劇場公開日 2024年6月28日

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「展開が後半読みづらいのはあるが…。韓国の資格事情」スリープ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0展開が後半読みづらいのはあるが…。韓国の資格事情

2024年6月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年234本目(合計1,326本目/今月(2024年6月度)34本目)。
(前の作品 「クワイエット・プレイス DAY 1」→この作品「スリープ」→次の作品「こころのふた 雪ふるまちで」)

 韓国映画といえばシネマート、ということで。

 普通に考えると予告などからでは、睡眠障害などに悩まされている夫の話かな…と思ったらそれは3割ほどで残りは違う話題に飛ぶし、映画館のポスターではまず読めない展開に7割飛んでしまうのがどうかな…といったところです。ただ、映画内で出てくる「ある女性」(の仕事)に関しては文化の差はあっても日本にも存在するし、理解しなくもない、程度ではあります。

 テーマがこうしたものを扱うため「睡眠時間はしっかりとりましょう」「睡眠薬などに頼らないようにしましょう」といった教育的な内容ではなくむしろホラー(一部謎解き含む)になりますが、この暑苦しいこの時期に見に行くならおすすめです。

 採点に関してはとくに気になった点までないのでフルスコアにしています。

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 (減点なし/参考/男性主人公が手にとっている「不動産仲介士」の問題集)

 日本では「宅建」におよそ相当する試験で日韓ともに年1回であることは一緒ですが、韓国では2次試験まであることと、40万人も受ける(日本では23万人だが、韓国の人口は日本の40%ほどということに注意)人気試験です。これは韓国・日本に限らずコロナ事情で何もすることがなく「比較的簡単な法律系資格でも取ろうか」ということで40万人(日本の40%ほどの人口である点に注意)もが受ける資格試験です。最終合格率は8%程度だそうです(試験科目などは上記の通り論文等が入るなどはあるが、(韓国)民法と不動産登記法で大半を占める)。

 特に日本で就職が極端に難しかったとされるいわゆる「就職氷河期」は韓国にも時期はずれても同じころにあらわれているため、この韓国の試験では「法律系資格の登竜門だが合格して人生の一発逆転だ」ということで40万人ほどが受ける超人気試験となっているわけですね。
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yukispica