこから数センチはみ出しただけで異端として弾く傾向がある
そういったものへのアンチテーゼとして、物語は機能しているように思えた
いずれにせよ、クリーチャー化する造形美とか、映画の雰囲気を楽しめればOKと言う内容で、描かれている普遍的な愛の物語はそこまで特筆すべきものではないと思う
この映画では、得体の知れぬものへの恐怖と差別意識が生まれる境界線を描いていて、目に見えることがそれを増長していく様子を描いていく
フランソワの決断はおそらくは正しいのだが、今後国がどのような行動に出るかは読めない
それを踏まえた上で「生きろ」と言っているのだが、それは親が子を社会に放つ意味とはまるで違うようにも思えた
実際にこのような別離というものは訪れないと思うが、帰る場所を提供できない親ほど、揺るがぬ決意と愛を示せるのかな、と感じた
マジョリティからマイノリティへの変貌
最初は半獣(動物になった人間)のことを見下していた主人公が、話が進むにつれて主人公自身が徐々に半獣へと変貌していくことで、マジョリティからマイノリティへと立場が入れ替わっていく話。
映画を観ていて2010年公開の映画『第9地区』を思い出した。
鑑賞中は「自分が同じ状況に置かれたらどういう行動を取るのがベストなのか?」みたいなことを考えずっと頭を悩ませていたが、あまりの難問っぷりに頭から煙が出始めてきたところで「これは空想の世界の話で、実際には起こり得ないので考えても無駄」と思考停止。
映画を観終わっての結論は「マジョリティを守るための秩序によって、マイノリティがどれだけ苦しめられているのかをわからせるための映画」という感じ。
そう考えるとスッキリした。
父親のフランソワはきっと近所から「奥さんと息子さんがあんなことになって大変ねえ」と影でこそこそ噂されているとは思うが、愛する家族のことを最優先に考えて仕事や捜索に奮闘する姿に感動を覚え、途中から尊敬の眼差しで観ていた。
世の中には妻が妊娠中に不倫するような男もいるのに、妻の見た目が獣になっても愛し続けていて偉すぎる。
映画の最初と最後に出てくるポテトチップス演出が絶妙。
オープニングでは親に対する息子の反抗期表現だったのに対し、ラストでは息子に対する親の愛情を伝える手段となっていて、「ポテトチップスをバリバリ食べる」というちょっと滑稽にも思える画に、これだけの深みを与えていて思わず唸ってしまった。
色んなメッセージを受け取れました
フランス発のSFスリラーものです。
予告編に興味を惹かれて観ました。
色んなメッセージを発信していました。
自然界と人間との共存を考えさせられたり
現代の差別・中傷がある世界や
家族の絆、親の子への執着
そして子を親から独り立ちさせる思い。
1本の映画でたくさんのメッセージが受け取れました。
動物化する人間の姿もなかなかリアルですごい映像でした。
不思議とじんわりクる
動物に変化してしまう奇病…
というツカミで、新種のゾンビ系パニック映画を想像しましたが、全く違う方向性の人間ドラマでした。
X-MENから一切ヒロイック要素排除するとこうなります、みたいな。
奇病にかかった半人半獣の患者に対する、一般人の警戒感みたいなものがシーンごとにバラバラなため、奇病絡みの部分はちょっと感情移入しづらい面はありましたが、主人公家族のドラマはかなりしっかり描かれており、なんだかんだ最後はうるっとしてしまいました。
半人半獣のCGがさりげなく高クオリティなのも良し。
全体的にゆるやかなテンポは、やっぱりフランス映画だなぁと。
背景にコロナ禍があるのかな
予告編で想像してた映画とは少し違った展開でした。
特に凄く良かった点もなかったですが、全体を通して悪い点もなく、普通に観れる映画という位置づけでしょうか。私のツボに入る場面が無かっただけで、好きな人は好きそう。家族の絆を重視する人にオススメな気がします。
