「犯罪行為なのに純愛に見える不思議」アンダー・ユア・ベッド kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
犯罪行為なのに純愛に見える不思議
原作未読、日本版の映画も未視聴。
好きな女性のベッドに潜むという画だけで、まともではない。日本版でも予告編でも知っていたが、ベッドの下に潜んでいる冒頭のシーンからなかなか怖い。でも、観ているうちに、暴力を受けるイェウンのことを助けてほしいって思うようになってしまうし、ジフンの思いが純愛なんじゃないかと思ってしまう。いやいや、ストーカーだから!とたまに思い出さないとマズい。それくらいイカれた行為だ。
盗聴・盗撮・不法侵入…、自分の犯罪行為がバレることを考えると彼女を直接助けることが難しいのはわかる。でもとてももどかしい。彼女のことが好きなら助けろよ!と。でもあの夫からなぜ逃げないのよ!?と思う気持ちも徐々に生まれてしまい複雑な気持ちになった。韓国の女性ってもっと強いんじゃないか?と思った時点で思い出した。そうだ。日本人の書いた小説を原作にしてたんだ。これ、韓国で受け入れられたのだろうか?不思議だ。
最後、夫はああなったわけだが、日本版では夫はどうなったんだろうと気になってしまう。彼は彼なりにいろんなものを抱えていたわけだが、だからといって暴力が許されるわけではない。あれで夫が改心するとは思えない。だってもう性癖のレベルだもの。しばらく我慢できたとしても抑えられなくなるときが来るはずだ。そしてイェウンも自分を救ってくれた人が犯罪者だとしても共に生きることを選べるかという問題が残る。そう考えるとあれはハッピーエンドと言えないよな。一緒に観る人がいるのなら、そんな話でちょっと盛り上がることは間違いない。
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