個人的には、普段英語圏の字幕版ばかり観ていたせいか、違う言語の字幕版が初めてだったのもあって、ちょっと気になってしまいました。吹き替え版があったらそっちの方が良かったかもしれません。
みんな狼チャイルド
人間が様々な動物に変化してしまう病気が発生した世界で、発症してしまった少年の話。
母親が発症し人の心を失う中、南仏の療養施設に入ることになり、その近くに父子が引越して巻き起こっていくストーリー。
発症する切っ掛けはわからず、過程も動物の種類も人それぞれでだけれど徐々に動物化していくという不条理な物語だけれど、人を襲えばその結果は…。
人としての意識を無くした妻に尚愛情を持つ夫と、そんな状況に置かれた思春期の少年。
更には自分も発症し始めてしまった少年と父親の心情と、あり得ない話しだから難しいものはあるものの、なかなか面白かったけれど、テンポが悪くて少々冗長だった。
気色悪さのセンスに脱帽
何かの動物に変化してしまう奇病という
単純だけど誰もやらなかった設定。
うまいなあと思いました。
映像も演技も、すごく丁寧な仕事で
ヒューマンドラマが描けています。
キワモノ設定がキワモノ映画になっていないのがすごい。
フランス映画全体をくくるのはどうかと思いますが
フランスっぽい、アートな洒落た感じもありますね。
本来は差別などのしっかりしたテーマはあるのでしょうが
予告編で感じた脳裏から離れない気色の悪さは
唯一無二だと思います。
原題をGoogle翻訳すると、まんま「動物界」ですが
もう少しキワモノ感のうすい邦題をつけた方が
よかったような気がします。
「動物界」だと昔のビデオスルーのB級映画の匂いがします。
本作観て、似たような気色悪さを思い出したのですが
同じフランス映画の「スプライス」。
気色悪さと後味の悪さを求める方には
こちらもオススメ。
それ行けバンパイヤ
突然の発病の様に、ある日突然に人体が動物化してっちゃう話。
鳥とか犬、猿からタコ、カメレオンまで。
哺乳類だか、鳥類だか、両生類やら軟体生物。
発病しないと何の生物になるのか不明な世界なんだけど、オオカミ人間やら、ゴリラ人間、様々な動物人間が居そう。
そこに恐怖し、発病しちゃった人間に差別隔離を行おうとする人間社会なんだけどX-MENとか炎炎の消防隊みたい。
ラスト近く、あれほど嫌っていた添加物モリモリのスナックフードをハンドル片手に手掴みでバリバリ!法や社会ルールを無視してまでも愛しか選べないオヤジのカッコよさよ!
は?人間と動物、どっちがケダモノなんだ!?
もしも手塚治虫がコレ見たら「僕にも描けるよ」って言うんだろな。
てか、あんたが描いて来た物語ってこんなんばっかだよ。w
だから今も好きなんだよ。
この作品は何処へ向かいたかったの?
表面的な多様性の重要性は置いといて、結局監督はこの作品で何を伝えたかったのかよくわかりませんでした。
作品の薄暗い雰囲気やBGMなど欧州のアクが強めな映画の印象です。
謎の奇病で人間が動物化していきます。
母親が動物化し、それに嫌悪していた息子が動物化していきます。母親は猿に息子は狼系統と種族は別々でした。
何故分ける必要があったのかは描かれていませんでしたのでよくわかりません。
お父さんは息子の動物化に受け入れようとしていますが、食べ方を指摘したりなど時折、人間目線で注意してる矛盾に気づいていないシーンはよかったです。
最終的に息子を森へ逃すシーンは、アニメ あらいぐまラスカルを思い出しました。
なのでこの映画は実写版ラスカルです。
パンデミックを経験した私たちにならわかる、『もののけ姫』など(宮崎駿)ジブリ映画のように人間と他の動物を含む自然の共生共存・調和を、美しく壮大に描いたSFドラマ
予告でも使われている冒頭シーンから引き込まれ、題材(アイデア・プロット)などギミック頼みになることなく、ゴリゴリのCG・VFX祭になることもなく、根幹にある家族ドラマ(思春期の戸惑いから親子の絆へと)が胸を打つ。そして、最後の切なくもなんとも言えぬ解放感(カタルシス)たるや…!
主演はフランス映画界を語るうえで欠かせない人気俳優ロマン・デュリスだけど、物語的な主人公・視点人物となる息子エミール(髪型もあって少しミック・ジャガーに見えたり)の身に降りかかる葛藤もまた、成長という普遍的なもの。彼の演技に特殊メイクも良かった。
ポスト(/with)・コロナという時代、環境も生態も破壊されていく今日おける予測不可能性。人種や移民だけでなく原因不明・治療法のない病気などで、ある日突然いつ誰が迫害されてもおかしくない世の中で、そうしたあらゆるメタファーのように動物になっていく人々。そう、これは決して単なるフィクションではない(映画とはそういうものだが)。
猫を炎に投げ入れてはそれを見て楽しむとかいうイカれた過去の風習に象徴される人間の不寛容・狭量さ。高く燃え上がる火柱というビジュアルも、視覚的にKKKの十字架を燃やすという行為を想起させた。
最悪だな。世も末だな。
ラナ!ママ!
(考察を含むのでネタバレ扱い)異文化排除/理解をテーマにした映画。今週おすすめだが…。
今年404本目(合計1,495本目/今月(2024年11月度)10本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
今週、一番解釈が割れそうな作品かなというところです。
早速個々見ていきます。映画のストーリーほかについては他の方が書かれているのでばっさりカットします。
おそらくこの映画は問題提起型の映画で、「異文化排除/理解」をテーマにした映画です。この点は海外(アメリカ、フランスほか)ではすでに公開されており、そうした論点であろうというのが各海外の評価サイトでもだいたい言われているところです。
ストーリーの軸「それ自体」である「動物化する人間」の排除、理解論については、ストーリー全体(排除論)や主人公のエミールの対応(理解論)からもわかりますし、ストーリー上特に「出す必要があるの?」というところのADHDという設定の女の子についても(この子がADHDかどうかはストーリー上何ら関係しない)、極論、車いすの子でも何でもよいのですが、そうした「わかりやすい障害」ではなく、あえて精神疾患を扱ったものだと思いますし、この受容も広い意味では「異文化排除/理解論」に繋がります。
ただ、もう一つの筋(後述)については難易度が結構高く、そこを理解するには結構厳しいのではないかといったところです。この点、日本とのかかわりも含めて記述します。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.3/以下の理解にたどり着くのが容易ではない)
この「異文化に対する排除/理解論」は一見すると2軸(ストーリー自体と、ADHDの女の子)だけに見えますが、実はもう1つ混ざっており、この理解はかなりの前提知識を要求するのが厳しいかなといったところです。
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(減点なし/参考/フランスの公用語政策と地方方言の排除問題と「異文化排除論」)
映画のストーリーとして主人公たちは南仏に行く設定で、映画内で登場する看板などからスペイン語の混合が見られるのでスペインとの国境あたりかという推測はできますが、映画内で明確に「ガスコーニュ語で書いた抗議用のTシャツを作ったから」というお話が出ます。この話は一度出るだけです。そしてそのTシャツ(ガスコーニュ語)はアップで映りますが、何が書いてあるかは翻訳されていません(字幕も出てこない)。
この「ガスコーニュ語」というのは、上位に「オック語」を含む(大阪方便に対して関西弁があるのと類似する)、フランスの地方方言です。スペインとの国境沿いにあたる地域になりますので、スペイン語の干渉を受けた地方方言にあたります。
日本も含めおよそどの国にも公用語があり、またよほどの小国(モナコ公国等)以外では方言というものもあり、それに対する国の対応も異なります。それらの存在を知った上で一応の標準語に合わせて実態を踏まえて地方方言を許容する立場(日本はここ)、一応の標準語を定めて代表的な地方方言を整理する立場(中国など)がありますが、フランスはこの点について、先進国では極端なまでに厳しい立場です。フランスは国の地理性質上、他国語との混合方言が発生しやすい(ドイツ、イタリア、スペインが主だが、英語との混合言語もあり多種多様になる。また、ドイツ/英語とイタリア/スペインでは言語の種類も違うのでさらに複雑な問題になる)性質があります。
つまり、フランスにおいてはパリで話される標準語を明確に共通言語として制定し、それ以外の言語の「撲滅」を明確に行っていた時期があります。フランスは政府と大統領の2元制を取りますが、1970~90年代がまさにそれであり、各地の地方方言を全部排除する(テレビの内容にまで干渉したり、初等教育や幼稚園・保育園(←日本相当)にまで介入するなど)ような政策を2元制のもと、政府と大統領と協力して作り上げた過去があり、現在があります。現在でも一部の(道路標識などの)看板が政府によって黒塗りされるなどの実態があります。ここには少数言語とされるガスコーニュ語(上位にあたるオック語(に始まる多くの地方言語)が対象であり、その下位言語にあたるガスコーニュ語も対象になった)も含まれており、中には言語として話し手・読み手がほとんどいなくなった言語も存在します。
※ こうしたことは「フランスの言語政策」の問題で、ある程度外国事情にアンテナをはっていればわかります。
映画の中でちらっと一度だけ出てきて「翻訳もされない」、ガスコーニュ語(オック語の一種)の話もちょうどそれにあたるものであり、この映画は実際のフランス国内におけるそうした問題(方言排除問題しかり、性差別しかり多種多様で色々)を問題提起しているのでは、というのが多くの海外のレビューにあり、またそのことはある程度調べればわかります。
ただこのことはおよそもって一般知識とは言い難いし(ある程度知っている人はいる、程度か…)、この理解まで求めるのはちょっと無理ではなかろうか、というところです。
(減点なし/参考/日本とのかかわり)
日本では、外国語として言語を学習するにあたって書籍で学習するとしても、書籍として商用ですから「売れる売れない」ということはある程度意識されます。そのうえで日本においてこれら「外国語方言」に触れる機会があるのは、中国語(北京語→広東語ほか/ビジネスとの関係)、ブラジルポルトガル語(←愛知等に在住する当事者に接するために必要。イベリアポルトガル語(ポルトガルで話されるポルトガル語のこと)との比較。かなり異なる言語)の実質2パターンになるかな、といったところです。
(※) ただ、書籍化や、例えばNHKテレビ・ラジオ他で扱われないだけで、教育内容と日本の実態がずれている例としては、「韓国語」があります。書籍やテレビラジオの語学講座のそれは基本的に「ソウル標準語」ですが、いわゆるコリアタウンは、その成り立ち上、韓国南部の方言がベースになっているため、語彙にかなりの差があります(例えば「チヂミ」一つとっても「ソウルでは」通じない(実際には外国人観光客に配慮しているケースも多々見られる。実際には南部方言の扱い))
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(減点なし(?)/参考(考察不可能)/「「エミール」なんていう名前を付ける親をみてみたい」の趣旨の発言)
南仏に移動して学校(高校)に転入学して自己紹介のシーンで登場しますね。
この点、主人公(であろう)エミールは明らかに男の子であり、女の子に「見える」ような顔つきではありません。また、キリスト教文化が強い国(フランス含む)では、毎日、日ごとに(365通り、ということ)、「今日の聖人」というのが決まっており、それを参考に名づけをするのが一般的に行われており、この点は何を指しているか不明です(この点はかなり海外の評価サイトでも「趣旨がわからない」とされている部分)。
※ 「エミール」に対して女児名は「エミリア」など対応表のようなものがあり(「シャルル」に対しては「シャルロット」など)、この点での誤解も生じえないので、何を指しているか不明な部分です(この点はよく調べてもわからず。なお、フランスにもいわゆる「子供の名前ランキング」みたいなものはありますが、「エミール」は288位(全体母数不明。なお、女児名「エミリア」は2位/海外フランスの2022年データより)。
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